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新型コンパクトカー「日産ノート」の欠点・デメリット3選~おすすめコンパクトカーの注意事項

日産 ノート 外装 エクステリア車の比較&試乗記

こんにちは!青空ひつじ(♂)です。

今回は、2020年11月24日にフルモデルチェンジが行われた「日産ノート」の欠点・デメリットを、がっつり試乗した上でご紹介します。

 

「ノート」は、トヨタ「ヤリス」やホンダ「フィット」、トヨタ「ルーミー」など人気車種が多いコンパクトカーの中でも、総合力が高いことで非常におすすめのコンパクトカーとなっています。

フルモデルチェンジ前は最大の欠点だった車内の質感は改善され、逆に「ノート」の大きな魅力となっています。

ただし、どんな良いクルマでも欠点は付きもの。

「ノート」には意外な欠点も!?

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「日産ノート」の欠点

欠点①ドアの開閉音は軽自動車以下!シートも基本ファブリックと低質感!

日産 ノート 内装 インテリア日産 ノート 内装 インテリア
まず、「ノート」の欠点として挙げられるのが、内外装の質感の低さです。

 

「ノート」はフルモデルチェンジにより内外装の質感は大きく向上したため、内外装の質感は欠点というより魅力として挙げられるべき項目となりました。

ただし、よく見ると”ところどころに質感の低い部分”が残されています。

 

その中でも筆者が最も気になったのは、各ドアの開閉音です。

一部メディアでは”新型「ノート」はドア開閉音までこだわっている”などと記載ありますが、実際開閉してみると非常にチープで、感覚的には一部軽自動車以下の質感となっています。おそらく剛性が低いためかと思われます。

この”ドアの開閉音が安っぽい点”が「ノート」のエクステリアにおける最大の欠点といえるでしょう。

ライバルである「ヤリス」や「フィット」と比較しても、最も劣る点ともいえます。

感覚というのは人や試乗するタイミングよって異なりますが、私と同行した複数の人も同じ意見だったため、ほぼ間違いないでしょう。

内外装ともに先代「ノート」より質感を向上させているだけに、こういった”明らかに分かるところ”で手を抜いているのを感じるのは非常に残念です。

 

インテリアでは、シート表皮や後席のドアアームレストの質感が低くなっています。

「ノート」のシート表皮は、全グレードでファブリックが標準装備となっており、本革シートを設定するには約34万円と価格が非常に高いセットオプションを選択する必要があります。

ライバルの「フィット」なら中間グレードの「e:HEV HOME」でもレザー調のプライムスムースとのコンビシートが標準装備となっており、最上位グレードの「e:HEV LUXE」なら本革シートが標準装備となっています。

「ヤリス」も最上位グレードの「HYBRID Z」なら1.1万円という低価格で合成皮革とのコンビシートを選択できる様になっています。

そのため、ライバル車と比較すると、シート表皮の質感は低めといえるでしょう。

 

ドアアームレストも同様に、「フィット」なら前席はプライムスムースが、後席は艶有りブラック塗装が施されているのに対して、「ノート」は前席は合皮となっているものの、後席は樹脂素材となっており、質感は低いといえるでしょう。

ただし、車内の質感の低さが欠点となっている「ヤリス」と比較した場合は、大きな質感差はありません。

 

上記のとおり、フルモデルチェンジにより内外装の質感は大きく向上した一方で、先代「ノート」と同じ質感の箇所もいくつか残っているため、より目立ってしまう結果となっています。

 

欠点②純正ナビで動画が見れない!コネクティッドサービスの価格は高すぎ!

日産 ノート 内装 インテリア
次に、「ノート」の欠点として挙げられるのが、メーカーオプションのNissanConnectナビゲーションシステムで動画が見れないことです。

 

NissanConnectナビゲーションシステムは、CD/DVDデッキがないだけでなく、USB接続やApple CarPlayで動画再生ができない仕様になっています。

Android AutoであればVLCなどのアプリを使用して再生できる可能性がありますが、iPhoneユーザーは別途HDMIケーブルを購入するか、HDMI接続機器を別途車内に持ち込む必要があります。

その点、ディーラーオプションのナビであれば、CD/DVDデッキが搭載されているたけでなく、USBやSDカードからの動画再生も可能となっており、価格も最安約15万円という安さのメリットがあります。

ただし、その場合はインテリジェント アラウンドビューモニターやインテリジェント BSI、SOSコールなどの安全装備も設定できなくなってしまいます。

そのため、ディーラーオプションのナビと各種安全装備を設定するには中間グレードの「S」を選択する必要がありますが、「S」だとSOSコールやプロパイロットを設定できません。

 

結局のところ、NissanConnectナビゲーションシステムとプロパイロットのセットオプションを選択し、動画はHDMIケーブルを使用するというのが最も無難な選択肢かと思いますが、HDMIケーブルで動画を視聴する場合、操作は端末側で行うしかなく、ナビやステアリングスイッチでは操作できないデメリットもあります。

なぜNissanConnectナビゲーションシステムが動画を見れない仕様なのかは謎ですが、この点は大きな欠点といえるでしょう。

 

そして、コネクティッドサービスの価格の高さも気になります。

「ノート」のコネクティッドサービスは、「ヤリス」や「フィット」にはない以下のサービスがあり、特にナビの目的地設定を補助するサービスでは他社より日産のコネクティッドサービスの方が優れているといえます。

  • 車内Wi-Fiが使用できる
  • ナビ画面上でGoogleのキーワード検索ができる
  • 目的地を検索する際に周辺のストリートビューを確認できる
  • 目的地を実際の航空写真で確認することができる

 

一方、「ヤリス」や「フィット」にある車両が盗難などにあった際に車両の追跡や警備員の派遣などが行えるサービスがなく、セキュリティ面でのサービスが弱い面があります。

そして、何と言っても価格が初年度から約8,000円と非常に高い点がネックです。

「ヤリス」は基本利用料が5年間無料で、6年目以降も年3,630円、上記のセキュリティサービス(マイカーサーチ Plus)も年2,420円で、合計しても年6,050円と価格の安さの面では「ヤリス」が優れています。

「フィット」は初年度こそ無料なものの、2年目からは年6,600円、セキュリティサービス(ALSOK駆けつけサービス)も加えると1万円超えと最も高くなります。

そのため、コネクティッドサービスのコスパが最も高いのは「ヤリス」になりそうですね。

 

日産のコネクティッドサービスはサービス内容は良いものの価格設定に難があるため、トヨタの様にサービスのバラ売りをしてくれるとユーザーの満足度はさらに上がると個人的には考えます。

ホンダも同じですが、少なくともSOSコールくらいは別売りして安くしてほしいところですね。

 

欠点③セットオプション設定の仕組みが極悪!価格も高すぎる!

日産 ノート タイヤ ホイール
次に、「ノート」の欠点として挙げられるのが、セットオプション設定の仕組みと価格の高さです。

 

「ノート」は人気の最上位グレード「X」でも車両本体価格が約219万円と、非常に安い価格設定となっています。

しかし、人気のオプション「インテリジェント アラウンドビューモニター」や「SOSコール」を設定するには、各種安全装備とNissanConnectナビゲーションシステムとのセットオプションを設定する必要があり、価格は約35万円と非常に高額です。

「プロパイロット」を設定したい場合は、さらに約7万円高い約42万円となります。

 

また、「ノート」は最上位グレードでも今どきハロゲンヘッドランプとなっているためLEDヘッドランプの設定は必須で、アダプティブLEDヘッドライトシステムとのセットオプションを設定すると、さらに約10万円追加で必要になります。

さらに、本革巻ステアリングホイールを設定したい場合は、ステアリングヒーターと前席ヒーター付シートのセットオプションを設定する必要があり、さらに約7.4万円追加で必要になります。

 

セットオプションの中でも最も仕組みが極悪なのが、純正アルミホイールです。

純正16インチアルミホイールを設定するには、本革シートとのセットオプションを設定する必要があり、その価格は約34万円と非常に高くなっています。

純正アルミホイールは、日本刀からインスパイアされたシャープでカッコいいデザインとなっているため、おすすめなのですが、価格の高さから諦める人も多いでしょう。

 

上記全てのオプションを設定した場合の総額は約94万円となり、オプション価格が100万円近い額になってしまうのです。

本革巻ステアリングホイールやアルミホイールを設定しなかったとしても、オプションの総額は60万円前後となるため、「ヤリス」や「フィット」と比較しても1.5~2倍程度高い額となるでしょう。
※「ヤリス」なら45万円程度、「フィット」なら35万円程度

 

日産のセットオプション設定は「ノート」に限った話ではありませんが、「ノート」のセットオプションは特に極悪な印象があります。

セットオプション設定により価格が相当吊り上げられています。

この仕組みは、メーカーやディーラー側だけが嬉しい設定で、ユーザー側に全く得がありません。

「フィット」の様に細かくディーラーオプションで設定できる様にすれば、価格を抑えて購入できるため、コネクティッドサービスと同様に、オプションもバラ売りすればユーザーの満足度が上がることは間違いありません。

このセットオプション設定の仕組みが「ノート」最大の欠点といっても過言ではないでしょう。

 

その他、「ノート」にはガソリン車の設定がないため、低コストでコンパクトカーを購入したい方には向いてないといえるでしょう。

「ヤリス」や「フィット」と比較して最低購入価格が高くなっている点も欠点といえます。

 

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それでも「ノート」がおすすめコンパクトカーな理由

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ここまで「ノート」の欠点・デメリットをご紹介してきました。

「ノート」の購入を考えていた方からしたら、「考え直そうかな」と思われた方もいるかもしれません。

でも、ちょっと待ってください!

どんなクルマにも欠点はあるものです。

「ノート」は前述の欠点はあるものの、それ以上の魅力があるため、非常におすすめのコンパクトカーなんです。

 

具体的に「ノート」には、以下の魅力があります。

  • 運転席まわりの質感はコンパクトカートップクラス!
  • 室内長2,030mm、ラゲッジスペース容量340ℓと車内の広さはコンパクトカートップクラス!
  • 0-100km/h加速は7秒台と加速性能は圧倒的!
  • 4WD車のリヤモーターはトヨタ「ハリアー」並!もちろんコンパクトカーの中ではダントツでトップ!
  • 先進安全装備が豊富で安全性能が高い!
  • 非常に優れた乗り心地と、先進制御システムにより非常に高い静粛性

 

上記の魅力の中でも、1番の魅力は運転席まわりの質感でしょう。

中でもブリッジ型のセンターコンソールが目玉で、センターコンソールボックスが全車標準装備されている国産コンパクトカー(Bセグメント)は「ノート」だけです。

センターコンソールボックスのアームレスト部は合皮となっており、電制シフト及びシフトベースもピアノブラック調となっているため、質感高くなっています。

さらに、センターディスプレイやメーターも艶感があり、ドアアームレストも合皮となっているため、運転席まわりの質感はコンパクトカートップクラスといっても過言ではありません。

 

その他、後部座席の広さも魅力で、「ヤリス」より車内は圧倒的に広くなっています。

e-POWERの加速性能はコンパクトカートップクラスで、燃費性能も「ヤリス」には及ばないものの「フィット」とほぼ同じレベルで非常に優れています。

リヤモーターが50kW〈68PS〉と圧倒的なパワーとなっているため、「ノート」は降雪量が多い地域にお住まいの方に最もおすすめのコンパクトカーといえるでしょう。

安全性能は、自動ブレーキなど一部の性能では「ヤリス」に劣るものの、アダプティブLEDヘッドライトシステムやインテリジェント FCW、ナビリンク機能付プロパイロットや緊急停止支援システムなど、「ヤリス」や「フィット」にはない先進安全装備が豊富で、コンパクトカーを安全性能で選ぶなら「ノート」がおすすめといえるでしょう。

乗り心地や静粛性も国産コンパクトカートップクラスとなっています。

 

上記6つの魅力の詳細は、以下の記事でまとめていますので、是非読んでみてください。

エクステリア(外装)やインテリア(内装)の各写真も大量に掲載しています。

元ディーラーの新型「日産ノート」試乗記!ヤリスやフィットと比較して欠点・デメリット
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上記のとおり、非常におすすめのコンパクトカーである「ノート」ですが、価格は300万円を超えるケースもあり、決して安いとはいえません。

そこで、もっと安く、お得に購入したい方は、”新車同様の中古車”も検討してみましょう。

 

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まとめ

今回は、日産「ノート」の欠点・デメリットをご紹介しました。

 

「ノート」には、いくつか欠点がありましたが、前述の通り、欠点以上に魅力が多いクルマとなっています。

「ノート」は同クラス他車と比較して、車内の広さと運転席まわりの質感、加速性能、乗り心地と静粛性、そして先進安全装備が豊富に搭載されている点で優れています。

特に加速性能と先進安全装備は間違いなく国産コンパクトカートップクラスで、この点は当分変わらないでしょう。

燃費性能も優れているため、維持費が安い点も魅力的です。

つまり、「ノート」は総合力が高いコンパクトカーといえるでしょう。

 

「ヤリス」だと車内が狭い、車内の質感が低いと考えていた方や、「フィット」だと先進安全装備が少ない、見た目が好みではないと考えていた方には、非常におすすめです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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