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【新型トヨタ アクア】後部座席、荷室の広さ、乗り心地を評価した結果

トヨタ アクア 内装 インテリア車の比較&試乗記

こんにちは!青空ひつじ(♂)です。

今回は、2024年4月3日に一部改良が行われた新型トヨタ「アクア」にがっつり試乗してきました。

そこで、新型「アクア」の後部座席や荷室の広さ、乗り心地を徹底評価!

良かった点や気になった点をご紹介します。

果たして、新型「アクア」は快適なコンパクトカーなのか!?

 

※掲載している新型「アクア」の写真は、「Z」(クリアベージュメタリック、合成皮革パッケージ)です。

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新型「アクア」の室内

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新型「アクア」の室内デザイン・室内の質感

新型「アクア」のインテリアは、非常にシンプルで落ち着いたデザインとなっています。

エクステリアと異なりインテリアデザインは先代「アクア」から大きく変更されており、センターメーターは運転席前のデジタルメーターとなり、シフトノブはエアコン操作パネル下に設置されています。

 

また、上位グレードの「G」や「Z」であればセンターコンソールボックスが標準装備、ナビゲーションはトヨタコンパクトカーとして初採用となる10.5インチの大型ディスプレイオーディオが設定可能となっています。

ディスプレイオーディオは、「ヤリス」・「ヤリスクロス」・「C-HR」だと8インチとなっているため、一部上位車種よりも大きなディスプレイが採用されていることになります。

大型で見やすいディスプレイですが、それに伴い9インチディスプレイオーディオまではあったボタンがエアコン操作パネルと一体化されています。

ボタンが少なくなったことにより、風量調整や吹き出し口切り替えなどはディスプレイで操作する必要があり、直感的に操作できない点、ボタンを数回押さないと操作画面にならない点など、デメリットも存在します。

そのため、操作性としては7インチディスプレイオーディオの方が優れているでしょう。

10インチディスプレイオーディオだと、温度調整ダイヤルに温度表示画面がある違いもあります。

 

ブラック基調な室内ですが、「Z」は合成皮革+コンフォートパッケージ(COZY)を設定すると助手席前やフロントドアアームレストがダークネイビーとなりますので、他グレードと印象が異なります。
※上の写真は「Z」の合成皮革パッケージ装着車です。

 

新型「アクア」のインテリアの質感は、上位グレードの「G」や「Z」なら助手席前やフロントドアアームレストの素材が合成皮革となっており、インパネやドアトリムのピアノブラック加飾により質感高くなっています。

メーカーオプションの合成皮革パッケージを設定すれば、シート表皮が合成皮革となるため、室内全体の質感が高くなります。

また、先代「アクア」や「ヤリス」にはない合成皮革巻きのセンターコンソールボックスが上位グレードの「G」や「Z」なら標準装備、下位グレードでもディーラーオプションで設定可能となっているため、先代「アクア」や「ヤリス」だと非常に廉価だったセンターコンソールの質感も高くなっています。

そのため、新型「アクア」は先代「アクア」や「ヤリス」よりも圧倒的に質感高くなっています。

このインテリアの質感が、先代「アクア」や「ヤリス」との最大の違いの1つといえるでしょう。

「ヤリス」は燃費性能や安全性能がライバル車を圧倒している一方で、室内の質感の低さが弱点となっており、質感を重視する方にはおすすめできないクルマとなっていました。

その点、新型「アクア」は室内の質感が高くなっていますので、質感を重視する方にもおすすめだといえるでしょう。

 

ライバル車と室内の質感を比較しても、全く負けていません。

ただ、合成皮革シートの質感(触り心地、スベスベした感じ)が若干悪く、「フィット」や「カローラ」と比べると落ちる印象があります。

また、後席ドアアームレストの質感が低いため合成皮革巻きとなっている「カローラ」と比べると廉価な印象があります。

価格が高い本革シートしか設定できず、同様に後席ドアアームレストの質感が低い「ノート」と比較した場合は、大きな欠点(デメリット)とはいえないでしょう。

 

上記のとおり、室内の質感が高い新型「アクア」ですが、質感高いのは上位グレードの「G」や「Z」だけです。

社用車的なグレード「B」は当然として、「X」も「ヤリス」と同等の質感となっています。

インパネについては、「X」でもピアノブラック加飾が多く施されているため、「ヤリス」より上質な印象がありますが、問題は”ヘッドレスト一体型のフロントシート”です。

”ヘッドレスト一体型のフロントシート”は今どき軽自動車でもスズキ「アルト」やダイハツ「ミライース」程度しかなく、2スピーカーということも合わせて軽自動車より質感は低めだといえます。

コンフォートパッケージを設定すれば廉価なヘッドレスト一体型フロントシートはセパレート型に変更できますが、運転席イージーリリターン機能なども含まれたパッケージなため価格は71,500円と高く、1つ上のグレード「G」との価格差は7万円程度に減少してしまいます。

コンフォートパッケージを設定しても質感は大きく向上しないため、「X」にコンフォートパッケージを設定するくらいなら「G」を選んだ方が賢いでしょう。

 

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新型「アクア」の収納スペース


トヨタ「アクア」公式HPより

収納面では、ボックスティッシュも収納可能な助手席アッパーボックス、大型のスマホを置けるスライドトレイ、先代「アクア」にはなかったカップホルダー付リヤセンターアームレストなど利便性が高くなっています。

充電用USB端子は、標準ではフロントコンソールに1つしかないためライバル車と比較して数は少ないですが、出力が3Aとなっているため、ライバル車より高速な充電が可能となっています。

 

また、「ヤリス」や「ヤリスクロス」だと助手席下に設置されるため使い勝手が悪くなっていたCD・DVDデッキは、新型「アクア」だと助手席アッパーボックス内に設置されるため、使い勝手が非常に良くなっています。

ただ、助手席アッパーボックスの収納スペースとの引き換えになりますので、CD・DVDデッキを設定するとボックスティッシュの収納はできなくなります。

 

その他、アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)が全車標準装備されている点も、先代「アクア」と「ヤリス」との大きな違いの1つです。

さらに、新型「アクア」にはリアドアにコードを通せる穴を備えた外部給電アタッチメントが標準装備されていることで、ドアを閉めたままでもコードを車外に出して給電することができる様になっています。

そのため、非常時用電源としての使い勝手が非常に優れているといえます。

一方、新型「アクア」のアクセサリーコンセントはセンターコンソールボックス裏に1つしか設置されないので、荷室側で電源を使用したい場合はラゲッジスペースにも設置される「カローラ」の方が使い勝手が良いでしょう。

 

さらに、全ドアを閉めたあとにクルマから離れると自動的にロックがかかる「降車オートロック機能」も搭載されています。

これにより鍵の閉め忘れはなくなるでしょう。

 

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新型「アクア」の後部座席と荷室の広さ

トヨタ アクア 後部座席トヨタ アクア 後部座席トヨタ アクア 荷室 ラゲッジスペース
※「トノカバー」装着車

新型「アクア」の後部座席の足元スペースは、「ヤリス」や「ヤリスクロス」よりもかなり広くなっています

前席に座る人が170cm前後の場合、後部座席の足元(膝前)スペースは拳2つ~3つ分くらい余裕があります。

感覚的に「カローラ」と同等の広さがある印象です。

ただ、室内高は「ヤリスクロス」の方が1.5cm高いため、頭上スペースは「ヤリスクロス」の方が余裕があるでしょう。

また、ライバル車の「フィット」や「ノート」と比較すると、まだまだ狭くなっています。

そのため、新型「アクア」の後部座席は、「ヤリス」以上「フィット」・「ノート」未満といった形です。

とはいえ、「ヤリス」よりは間違いなく広いため、「ヤリス」だと後部座席が狭すぎると感じていた方にも新型「アクア」は非常におすすめです。

 

新型「アクア」のラゲッジスペースは、荷室高824mm・荷室幅1,153mm・荷室長656mmとなっていますので、荷室高830mm・荷室幅1,000mm・荷室長630mmとなっている「ヤリス」より、荷室高は6mm低く、荷室幅は15.3cmも広く、荷室長は2.6cm広くなっています。

そのため、新型「アクア」のラゲッジスペースは「ヤリス」より間違いなく広いでしょう。

ただし、ライバル車の「フィット」や「ノート」と比較すると、まだまだ狭くなっています。

また、後部座席を倒し際は「ヤリス」や「ノート」同様に段差ができてしまうため、その点ではフラットになる「フィット」より劣ることになります。

4WD車やディーラーオプションでアジャスタブルデッキボードを設定すれば段差は解消されますが、当然ラゲッジスペース(荷室高)は狭くなります。

 

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新型「アクア」の走行性能

トヨタ アクア 外装 エクステリア

新型「アクア」の運転のしやすさ

新型「アクア」は、先代「アクア」からボディサイズの拡大などが行われておらず、コンパクトな5ナンバーサイズとなっていますので、依然として運転のしやすさは優れています。

視界性能も優れているため、軽自動車しか乗ってことなかった方でも問題なく運転できるでしょう。

ただ、ホイールベースの延長などにより最小回転半径は5.2mになっており、先代「アクア」の4.8mから40cm拡大しています。

「ヤリス」は多くのグレードで4.8m、「ノート」は4.9m、「フィット」も多くのグレードで5m以下となっていますので、小回りはライバル車よりも劣るでしょう。

最小回転半径5.2mというのは、「ヤリスクロス」などコンパクトクラス(Bセグメント)SUV、「カローラ」などCセグメントクラスのクルマとほぼ同じです。

 

新型「アクア」の加速性能

新型「アクア」は、「ヤリス」と同じ1.5Lガソリンエンジン、同じモーターが採用されていますが、バッテリーは「ヤリス」と異なり新開発の高出力バイポーラ型ニッケル水素電池が世界初採用されています。

先代「アクア」のニッケル水素電池に比べバッテリー出力が約2倍に向上したことにより、アクセル操作の応答性が向上、低速からリニアでスムースな加速が可能になっています。

また、電気だけでの走行可能速度域を拡大したことで街中の多くのシーンでエンジンを使わず電気だけで走行できる様になっています。

さらに、減速度はノーマルモードの2倍になる新開発の「快感ペダル(POWER+モード)」がトヨタ初採用されており、アクセルだけで加減速をコントロールできる様になっています。

これは、日産の「e-POWER Drive」と同様の技術です。

 

では、エンジン性能をライバル車と比較してみましょう。

・新型アクア

・1.5Lハイブリッド
エンジン
→最高出力 67kW〈91PS〉/5,500rpm
→最大トルク 120N・m〈12.2kgf・m〉/3,800~4,800rpm
モーター(フロント)
→最高出力 59kW〈80PS〉
→最大トルク 141N・m〈14.4kgf・m〉
モーター(リヤ)
→最高出力 4.7kW〈6.4PS〉
→最大トルク 52N・m〈5.3kgf・m〉

→システム最高出力 85kW〈116PS〉

 

・ヤリス

・1.5Lハイブリッド
エンジン
→最高出力 67kW〈91PS〉/5,500rpm
→最大トルク 120N・m〈12.2kgf・m〉/3,800~4,800rpm
モーター(フロント)
→最高出力 59kW〈80PS〉
→最大トルク 141N・m〈14.4kgf・m〉
モーター(リヤ)
→最高出力 3.9kW〈5.3PS〉
→最大トルク 52N・m〈5.3kgf・m〉

→システム最高出力 85kW〈116PS〉

 

・ノート

・1.2Lハイブリッド(e-POWER)
エンジン
→最高出力 60kW〈82PS〉/6,000rpm
→最大トルク 103N・m〈10.5kgf・m〉/4,800rpm
モーター(フロント)
→最高出力 85kW〈116PS〉/2,900~10,341rpm
→最大トルク 280N・m〈28.6kgf・m〉/0~2,900rpm
モーター(リヤ)
→最高出力 50kW〈68PS〉/4,775~10,024rpm
→最大トルク 100N・m〈10.2kgf・m〉/0~4,775rpm

 

・フィット

・1.5Lハイブリッド(e:HEV)
エンジン
→最高出力 72kW〈98PS〉/5,600~6,400rpm
→最大トルク 127N・m〈13.0kgf・m〉/4,500~5,000rpm
モーター
→最高出力 80kW〈109PS〉/3,500~8,000rpm
→最大トルク 253N・m〈25.8kgf・m〉/0~3,000rpm

 

上記のとおり、スペック上では新型「アクア」と「ヤリス」の違いはリヤモーターの最高出力が異なるだけですが、新型「アクア」は発進加速やアクセルを強く踏み込んだ際の加速度が先代「アクア」や「ヤリス」より速く、軽やかになっています。

1クラス上の「カローラ」や「プリウス」と比較しても走りは軽く、街中ではノーマルモードでもストレスのない加速性能となっています。

「快感ペダル(POWER+モード)」なら、さらに加速性能が向上し、多くのシーンで加速性能に不満を感じることはないでしょう。

 

従来より加速性能が優れている「フィット」や「ノート」と比較しても、アクセルを軽く踏んだ際の加速感は新型「アクア」の方が上だと感じました。

「ノート」も「フィット」もフルモデルチェンジによりアクセルを軽く踏んだ際の加速感は減少した印象があり、日常の使用域では新型「アクア」や「ヤリス」の方が軽やかに加速する印象があります。

そのため、軽くアクセルを踏み込むエコ運転をした際の加速性能は、新型「アクア」が最も優れているといえるでしょう。

もちろん、ベタ踏みした際のフル加速は「ノート」と「フィット」が優れていますが、圧倒的な燃費性能となった「ヤリス」に対抗するため、軽くアクセルを踏み込んだ際の加速性能を落としたものかと思われます。

 

「快感ペダル(POWER+モード)」の減速感も試乗で試してみましたが、感覚的にガソリン車の2速から3速の間くらいの減速感となっています。減速感は「ノート」の「e-POWER Drive」より控えめな印象です。

気になる点は「ノート」の「e-POWER Drive」同様、停止保持ができないことです。

それにより、結局アクセルペダルだけでの完全な操作はできないため、ノーマルモードの方が使い勝手が良いと感じました。

また、減速度は変わらず加速性能だけ向上させる「POWERモード」がエントリーグレード以外では使用できないことも残念な点の1つです。

 

トヨタ アクア 内装 インテリア
そして、新型「アクア」で最も残念な点が電動パーキングブレーキが設定されていないことです。

邪魔になるレバー式ではなく足踏み式であるため、「ヤリス」より僅かにマシではありますが、「フィット」や「ノート」、そして「ルーミー」や軽自動車ですら電動パーキングブレーキが設定されていることを考慮すると、残念でなりません。

電動パーキングブレーキが搭載されていないため、発進時も駐車後もパーキングブレーキの操作は必ず必要になりますし、赤信号で停車中もブレーキペダルを踏み続ける必要があります。

ただし、「レーダークルーズコントロール」については停止保持機能のない「ヤリス」と異なり、停止保持が可能となっています。

そのため、先行車が停止した際に数秒後に発進してしまう様な危険性はありません。

電動パーキングブレーキが設定されていないのに停止保持が可能な点は「プリウス」と同じです。

とはいえ、ライバル車の「フィット」や「ノート」と比べると、明らかな欠点(デメリット)となります。

なくてもそんなに不便じゃないかなと思って試乗しましたが、普段電動パーキングブレーキを使用している筆者からしたら、非常に不便に感じました。

軽自動車を含め、今後発売される多くの新型車に電動パーキングブレーキが設定されることを考えると、購入後他車と比較して間違いなく見劣りすることになるでしょう。

 

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新型「アクア」の乗り心地

新型「アクア」の乗り心地は、なめらかで凹凸をキレイにいなしてくれるため、先代「アクア」と異なり、乗り心地は非常に優れています。

最上位グレード「Z(2WD車)」ならフロントショックアブソーバーにスウィングバルブが標準装備されているため、よりフラットな乗り心地になっています。

また、後部座席シートの座面が包み込まれる様な感じになっているため、座り心地も非常に優れています。

そのため、乗り心地は「ヤリス」や「ノート」を比較しても優れており、「フィット」と同程度だと感じました。

 

同様に静粛性も大きく向上しています。

EV走行領域が先代「アクア」の2倍に拡大したことにより、市街地の多くのシーンでモーターのみで走行可能となり、エンジンが始動する機会が減ったためロードノイズが減少しています。

また、加速時もモーター出力が向上したことによりエンジン回転数の上昇が抑えられ、比較的静かに加速する様になっています。

そのため、静粛性も「ヤリス」より優れており、低速域でエンジンがかからない「ノート」と同程度だと感じました。

 

以上から、乗り心地や静粛性は一気に国産コンパクトカートップクラスになったといえるでしょう。

性能的には1クラス上のクルマと比較しても遜色ありません。

そのため、乗り心地や静粛性を重視する方にも新型「アクア」はおすすめです。

一方、操縦性(スポーティな走り)を重視する方には「ヤリス」の方がおすすめです。

新型「アクア」と「ヤリス」は同じトヨタのコンパクトカーですが、コンフォートな新型「アクア」、スポーティな「ヤリス」、という形で棲み分けしているのでしょう。

 

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新型「アクア」の燃費性能

新型「アクア」の燃費性能を、ライバル車と比較してみましょう。

 

・新型アクア

・1.5Lハイブリッド ※2WD
→35.8km/L(WLTCモード)
→28.08km/L(e燃費より)

・ヤリス

・1.5Lハイブリッド ※2WD
→36.0km/L(WLTCモード)
→28.96km/L(e燃費より)

・ノート

・1.2Lハイブリッド(e-POWER) ※F
→29.5km/L(WLTCモード)
→22.58km/L(e燃費より)

・フィット

・1.5Lハイブリッド(e:HEV) ※2WD
→29.4km/L(WLTCモード)
→24.86km/L(e燃費より)

 

上記のとおり、「ヤリス」と比較すると新型「アクア」の燃費性能は僅か0.2km/L劣っていることがわかります。

最上位グレードで比較すると、35.4km/Lの「ヤリス」に対して、新型「アクア」は33.6km/Lとなっており、差は1.8km/Lに拡大します。

「ヤリス」は最も燃費性能が優れているエントリーグレードと最上位グレードの間で燃費性能差はほとんどないのに対して、新型「アクア」は2.2km/Lも異なるため、上記の様な結果となっています。

そのため、燃費性能を重視するなら「ヤリス」の方が良いといえるでしょう。

年間走行距離8,000km、ガソリン代が140円なら、維持費は年間1,700円程度「ヤリス」の方が安くなります。

 

「ヤリス」と比較すれば劣る燃費性能ですが、「フィット」や「ノート」より5.0km/L以上優れています。

新型「アクア」の燃費性能は全車種中2番目に優れたクルマとなるため、当然トップクラスの性能です。
※PHEVを除く

燃費性能は僅かに劣りますが、乗り心地や静粛性、加速性能など総合的に考えると、新型「アクア」の方が上だといっても過言ではないでしょう。

 

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新型「アクア」のおすすめグレード、見積額

トヨタ アクア 外装 エクステリア

新型「アクア」のおすすめグレード

新型「アクア」のおすすめグレードは「G」です。

何も考えずに1番良いグレードを買う、というのが最も簡単で、車種によっては購入後後悔しないためにも最上位グレードを選択するのが最も賢い場合もあります。

しかし新型「アクア」の場合は、最上位グレード「Z」と上位グレード「G」で装備差が限定的なため、賢く購入したい方には「G」が最もおすすめだと筆者は考えます。

各グレードの違い、おすすめグレードの詳細は、以下の記事にまとめています。

【新型トヨタ アクア】おすすめグレードはZ?G?X?違いを徹底比較してみた結果
2024年4月3日に一部改良が行われた新型トヨタ「アクア」の各グレードの違いを徹底比較!果たして、"最もお得"で"買い"な"おすすめグレード"は何なのか!?

 

新型「アクア」の見積額と値引き額

最後は、新型「アクア」の見積額をご紹介します。

  • 「X」約250万円
  • 「G」約260万円
  • 「Z」約280万円

 

上記は、以下の記事で紹介しているおすすめオプション、諸費用を含んだ価格です。
※アドバンストパークなし
※「X」・「G」はシースルービュー機能なしパノラミックビューモニター
※「X」はメーカーオプションの15インチアルミホイール、コンフォートパッケージを設定

【新型トヨタ アクア】おすすめ&不要なオプション9選!自動駐車の実力と必要性は!?
2024年4月3日に一部改良が行われた新型トヨタ「アクア」のおすすめオプション、不要なオプションをご紹介します。新型「アクア」に必要なオプションとは!?

 

値引き額は15万程度でした。

メンテナンスパックは毎年点検代を払うよりお得なため付けるべきかと思いますが、メンテナンスパックの価格は”先に払っているだけ”なため、上記の価格からは抜いています。

 

では、ライバル車である「ヤリス」・「フィット」・「ノート」の見積額を見てみましょう。

  • ヤリス「HYBRID Z」:約274万円
  • ヤリス「HYBRID G」:約270万円
  • フィット「リュクス」:約274万円
  • フィット「クロスター」:約269万円
  • フィット「ホーム」:約259万円
  • ノート「X」:約284万円

 

まず、何と言っても新型「アクア」と「ヤリス ハイブリッド」の価格差がほとんどない、「G」以下のグレードなら「ヤリス」より新型「アクア」の方が安いというのが驚きです。

車両本体価格が安い「ヤリス」ではありますが、LEDヘッドランプやヘッドレストセパレート型シートなどがオプションとなっているため、オプション総額が高くなり、新型「アクア」との価格差がなくなっています。

最も安いのは「フィット」の中間グレード「ホーム」で、質感も合わせて考えると最もお得です。

最も高いのは「ノート」です。「ノート」の価格が高くなる理由はセットオプションによるもので、オプション総額は約64万円と非常に高額になります。
※価格の内訳は、各試乗記に記載しています。

【ヤリス(Z・HYBRID Z)試乗記】フォグランプは必要!?おすすめオプション、おすすめグレードも徹底解説!
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上記のとおり、”価格が安い”というメリットもある新型「アクア」ですが、ディーラーに言われるがままの条件で購入すると、不要なオプションを付けられたり、値引き額が少ないままの価格となってしまい、「G」で300万円以上、「Z」なら330万円を超える価格を提示されることも少なくないでしょう。

そのため、Cセグメントクラスのクルマ(「カローラ」や「MAZDA3(マツダ3)」など)と価格差がほどんどなく、逆に値引き額の差から新型「アクア」の方が高くなるレベルにまでなっています。
※Cセグメントクラスのクルマなら値引き額が30万円程度あるため

ちなみに、筆者の「カローラツーリング HYBRID W×B」は値引き額込みで290万円でしたので、ディーラーに言われるがままだと新型「アクア」の方が40万円以上も高くなる様な”非常に賢くない”買い方をしてしまいます。

そのため、少しでも安く新型「アクア」を購入できる様に、賢く購入しましょう。

 

さらに安く、お得に新型「アクア」を購入したい方は、”新車同様の中古車”も検討してみましょう。

 

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まとめ

新型「アクア」は、「ヤリス」で優れていた燃費性能はそのままに、トップクラスの安全性はさらに進化し、「ヤリス」の欠点だった室内の質感や広さが改善されています。

最大の欠点となるのは、電動パーキングブレーキが搭載されていないことですが、その他大きな欠点はありません。

そのため、総合的に「ヤリス」より優れており、「フィット」や「ノート」と比較しても非常におすすめだといえるでしょう。

電動パーキングブレーキが必須な方、より室内の使い勝手、広さを求める方を除き、個人的には新型「アクア」が最もおすすめのコンパクトカーだと考えます。

 

一方、ハイブリッド専用車であるため、車両本体価格が高く、安くコンパクトカーを買いたい方や、走行距離が短い方にはガソリン車の設定がある「ヤリス」や「フィット」の方がおすすめです。

もちろん、ハイブリッド車を買うなら、燃費性能や安全性が優れた新型「アクア」が最もおすすめです。

室内の広さや高速走行をサポートする先進安全装備では「ノート」の方が優れていますが、「ノート」より安く購入できる点も新型アクアの大きなメリットです。

 

コンパクトカーの購入を検討している方は、ぜひ新型「アクア」も検討してみましょう。

おすすめです!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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