こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、おすすめのDセグメント車をご紹介します。
国内のセダン市場ではトヨタ「クラウン」に次いで人気があるトヨタ「カムリ」、「クラウン」等の高級車よりもお手頃に購入できるFRスポーツセダン トヨタ「マークX」。
同じトヨタのDセグメント車同士でエンジン以外でどう異なるのか!?
各項目で2車の違いや価格差などを徹底比較、評価(レビュー)してみました。
以下の記事で国内セダン王者のトヨタ「クラウン」と「カムリ」を徹底比較していますので、興味のある方は是非ご覧になってください。
それでは、順番に解説していきます。
トヨタ マークXとは
マークXの歴史
トヨタ「マークX」は、1968年から販売されている歴史のある車「マークII」の後継車として、2004年から販売されている車です。
「クラウン」同様に駆動方式は発売当初からずっとFR(後輪駆動)となっています。
そんな「マークX」は2009年10月19日にフルモデルチェンジされ、2代目(「マークII」11代目)となります。
2009年のフルモデルチェンジ以降、マイナーチェンジや一部改良を数回行ってはいますが、TNGAプラットフォームを採用したフルモデルチェンジの噂すらなく、むしろ消滅、カムリとの統合という話が出ては消えているという状況です。
■2019年4月24日追記
ついに「マークX」の生産終了が公式発表されました。詳細は以下の記事にまとめています。
マークX 売れ筋&おすすめグレード
「マークX」の売れ筋グレードは意外にも最廉価グレードの「250G“F package”」です。
これは購入してからオーナーさん独自にイジるのか、内外装は廉価でも良いということなのか。理由は分かりかねますが、社用車でよく売れる車以外では中々ないことなので驚きました。
筆者的には、リヤスポイラーやパドルシフトの装備がある「250S」がおすすめです。AVSが装備される「250RDS」も魅力的ですが、通常のサスペンションでも乗り心地は十分かと思ったため「250S」としました。
販売台数状況
「マークX」ですが、さっぱり売れていません。
月間の販売台数が500台程度で、同トヨタで人気のないセダン「プレミオ」よりも売れていません。
トヨタ カムリとは
カムリの歴史
トヨタ「カムリ」は、1980年から販売されている車で、2017年にフルモデルチェンジされた最新モデルで10代目となります。かなり歴史のある車です。
2018年8月1日に新グレード「WS」の追加設定、及び一部改良が行われました。
「WS」は最上位グレードとして追加されました。内外装やサスペンションがスポーツ仕様に設定され、唯一パドルシフトが装備されています。さらに全長も通常グレードは4,885mmなのに対して「WS」は4,910mmとなり、「クラウン」と同じサイズとなっています。
一部改良の内容は、ドアミラーがオート電動格納式になり、安全装備が標準装備化(最廉価グレード「X」はオプションで選択可)となっています。
2019年9月30日に行われた一部改良にて「ディスプレイオーディオ」の標準装備、E-Four(電気式4WDシステム)搭載車の新たな設定などが行われています。詳細は以下の記事にまとめています。
2020年8月5日の一部改良にて、「X」グレードに「インテリジェントクリアランスソナー」が標準装備、「WS」・「G」グレードに「ブラインドスポットモニター」と「リヤクロストラフィックオートブレーキ」が標準装備に変更となっています。
カムリ 売れ筋&おすすめグレード
「カムリ」の売れ筋グレードは「WS」です。
筆者的にも、価格差と装備差を考えれば「WS」が最もおすすめです。内装が合成皮革×ファブリックになるのも良いですし、やはりパドルシフトは欲しいです。
販売台数状況
「カムリ」は月に1,800台程度売れています。※2018年年間販売台数の平均値
「クラウン」とは2,000台程度離されている状況で、人気の差で考えると圧倒的に「クラウン」に負けています。しかし、セダン専売車での人気は「クラウン」に次いでの2位です。
カムリ、マークXの比較
ボディサイズの比較
ボディサイズについて、比較していきます。
・マークX
全長(mm):4,770
全幅(mm):1,795
全高(mm):1,435(4WDは1,445)
ホイールベース(mm):2,850
車両重量(kg):1,510~1,570(グレードにより異なります。)
最小回転半径(m):5.2(4WDは5.4)
最低地上高(mm):155(4WDは150)
・カムリ
全長(mm):4,885(「WS」は4,910)
全幅(mm):1,840
全高(mm):1,445
ホイールベース(mm):2,825
車両重量(kg):1,540~1,630
最小回転半径(m):5.7(レザーパッケージは5.9)
最低地上高(mm):145
全長は「マークX」の方が115mm以上短いです。
全幅は「マークX」の方が45mm小さくなっています。
全高は「マークX」の方が10mm低いですが、4WDだと同じです。
ホイールベースは「カムリ」の方が25mm短くなっていますが、「マークX」の方が最小回転半径が0.5m程度小さくなっています。
運転のしやすさでいえば、若干「マークX」の方が良いかなぁと感じました。
燃費性能の比較
燃費性能は、JC08モード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。
・マークX
・2.5Lエンジン(「250S」他)
→11.8km/L(JC08モード)
→8.95km/L(e燃費より)
・3.5Lエンジン(「350RDS」)
→10.0km/L(JC08モード)
→9.91km/L(e燃費より)
・カムリ
・2.5Lハイブリッド(「X」)
→33.4km/L(JC08モード)
→20.03km/L(e燃費より)
燃費性能を比較すると、圧倒的に「カムリ」の方が優れています。「カムリ」の方が倍以上良いですね。
「マークX」は実燃費(e燃費)で2.5Lと3.5Lで逆転してしまっていますが、使用されている地域やサンプル数による誤差の範囲だと思います。いずれにしても10km/Lもいかないということでしょう。さらに「マークX」の3.5Lエンジンモデルはハイオク仕様のため、さらに維持費は高くなります。
エンジン性能の比較
エンジン性能について、比較していきます。
その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。
- 出力:クルマの速さ
- トルク:クルマの加速力
簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。
・マークX
・2.5Lエンジン(「250S」他)
エンジン
→最高出力 149kW〈203PS〉/6,400rpm
→最大トルク 243N・m〈24.8kgf・m〉/4,800rpm
・3.5Lエンジン(「350RDS」)
エンジン
→最高出力 234kW〈318PS〉/6,400rpm
→最大トルク 380N・m〈31.7kgf・m〉/4,800rpm
・カムリ
・2.5Lハイブリッド(「X」、「G」、「WS」)
エンジン
→最高出力 131kW〈178PS〉/5,700rpm
→最大トルク 221N・m〈22.5kgf・m〉/3,600~5,200rpm
フロントモーター
→最高出力 88kW〈120PS〉
→最大トルク 202N・m〈20.6kgf・m〉
リヤモーター
→最高出力 5.3kW〈7.2PS〉
→最大トルク 55N・m〈5.6kgf・m〉
→システム最高出力 155kW〈211PS〉
「エンジン性能」を比較すると、圧倒的に「マークX」の3.5Lエンジンモデルが優秀です。最高出力が300馬力を超えています。
2.5Lモデルで比較すると、どちらも加速性能はすばらしいです。「マークX」はターボではありませんが、低回転域でも結構トルクがあります。静粛性はもちろん「カムリ」の方が高く、総合的には「カムリ」の方が良いかなぁという印象です。
あくまで参考値ですが「0-100km/h加速」は「マークX」(2.5L)、「カムリ」ともに6秒台と、素晴らしい走りです。※計測方法や走行環境などによって変わってきます。
居住性(後部座席、ラゲッジスペース)の比較
居住性について、比較していきます。
トヨタ「マークX」の室内長は1,975mm
トヨタ「カムリ」の室内長は2,030mm
上記の数値のとおり、「カムリ」の方が広いでしょう。
室内高で比較すると、「マークX」が1,170mm、「カムリ」が1,185mmとなっていますので、頭上スペースも「カムリ」の方が余裕があります。
■ラゲッジスペース
ラゲッジスペースについて、比較します。
「マークX」が479ℓ、「カムリ」が524ℓとなっていますので、「カムリ」の方が広いですね。
さらに細かい話でいうと、「マークX」は足踏み式のパーキングブレーキに対して、「カムリ」は電動パーキングブレーキであり、さらにブレーキホールド機能も設定されていますので、便利です。
安全性能の比較
安全性能について、比較していきます。
下表に各車の安全装備を整理しています。同機能の装備を同行に示しています。
マークX | カムリ |
オートマチックハイビーム | オートマチックハイビーム |
レーンディパーチャーアラート | レーンディパーチャーアラート |
プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼]検知機能付) | プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼]検知機能付) |
- | インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ) |
ドライブスタートコントロール | ドライブスタートコントロール |
リヤクロストラフィックオートブレーキ | |
ブラインドスポットモニター | |
レーダークルーズコントロール | レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付) |
自動防眩ルームミラー |
安全性能で比較すると、圧倒的に「カムリ」の方が優秀です。
2016年のマイナーチェンジにより「マークX」にも「Toyota Safety Sense」が設定されたものの、以降バージョンアップはされませんでした。
しかし、トヨタの「Toyota Safety Sense」は現在第2世代型となっており、夜間時の自動ブレーキ、自転車に対しての自動ブレーキ、バック時の自動ブレーキやクルーズコントロール時のステアリングアシストもレベルアップしています。
「カムリ」は、第2世代型の「Toyota Safety Sense」ではありませんので、性能は若干遅れ気味になっています。
Cセグメント車の新型「カローラスポーツ」には第2世代型の「Toyota Safety Sense」が採用されており、その他Cセグメント車のスバル「インプレッサ」やマツダ「MAZDA3(マツダ3)」など、先進の安全装備が充実していますので、「カムリ」にも装備してほしいところです。
価格の比較
価格について、比較します。
マークXのおすすめグレード&価格
「マークX」のおすすめグレードは「250S」で約327万円です。
メーカーオプションのナビやバックガイドモニター、ETC代等を18万円ほど足すと、「250S」の価格が約345万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+25万円程度の価格になります。
カムリのおすすめグレード&価格
「カムリ」のおすすめグレードは「WS」で約394万円となります。
メーディーラーオプションの「T-Connectナビキット」やETC代等を14万円ほど足すと、「WS」の価格が約408万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15万円程度の価格になります。
価格比較 結果
上記の価格は税金などの諸費用を足していませんが、値引き額で概ね相殺されるでしょう。
上記金額を比較すると、「カムリ」より「マークX」の方が50万円以上安く購入できるという結果になりました。
ただ、購入時の重量税が免税になるなど「カムリ」は諸費用が10万円以上優遇されますし、維持費を考えても燃費性能が2倍以上違います。
10年乗ることを考えると、初期費用を含めた総額で価格差が消滅する可能性は高いです。使用環境によっては「カムリ」の方が安くなる可能性もあります。
※1年10,000km程度走行、ガソリン価格140円/L程度だった場合
中古車で考えた場合、「カムリ」でも50万円以上安く買える車が多くありますが、「マークX」ならさらに安く買える車がゴロゴロしています。
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ただし、上記はメーカーオプションの場合のみで、ディーラーオプションの場合は後付けも可能です。
そのため、中古車を選ぶ際は車のカラー及びメーカーオプションを妥協しないようにしましょう。
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中古車業界の最大手で、知名度も高く、信頼性が高いため安心です。
さらに、ガリバーは以下のメリットもあります。
- 修復歴車(事故車、事故歴ありの車)を販売していない
- 納車後、100日以内であれば返品可能
- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。
特に驚きなのが、100日以内であれば返品可能というところではないでしょうか。これなら、仮に購入した車に問題があった場合や、急に車の使用シーンが大きく変わっても安心ですよね。
その他、ディーラーよりも長い10年保証というのも心強いです。ハイブリッドカーのバッテリーなども保証対象なのでさらに安心です。走行距離が何kmでも保証対象です。
■中古車は早いもの勝ち!非公開在庫もある!
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また、ガリバーでは毎日約500台の車を買取しており、まだネット上で公開されていない車(非公開在庫)もたくさんあります。
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気になった車、欲しい車がある方はガリバーに登録して探してもらいましょう!
※中古車の販売金額は申込完了ページには表示されません。登録後、ガリバーから電話がかかってくるので、そこで詳しい話を聞いてみましょう。
まとめ
今回は、トヨタ「カムリ」とトヨタ「マークX」を比較しながらご紹介しました。
同じトヨタのDセグメント車同士でしたが、やはりTNGAプラットフォームを採用してフルモデルチェンジが行われた「カムリ」の方が燃費性能、安全性能、利便性など圧倒的に高いことがよくわかる結果となりました。
しかし、FR方式でV6エンジンを搭載した「マークX」の魅力は「カムリ」にはないものかと思います。
車を選択する際の優先順位によって、どちらが良いかは変わってくるかと思います。
後悔しないように、あなたが最も欲しいと思った車を購入するようにしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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