こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2019年8月9日に発売のホンダ「新型N-WGN」のフルモデルチェンジによる主な変更点をまとめてみました。※2019年7月18日発表
「N-WGN」が属する軽トールワゴン市場では、ダイハツ「ムーヴ」とスズキ「ワゴンR」がダントツで人気で、2019年3月には日産「デイズ」と三菱「eK」がフルモデルチェンジされました。「新型N-WGN」は、それらライバル車にどれだけ追いつき、追い越せたのか!?徹底比較いたします。
ホンダ「N-WGN」フルモデルチェンジ(2019年8月)の変更点
※上の写真は、「新型N-WGN」のエクステリア、インテリア
2019年8月9日に発売されるホンダ「新型N-WGN」の主な変更点は、以下のとおりです。
- エクステリアは”親しみやすさ”のあるデザインに変更
- 光沢感のあるチタン調ガーニッシュを組み合わせるなど、インテリアの質感を向上
- 荷室を低床化し、積み降ろしの利便性を向上、備え付けのボードにより上下2段の積み分けが可能
- ブレーキを踏んだ力に合わせて自動でダウンシフトし、エンジンブレーキを効かせる機能を搭載
- スムーズなコーナリングをサポートする「アジャイルハンドリングアシスト」を採用
- フットパーキングブレーキから電子制御パーキングブレーキに変更
- 上記に伴い、オートブレーキホールド機能を採用
- 安全装備「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全車標準装備
- 軽自動車として初めて「衝突軽減ブレーキ<CMBS>」に自転車検知機能が追加
- 同様に「衝突軽減ブレーキ<CMBS>」の夜間の歩行者検知機能も進化
- ホンダの軽自動車として初めて「渋滞追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」を採用
- ホンダの軽自動車として初めて「パーキングセンサーシステム」を標準装備
- ホンダの軽自動車として初めて「テレスコピック&チルトステアリング機構」を標準装備
- サイドエアバッグシステム、サイドカーテンエアバッグシステムを全車標準装備
など
「新型N-WGN」は「電子制御パーキングブレーキ」や「渋滞追従機能付ACC」が採用されるなど、先進的な装備に置き換わっただけでなく、なんと言っても自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)に自転車検知機能、及び夜間の歩行者検知機能が追加されたことが最大の変更点ではないでしょうか。
その他、質感や利便性も向上されています。
各項目の詳細は、後述しております。
【新型N-WGNの良い点】エクステリア・インテリアの質感向上
上の写真は、「新型N-WGN Custom」のエクステリア、インテリアです。
前モデルの「N-WGN」及び「N-WGN Custom」と比較してみましょう。
上2枚の写真が前モデルの「N-WGN」、下2枚の写真が前モデルの「N-WGN Custom」です。
「新型N-WGN」と前モデルの「N-WGN」を比較すると、インパネやドアまわりの内装に「チタン調偏光塗装」が施されるなど質感が向上されていることがよくわかりますね。
エクステリアのデザインも大きく変更されており、前モデルの「N-WGN」はヘッドライトが流れる様な形状であったことに対して、「新型N-WGN」は丸目、「新型N-WGN Custom」四角目に変更されています。
最近の新型車はヘッドライトがシュッとした細い目となっていることが多いのに対して、全く逆をいく、まさに”親しみやすさ”のあるデザインとなっていることが特徴的ですね。
【新型N-WGNの良い点】ラゲッジスペースの利便性が向上
「新型N-WGN」は、前モデルより荷室が180mm低床化されており、開口部の高さも前モデルより低い約490mmとなっています。これにより、重い荷物が載せやすく、よりラゲッジスペースが広く使用できます。
備え付けのボードを使用すれば、上下2段に積み分けや、フラットにすることで長尺な物も積めたり、アレンジが豊富に設定できる様になっています。
また、後部座席下に濡れた傘や置靴などをしまえる大型のトレーは、取り外して洗えるようになっています。これは便利そうですよね!
【新型N-WGNの良い点】”運転が上手くなる”機能を搭載
「新型N-WGN」は、「ジェイド」や「ヴェゼル」の「RS」グレードなどに採用されている「ステップダウンシフト制御」や「アジャイルハンドリングアシスト」が採用されています。
これらの機能により、下り坂のブレーキ操作やカーブでのハンドル操作をアシストしてくれるため、”運転が上手くなった”感じを体感できるでしょう。
”走り”の面では、「N-BOX」などの軽スーパーハイトワゴンより有利な面がある軽トールワゴンですが、「新型N-WGN」はさらに”走りに有利”な設計となっています。
【新型N-WGNの良い点】オートブレーキホールド機能を採用
「新型N-WGN」は、従来のフットパーキングブレーキから「電子制御パーキングブレーキ」に変更されています。また「オートブレーキホールド機能」も採用されています。
「電子制御パーキングブレーキ」に変更されたことにより、パーキングブレーキをほぼ操作する必要がなくなります。シフト操作やアクセル操作で自動作動及び自動解除されるため、”パーキングブレーキのかけ忘れ”や”解除し忘れ”が発生しなくなります。
また、「オートブレーキホールド機能」が採用されたことで、停車時には自動的にブレーキ状態がキープされます。それにより、ブレーキペダルを踏みっぱなしにする必要がなくなり、かなり便利です。
「デイズ」&「eK」にも同様の装備が搭載されていますが、「ムーヴ」や「ワゴンR」は足踏式のパーキングブレーキとなっています。
【新型N-WGNの良い点】先進安全装備が豊富に設定!
「新型N-WGN」には、最新の「Honda SENSING(ホンダ センシング)」が全車標準装備されます。個人的には、この先進安全装備が豊富に設定される点が、フルモデルチェンジの最大の変更点ではないかと考えています。
では、「新型N-WGN」とライバル車の安全装備を一覧で比較してみましょう。
新型N-WGN | デイズ&eK | ムーヴ | ワゴンR |
衝突軽減ブレーキ〈CMBS〉 | インテリジェント エマージェンシーブレーキ | 衝突警報機能、衝突回避支援ブレーキ機能 | デュアルセンサーブレーキサポート |
- | 低速衝突軽減ブレーキ機能(後退時) | - | 後退時ブレーキサポート |
誤発進抑制機能 | 低速加速抑制機能(前進時) | 誤発進抑制制御機能(前方) | 誤発進抑制機能 |
後方誤発進抑制機能 | 低速加速抑制機能(後退時) | 誤発進抑制制御機能(後方) | 後方誤発進抑制機能 |
LKAS〈車線維持支援システム〉 | LDW(車線逸脱警報) | 車線逸脱警報機能 | 車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能 |
LKAS〈車線維持支援システム〉、路外逸脱抑制機能 | インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム) | - | - |
歩行者事故低減ステアリング | - | - | |
渋滞追従機能付ACC | プロパイロット | - | クルーズコントロール |
オートハイビーム | ハイビームアシスト | オートハイビーム | ハイビームアシスト |
先行車発進お知らせ機能 | - | 先行車発進お知らせ機能 | 先行車発進お知らせ機能 |
標識認識機能 | - | - | - |
- | - | - | ヘッドアップディスプレイ |
- | インテリジェントアラウンドモニター | パノラマモニター | 全方位モニター用カメラ |
- | 自動防眩式ルームミラー ※デイズのみ | - | - |
- | デジタルルームミラー ※eKのみ | - | - |
- | SOSコール ※デイズのみ | - | - |
前モデルの「N-WGN」には、約30km/h以下でしか作動しない自動ブレーキと誤発進抑制機能しかなかったことを考えると、フルモデルチェンジにより安全性能が大幅に進化したことがよくわかります。
先進安全装備の豊富さについては、新型である「デイズ」&「eK」が圧倒的な状況でしたが、「新型N-WGN」も遜色ないといえるでしょう。
自転車検知機能、夜間歩行者検知機能付き衝突軽減ブレーキ〈CMBS〉
特に「新型N-WGN」の優秀な点は、自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)に自転車検知機能、及び夜間の歩行者検知機能が追加されたことでしょう。これがライバル車との大きな違いです。
上位モデルである「N-BOX」にも自転車検知機能、及び夜間の歩行者検知機能がありませんので「N-WGN」の方が先進的であるといえます。
サイドエアバッグ&サイドカーテンエアバッグシステムが全車標準装備
また、上記の表には記載していないですが、サイドエアバッグ&サイドカーテンエアバッグシステムが全車標準装備されたことも大きな魅力です。「デイズ」&「eK」も同様の設定となっていますが、「ムーヴ」や「ワゴンR」は上位グレードのみの設定またはオプション装備となっています。
渋滞追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
「新型N-WGN」に搭載される「渋滞追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」は、「デイズ」&「eK」の「プロパイロット」の一部機能と同様の機能です。
「ワゴンR」には車間調整機能がない”ただのクルーズコントロール”しか装備されておらず、「ムーヴ」にいたってはクルーズコントロールすらありませんので、「新型N-WGN」の方が先進的であるといえるでしょう。
軽スーパーハイトワゴンでは、同2019年7月に発売されたダイハツ「新型タント」には装備されますが、ホンダ「N-BOX」には渋滞追従機能がないACCしか装備されていません。つまり「N-BOX」よりも先進的なのです。
LKAS(車線維持支援システム)
「新型N-WGN」に搭載される「LKAS(車線維持支援システム)」と「渋滞追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」を組み合わせることで、高速道路上では”自動運転”に近い機能となります。「デイズ」&「eK」の「プロパイロット」の同様の機能です。「ワゴンR」と「ムーヴ」に、この機能は搭載されていません。
ただし、「新型N-WGN」に搭載される「LKAS(車線維持支援システム)」は、65km/h以上で作動する機能であるため、全車速域で作動する機能と比べるとレベルは劣ります。
全車速域で作動する機能は、日産でいえば「プロパイロット」、スバルでいえば「ツーリングアシスト」、トヨタでいえば「レーントレーシングアシスト」に該当する機能です。採用されている車種はまだまだ少なく、先進的な装備です。
※「プロパイロット」は50km/h未満なら前車がいないとステアリングアシストは行われない
つまり、この”部分自動運転”の機能については、「デイズ」&「eK」の方が先進的であるといえるでしょう。ただ、あくまで”65km/h未満の渋滞時にステアリングアシストがない”だけなので、高速道路を通常走行する上で機能差はほとんどありません。
パーキングセンサーシステム
「新型N-WGN」に搭載される「パーキングセンサーシステム」は、車後方に設置された4つのセンサーで後方の障害物を検知し、音と表示で接近を知らせてくれる機能です。「デイズ」&「eK」、「ワゴンR」にも同様のセンサーが装備されています。
標識認識機能
「新型N-WGN」に搭載される「標識認識機能」は、単眼カメラで道路標識を認識し、ディスプレーに表示するなど標識への注意を促す機能です。
軽トールワゴンでは採用例はないですが、軽スーパーハイトワゴンであるホンダ「N-BOX」やスズキ「スペーシア」、ダイハツ「新型タント」には同様の機能が搭載されています。
歩行者事故低減ステアリング
「新型N-WGN」に搭載される「歩行者事故低減ステアリング」は、単眼カメラで車線を検知し、車線を逸脱し歩行者と衝突のおそれがある場合、音とディスプレー表示で警告及びステアリングを車道側にアシストしてくれる機能です。
この機能は、60km/h以上など高速域で作動する車線逸脱警報や車線逸脱抑制と異なり、約10km/h~約40km/hで作動する機能で、他車にはあまりない機能となっています。
安全装備 まとめ
軽トールワゴンの安全装備を比較すると、「後退時の自動ブレーキ」、「自動防眩式ルームミラー」、「SOSコール」が搭載されている点で「デイズ」の方が勝っているといえるでしょう。
しかし「新型N-WGN」には、「デイズ」にはない「自転車検知機能、夜間歩行者検知機能付き衝突軽減ブレーキ」、「歩行者事故低減ステアリング」、「標識認識機能」が搭載されており、自動ブレーキの性能が先進的な点は大きな魅力であるといえます。
何れにしても、軽トールワゴンの中で人気の「ムーヴ」や「ワゴンR」よりも、「新型N-WGN」や「デイズ」の方が先進安全装備が豊富であることは間違いありません!
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まとめ
今回は、ホンダ「新型N-WGN」のフルモデルチェンジによる主な変更点を、ライバル車と比較しながらご紹介しました。
「新型N-WGN」は、質感や利便性などがレベルアップしていますが、やはり最大の変更点は先進安全装備の搭載でしょう。
昨今、悲惨な自動車事故のニュースが多いこともあり、安全装備の重要性がより注目されています。そのため、先進安全装備が豊富な「新型N-WGN」はとても魅力的な車といえます。
軽自動車の購入を検討されている方は、「新型N-WGN」も是非検討してみましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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