こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、スズキ「エスクード」とスズキ「SX4 S-CROSS」の違いをご紹介します。
同じスズキのSUVで、サイズも類似、同じ輸入車である「エスクード」と「SX4 S-CROSS」がどう違うのか!?徹底比較、評価(レビュー)いたします。
また、「エスクード」は2018年12月にマイナーチェンジ(一部改良)となりました。変更点も合わせてご紹介します。
■「SX4 S-CROSS」も2019年4月10日にマイナーチェンジ(一部改良)!
「SX4 S-CROSS」も2019年4月10日にマイナーチェンジ(一部改良)が行われました。
変更点などは、以下の記事にまとめています。
スズキ エスクードとは
エスクードの歴史
スズキ「エスクード」は、1988年から販売されているSUVで、当初はラダーフレーム構造を採用した本格SUVでした。
2005年にフルモデルチェンジされた3代目「エスクード」より、モノコック構造を採用した近年流行りのクロスオーバーSUVとなっています。
2015年に現行型の4代目「エスクード」が発売されました。4代目「エスクード」はハンガリーで製造され各国へと輸出されている世界戦略車です。
パワートレインは、1.4L直噴ガソリンターボエンジン(直列4気筒「K14C」型エンジン)のみです。発売当初は1.6Lガソリンエンジンも存在していましたが、2018年6月に廃止されています。
エスクード マイナーチェンジ(一部改良)による変更点(2018年12月)
スズキ「エスクード」は、2018年12月3日にマイナーチェンジ(一部改良)を発表しました。
※発売は2018年12月21日より
主な変更点(変更内容)は以下のとおりです。
- ミリ波レーダー方式の「レーダーブレーキサポートII」から単眼カメラ&赤外線レーザーレーダー方式の「デュアルセンサーブレーキサポート」に変更
- 「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」にスズキ国内車初となる全車速追従機能を追加
- 「ブラインドスポットモニター[車線変更サポート付]」をスズキ国内車初装備
- 「リヤクロストラフィックアラート」をスズキ国内車初装備
- フロントグリル、フロント&リアバンパー、リアランプのデザインを変更
- 17インチアルミホイールのデザインを変更
- 内装(シート、インパネ、メーター)のデザインを変更
- ボディカラーに新色「アイスグレーイッシュブルーメタリック ブラック2トーンルーフ」を追加
今回のマイナーチェンジ(一部改良)の最大の注目点は、安全装備「SUZUKI Safety Support」の大幅改良でしょう。上記を見ていただいても分かるとおり、スズキ国内車初となる装備が多いのが特徴的です。
安全装備については、同セグメントの中では他メーカーよりも劣っていた状態でしたが、今回のマイナーチェンジ(一部改良)で比較的近い水準まで改良されました。
安全装備をトヨタ「C-HR」、ホンダ「ヴェゼル」と比較してみましょう。
ヴェゼル | エスクード | C-HR |
- | ー | オートマチックハイビーム |
路外逸脱抑制機能 | 車線逸脱抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能 | レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御付) |
LKAS(車線維持支援システム)、歩行者事故低減ステアリング | ー | - |
衝突軽減ブレーキ | デュアルセンサーブレーキサポート | プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼]検知機能付) |
誤発進抑制機能 | 誤発進抑制機能 | ドライブスタートコントロール |
- | - | インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ) |
- | リヤクロストラフィックアラート | リヤクロストラフィックオートブレーキ |
※ディーラーオプション「リアカメラ de あんしんプラス」 | ブラインドスポットモニター | ブラインドスポットモニター |
標識認識機能 | - | - |
アダプティブ・クルーズ・コントロール | アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付) | レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付) |
自動防眩ルームミラー | 防眩式ルームミラー | 自動防眩ルームミラー |
先行車発進お知らせ機能 | 先行車発進お知らせ機能 | - |
- | - | パノラミックビューモニター |
トヨタ「C-HR」と比較すれば「オートマチックハイビーム」、後退時の自動ブレーキ、死角モニターがない点で「エスクード」は劣っています。
ホンダ「ヴェゼル」と比較すれば「LKAS<車線維持支援システム>」、「歩行者事故低減ステアリング」がない点で「エスクード」は劣っています。
しかし「ヴェゼル」には、全車速追従機能付きの「アダプティブクルーズコントロール」や「ブラインドスポットモニター」、「リヤクロストラフィックアラート」はないので、その点では「エスクード」の方が優秀ともいえます。
いずれにしても、「安全装備が全然ないからエスクードはダメだ」と思っていた方は、再検討する価値が大いにある状態になりました。
詳細は後述していますが、燃費性能では全然歯が立たないものの、エンジン性能や悪路走破性はかなり良いため、「エスクード」結構おすすめですよ!
販売台数状況
「エスクード」の月間販売台数目標は100台です。
少し悲しくなりますね・・・。
頑張れ!「エスクード」!
スズキ SX4 S-CROSSとは
SX4 S-CROSSの歴史
スズキ「SX4 S-CROSS」は、2006年から販売されているクロスオーバーSUVです。初代は「SX4」という名称で販売されていました。
2013年に現行型の2代目「SX4 S-CROSS」が発売され、「エスクード」同様ハンガリーで製造され各国へと輸出されています。
パワートレインは、1.6Lガソリンエンジン(直列4気筒「M16A」型エンジン)のみです。トランスミッションは発売当初はCVTでしたが、2017年6月より6ATを採用しています。
販売台数状況
「SX4 S-CROSS」の月間販売台数は50台未満です。
「エスクード」よりさらに少ない・・・
悲しくなりますね・・・。
頑張れ!「SX4 S-CROSS」!
エスクード、SX4 S-CROSSの比較
ボディサイズの比較
ボディサイズについて、比較していきます。
・エスクード
全長(mm):4,175
全幅(mm):1,775
全高(mm):1,610
ホイールベース(mm):2,500
車両重量(kg):1,220
最小回転半径(m):5.2
最低地上高(mm):185
・SX4 S-CROSS
全長(mm):4,300
全幅(mm):1,785
全高(mm):1,595
ホイールベース(mm):2,600
車両重量(kg):1,150(4WDは1,220)
最小回転半径(m):5.4
最低地上高(mm):185
「エスクード」はBセグメント級、「SX4 S-CROSS」はCセグメント級のため、「SX4 S-CROSS」の方が全長とホイールベースが明らかに長いですね。
最小回転半径は「エスクード」の方が小さく、小回りがききます。
最低地上高は同じ185mmとなっています。
燃費性能の比較
燃費性能は、JC08モード、WLTCモード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。
※補足:WLTCモードとは
JC08モードはエンジンが温まった状態からの測定結果を75%、エンジンが冷えた状態からの測定結果を25%の比率で燃費を算出していました。WLTCモードでは、エンジンが冷えた状態からの測定結果のみを使用し、乗員や積載物の重量も考慮されることになり、これまでのJC08モードよりも実燃費値に近い条件となります。
- WLTCモード:市街地、郊外、高速道路の平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード
- 市街地モード(WLTC-L):信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定
- 郊外モード(WLTC-M):信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定
- 高速道路モード(WLTC-H):高速道路等での走行を想定
・エスクード
・1.4Lターボ
→16.8km/L(JC08モード)
→16.0km/L(WLTCモード)
→13.77km/L(e燃費より)
・SX4 S-CROSS
・1.6Lガソリン
→16.2km/L(JC08モード ※2WD車)
→15.2km/L(JC08モード ※4WD車)
→14.41km/L(e燃費より)
燃費性能を比較すると、僅かに「エスクード」の方が優秀です。
ですが、実燃費(e燃費)では「SX4 S-CROSS」の方が良い結果となっています。これはサンプル数が少ないことによる影響かと思われます。おそらく、両車ともに実燃費は14.0km/L前後となるものかと思います。
ちなみに「SX4 S-CROSS」は、今どきの車としては珍しくアイドリングストップ装置が付いていません。そのため、燃費性能としては不利になります。
エンジン性能の比較
エンジン性能について、比較していきます。
その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。
- 出力:クルマの速さ
- トルク:クルマの加速力
簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。
・エスクード
・1.4Lターボ
→最高出力 100kW〈136PS〉/5,500rpm
→最大トルク 210N・m〈21.4kgf・m〉/2,100~4,000rpm
・SX4 S-CROSS
・1.6Lガソリン
→最高出力 86kW〈117PS〉/6,000rpm
→最大トルク 151N・m〈15.4kgf・m〉/4,400rpm
「エンジン性能」を比較すると、1.4L直噴ターボエンジンを搭載している「エスクード」の方が圧倒的に良いですね。
低回転域から高トルクを発揮し、加速性能も「エスクード」の方が良いです。
また、両車ともに四輪制御システム「ALLGRIP(オールグリップ)」を採用していますが、「エスクード」の「ALLGRIP(オールグリップ)」は、「LOCK」以外の走行モードでもスリップした前後2輪にブレーキをかけ、 空転していない車輪により多くのトルクを伝達することで悪路走破性を高める「エスクード」専用制御が追加されています。
つまり、悪路走破性も「エスクード」の方が優れているといえます。
居住性(後部座席、ラゲッジスペース)の比較
居住性について、比較していきます。
スズキ「エスクード」の室内長は1,960mm
スズキ「SX4 S-CROSS」の室内長は1,995mm
室内長は、ボディサイズが1クラス上の「SX4 S-CROSS」の方が広いでしょう。
室内高で比較すると、「エスクード」が1,265mm、「SX4 S-CROSS」が1,250mmとなっていますので、頭上スペースは僅かに「エスクード」の方が余裕があるでしょう。
■ラゲッジスペース
ラゲッジスペースについて、比較します。
「エスクード」が375ℓ、「SX4 S-CROSS」は430ℓとなっていますので、ラゲッジスペースは「SX4 S-CROSS」の方が広いでしょう。
■快適装備
快適装備で比較すると、まず「SX4 S-CROSS」が2スピーカーなのに対して、「エスクード」は6スピーカーです。2スピーカーは少し残念ですよね。
※2019年4月10日のマイナーチェンジ(一部改良)で「SX4 S-CROSS」も6スピーカーとなりました。
シートは、「SX4 S-CROSS」がファブリックで、「エスクード」は本革&スエード調シートとなっているため、「エスクード」の方が質感は高いですね。
フルオートエアコンは、「SX4 S-CROSS」は左右独立温度調節機能付となっているため、「SX4 S-CROSS」の方が気が利いています。
リアシートは、「SX4 S-CROSS」は1段階のリクライニング機能が付いていて、センターアームレストも装備されているため、リアの快適性は「SX4 S-CROSS」の方が高いです。
その他、「エスクード」には遮音機能付フロントガラスが採用されており、静粛性を高めています。
ちなみに、パーキングブレーキは両車ともにレバー式です。同セグメントの他社SUVは概ね電動パーキングブレーキとなっているため、比較すると古さを感じますね。
安全性能の比較
安全性能について、比較していきます。
下表に両車の機能を整理しています。同機能を同行に示しています。
エスクード | SX4 S-CROSS |
デュアルセンサーブレーキサポート | - |
誤発進抑制機能 | - |
車線逸脱抑制機能、車線逸脱警報機能 | - |
ふらつき警報機能 | - |
リヤクロストラフィックアラート | - |
ブラインドスポットモニター | - |
アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付) | クルーズコントロール |
先行車発進お知らせ機能 | - |
防眩式ルームミラー | 自動防眩式ルームミラー |
もはや整理するまでもありませんが、安全性能は圧倒的に「エスクード」の方が優秀です。
そもそも「SX4 S-CROSS」には自動(衝突被害軽減)ブレーキすら装備されていません。”安い”ため仕方ないかもしれませんが、あまりにも安全装備がなさすぎます。
エアバッグで比較しても、「SX4 S-CROSS」は「運転席・助手席SRSエアバッグ」しか装備されていませんが、「エスクード」には「SRSカーテンエアバッグ」と「フロントシートSRSサイドエアバッグ」も装備されています。
2019年4月10日のマイナーチェンジ(一部改良)で「SX4 S-CROSS」にも以下の装備が追加されています。
- ミリ波レーダー方式の衝突被害軽減ブレーキ「レーダーブレーキサポートⅡ」の採用
- 作動速度40km/hからの「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」の採用
- SRSカーテンエアバッグ、フロントシートSRSサイドエアバッグの採用
ただ、マイナーチェンジ(一部改良)されたとはいえ、「SX4 S-CROSS」は安全装備が少ないといえるでしょう。
「SX4 S-CROSS」は、唯一「自動防眩式ルームミラー」が装備されている点でのみ優秀です。
価格の比較
価格について、比較します。
エスクードの価格
ナビ、ETC、バックアイカメラ代等を約23万円加えると、約294万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+25万円程度の価格になります。
SX4 S-CROSSの価格
ナビ、ETC、リアカメラ代等を約23万円加えると、2WD車が約233万円、4WD車が約255万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+25万円程度の価格になります。
価格比較 結果
上記の価格は税金などの諸費用を足していませんが、値引き額で概ね相殺されるでしょう。
「SX4 S-CROSS」の2WD車と「エスクード」を比較すると60万円ほど「SX4 S-CROSS」の方が安く、同じ4WD車で比較すると40万円ほど「SX4 S-CROSS」の方が安くなりました。
維持費はあまり差がないものの、毎年かかる自動車税は「エスクード」の方が5,500円安くなります。
■お得に購入したいなら中古車も検討してみましょう!
ちなみに、「エスクード」なら走行距離20km程度の新古車で約235万円、「SX4 S-CROSS」の4WD車なら走行距離20km程度の新古車で約185万円の中古車を多数見つけました。
※2018年12月時点
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“新車同様の中古車”を買う場合のメリットは何といってもその「安さ」が魅力ですが、デメリットは「自分の付けたいオプションが選べない」という点でしょう。
ただし、上記はメーカーオプションの場合のみで、ディーラーオプションの場合は後付けも可能です。
そのため、中古車を選ぶ際は車のカラー及びメーカーオプションを妥協しないようにしましょう。
■中古車を買うなら中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめ!
中古車を買うなら、中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめです。
中古車業界の最大手で、知名度も高く、信頼性が高いため安心です。
さらに、ガリバーは以下のメリットもあります。
- 修復歴車(事故車、事故歴ありの車)を販売していない
- 納車後、100日以内であれば返品可能
- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。
特に驚きなのが、100日以内であれば返品可能というところではないでしょうか。これなら、仮に購入した車に問題があった場合や、急に車の使用シーンが大きく変わっても安心ですよね。
その他、ディーラーよりも長い10年保証というのも心強いです。ハイブリッドカーのバッテリーなども保証対象なのでさらに安心です。走行距離が何kmでも保証対象です。
■中古車は早いもの勝ち!非公開在庫もある!
中古車は基本的に1台限りのものですので、良い車も早く問い合せしないと売れてしまう可能性があります。
また、ガリバーでは毎日約500台の車を買取しており、まだネット上で公開されていない車(非公開在庫)もたくさんあります。
ガリバー 公式サイトに登録すれば、自分で検索するだけでは見つけられない”あなたに最適な車”をガリバーが探し出してくれます。さらに「非公開在庫」も優先的に紹介してもらえます。
気になった車、欲しい車がある方はガリバーに登録して探してもらいましょう!
※中古車の販売金額は申込完了ページには表示されません。登録後、ガリバーから電話がかかってくるので、そこで詳しい話を聞いてみましょう。
まとめ
今回は、スズキ「エスクード」のマイナーチェンジ(一部改良)による変更点、スズキ「SX4 S-CROSS」との違いについてご紹介しました。
価格は「エスクード」の方が高いものの、エンジン性能・悪路走破性・質感・安全性能は圧倒的に「エスクード」の方が良いため、個人的には「エスクード」の方がおすすめです。
ただ、見た目がちょっとBMWっぽい「SX4 S-CROSS」の方が格好良いと思ったりもします。
車は長く乗り続ける物です。
あなたが最も欲しいと思った車を購入する様にしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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