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【新型】アルト・ミライース比較まとめ~どっちがいいのか?

車の比較&試乗記

こんにちは!青空ひつじ(♂)です。

今回は、2021年12月22日にフルモデルチェンジが行われたスズキ「アルト」と、2020年12月1日にマイナーチェンジ(一部改良)が行われたダイハツ「ミライース」の違いをまとめてみました。

同カテゴリの軽自動車に属する両車は、果たしてどれほどの違いがあるのか!?

そして、どっちが“おすすめ”なのか!?

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ボディサイズ・室内の広さの違い

スズキ「アルト」公式HPより

ダイハツ「ミライース」公式HPより

次は、ボディサイズ・室内の広さ違いをみていきましょう。

 

・アルト
全長(mm):3,395
全幅(mm):1,475
全高(mm):1,525
ホイールベース(mm):2,460
車両重量(kg):680~760
最小回転半径(m):4.4
最低地上高(mm):150

室内長(mm):1,960、2,015
室内幅(mm):1,280
室内高(mm):1,260

 

・ミライース
全長(mm):3,395
全幅(mm):1,475
全高(mm):1,500 ※4WDは1,510
ホイールベース(mm):2,455
車両重量(kg):650~740
最小回転半径(m):4.4
最低地上高(mm):155 ※4WDは160

室内長(mm):1,935、2,025
室内幅(mm):1,345
室内高(mm):1,240

 

ボディサイズは、両車とも大きな違いはありません。

強いて挙げるなら、「ミライース」の方が最低地上高が最大で1cm高くなっているため、段差の乗り降り時にバンパーをこするリスクは低いといえます。

運転のしやすさも大きな違いはありません。

 

室内の広さは、室内幅では「ミライース」が6.5cm、室内高では「アルト」が2cm高くなっています。

そのため、後部座席の横スペースは「ミライース」が、頭上スペースは「アルト」が僅かに広くなっています。

室内長も僅かに違いがありますが、大きくは変わりません。

「アルト」なら最上位グレードの「HYBRID X」、「ミライース」なら上位グレードの「G”SA Ⅲ”」と「X”SA Ⅲ”」だけ室内長が2m以上となっています。

 

いずれにしても、ボディサイズも室内の広さも大きな違いはありません。

 

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燃費性能・エンジン性能の違い

スズキ「アルト」公式HPより

次は、エンジン性能・燃費性能の違いをみていきましょう。

燃費性能は、WLTCモード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。

 

・アルト

・660ccガソリン
エンジン
→最高出力 34kW〈46PS〉/6,500rpm
→最大トルク 55N・m〈5.6kgf・m〉/4,000rpm

燃費性能 ※2WD
→25.2km/L(WLTCモード)
→23.93km/L(e燃費より)

・660ccマイルドハイブリッド
エンジン
→最高出力 36kW〈49PS〉/6,500rpm
→最大トルク 58N・m〈5.9kgf・m〉/5,000rpm
モーター
→最高出力 1.9kW〈2.6PS〉/1,500rpm
→最大トルク 40N・m〈4.1kgf・m〉/100rpm

燃費性能 ※2WD
27.7km/L(WLTCモード)
29.48km/Le燃費より)

 

・ミライース

・660ccガソリン
エンジン
→最高出力 36kW〈49PS〉/6,800rpm
→最大トルク 57N・m〈5.8kgf・m〉/5,200rpm

燃費性能 ※ミライース、2WD
→25.0km/L(WLTCモード)
→23.65km/L(e燃費より)

 

何と言っても大きく異なるのは、燃費性能です。

「ミライース」はWLTCモードで最良25.0km/Lとなっているのに対して、「アルト」は最良27.7km/Lとなっており、トヨタのハイブリッド車の中でも燃費性能が優れた「ヤリスクロス」と同等の燃費性能となっています。

「アルト」のマイルドハイブリッド車の実燃費は29.0km/L前後と、非常に優れています

まだサンプル数が少ないことから、実燃費はあくまで参考値ではありますが、実燃費でも27.0km/L前後の燃費性能を発揮できることは間違いないでしょう。

年間走行距離7,000km、ガソリン代150円の場合で年間9,000円近く「アルト」の方が維持費が安くなります
※アルト:年約3.5万円、ミライース:年約4.4万円

この優れた燃費性能は、「アルト」の大きな魅力といえるでしょう。

車両本体価格の安いガソリン車(マイルドハイブリッドではない)の燃費性能が「ミライース」より優れていることも、大きな魅力です。

「ミライース」も素晴らしい燃費性能となっていますが、「アルト」がそれを上回る形になっています。

 

一方、エンジン性能に大きな違いはありません。

「アルト」のマイルドハイブリッド車はモーターによるアシストがありますが、加速性能に大きな違いはありません。

いずれも、0-100km/h加速(停止状態から100km/hに到達するまでの時間)は16秒前後となっています。

多くの普通車の0-100km/h加速が10~11秒前後となっていますので、かなり遅くなっていることがわかります。

加速性能に不満がある方は、ターボ車の設定がある「ハスラー」や「ムーヴ」を選択した方が良いでしょう。

 

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快適装備の違い

スズキ「アルト」公式HPより

次は、快適装備の違いをみていきましょう。

 

快適装備は、新型「アルト」に新しく搭載された7インチディスプレイオーディオが最大の違いとなります。

ディスプレイオーディオのメリットは、アップルカープレイやアンドロイドオートによりグーグルマップなどのスマートフォンアプリをディスプレイオーディオに表示して使用することができることです。

ディスプレイオーディオにナビ機能は搭載されていませんが、スマホのナビアプリをナビとして使用することができます。

気になる通信量は、1時間使用しても15MB前後しか使用しないため、街乗り中心の方で滅多にナビを使用しない方なら、各個人のスマホ1月の容量をオーバーしてしまうことはないでしょう。
※ナビアプリのデータ使用量は目安です。

 

そして、このディスプレイオーディオの最大の魅力は価格の安さです。

ディスプレイオーディオ単体の価格は3.3万円となっており、ディーラーオプションのナビは最も安いものでも12万円以上しますので、比較するとその圧倒的な安さがわかります。

 

デメリットは、ナビ機能が搭載されていないこと、CD・DVDデッキが搭載されないこと、スマートフォンと接続するにはケーブルを差し込む必要があること、などがあります。

そのため、スマホアプリをうまく使用できないユーザーからすると、デメリットの方が多くなってしまうでしょう。

もちろん、「アルト」にも従来どおりのナビを設定できますので、不安がある方はディーラーオプショのナビを設定しましょう。

 

その他、「アルト」には2.4AUSB電源ソケットが2つ設定することができます。

「ミライース」の場合、ディーラーオプションでも2.1AのUSB電源ソケットが1つしか設定できないため、スマートフォンやタブレットの充電環境は「アルト」の方が優れているといえるでしょう。

 

一方、「ミライース」は、標準ではフロント2スピーカーのみとなる「アルト」と異なり、純正ナビ装着用アップグレードパックを設定すればリヤスピーカーも設定されるため、後部座席でも音楽や動画の音が聞こえやすくなっています。

 

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安全装備の違い

スズキ「アルト」公式HPより

次は、安全装備の違いをみていきましょう。

 

両車の安全装備は、以下のとおりです。

アルトミライース
デュアルカメラブレーキサポート衝突回避支援ブレーキ機能・衝突警報機能
後退時ブレーキサポート
誤発進抑制機能誤発進抑制制御機能(前方)
後方誤発進抑制機能誤発進抑制制御機能(後方)
車線逸脱警報機能車線逸脱警報機能
ふらつき警報機能
先行車発進お知らせ機能先行車発進お知らせ機能
標識認識機能[車両進入禁止、はみ出し通行禁止、最高速度、一時停止]
ハイビームアシストオートハイビーム
リヤパーキングセンサーコーナーセンサー(フロント/リヤ)
ヘッドアップディスプレイ
全方位モニター用カメラバックカメラ
サイドエアバッグ、カーテンエアバッグサイドエアバッグ

 

安全性能を比較すると、「アルト」にしか搭載されていない装備が多いことがわかります。

その中でも、後退時に作動する自動ブレーキ、全方位モニター、カーテンエアバッグが最大の違いとなります。

 

誤って後退してしまった際、「アルト」には後退時に作動する自動ブレーキが搭載されているため、衝突のリストを軽減させることができます。

 

また、カーテンエアバッグが搭載されていることにより、横からの衝突による被害を軽減することができます。

特に後部座席については、カーテンエアバッグなしだとエアバッグが1つもない状態になりますので、昨今の新型車にはサイドエアバッグとセットで標準装備されているケースがほとんどです。

そのため、衝突安全の観点からは「アルト」の方が優れているといえるでしょう。

 

「全方位モニター」は、駐車の際に自車を上から見下ろした様なカメラ映像を確認できるだけでなく、走行中に自車の前、または横のカメラ映像を確認することができるため、細い道路への進入時や幅寄せの際にも便利です。

さらに、運転席からは見えない死角から近づいてくる人や物をブザーで知らせてくれる「左右確認サポート機能」も搭載されているため、見通しの悪い交差点に進入する際や後退時に安心です。

死角となる部分をカメラやブザーで確認できるため、運転に自信がある方にとっても、便利で安心な装備だと考えます。

 

上記より、安全装備は「アルト」の方が先進的で、「アルト」の方が安全性能が高いといえるでしょう。

 

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価格の比較


ダイハツ「ミライース」公式HPより

最後は、価格の違いをみていきましょう。

 

アルトのおすすめグレード&価格

「アルト」のおすすめグレードは、「HYBRID X」で約126万円となります。

 

「HYBRID X」がおすすめな理由は、キーレスプッシュスタートシステム、フルオートエアコン、全方位モニターなど、装備が充実しているからです。

キーレスプッシュスタートシステムにより鍵を鞄から出す必要性が一切なくなり、フルオートエアコンによりエアコンの各種設定を自動で行ってくれるため、非常に便利です。

いずれも購入後に再設定できない装備ばかりなため、ケチらず「HYBRID X」すべきだと考えます。

 

【新型アルト オプション】おすすめ・不要なオプション7選
こんにちは!青空ひつじ(♂)です。 今回は、2021年12月22日にフルモデルチェンジが行われたスズキ「アルト」のおすすめオプション、不要なオプションをご紹介します。 果たして「アルト」に必要なオプションとは!?

 

全方位モニター用カメラパッケージ、ナビ、ETC代等を29万円ほど足すと、「HYBRID X」の価格が約155万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+10万円程度の価格になります。

 

ミライースのおすすめグレード&価格

「ミライース」のおすすめグレードは、「G“リミテッド SAⅢ”」で約125万円です。

 

「G“リミテッド SAⅢ”」がおすすめな理由は、プッシュボタンスタート、キーフリーシステム、オートエアコンなど、装備が充実しているからです。

プッシュボタンスタート、キーフリーシステムにより鍵を鞄から出す必要性が一切なくなり、オートエアコンによりエアコンの各種設定を自動で行ってくれるため、非常に便利です。

また、特別仕様車の場合、19,800円する純正ナビ装着用アップグレードパック(バックカメラ、16cmリヤスピーカー、GPSアンテナ)が16,500円で設定できます(標準装備されます)。

さらに、リバース連動リヤワイパー、寒冷地仕様が標準装備されるため、非常にお得なグレードとなっています。

以上から、「G“リミテッド SAⅢ”」がおすすめだと考えます。

 

ナビ、ETC代等を20万円ほど足すと、「G“リミテッド SAⅢ”」は約145万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+10万円程度の価格になります。

 

価格比較 結果

上記の価格は税金などの諸費用を足していませんが、値引き額で概ね相殺されるでしょう。

上記金額を比較すると、「ミライース」が10万円程度安いことがわかります。

「アルト」の方が車両本体価格が1万円程度高いことに加え、全方位モニターを設定していることで、10万円という価格差がつく形となっています。

仮に、「アルト」のオプションを全方位モニターからバックアイカメラに変更した場合、「HYBRID X」の価格は約150万円となるため、それでも「ミライース」の方が5万円程度安くなります。

新型の「アルト」と、特別仕様車により実質値引き状態になっている「ミライース」、という違いがあるため、価格は「ミライース」の方が安くなりやすい状況にあります。

 

燃費性能(維持費)を考慮した場合、前述のとおり年間走行距離7,000km、ガソリン代150円の場合で年間9,000円近く「アルト」の方が安くなるため、10年間で9万円もの差がうまれます。

そのため、維持費を考慮すれば「アルト」と「ミライース」に差はないといえるでしょう。

当然、走行距離がもっと多く、ガソリン代がもっと高ければ「アルト」の方が安くなり、逆なら「ミライース」の方が安くなる可能性が高くなります。

 

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まとめ

今回は、スズキ「アルト」と「ミライース」の違いをまとめてみました。

 

では、改めて「アルト」と「ミライース」の違いをみてみましょう。

  • 室内の広さ:ほとんど差はない
  • 燃費性能:「アルト」は維持費が安い
  • エンジン性能:ほとんど差はない
  • 快適装備:「アルト」が先進装備が豊富
  • 安全装備:「アルト」は先進安全装備が豊富
  • 価格の安さ:「ミライース」の方が10万円程度安い

 

上記のとおり、新型である「アルト」の方が先進装備が豊富で、燃費性能が優秀でしたが、モデル末期である「ミライース」の方が安く購入できるメリットがありました。

燃費性能や安全性能を重視する方は「アルト」を、初期費用を抑えたい方は「ミライース」がおすすめだと考えます。

ただ、性能面やコスト面で極端な差はないため、エクステリアデザインで選んでも大きな後悔はないと考えます。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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