こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2024年4月3日に一部改良が行われた新型トヨタ「アクア」と、2024年4月2日に一部改良が行われたトヨタ「カローラ」・「カローラツーリング」・「カローラスポーツ」を徹底比較してみました。
車格的には「アクア」より「カローラ」の方が上ですが、比較してみると「カローラ」の方が安いという衝撃の結果に!?
燃費性能・加速性能・安全性能・運転のしやすさ・エクステリア・インテリア・室内の広さ・価格など、両車の違いを「カローラツーリング」オーナーの筆者が徹底検証いたします。
ボディサイズ・運転のしやすさの比較
■アクア
■カローラ
※上は「アクア Z クリアベージュメタリック」、下は「カローラツーリング HYBRID W×B プラチナホワイトパールマイカ」です。
まずは、ボディサイズを比較してみましょう。
・アクア
全長(mm):4,050
全幅(mm):1,695
全高(mm):1,485(4WDは1,505)
ホイールベース(mm):2,600
車両重量(kg):1,080~1,230
最小回転半径(m):5.2(Bは4.9)
最低地上高(mm):140(4WD車は155)
・カローラ
全長(mm):4,495
全幅(mm):1,745
全高(mm):1,435
ホイールベース(mm):2,640
車両重量(kg):1,230~1,440
最小回転半径(m):5.0~5.3
最低地上高(mm):130
・カローラツーリング
全長(mm):4,495
全幅(mm):1,745
全高(mm):1,460
ホイールベース(mm):2,640
車両重量(kg):1,260~1,450
最小回転半径(m):5.0~5.3
最低地上高(mm):130
・カローラスポーツ
全長(mm):4,375
全幅(mm):1,790
全高(mm):1,460
ホイールベース(mm):2,640
車両重量(kg):1,350~1,400
最小回転半径(m):5.1~5.3
最低地上高(mm):135
「アクア」のボディサイズは、全長約4m、全幅1.7m未満の5ナンバーサイズとなっています。
「カローラ」のボディサイズは、全長最大約4.5m、全幅最大約1.8mの3ナンバーサイズとなっており、「アクア」と比較するとかなり大きい印象があります。
一方、「カローラ」は全高が低いため、ワイド&ローでスポーティな印象があります。
全高が低いことにより、室内高が低くなるデメリットもあります。
※室内の広さは後述しています。
ボディサイズは大きく異なりますが、前方の視界性能は共に優れており、運転しやすい印象です。
最近の新型車に多く見られる傾向ですが、後方視界はフルモデルチェンジ前と比べると悪くなっています。
特に左後ろ後方の視界は見にくいと感じることがあります。
最小回転半径は、多くのグレードで5.2mとなっている「アクア」に対して、「カローラ」と「カローラツーリング」は5.0m、「カローラスポーツ」は最上位グレードを除き5.1mとなっています。
そのため、小回りは「カローラ」シリーズの方が僅かに良くなっています。
運転のしやすさに大きな違いはないと感じましたが、全幅が最大で10cm程度異なるため、山道や生活道路の様な細い道を多く走る方、軽自動車しか乗ってこなかった様な方には「アクア」がおすすめです。
また、最低地上高が「アクア」の方が1cm高いこともあり、段差などでバンパーを擦ってガリッといく可能性が低くなっています。
最近、筆者の家族が「カローラツーリング」を運転中に急勾配でバンパー裏をガリッといったばかりですので、最低地上高の重要性は非常に強く感じます。
たかが1cm、されど1cm。
その他、車両重量が「アクア」の方が約200kgも軽いこともあり、加速は「カローラ」よりも軽やかです。
※加速性能の詳細は後述しています。
エクステリア(外装)デザイン・質感の比較
■アクア
■カローラ
※上は「アクア Z クリアベージュメタリック」、下は「カローラツーリング HYBRID W×B プラチナホワイトパールマイカ」です。
※「カローラツーリング」は2022年改良前の写真です。
「アクア」のエクステリア
「アクア」のエクステリアは、フロントヘッドランプが先代「アクア」よりシャープになっていますが、フロントグリルは先代「アクア」を踏襲したデザインとなっています。
そのため、前から見た印象は先代「アクア」と非常によく似ています。
一方、リヤデザインは縦長のリヤコンビネーションランプの形状が大きく異なり、バンパーのデザインも特徴的です。
リヤフォグランプは、リヤコンビネーションランプに内蔵されていた先代「アクア」と異なり、バンパー下部に設置されています。
「アクア」のエクステリアの質感は、上位グレードの「G」や「Z」だとベールゴールド塗装となるグリルモール、最上位グレード「Z」だとピアノブラック塗装となるグリルガーニッシュにより質感高くなっています。
ただ、良くも悪くも上記の装備による質感差はさほど大きくないため、グレード間のエクステリアの質感差は小さくなっています。
エクステリアにおけるグレード間の最大の違いは、アルミホイールとなるでしょう。
上の写真のとおり、メーカーオプションのアルミホイールが非常にカッコよくなっています。
「Z」に標準装備されているアルミホイールよりもカッコいいですし、「G」以下に標準装備されているスチールホイールとは見た目的に雲泥の差があります。
そのため、見た目を重視する方には非常におすすめのオプションだといえるでしょう。
メーカーオプションのアルミホイールは「G」と「Z」に装着可能です。
ボディカラーは、人気のプラチナホワイトパールマイカも良いですが、新色クリアベージュメタリックもおすすめです。
有料のプラチナホワイトパールマイカと異なり、無料であることもメリットの1つです。
「カローラ」のエクステリア
「カローラ」のエクステリアは、パッと見「カローラ」・「カローラツーリング」・「カローラスポーツ」とも同じフロントデザインに見えますが、「カローラ」及び「カローラツーリング」は「カローラスポーツ」と異なりフロントサイドが立体的なデザインとなっています。
また、リヤデザインも「カローラ」及び「カローラツーリング」は「カローラスポーツ」より樹脂バンパー部分の面積が小さくなっています。
「カローラツーリング」はルーフレールをオプション設定することが可能で、「カローラツーリング」と「カローラスポーツ」はツートーンカラーを選択できます。
3車ともに、上位グレードであればドアミラーやアルミホイールがダークグレーメタリック塗装となり、シックでカッコいい印象があります。
見た目は好みがあると思いますが、個人的には「カローラツーリング」が最もカッコいいと考えます。
横から見た印象がスバル「レヴォーグ」の様にスポーティな印象でカッコいいです。
2022年の一部改良でフロントロアグリル、リヤバンパーロアのシルバー加飾の形状が変更となっています。
「カローラ」のエクステリアの質感は、上位グレードであればフロントロアグリルやその周辺が艶有り塗装となっており、メッキ加飾も施されるため、質感高くなっています。
「カローラスポーツ」は、ドアウィンドゥフレームモールディングにメッキ加飾があり、センターピラーやリヤバンパーが艶有り塗装となっていますので、その点では「カローラスポーツ」が最も上質だといえます。
「カローラ」や「カローラツーリング」も艶ありピラーの純正品をディーラーで装着することができるため、質感を向上させることが可能です。
ただ、上記は上位グレードに限った話で、中間グレード以下だと質感が一気に落ちるため、エクステリアだけで比較しても最上位グレードがおすすめです。
デザインの好みによってどちらが良いか判断がわかれるところかと思いますが、「カローラ」の方がスポーティな印象が強いでしょう。
「アクア」は「ヤリス」よりは全長が長くなっているものの、コンパクトなボディサイズとなっていますので、見た目的にも「カローラ」の方が車格が1つ上な印象があります。
エクステリアの質感も、艶のあるフロントグリルやピラーから「カローラ」の方が僅かに上質な印象です。
ただし、エクステリアの質感にそこまで大きな違いはありません。
インテリア(内装)デザイン・質感の比較
■アクア
■カローラ
※上は「アクア Z 合成皮革パッケージ」、下は「カローラツーリング HYBRID W×B(合成皮革+レザテック)」です。
※「カローラツーリング」は2022年改良前の写真です。
「アクア」のインテリア
「アクア」のインテリアは、非常にシンプルで落ち着いたデザインとなっています。
エクステリアと異なりインテリアデザインは先代「アクア」から大きく変更されており、センターメーターは運転席前のデジタルメーターとなり、シフトノブはエアコン操作パネル下に設置されています。
また、上位グレードの「G」や「Z」であればセンターコンソールボックスが標準装備、ナビゲーションはトヨタコンパクトカーとして初採用となる10.5インチの大型ディスプレイオーディオが設定可能となっています。
ディスプレイオーディオは、「ヤリス」・「ヤリスクロス」・「C-HR」だと8インチとなっているため、一部上位車種よりも大きなディスプレイが採用されていることになります。
大型で見やすいディスプレイですが、それに伴い9インチディスプレイオーディオまではあったボタンがエアコン操作パネルと一体化されています。
ボタンが少なくなったことにより、風量調整や吹き出し口切り替えなどはディスプレイで操作する必要があり、直感的に操作できない点、ボタンを数回押さないと操作画面にならない点など、デメリットも存在します。
そのため、操作性としては7インチディスプレイオーディオの方が優れているでしょう。
10インチディスプレイオーディオだと、温度調整ダイヤルに温度表示画面がある違いもあります。
ブラック基調な室内ですが、「Z」は合成皮革+コンフォートパッケージ(COZY)を設定すると助手席前やフロントドアアームレストがダークネイビーとなりますので、他グレードと印象が異なります。
※上の写真は「Z」の合成皮革+コンフォートパッケージ装着車です。
「アクア」のインテリアの質感は、上位グレードの「G」や「Z」なら助手席前やフロントドアアームレストの素材が合成皮革となっており、インパネやドアトリムのピアノブラック加飾により質感高くなっています。
メーカーオプションの合成皮革パッケージを設定すれば、シート表皮が合成皮革となるため、室内全体の質感が高くなります。
また、先代「アクア」や「ヤリス」にはない合成皮革巻きのセンターコンソールボックスが上位グレードの「G」や「Z」なら標準装備、下位グレードでもディーラーオプションで設定可能となっているため、先代「アクア」や「ヤリス」だと非常に廉価だったセンターコンソールの質感も高くなっています。
そのため、「アクア」は先代「アクア」や「ヤリス」よりも圧倒的に質感高くなっています。
このインテリアの質感が、先代「アクア」や「ヤリス」との最大の違いの1つといえるでしょう。
「アクア」は室内の質感が高くなっていますので、質感を重視する方にもおすすめです。
ただ、合成皮革シートの質感(触り心地、スベスベした感じ)が若干悪く、「カローラ」と比べると落ちる印象があります。
また、後席ドアアームレストの質感が低いため、合成皮革巻きとなっている「カローラ」と比べると廉価な印象があります。
上記のとおり、室内の質感が高い「アクア」ですが、質感高いのは上位グレードの「G」や「Z」だけです。
社用車的なエントリーグレード「B」は当然として、「X」も「ヤリス」と同等の質感となっています。
インパネについては、「X」でもピアノブラック加飾が多く施されているため、「ヤリス」より上質な印象がありますが、問題は”ヘッドレスト一体型のフロントシート”です。
”ヘッドレスト一体型のフロントシート”は今どき軽自動車でもスズキ「アルト」やダイハツ「ミライース」程度しかなく、2スピーカーということも合わせて軽自動車より質感は低めだといえます。
コンフォートパッケージを設定すれば廉価なヘッドレスト一体型フロントシートはセパレート型に変更できますが、運転席イージーリリターン機能なども含まれたパッケージなため価格は71,500円と高く、1つ上のグレード「G」との価格差は7万円程度に減少してしまいます。
コンフォートパッケージを設定しても質感は大きく向上しないため、「X」にコンフォートパッケージを設定するくらいなら「G」を選んだ方が賢いでしょう。
収納面では、ボックスティッシュも収納可能な助手席アッパーボックス、大型のスマホを置けるスライドトレイ、先代「アクア」にはなかったカップホルダー付リヤセンターアームレストなど利便性が高くなっています。
充電用USB端子は、標準ではフロントコンソールに1つしかないため「カローラ」と比較して数は少なくなっています。
また、「カローラ」の様にセンターコンソールボックス裏のリヤ用USB端子がないため、後部座席での充電環境は「カローラ」の方が優れているといえます。
その他、「アクア」にはアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)が全車標準装備されており、その点も「カローラ」との大きな違いの1つです。
さらに、「アクア」にはリアドアにコードを通せる穴を備えた外部給電アタッチメントが標準装備されていることで、ドアを閉めたままでもコードを車外に出して給電することができる様になっています。
そのため、非常時用電源としての使い勝手が非常に優れているといえます。
「カローラ」のインテリア
「カローラ」のインテリアは、非常にシンプルで落ち着いたデザインとなっています。
「カローラ」・「カローラツーリング」・「カローラスポーツ」共通のデザインになっていますが、最上位グレードであればシート表皮が合成皮革+レザテックとなる「カローラ」及び「カローラツーリング」の方が「カローラスポーツ」より質感が高いといえます。
「カローラスポーツ」はオプション設定で本革+ウルトラスエードを設定できますが、価格は約16万円と安いとはいえないため、比較的価格を抑えて質感を求めるなら「カローラ」及び「カローラツーリング」の方が良いでしょう。
2022年の改良で、10.5インチディスプレイオーディオ、12.3インチマルチインフォメーションディスプレイが新たに採用され、エアコンの温度調整や窓の開閉が音声操作で可能なエージェント、月1,100円で無制限使い放題の車内Wi-Fi、スマホやスマートキーによりドライバー毎のメーター表示やディスプレイ表示などの設定を復元できるマイセッティングなど、便利なコネクティッドサービスも増えています。
一方、CD・DVDデッキは廃止されています。
インパネ周辺は、艶あり塗装や合成皮革が多く使用されているため、質感高くなっています。
ドアアームレストも合成皮革や艶あり塗装となっており質感高いです。ドアを閉めた際の音も重厚感があります。
ただし、これは最上位グレードに限った話で、中間グレード以下だと質感が一気に落ちます。
中間グレードとは、メーター、シート形状、シート表皮、インパネ、ドアアームレスト、ドアトリム、センターコンソールボックスなど、質感差が大きくなっています。
「カローラスポーツ」ならドアアームレスト表皮やセンターコンソールボックス表皮が最上位グレードと中間グレードで共通していますが、「カローラ」と「カローラツーリング」は異なります。
そのため、グレード間の質感差は「カローラスポーツ」より「カローラ」や「カローラツーリング」の方が大きくなっています。
写真で見る以上に質感差はかなり大きくなっていますので、気になる方は実車で確認することをおすすめします。
※筆者はディーラーさんにお願いして「G」と「W×B」を横並べにして検証しました。
その他、「アクア」と共通しているインナードアハンドルは他社Cセグメントクラスのクルマと比較すると少々安っぽい印象でです。
上記のとおり、「アクア」・「カローラ」ともに上位グレードであれば質感高くなっています。
後席ドアアームレストや合成皮革シートの質感など、上位車種である「カローラ」の方が上質な点がいくつかありますが、質感差はさほど多くないと感じました。
「ヤリス」と「カローラ」を比較した場合、質感差があまりにもあるため、質感を重視する方には「カローラ」1択という状態でしたが、「アクア」と比較した場合は異なります。
とにかく質感を重視する方には「カローラ」がおすすめですが、価格差を考慮すれば「アクア」がお得で、おすすめだと考えます。
後部座席・荷室(ラゲッジスペース)の広さの比較
■アクア
■カローラ
※上は「アクア Z 合成皮革パッケージ」、下は「カローラツーリング HYBRID W×B(合成皮革+レザテック)」です。
室内長の比較
「アクア」:1,830mm
「カローラ」:1,795mm
室内長は「アクア」の方が+3.5cm広い
室内幅の比較
「アクア」:1,425mm
「カローラ」:1,510mm
室内幅は「カローラ」の方が+8.5cm広い
室内高の比較
「アクア」:1,190mm
「カローラ」:1,160mm(カローラスポーツは1,155mm)
室内高は「アクア」の方が最大+3.5cm広い
ラゲッジスペースの比較
「アクア」:278ℓ
「カローラ」:429ℓ
「カローラツーリング」:392ℓ
「カローラスポーツ」:352ℓ
ラゲッジスペースは「カローラ」の方が最大+151ℓ広い
室内の広さ比較 まとめ
室内の広さは上記の数値だけ見ると、「カローラ」より「アクア」の方が広い様に見えます。
しかし、後部座席足元スペースは、ほとんど同じ、または「カローラ」の方が僅かに広い印象です。
室内幅は3ナンバーサイズである「カローラ」の方がかなり広いため、後部座席に3人座るケースでも「カローラ」の方が余裕があります。
ただ、室内高は「アクア」の方が最大3.5cm高いため、頭上スペースは「アクア」の方が余裕があるでしょう。
室内の広さをライバル車と比較すると、両車ともに狭い部類に入るでしょう。
「アクア」なら「フィット」・「ノート」未満、「カローラ」なら「プリウス」・「シビック」・「インプレッサ」未満といった形です。
とはいえ、前席に座る方が170cm前後であれば、ファミリーでも問題なく使用できます。
「ヤリス」や「ヤリスクロス」、「C-HR」より後部座席が広いことも、「アクア」や「カローラ」の魅力です。
ラゲッジスペースは、「カローラ」が圧倒的に広くなっています。
日常使いでは「アクア」でも問題ない広さだと感じますが、旅行など荷物が多くなる際は「アクア」だと入り切らない可能性もあるでしょう。
また、「アクア」は後部座席を倒し際は段差ができてしまうため、フラットになる「カローラ」の方が使い勝手が良いといえるでしょう。
さらに、「カローラツーリング」であればラゲッジスペース左右のレバーで後席を倒すことができる様になっているため、便利です。
リバーシブルデッキボード下も広くなっており、標準装備の工具以外のもの(トルクレンチ、車止めなど)が格納できるスペースがあります。
デッキボード左右にもレジャーシートなど小物を置けるスペースが確保されており、便利です。
「アクア」も、4WD車やディーラーオプションでアジャスタブルデッキボードを設定すれば段差は解消されますが、当然ラゲッジスペース(荷室高)は狭くなります。
「アクア」はアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)が全車標準装備されているメリットがありますが、センターコンソールボックス裏に1つしか設置されません。
その点、「カローラ」ならラゲッジスペースにも設置されるため、ラゲッジスペースで電源を確保しやすいメリットがあります。
上記より、室内の広さ、特にラゲッジスペースの広さを重視する方には「カローラ」がおすすめだといえるでしょう。
ラゲッジスペースを多用する方には、「カローラツーリング」が最もおすすめです。
燃費性能の比較
燃費性能は、WLTCモード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。
※補足:WLTCモードとは
JC08モードはエンジンが温まった状態からの測定結果を75%、エンジンが冷えた状態からの測定結果を25%の比率で燃費を算出していました。WLTCモードでは、エンジンが冷えた状態からの測定結果のみを使用し、乗員や積載物の重量も考慮されることになり、これまでのJC08モードよりも実燃費値に近い条件となります。
- WLTCモード:市街地、郊外、高速道路の平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード
- 市街地モード(WLTC-L):信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定
- 郊外モード(WLTC-M):信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定
- 高速道路モード(WLTC-H):高速道路等での走行を想定
・アクア
・1.5Lハイブリッド ※「B」2WD
→35.8km/L(WLTCモード)
→28.55km/L(e燃費より)
・カローラ
・1.5Lガソリン ※「カローラ」
→19.4km/L(WLTCモード)
→15.63km/L(e燃費より)
・2.0Lガソリン ※「カローラスポーツ」
→18.3km/L(WLTCモード)
→13.48km/L(e燃費より)
・1.8Lハイブリッド ※「カローラ」2WD
→30.2km/L(WLTCモード)
→25.03km/L(e燃費より)
燃費性能を比較すると、「アクア」が圧倒的に優れています。
WLTCモードで5.0km/L以上の差があり、最上位グレードで比較した場合は差が8.0km/Lまで拡大します。
「ヤリス」は実燃費が30.0km/Lを超えることが可能ですが、「アクア」も乗り方次第で30.0km/Lを超えることは可能でしょう。
「カローラ」は平均燃費で25.0km/Lを超えることは可能ですが、30.0km/Lを超えることは難しいでしょう。
筆者の「カローラツーリング HYBRID W×B」も一時期26.2km/Lまでいきましたが、現在は25.2km/Lまで下がっています。
そのため、燃費性能を重視するなら「アクア」の方がおすすめです。
年間走行距離8,000km、ガソリン代が160円なら、維持費は年間11,000円程度「アクア」の方が安くなります。
燃費性能による維持費の差(5,500円程度)もありますが、自動車税の差(5,500円)も大きく影響しています。
「アクア」の燃費性能は全車種中2番目に優れたクルマとなるため、当然トップクラスの性能です。
※1番は「ヤリス」
※PHEVを除く
10年乗れば11万円もの差になるため、維持費を安くしたい方は「アクア」の方がおすすめです。
「カローラ」は2022年の改良で、第5世代1.8Lハイブリッドシステム、Direct Shift-CVTと組み合わせた2.0Lダイナミックフォースエンジン及び1.5Lダイナミックフォースエンジンに変更されています。
ハイブリッド車の燃費性能も向上していますが、何より「カローラ」と「カローラツーリング」のガソリン車の燃費性能が+4.5km/L~4.8km/Lと大きく向上、自動車税も年5,500円安くなるため、ガソリン車の中では最も維持費が安くなるモデルとなっています。
加速性能の比較
エンジン性能について、比較していきます。
その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。
- 出力:クルマの速さ
- トルク:クルマの加速力
簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。
・アクア
・1.5Lハイブリッド
エンジン
→最高出力 67kW〈91PS〉/5,500rpm
→最大トルク 120N・m〈12.2kgf・m〉/3,800~4,800rpm
フロントモーター
→最高出力 59kW〈80PS〉
→最大トルク 141N・m〈14.4kgf・m〉
リヤモーター
→最高出力 4.7kW〈6.4PS〉
→最大トルク 52N・m〈5.3kgf・m〉
・カローラ
・1.5Lガソリン ※「カローラ/ツーリング」
→最高出力 88kW〈120PS〉/6,600rpm
→最大トルク 145N・m〈14.8kgf・m〉/4,800~5,200rpm
・2.0Lガソリン ※「カローラスポーツ」
→最高出力 125kW〈170PS〉/6,600rpm
→最大トルク 202N・m〈20.6kgf・m〉/4,900rpm
・1.8Lハイブリッド
エンジン
→最高出力 72kW〈98PS〉/5,200rpm
→最大トルク 142N・m〈14.5kgf・m〉/3,600rpm
フロントモーター
→最高出力 70kW〈95PS〉
→最大トルク 185N・m〈18.9kgf・m〉
リヤモーター
→最高出力 30kW〈41PS〉
→最大トルク 84N・m〈8.6kgf・m〉
→システム最高出力 103kW〈140PS〉
「エンジン性能」を比較すると、スペック上では「カローラ」の方が優れています。
あくまで参考値ですが、0-100km/h加速を比較すると「アクア」は9秒前後、「カローラ」は9~10秒前後となっており、「アクア」の方が1秒前後速くなっています。
ただ、「カローラ」も2022年の改良で、第5世代1.8Lハイブリッドシステム、Direct Shift-CVTと組み合わせた2.0Lダイナミックフォースエンジンに変更されたため、加速性能は大きく改善されています。
特に「カローラスポーツ」の2.0Lガソリン車は、“走りの楽しさ”という点では最も優れていると考えます。
一方、「カローラ」と「カローラツーリング」のガソリン車は1.8Lから1.5Lにダウンサイジングされましたので、若干パワー不足感がある印象です。
試乗した印象では、「アクア」の方が発進加速やアクセルを強く踏み込んだ際の加速度が「カローラ」より速く、軽やな印象です。
これは、「アクア」には高出力バイポーラ型ニッケル水素電池が採用されていることにより、バッテリー出力が約2倍に向上し、アクセル操作の応答性が向上、低速からスムースな加速が可能になっているためです。
街中ではノーマルモードでもストレスのない加速性能となっています。
「快感ペダル(POWER+モード)」なら、さらに加速性能が向上し、多くのシーンで加速性能に不満を感じることはないでしょう。
「アクア」の「快感ペダル(POWER+モード)」の減速感も試乗で試してみましたが、感覚的にガソリン車の2速から3速の間くらいの減速感となっています。減速感は「ノート」の「e-POWER Drive」より控えめな印象です。
気になる点は「ノート」の「e-POWER Drive」同様、停止保持ができないことです。
それにより、結局アクセルペダルだけでの完全な操作はできないため、ノーマルモードの方が使い勝手が良いと感じました。
また、減速度は変わらず加速性能だけ向上させる「POWERモード」がエントリーグレード以外では使用できないことも残念な点の1つです。
その点では、「SPORTモード」が全車標準装備されている「カローラ」の方が良いといえるでしょう。
そして、「アクア」の最大の欠点となるのが電動パーキングブレーキが設定されていないことです。
「アクア」のパーキングブレーキは足踏み式となっており、邪魔にならないという点ではレバー式の「ヤリス」よりマシではありますが、「フィット」や「ノート」、そして「ルーミー」や軽自動車ですら電動パーキングブレーキが設定されていることを考慮すると、非常に残念でなりません。
電動パーキングブレーキが搭載されていないため、発進時も駐車後もパーキングブレーキの操作は必ず必要になりますし、赤信号で停車中もブレーキペダルを踏み続ける必要があります。
ただし、「レーダークルーズコントロール」については停止保持機能のない「ヤリス」と異なり、「アクア」は停止保持が可能となっています。
そのため、先行車が停止した際に数秒後に発進してしまう様な危険性はありません。
電動パーキングブレーキが設定されていないのに停止保持が可能な点は「プリウス」と同じです。
とはいえ、「カローラ」と比べると、明らかな欠点(デメリット)となります。
なくてもそんなに不便じゃないかなと思って試乗しましたが、普段電動パーキングブレーキを使用している筆者からしたら、非常に不便に感じました。
軽自動車を含め、今後発売される多くの新型車に電動パーキングブレーキが設定されることを考えると、購入後他車と比較して間違いなく見劣りすることになるでしょう。
安全性能の比較
※上の写真は「アクア Z 合成皮革パッケージ」です。
安全性能について、比較してみましょう。
下表に両車の安全装備を整理しています。同機能の装備を同行に示しています。
アクア | カローラ |
プリクラッシュセーフティ(交差点左右折支援機能、低速時加速抑制機能、緊急時操舵支援機能) | プリクラッシュセーフティ(交差点左右折支援機能、低速時加速抑制機能、緊急時操舵支援機能) |
- | プロアクティブドライビングアシスト |
オートマチックハイビーム | オートマチックハイビーム |
レーントレーシングアシスト | レーントレーシングアシスト |
- | ドライバー異常時対応システム |
ドライブスタートコントロール | ドライブスタートコントロール |
プラスサポート | プラスサポート |
パーキングサポートブレーキ(前後方静止物) | パーキングサポートブレーキ(前後方静止物) |
パーキングサポートブレーキ(後方接近車両) | パーキングサポートブレーキ(後方接近車両) |
パーキングサポートブレーキ(周囲静止物) | - |
ブラインドスポットモニター(停車時警報機能付) | ブラインドスポットモニター、安心降車アシスト |
ロードサインアシスト | ロードサインアシスト |
レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付) | レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付・カーブ速度抑制機能付) |
先行者発進告知機能 | 発進遅れ告知機能 |
ドライブレコーダー付自動防眩インナーミラー | 防眩インナーミラー |
- | 電子インナーミラー |
セカンダリーコリジョンブレーキ | セカンダリーコリジョンブレーキ |
エアバッグ+サイドエアバッグ+カーテンエアバッグ | エアバッグ+サイドエアバッグ+カーテンエアバッグ+ニーエアバッグ |
パノラミックビューモニター(シースルービュー機能付) | - |
トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク] | - |
- | ドライブレコーダー(前方)+録画機能付バックガイドモニター |
- | ソフトウェアアップデート |
上記のとおり、安全性能は一長一短あります。
2022年に行われた「カローラ」の一部改良までは「アクア」が優れていましたが、一部改良により逆転している部分が多くあります。
「カローラ」が優れている点は、以下のとおりです。
- 自動ブレーキが最新で優秀
交差点右左折時の隣接2レーンまでの対向車、歩行者、自転車に対しても衝突警報や自動ブレーキが作動、さらに交差点の出合い頭時にも自車速度5~60km/hと幅広く作動する国産車トップクラスの性能 - 「プロアクティブドライビングアシスト」により、衝突のリスクを大幅に低減
歩行車や自転車が横断する場合や、側道に歩行者や自転車、駐車車両がいる場合、ステアリング操作やブレーキ操作支援による衝突を事前に抑制
先行車や前方のカーブに対して減速操作をサポートし、頻繁な踏みかえ操作を軽減 - 「ドライバー異常時対応システム」により、高速道路での“もしも”に備えられる
レーントレーシングアシスト作動中にドライバーの無操作状態が続くとハザードランプやストップランプの点灯、ホーンを鳴らし、自車線内で停止、ドア解錠を行い、緊急車両の手配まで行う - レーダークルーズコントロールにカーブ速度抑制機能があるため、使い勝手が良い
ステアリングの切り始めを検知し、速度を抑制 - 赤信号の見落としや、赤信号への切り替わりをお知らせしてくれる
- ドライバーの膝付近を保護するニーエアバッグが搭載されている
- ソフトウェアアップデートにより、Toyota Safety Senseに機能の追加や更新があった場合、DCM(通信)でアップデート
「アクア」が優れている点は、以下のとおりです。
- 「パーキングサポートブレーキ」が車両側方に対しても作動可能となり、巻き込みによる衝突を防止
- シフト制御も可能な自動駐車機能「アドバンストパーク」が設定可能で、スイッチ1つで駐車できる
- 車両周辺360°をカメラで確認できる「パノラミックビューモニター」を設定できる
- 自動防眩インナーミラーが設定できる
上記のとおり、自動ブレーキの性能が異なります。
「アクア」の自動ブレーキは、交差点右左折時でも対向車や歩行者を検知可能な優れた装備ですが、「カローラ」はさらに自転車に対しても作動するようになっています。
また、交差点の出合い頭時にも対応できるようになっている点が大きな違いです。
さらに、“衝突する可能性があるかもしれない”という状況を予測してステアリング操作やブレーキ操作を支援する「プロアクティブドライビングアシスト」も先進的で、この機能により事故を“もっと手前で”防いでくれます。
これらの機能は、新型「ノア」・「ヴォクシー」から採用されたもので、トヨタ「ハリアー」や「RAV4」には一部採用されていない機能も「カローラ」には採用されています。
※交差点右左折時の自転車検知、交差点の出合い頭時の対応、プロアクティブドライビングアシストなど
「カローラ」の自動ブレーキは、2024年時点でトップクラスの性能となっており、一部性能ではスバル「レヴォーグ」すら上回っています。
高速運転支援も異なります。
「アクア」のレーダークルーズコントロールは設定速度のままカーブを走行しようとするため、速度を自分で落とす必要がありますが、「カローラ」は自動的に速度が抑制されるようになっています。
また、前方認識範囲を拡大したことで無駄な加速・減速をなくせるようになっています。
そのため、レーダークルーズコントロールの利便性が大きく向上したといえます。
レーントレーシングアシストは、カーブや車両などの回避動作に対応できるようになっており、使用中にドライバーの無操作状態が続くと緊急車両の手配まで行うドライバー異常時対応システムが追加されています。
これにより、“もしも”の際の安心感が向上しています。
また、地味に魅力的なのがToyota Safety Senseのソフトウェアアップデート機能の有無です。
これにより、購入後の一部改良などで安全装備が追加されても自動的にアップデートしてくれますので、改良前後での安全装備差が減少することになります。
一方、「アクア」の安全装備で優れているのは、自動駐車機能トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク]です。
「ヤリス」の「アドバンストパーク」も空間認識能力が高いことにより設定時間が僅かで、切り返しが少ないためスムーズに駐車できたことに驚きました。
しかし、「アクア」の「アドバンストパーク」はさらに優れています。
何と言ってもスイッチ1つで駐車が可能だからです。
スイッチを押したあとは、ハンドル・アクセル・ブレーキ・シフト操作が一切不要で、座っているだけで駐車が完了します。
駐車後、クルマの後方にはクルマ止めまでかなりスペースが空いており、自分で駐車したらもっと寄せられたのにと思う様なことはありましたが、設定時間や駐車時間の早さを考えれば、非常に実用的な機能だと感じました。
従来の自動駐車機能は、設定に時間がかかったり、切り返しが多かったり、煩わしい点が多く、結局自分で駐車した方が早いとなるものばかりでしたが、「アクア」の自動駐車機能はそんなことはありません。
日産「リーフ」やトヨタ「ライズ」、「ヤリス」などの自動駐車機能より優れていることは間違いないでしょう。
そして、「アクア」は「パノラミックビューモニター」を設定できる点も大きな魅力です。
ただ、これは「アクア」のメリットというより、「カローラ」の欠点という方が正しいでしょう。
昨今の新型車で死角カメラを全く設定できないクルマは非常に珍しく、フロントやサイドカメラすら設定できないのは「カローラ」だけです。
上記のとおり、安全性能は一長一短ありますが、総合的に「カローラ」の方が優れているといえるでしょう。
ただ、前述のとおり「カローラ」には「パノラミックビューモニター」を設定できないデメリットがあるため、その点を重視する場合は結論が変わるでしょう。
価格の比較
※上の写真は「カローラツーリング HYBRID W×B プラチナホワイトパールマイカ」です。
※「カローラツーリング」は2022年改良前の写真です。
最後に価格を比較してみましょう。
アクアのおすすめグレード&価格
「アクア」のおすすめグレードは、「G」(約229万円)です。
理由は、最上位グレード「Z」と装備差が限定的なため、「G」が最も賢く購入できると筆者は考るからです。
各グレードの違い、おすすめグレードの詳細、おすすめオプションは、以下の記事にまとめています。
メーカーオプションの16インチアルミホイール、合成皮革パッケージ、ブラインドスポットモニター+パーキングサポートブレーキ、パノラミックビューモニター、10.5インチディスプレイオーディオ、ディーラーオプションのT-CONNECTナビキット、アームレスト(スライドタイプ)、マット、ETC代等を約41万円足すと、「G」は約269万円となります。
値引き額は15万程度でしたので、諸費用が消える形になります。
カローラのおすすめグレード&価格
「カローラ」のおすすめグレードは、ガソリン車なら「カローラスポーツ」の2.0Lガソリン車「G“Z”」で約273万円、ハイブリッド車なら「カローラツーリング」の「HYBRID W×B」で約292万円です。
理由は、ガソリン車なら「カローラ」や「カローラツーリング」の1.5Lガソリン車より2.0Lガソリン車の方が加速性能に優れ、走りの楽しさが体感できるからです。パドルシフトを設定できるのも魅力です。
ハイブリッド車なら「カローラスポーツ」よりソフトな乗り心地で、シート表皮が合成皮革+レザテックが標準装備となっている「カローラツーリング」がおすすめです。
「カローラ」は最も安く購入できるメリットがありますが、荷室(ラゲッジスペース)の使い勝手は「カローラツーリング」が優れているため、「カローラツーリング」がおすすめです。
何れも最上位グレードと中間グレード以下で内外装の質感差が大きいため、購入後後悔しないためにも最上位グレードがおすすめです。
オプションに、アクセサリーコンセント(ハイブリッド車のみ)、パーキングサポートブレーキなどの安全装備、ディスプレイオーディオPlusなど、約23~26万円足すと、「G“Z”」は約296万円、「HYBRID W×B」は約319万円となります。
筆者は、値引き額約33万円、諸費用込みで「HYBRID W×B」を約300万円で購入しました。
筆者が選択したオプションは、上記以外に有料ボディカラー「プラチナホワイトパールマイカ」、電源BOXを選択して合計約33万円。オプション代は値引き額で全て消えました。諸費用は10万円でした。
価格比較 結果
上記のとおり、同じハイブリッド車で比較した場合、「アクア」の方が30万円程度安い結果となりました。
仮に「アクア」の最上位グレード「Z」に上記と同オプションを設定した場合の価格は約280万円となり、価格差は20万円まで減少します。
1つ車格を上げる、またはSUVにした場合、30万円程度高くなるものなので、「G」であれば通常の価格差だといえます。
ただし、上記は賢く購入できた場合の話です。
筆者が「アクア」の見積りを貰った際は、高価なボディコーティングやETC2.0車載器、ドライブレコーダーなどが勝手に付けられており、値引き額もほとんどなかったため、「G」で約300万円、「Z」なら約330万円と「カローラ」より高い価格を提示されました。
つまり、何も考えずにディーラーに言われるがまま購入した場合、「アクア」より「カローラ」の方が最大30万円安い結果となるのです。
値引き額の違いもありますが、最大の要因は不要なオプションにより総額が高くなるためです。
当然「カローラ」を購入する際も同じですが、クルマを少しでも安く購入したい場合は、賢くオプションを選択、及び値引き交渉する必要があるでしょう。
ちなみに、「カローラ」の1.5Lガソリン車であれば約265万円程度と「アクア」より安く購入できますが、年間走行距離8,000km、ガソリン代が160円なら、維持費は年間4万円程度「アクア」の方が安くなります。
そのため、場合によっては1年で価格差を回収できてしまうため、コストを抑えたいなら「アクア」を購入した方が賢いでしょう。
さらに安く、お得に購入したい方は、”新車同様の中古車”も検討してみましょう。
“新車同様の中古車”なら、年式2024年、走行距離10km未満、修復歴なしと好条件の「カローラツーリング HYBRID W×B」が約262万円で、「アクア Z」なら約240万円で買えるクルマもあります!
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ただし、上記はメーカーオプションの場合のみで、ディーラーオプションの場合は後付けも可能です。
そのため、中古車を選ぶ際は車のカラー及びメーカーオプションを妥協しないようにしましょう。
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中古車を買うなら、中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめです。
中古車業界の最大手で、知名度も高く、信頼性が高いため安心です。
さらに、ガリバーは以下のメリットもあります。
- 修復歴車(事故車、事故歴ありの車)を販売していない
- 納車後、100日以内であれば返品可能
- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。
特に驚きなのが、100日以内であれば返品可能というところではないでしょうか。これなら、仮に購入した車に問題があった場合や、急に車の使用シーンが大きく変わっても安心ですよね。
その他、ディーラーよりも長い10年保証というのも心強いです。ハイブリッドカーのバッテリーなども保証対象なのでさらに安心です。走行距離が何kmでも保証対象です。
■中古車は早いもの勝ち!非公開在庫もある!
中古車は基本的に1台限りのものですので、良い車も早く問い合せしないと売れてしまう可能性があります。
また、ガリバーでは毎日約500台の車を買取しており、まだネット上で公開されていない車(非公開在庫)もたくさんあります。
ガリバー 公式サイトに登録すれば、自分で検索するだけでは見つけられない”あなたに最適な車”をガリバーが探し出してくれます。さらに「非公開在庫」も優先的に紹介してもらえます。
気になった車、欲しい車がある方はガリバーに登録して探してもらいましょう!
※中古車の販売金額は申込完了ページには表示されません。登録後、ガリバーから電話がかかってくるので、そこで詳しい話を聞いてみましょう。
まとめ
今回は、トヨタ「アクア」とトヨタ「カローラ」を徹底比較してみました。
「アクア」と「カローラ」の比較結果を以下にまとめてみました。
- 運転のしやすさ:細い道路では「アクア」、小回りの良さは「カローラ」が優秀
- エクステリアやインテリアの質感:「カローラ」が上質
- 室内の広さ:「カローラ」の方が広い
- 燃費性能:「アクア」が圧倒的に優秀
- 加速性能:「アクア」が軽やか
- 安全性能:「カローラ」が先進的で優秀
- 価格の安さ:「アクア」が20~30万円程度安い
上記のとおり、燃費性能・加速性能・価格の安さでは「アクア」が、質感や室内の広さ・安全性能では「カローラ」が優秀でした。
どの項目を重視するかによって判断は異なりますが、総合的に「アクア」の方がおすすめだと筆者は考えます。
最大の理由は、大きな欠点がない上に安いからです。
「ヤリス」の場合、どれだけ燃費性能が優れていても、「カローラ」との質感差が圧倒的なため、「ヤリス」を選択するのは難しい面もありました。
しかし「アクア」は、「ヤリス」の欠点だった室内の質感と後部座席の狭さが解消されており、いずれも「カローラ」に近い内容となっています。
「カローラ」と比較して最大の欠点となるのが電動パーキングブレーキの設定がないことですが、その点に問題を感じなければ、一部安全性能を除き「カローラ」より優れており、価格は安いわけですから、「アクア」を選択しない理由がありません。
そのため、「アクア」がおすすめだと筆者は考えます。
正直、「カローラツーリング」購入時に「アクア」が発売されていたら、筆者は「アクア」を選択していたのではないかと考えています。
一方、「カローラ」の最大のメリットは、質感と見た目にあると考えます。
「アクア」だと、ボディサイズがコンパクトなため廉価な印象は完全には拭えません。
そのため、Cセグメントクラスに属する「カローラ」が”ちょうどいい”と感じる方は少なくないでしょう。
特に30代から60代くらいの中堅ユーザーには、上記の点から「カローラ」の方がおすすめだと考えます。
ラゲッジスペースに荷物を多く積めるため、ファミリー層にも「カローラ」の方がおすすめだと考えます。
また、2022年の改良で採用された最新の安全装備やコネクティッドサービスも「アクア」にはない魅力です。
何より、走り好きの方なら「カローラスポーツ」の2.0Lガソリン車1択でしょう。
クルマの購入で後悔しないためには、あなたが重視する項目は何なのか、よく確認しておくことが重要です。
1番売れているから何となく選んだ、燃費性能が良いから何となくハイブリッド車にした、などのクルマ選びをしない様にしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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