こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2024年12月9日にマイナーチェンジ(一部改良)が行われた新型トヨタ「ルーミー」と新型ダイハツ「トール」の違い、2025年1月16日にマイナーチェンジ(一部仕様変更)が行われたスズキ「ソリオ」の違いを、エクステリア・インテリア・加速性能・燃費性能・車内の広さ・安全性能・価格など、各項目を徹底比較いたします。
果たしてどれほどの違いがあり、どっちが後悔しないのか!?

新型「ルーミー」と新型「トール」の違いを徹底比較!
「ルーミー」と「トール」の違い
2020年9月15日にビッグマイナーチェンジが行われたトヨタ「ルーミー」とダイハツ「トール」ですが、2車の違いは新型となってどう変わったのか!?
まず、1番気になる価格設定ですが、従来どおり違いはありません。
グレード構成もターボ車を「T」と表示するか、「ターボ」と表示するかの違いしかなく、2車ともにノーマルモデル3つ、カスタムモデル2つで違いはありません。
エクステリア・インテリアについても大きな違いはありません。違いはメーカーエンブレム程度です。
そんな「ルーミー」と「トール」の最大違いは、一部装備設定とコネクティッドサービスです。
「ルーミー」と「トール」の違い~装備設定
装備設定について、新型「トール」のみに設定されているものを以下にまとめてみました。
- カスタムモデルのメーカーオプションとして「レザー調×ファブリックシート(グレーステッチ 撥水加工)」、「メッキドアアウターハンドル」、「トップシェイドガラス(フロントウインドウ)」、フットイルミネーションなど各種イルミネーションを設定できる
※「ルーミー」でもメッキドアアウターハンドル、各種イルミネーションはディーラーオプションあり - ノーマルモデルでも14インチ、15インチアルミホイールをオプション設定できる
- ノーマルモデルでも電動パーキングブレーキ、オートブレーキホールド機能をオプション設定できる
- ノーマルモデルでも「全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)」をオプション設定できる
- ディスプレイオーディオでコネクティッドサービスを使用できる
- Wi-Fiルーターを設定できる
上記のとおり、OEM元である「トール」のみの設定が多くあります。
「ルーミー」だとアルミホイールや電動パーキングブレーキ、全車速追従機能付ACCはカスタムモデルにしか装備できない一方、「トール」ではオプション装備可能となっています。
また、「レザー調×ファブリックシート」を設定できるため、質感を向上させることも可能になっています。
「ルーミー」と「トール」の違い~コネクティッドサービス
そして、新型「ルーミー」と新型「トール」はコネクティッドサービスの内容も異なっています。
ディスプレイオーディオでの使用有無やWi-Fiルーターだけでなく、サービス内容でも以下の違いがあります。
■トールのみのサービス
- 燃料残量などをスマホで確認できる「見えるマイカー」
- 高齢家族の運転状況を把握できる「見えるドライブ」
■ルーミーのみのサービス
- 新しい道路情報を自動更新する「マップオンデマンド」
- トヨタのビッグデータを活用した最適なナビ「ハイブリッドナビ」
- オペレーターによる目的地設定などが行える「オペレーターサービス」
- エンジン始動通知、警備員の派遣、車両位置追跡などが行える「マイカーSecurity」
- トヨタのナビアプリ「TCスマホナビ」
- DCM(専用通信機)の搭載
サービス内容はトヨタの「T-Connect」の方が多くなっていますが、最大の違いは通信方法と価格でしょう。
トヨタはDCMを使用することを基本としていますが、ダイハツはWi-Fiまたはスマートフォンを使用することを基本としています。
価格は、ダイハツ(Wi-Fiの場合)が3年間無料で4年目以降1GB月250円~なのに対して、トヨタは初年度無料で2年目以降年13,200円(月1,100円)と割高です。トヨタの「T-Connect」の方がサービス内容が多いとはいえ、少し高く感じますね。トヨタの「T-Connect」もDCMではなく別途スマートフォンやWi-Fiルーターでの接続も可能なため、自分で通信端末を用意した方が安くすむ可能性もあるでしょう。
ナビアプリを使用するにしても通信料が必要になりますが、その点はWi-Fiの定額サービスがあるダイハツの方が安心でしょう。ちなみに、Yahooカーナビの通信量は1時間で16MB程度でしたので、1日2時間程度の使用なら月1GBもあれば十分です。
また、「ルーミー」でコネクティッドサービスを使用したい場合は、ディスプレイオーディオではなく15万円以上するT-Connectナビを選択する必要があるため、コスト的に「ルーミー」の方が高くなります。
ただ、何れにしてもディスプレイオーディオ単体ではナビやCD/DVDを再生できないため、純正ナビを選択するケースが多くなるでしょう。
「トール」と「ルーミー」どっちが人気!?
2024年年間販売台数ランキングでは、「ルーミー」が約6.7万台、「トール」が6,000台以下となっており、「ルーミー」の方が10倍近い人気があることがわかります。
「タンク」の廃止(ルーミーへの統合)やダイハツの不正問題による影響で差は拡大した印象です。
「ルーミー」が人気な理由は、ダイハツに比べてトヨタの方がディーラー(販売店)が多いことが主な要因と考えられますが、トヨタの信頼度が高いことも理由の1つとしてあるでしょう。
ちなみに、トヨタ「ライズ」とダイハツ「ロッキー」の販売台数も同じ様な状況になっています。
「ルーミー」と「トール」の違い~まとめ
上記のとおり、パッと見では違いが少ない新型「ルーミー」と新型「トール」ですが、細かく見れば多くありました。
「ルーミー」と「トール」の違いは、「ライズ」と「ロッキー」の違いと類似しており、トヨタ車(ルーミー、ライズ)の方が人気はありますが、設定的にはダイハツ車(トール、ロッキー)の方がお得感があります。
新型「ルーミー」&「トール」・新型「ソリオ」の違いを徹底比較!
ボディサイズの比較
新型「ルーミー」&「トール」と、新型「ソリオ」のボディサイズを比較してみましょう。
・ルーミー・トール
全長(mm):3,700(カスタムは3,705)
全幅(mm):1,670
全高(mm):1,735
ホイールベース(mm):2,490
車両重量(kg):1,080~1,140
最小回転半径(m):4.6(最上位グレードのみ4.7)
最低地上高(mm):130
・ソリオ
全長(mm):3,810
全幅(mm):1,645
全高(mm):1,745
ホイールベース(mm):2,480
車両重量(kg):1,000~1,070
最小回転半径(m):4.8
最低地上高(mm):140
ボディサイズの最大の違いは、「ソリオ」の方が70k前後軽いことでしょう。
後述していますが、燃費性能は「ソリオ」の方が優れており、この軽さも要因の1つとなっています。
その他、全長は11cm程度「ソリオ」が大きくなっていますが、全幅は「ルーミー」&「トール」の方が2.5cm大きく、全高は「ソリオ」の方が1cm大きく、ホイールベースは「ルーミー」&「トール」が1cm大きく、最低地上高は「ソリオ」が1cm大きくなっています。
最小回転半径は、「ルーミー」&「トール」の方が最大で20cm小さくなっているため、小回りがききます。
エクステリアの比較
新型「ルーミー」&「トール」と、新型「ソリオ」のエクステリアを比較してみましょう。
「ルーミー」&「トール」のスタンダードモデルは、メッシュのフロントグリルが特徴的で、どことなくトヨタ「ライズ」に似た印象があります。
カスタムモデルはメッキのフロントグリルが特徴的で、いわゆる”オラオラ顔”となっています。こちらはトヨタ「アルファード」に似た印象がありますね。
「ソリオ」は、2025年の一部仕様変更で大きくフロントマスクのデザインが変更され、従来よりフロントマスクにメッキ加飾が多く追加され、インパクトのある上質な印象となっています。
「ソリオ バンディット」は、一見トヨタ「アルファード」や三菱「デリカD:5」のような迫力のあるフロントマスクとなっています。
また、ポジションランプとヘッドランプを二段構えに配置した独創的なヘッドランプとなっており、4眼の様なデザインになっていることも特徴的です。
リアデザインは、リヤランプが縦長になっている「ルーミー」&「トール」に対して、「ソリオ」は葉っぱの様な形になっており、メッキのガーニッシュが角の様なデザインになっていることも特徴的です。
エクステリアの質感に大きな違いはありません。
インテリアの比較
新型「ルーミー」&「トール」と、新型「ソリオ」のインテリアを比較してみましょう。
インテリアの最大の違いは、ハンドル前のオプティトロンメーター、センターに設定されたマルチインフォメーションディスプレイ、そして最大9インチのディスプレイオーディオ(またはナビ)となっている「ルーミー」&「トール」に対して、「ソリオ」はスピードメーターとマルチインフォメーションディスプレイが表示されたセンターメーターに最大10インチのナビとなっている点でしょう。
センターメーターは好き嫌いがありますが、「ソリオ」はセンターメーターにしたことにより運転席前にスマートフォン充電用USB端子も備えた収納スペースが設置されており、収納面ではメリットがあります。
また、インパネデザインは全体的にカクカクした印象のある「ルーミー」&「トール」に対して、「ソリオ」はまるっとした印象になっています。
その他、全グレードでファブリックシートとなっている「ソリオ」に対して、「トール」はレザー調×ファブリックシートをオプション設定可能となっており、質感面では僅かに「トール」が優れています。
「ソリオ」で気になる点としては、後部座席中央にヘッドレストが設置されていないことです。安全面を考慮すれば、できれば設置してほしいところですね。
室内の広さ・ラゲッジスペースの広さの比較
新型「ルーミー」&「トール」と、新型「ソリオ」の室内の広さ、ラゲッジスペースの広さを比較してみましょう。
室内長の比較
「ルーミー」&「トール」:2,180mm
「ソリオ」:2,500mm
室内長は「ソリオ」の方が+32cm広い
室内幅の比較
「ルーミー」&「トール」:1,480mm
「ソリオ」:1,420mm
室内幅は「ルーミー」&「トール」の方が+6cm広い
室内高の比較
「ルーミー」&「トール」:1,355mm
「ソリオ」:1,365mm
室内高は「ソリオ」の方が+1cm高い
ラゲッジスペースの比較
「ルーミー」&「トール」:205ℓ
「ソリオ」:不明
ラゲッジスペースは「ソリオ」の数値が不明なため広さの比較はできませんが、「ルーミー」&「トール」の方が開口高は10cm高く、開口幅は0.2cm広く、荷室フロア高は13.8cm低いため、使い勝手が良いでしょう。
室内の広さ比較 まとめ
室内の広さは、後部座席の足元スペースは室内長が広い「ソリオ」の方が広くなっていますが、室内幅は「ルーミー」&「トール」の方が広く、前述の通り後部座席中央にヘッドレストが設置されているため、5人乗車時は「ルーミー」&「トール」の方が快適でしょう。
逆に「ソリオ」には後席センターアームレストが設置されているメリットがあり、そもそも「ソリオ」は5人乗車をメインに想定していない感があります。
その他、後部座席を最大で16.5cmスライド可能で56°リクライニングできる「ソリオ」に対して、「ルーミー」&「トール」は最大で24.0cmスライド可能で70°リクライニングできる様になっているため、後部座席の可動域は「ルーミー」&「トール」の方が豊かです。
70°リクライニングが可能ためフルフラットにした際は「ルーミー」&「トール」の方が快適ですが、「ソリオ」は助手席を前に倒すことが可能になっているなどシートアレンジが豊富です。
上記のとおり、どちらが圧倒的に良いというより、それぞれ一長一短あるといえます。
そのため、最大5人乗車するケースがあり、ラゲッジスペースを多様する場合は「ルーミー」&「トール」を、最大4人乗車で後部座席の足元スペースを広く使用したい場合は「ソリオ」を選択すると良いでしょう。
ドライビング装備・快適装備の比較
新型「ルーミー」&「トール」と、新型「ソリオ」のドライビング装備、快適装備を比較してみましょう。
「ルーミー」&「トール」には、「ソリオ」には無い以下の装備が搭載されています。
- ウェルカムパワースライドドア(運転席・助手席側)
- ウェルカムドアロック解除
「ソリオ」には、「ルーミー」&「トール」には無い以下の装備が搭載されています。
- スリムサーキュレーター
- エコクール
- ナビゲーション機能
2025年に行われた「ソリオ」の一部仕様変更までは、電動パーキングブレーキとブレーキホールドの有無という大きな違いがありましたが、「ソリオ」にも搭載されたため、その装備差はなくなっています。
同様に、「ソリオ」にスズキコネクトが採用されたため、多少のサービスの違いはあるものの、こちらも装備差がなくなっています。
「ルーミー」&「トール」のメリットとして、「ウェルカムパワースライドドア」により車に近づくだけで全ドアのロックが解除、予約した側のパワースライドドアが自動でオープンするため、手が塞がっている状態でも楽に乗車が可能です。
「ソリオ」のメリットとして、スリムサーキュレーターが搭載されているため、夏は後席も涼しく、冬は後席も暖かくなりにやすくなっています。
また、エコクールも搭載されているため、アイドリングストップ中でも一定時間冷たい風を送り続けることが可能で、暑い日でも快適になっています。
一方、非常に気になるのが2024年の一部改良で「ルーミー」&「トール」にナビゲーション機能がなくなったことです。
ディスプレイオーディオレス設定にもできないため、ユーザーはスマホによるナビアプリを使用するしかなくなります。
問題ないと考えるユーザーもいるでしょうが、これを改悪と考えるユーザーも少なくないでしょう。
充電設備について、充電用USB端子2個とアクセサリーソケットがインパネに設置されている点は同じですが、「ルーミー」&「トール」はラゲッジスペースに、「ソリオ」は後席の右側面にアクセサリーソケットがもう1つ設置されています。
「ソリオ」は2023年5月10日の改良でUSB端子全2個中の1個がタイプAからタイプCに変更、タイプAは2.4A、タイプCは3Aとなっているため、高速充電が可能となっています。
そのため、「ソリオ」は2.1Aとなっている「ルーミー」&「トール」より充電スピードが早いメリットがあります。
上記のとおり、スライドドア周りの利便性は「ルーミー」&「トール」が高く、空調面や充電面での快適装備は「ソリオ」の方が豊富だといえるでしょう。
電動パーキングブレーキとブレーキホールドの有無という大きな違いがなくなったものの、今度はナビゲーション機能の有無という違いができたため、この点をデメリットと考える方は「ソリオ」を選択した方が良いでしょう。
燃費性能の比較
新型「ルーミー」&「トール」と、新型「ソリオ」の燃費性能を比較してみましょう。
燃費性能は、WLTCモード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。
※補足:WLTCモードとは
JC08モードはエンジンが温まった状態からの測定結果を75%、エンジンが冷えた状態からの測定結果を25%の比率で燃費を算出していました。WLTCモードでは、エンジンが冷えた状態からの測定結果のみを使用し、乗員や積載物の重量も考慮されることになり、これまでのJC08モードよりも実燃費値に近い条件となります。
- WLTCモード:市街地、郊外、高速道路の平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード
- 市街地モード(WLTC-L):信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定
- 郊外モード(WLTC-M):信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定
- 高速道路モード(WLTC-H):高速道路等での走行を想定
・ルーミー&トール
・1.0Lガソリン(2WD)
→18.4km/L(WLTCモード)
→15.33km/L(e燃費より)
・1.0Lターボ
→16.8km/L(WLTCモード)
→13.10km/L(e燃費より)
・ソリオ
・1.2Lマイルドハイブリッド(2WD)
→22.0km/L(WLTCモード)
→17.24km/L(e燃費より)
燃費性能を比較すると、ハイブリッドシステムを搭載している「ソリオ」が優秀です。
「ソリオ」は、2025年の一部仕様変更で1.2Lガソリン車、1.2Lストロングハイブリッド車が廃止されていますが、マイルドハイブリッド車の燃費性能は19.6km/Lから22.0km/Lと大幅に向上しており、「ルーミー」&「トール」との差が拡大しています。
では、維持費を年間走行距離8,000km、ガソリン代170円で計算してみましょう。
- 「ルーミー」&「トール」1.0Lガソリン車:約11.3万円(燃料代8.8万円+自動車税2.5万円)
- 「ルーミー」&「トール」1.0Lターボ車:約12.8万円(燃料代10.3万円+自動車税2.5万円)
- 「ソリオ」1.2Lマイルドハイブリッド車:約10.9万円(燃料代7.8万円+自動車税3.05万円)
自動車税は「ルーミー」&「トール」の方が5,500円安くなりますが、やはり燃費性能が優秀な「ソリオ」のマイルドハイブリッド車が最も安くなっています。
「ルーミー」&「トール」よりも、「ソリオ」の方が3,000円~2万円程度安くなります。
つまり、維持費を安くしたいなら「ソリオ」が良いといえるでしょう。
エンジン性能の比較
新型「ルーミー」&「トール」と、新型「ソリオ」の加速性能を比較してみましょう。
その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。
- 出力:クルマの速さ
- トルク:クルマの加速力
簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。
・ルーミー&トール
・1.0Lガソリン
→最高出力 51kW〈69PS〉/6,000rpm
→最大トルク 92N・m〈9.4kgf・m〉/4,400rpm
・1.0Lターボ
→最高出力 72kW〈98PS〉/6,000rpm
→最大トルク 140N・m〈14.3kgf・m〉/2,400~4,000rpm
・ソリオ
・1.2Lマイルドハイブリッド
エンジン
→最高出力 60kW〈82PS〉/5,700rpm
→最大トルク 109N・m〈11.1kgf・m〉/4,500rpm
モーター
→最高出力 2.3kW〈3.1PS〉/1,000rpm
→最大トルク 60N・m〈6.1kgf・m〉/100rpm
「エンジン性能」を比較すると、まず最も非力なのはもちろん「ルーミー」&「トール」の1.0Lガソリン車です。
0-100km/h加速はあくまで参考値ですが、「ルーミー」&「トール」の1.0Lガソリン車の0-100km/h加速は17秒前後です。
次いで加速性能が良いのは「ルーミー」&「トール」の1.0Lターボ車、「ソリオ」のマイルドハイブリッド車となります。
何れも0-100km/h加速は11秒前後となっています。
何れにしても、加速性能・燃費性能・静粛性の良さを総合的に考えれば「ソリオ」のマイルドハイブリッド車が優れているといえるでしょう。
ちなみに、両車ともに車速が一定以下になるとエンジンを自動停止する仕組みになっていますが、「ルーミー」&「トール」は約7km/h以下、「ソリオ」は約10km/h以下と多少異なります。
上記は軽自動車でも多く採用されている機能ですが、完全にクルマが停止する場合はエンジンを早めに停止させて僅かでも燃費向上に寄与する効果があるかと思います。
しかし、クルマが”止まりそうで止まらなかった”場合は、エンジンが停止した直後に再加速となるため、加速が遅れるというデメリットがあります。
上記の点では、エンジンが停止する速度が低い「ルーミー」&「トール」の方が多少煩わしさを軽減できそうです。
安全性能の比較
新型「ルーミー」&「トール」と、新型「ソリオ」の安全性能を比較してみましょう。
下表に各車の安全装備を整理しています。同機能の装備を同行に示しています。
ルーミー&トール | ソリオ |
衝突警報機能(対車両・対歩行者[昼夜])/衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者[昼夜]) | デュアルカメラブレーキサポートⅡ |
ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方) | 低速時ブレーキサポート(前進・後退) |
ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方) | 誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能 |
- | 車線逸脱抑制機能 |
- | 車線維持支援機能 |
- | ブラインドスポットモニター |
- | リヤクロストラフィックアラート |
車線逸脱警報機能 | 車線逸脱警報機能 |
路側逸脱警報機能 | - |
ふらつき警報 | ふらつき警報機能 |
先行車発進お知らせ機能 | 発進お知らせ機能(先行車・信号切り替わり) |
標識認識機能(進入禁止/最高速度/一時停止) | 標識認識機能[車両進入禁止、はみ出し通行禁止、最高速度、一時停止、転回禁止、赤信号] |
AHB(オートハイビーム) | ハイビームアシスト |
ADB(アダプティブドライビングビーム) | - |
サイドビューランプ | - |
コーナーセンサー(フロント2個/リヤ2個) | パーキングセンサー(フロント・リヤ) |
全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール) | アダプティブクルーズコントロール[全車速追従機能付] |
パノラマモニター | 全方位モニター用カメラ |
- | ヘッドアップディスプレイ |
安全性能で比較すると、一部「ルーミー」&「トール」にしかない装備もありますが、総合的に「ソリオ」の方が優れています。
2025年の一部仕様変更までは、そこまで大きな差はありませんでしたが、一部仕様変更による一気に差が開いた形になります。
「ソリオ」には、2023年にフルモデルチェンジが行われた新型「スペーシア」や「スイフト」から採用された装備内容に刷新されており、自動ブレーキは交差点右左折時の歩行者や自転車に対しても作動するようになり、交差点出会い頭時の車両に対しても作動するようになっています。
これは、トヨタやスバルなど、まだまだ一部の車両にしか採用されていない性能で、2025年時点でトップクラスの安全性能となっています。
また、従来なかった車線維持支援機能、アダプティブクルーズコントロールのカーブ速度抑制機能、青信号の切り替わりを教えてくれるお知らせ機能など、先進安全装備が搭載されています。
従来スズキの安全性能は他社より遅れをとっていましたが、新型「スペーシア」や「スイフト」以降はトヨタやスバルに近い安全性能となっています。
また、「ソリオ」には「ルーミー」&「トール」にも搭載されていないヘッドアップディスプレイが上位グレードには設定されており、「SRSサイドエアバッグ」や「SRSカーテンエアバッグ」が全車標準装備となっている点でも「ルーミー」&「トール」より優れています。
一方の「ルーミー」&「トール」は、先行車や対向車の部分的に遮光する先進ライト「ADB(アダプティブドライビングビーム)」、ステアリングを切った方向にヘッドランプが照らす「サイドビューランプ」、車線がない路側も検知する「路側逸脱警報機能」が搭載されている点で優れています。
ですが、前述のとおり、自動ブレーキの性能、高速道路運転時の負担軽減、車線変更時や後退時の安全性能、信号の見落とし通知など、総合的に「ソリオ」より劣っています。
価格の比較
新型「ルーミー」&「トール」と、新型「ソリオ」の価格を比較してみましょう。
ルーミーのおすすめグレード&価格
「ルーミー」のおすすめグレードは、「カスタムG-T」で約225万円です。
ノーマルモデルではなくカスタムモデルを選択した理由は、電動パーキングブレーキ・ブレーキホールド・全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)をカスタムモデルにしか設定できないためです。
ターボ車を選択した理由は、加速性能が大きく異なるからです。
コンフォートパッケージ、パノラミックビューパッケージ、ETC代等を10万円ほど足すと、「カスタムG-T」の価格は約235万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15万円程度の価格になります。
トールのおすすめグレード&価格
「トール」のおすすめグレードは、「カスタムGターボ」で約225万円です。
「トール」の場合、ノーマルモデルにも電動パーキングブレーキや全車速追従機能付ACCがオプション設定可能ですが、LEDフォグランプやアルミホイールなどを設定するとカスタムモデルとの価格差がなくなってしまいます。
LEDフォグランプやアルミホイールが不要な場合は「Gターボ」がおすすめですが、今回は条件を合わせて比較するため、「カスタムGターボ」で比較します。
スタイルパック、コンフォータブルパック、パノラマモニターパック、ETC代等を10万円ほど足すと、「カスタムGターボ」の価格は約235万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15万円程度の価格になります。
ソリオのおすすめグレード&価格
「ソリオ」のおすすめグレードは、「バンディット」の「HYBRID MV」で約230万円となります。
車両本体価格が安い「HYBRID MG」と「HYBRID MX」ですが、電動パーキングブレーキやスリムサーキュレーターが装備できず、安全装備も後方車両に対する装備が設定できないため、あまりおすすめできません。
残るは概ね装備内容が同じ設定の「ソリオ HYBRID MZ」と「ソリオ バンディット HYBRID MV」となりますが、「ソリオ バンディット HYBRID MV」はカスタムモデルながら5万円程度の価格差しかないため、「ソリオ バンディット HYBRID MV」が最もおすすめだと考えます。
全方位モニター付メモリーナビゲーション、ETC代等を25万円ほど足すと、「HYBRID MV」の価格が約255万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15万円程度の価格になります。

価格比較 結果
上記の価格は税金などの諸費用を足していませんが、値引き額で概ね相殺されるでしょう。
上記金額を比較すると、「ソリオ」よりも「ルーミー」&「トール」の方が20万円程安いことが分かります。
2025年の一部仕様変更前は「ソリオ」の方が僅かに安かったのですが、先進安全装備の採用により価格上昇したため、逆転しています。
また、「ルーミー」&「トール」にナビを設定できなくなった点も価格差に現れています。
維持費は「ソリオ」の方が安くなりますが、初期費用の差から「ルーミー」&「トール」の方が安くなるでしょう。
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- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。
特に驚きなのが、100日以内であれば返品可能というところではないでしょうか。これなら、仮に購入した車に問題があった場合や、急に車の使用シーンが大きく変わっても安心ですよね。
その他、ディーラーよりも長い10年保証というのも心強いです。ハイブリッドカーのバッテリーなども保証対象なのでさらに安心です。走行距離が何kmでも保証対象です。
■中古車は早いもの勝ち!非公開在庫もある!
中古車は基本的に1台限りのものですので、良い車も早く問い合せしないと売れてしまう可能性があります。
また、ガリバーでは毎日約500台の車を買取しており、まだネット上で公開されていない車(非公開在庫)もたくさんあります。
ガリバー 公式サイトに登録すれば、自分で検索するだけでは見つけられない”あなたに最適な車”をガリバーが探し出してくれます。さらに「非公開在庫」も優先的に紹介してもらえます。
■さらに!2月は”大決算ガリバースーパーセール”でお得に購入できるチャンス!
ガリバーは、2025年2月1日~2025年2月28日の期間中、大決算ガリバースーパーセールを開催しています。
期間中は全国在庫4万台の中から、セール車両が大放出されます。
ただし、セール車両は先着順につき売り切れる場合があるため、お得に購入したい方はお早めに!
気になった車、欲しい車がある方はガリバーに登録して探してもらいましょう!
※中古車の販売金額は申込完了ページには表示されません。登録後、ガリバーから電話がかかってくるので、そこで詳しい話を聞いてみましょう。
まとめ
今回は、新型トヨタ「ルーミー」と新型ダイハツ「トール」の違い、新型スズキ「ソリオ」との違いを徹底比較してみました。
「ルーミー」&「トール」と「ソリオ」の比較結果を以下にまとめてみました。
- 運転のしやすさ:小回りは「ルーミー」&「トール」が良い
- 車内の広さ:引き分け(両車一長一短あり)
- 快適装備:空調面や充電面では「ソリオ」、スライドドアの利便性は「ルーミー」&「トール」が優秀
- 燃費性能:「ソリオ」が優秀
- エンジン性能:総合的に「ソリオ」が優秀
- 安全性能:「ソリオ」が先進的
- 価格の安さ:「ルーミー」&「トール」の方が20万円程度安い
上記のとおり、安全装備の先進性や燃費性能で優れているのは「ソリオ」、コスト面で優れているのは「ルーミー」&「トール」でした。
2024年と2025年の一部改良で大きく両車の違いが変わった形になっています。
どの項目を重視するかによりますが、筆者的には「ソリオ」がおすすめです。
理由は、「ソリオ」の方が総合的に優れていると考えるからです。
特に、先進安全性では大差がついており、購入後他車と比較して後悔しないという点でも「ソリオ」の方がおすすめだと考えます。
また、ナビゲーション機能を搭載できる点は、ユーザーにとっては大きなメリットだといえるでしょう。
一方、「ルーミー」&「トール」は、価格の安さが魅力です。
安全でナビが使える点が大きな魅力なものの、20万円という差もまた大きいでしょう。
コストを下げたい方には「ルーミー」&「トール」がおすすめです。
「ルーミー」か「トール」かについては、ノーマルモデルでも先進装備を充実させることが可能な点、「レザー調×ファブリックシート」を設定できる点、コネクティッドサービスを安く使用できる点から、「トール」がおすすめです。
どの点を重視するかによって、どちらが良いかは変わってくるでしょう。
何れにしても、軽自動車の様な運転のしやすさ、ミニバンの様な広さにスライドドア、そして価格の安さを備えた「ルーミー」&「トール」と「ソリオ」は、非常にコスパが優秀なクルマといえるでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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