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元ディーラーの新型「日産ノート」試乗記!ヤリスやフィットと比較して欠点・デメリット

日産 ノート 外装 エクステリア車の比較&試乗記

こんにちは!青空ひつじ(♂)です。

今回は、2022年8月22日に一部仕様向上が行われた新型「日産ノート」にがっつり試乗してきましたので、内外装の写真、良かった点や気になった点をご紹介します。

また、おすすめオプションや不要なオプション、見積額もご紹介します。

 

※掲載している写真は「X」のピュアホワイトパールとスーパーブラックです。

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  1. 新型「ノート」のエクステリア(外装)
    1. 新型「ノート」のエクステリア(外装):デザイン
    2. 新型「ノート」のエクステリア(外装):質感
    3. 新型「ノート」のエクステリア(外装):ボディサイズ
  2. 新型「ノート」のインテリア(内装)
    1. 新型「ノート」のインテリア(内装):デザイン
    2. 新型「ノート」のインテリア(内装):質感
    3. 新型「ノート」のインテリア(内装):シフトやパーキングブレーキについて
    4. 新型「ノート」のインテリア(内装):後部座席の広さ
    5. 新型「ノート」のインテリア(内装):ラゲッジスペースの広さ
  3. 新型「ノート」の加速性能、走行性能、乗り心地、燃費性能
    1. 新型「ノート」の加速性能、走行性能
    2. 新型「ノート」の乗り心地
    3. 新型「ノート」の燃費性能
  4. 新型「ノート」の安全性能
    1. 「ヤリス」や「フィット」との違い
    2. 新型「ノート」が優秀な点
    3. 新型「ノート」の安全装備で残念な点
    4. 他車と比較してコネクティッドサービスの内容は良いが割高!
  5. 新型「ノート」のおすすめグレード・オプション、見積額
    1. 新型「ノート」のおすすめグレード
    2. 新型「ノート」のおすすめオプション
    3. 新型「ノート」の不要なオプション
    4. 新型「ノート」の見積額
  6. 【PR】“新車同様の中古車”なら、新車より60万円以上安い!
  7. 【PR】車の下取り価格を30万円以上アップさせるコツ!
  8. まとめ

新型「ノート」のエクステリア(外装)

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新型「ノート」のエクステリア(外装):デザイン

新型「ノート」のエクステリアデザインは、最新のVモーショングリルが採用され、日産初のクロスオーバーSUVの電気自動車「アリア」と一貫性を持ったデザインとなっています。

先代の「ノート」よりシャープな薄型ヘッドランプは、4連LEDプロジェクターが採用されています。

先代の「ノート」よりグリルが大きくなったため、前から見た印象は以前より大きく感じます。

 

リヤのデザインも旧型「ノート」と大きく異なります。

リアランプは水平基調のデザインとなっており、未塗装の樹脂バンパー部が非常に大きいことも特徴です。

ヘッドランプと異なり、リヤランプ(後退灯)は残念ながらハロゲンランプとなっています。

 

標準装備のフルホイールカバーは洗礼されたデザインとなっており、よくあるフルホイールキャップで感じる”残念感”はありません。

また、オプション設定となっている16インチのアルミホイールは、日本刀からインスパイアされたシャープなデザインとなっています。

 

新型「ノート」のエクステリア(外装):質感

新型「ノート」のエクステリアの質感は、ルーフスポイラーが艶あり塗装となっており、フロントグリルも僅かに艶感があるなど、先代の「ノート」と比較すると向上しています。

ピラーは基本的に無塗装ですが、「スーパーブラック」のみボディカラーと同色となるため艶感があり、他のボディカラーよりも質感高い印象になります。

ボディカラーは、「ビビットブルー」と「スーパーブラック」の2トーンや「ピュアホワイトパール」が人気色だと思いますが、上記の点からボディカラーは「スーパーブラック」がおすすめです。

有料塗装でない点でもお得感があります。

 

同価格帯の日産「キックス」と質感を比較すると、「キックス」はグリルが非常に艶感があり、ドアハンドルにメッキ加飾が施されてるいるなど、新型「ノート」より上質な印象です。

 

他社コンパクトカーと質感を比較すると、最も質感高いのはホンダ「フィット」でしょう。

グリルや各ピラーは艶あり塗装となっており、ボディカラーも「プレミアムサンライトホワイト・パール」などが非常に質感高くなっています。

そのため、「フィット」の質感は国産コンパクトカーの中では頭1つ抜けています。

 

一方、トヨタ「ヤリス」とは同等の質感といった印象です。

「ヤリス」は、各ピラーの艶あり塗装などは「ノート」同様にありませんが、フロントグリル(ロアアンダーグリルを除く)、リヤグリルやリヤルーフが艶有りブラック塗装となっており、ドアベルトモールディングにサテンクロムメッキ加飾が施されているなど、比較的質感高くなっています。

 

上記のとおり、見た目的な質感差はある程度ありますが、そこまで大きな差はありません。

ただし、各ドアの開閉音は決定的に違います。

一部メディアでは”新型「ノート」はドア開閉音までこだわっている”などと記載ありますが、実際開閉してみると非常にチープで、感覚的には一部軽自動車以下の質感です。おそらく剛性が低いためかと思われます。

この”ドアの開閉音が安っぽい点”が新型「ノート」のエクステリアで最大の欠点といえるでしょう。

「ヤリス」や「フィット」と比較して最も劣る点ともいえます。

感覚というのは人や試乗するタイミングよって異なりますが、私と同行した複数の人も同じ意見だったため、ほぼ間違いないでしょう。

内外装ともに従来の「ノート」より質感を向上させているだけに、こういった”明らかに分かるところ”で手を抜いているのを感じるのは非常に残念ですね。

 

新型「ノート」のエクステリア(外装):ボディサイズ

ボディサイズは、旧型「ノート」より全長が5.5cm、全高が1.5cm、ホイールベースが2cm、最低地上高が1cm小さくなっています。

また、最小回転半径は30cm小さくなっているため、より小回りがきくようになっています。

 

・新型ノート
全長(mm):4,045
全幅(mm):1,695
全高(mm):1,505(X FOURは1,520)
ホイールベース(mm):2,580
車両重量(kg):1,220~1,340
最小回転半径(m):4.9
最低地上高(mm):120(4WD車は125)

・旧型ノート(e-POWER)
全長(mm):4,100
全幅(mm):1,695
全高(mm):1,520(4WD車は1,525)
ホイールベース(mm):2,600
車両重量(kg):1,190~1,310
最小回転半径(m):5.2
最低地上高(mm):130(4WD車は135)

 

他社コンパクトカーと比較すると、全長は新型「ノート」の方が5~10cm前後大きくなっています。

しかし、上位グレードだと最小回転半径が5mを超す「ヤリス」や「フィット」と違い、新型「ノート」は全グレードで5mを下回っており、小回りの良さでは新型「ノート」が勝っているといえるでしょう。

 

・新型ノート
全長(mm):4,045
全幅(mm):1,695
全高(mm):1,505(X FOURは1,520)
ホイールベース(mm):2,580
車両重量(kg):1,220~1,340
最小回転半径(m):4.9
最低地上高(mm):120(4WD車は125)

・ヤリス
全長(mm):3,940
全幅(mm):1,695
全高(mm):1,500(4WDは1,515)
ホイールベース(mm):2,550
車両重量(kg):940~1,180
最小回転半径(m):4.8(HYBRID Z・Z・4WD車は5.1)
最低地上高(mm):130~160

・フィット
全長(mm):3,995(クロスターは4,090)
全幅(mm):1,695(クロスターは1,725)
全高(mm):1,515~1,570
ホイールベース(mm):2,530
車両重量(kg):1,070~1,280
最小回転半径(m):4.9~5.2
最低地上高(mm):135~160

 

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新型「ノート」のインテリア(内装)

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新型「ノート」のインテリア(内装):デザイン

新型「ノート」のインテリアデザインは、先代の「ノート」と比較すると非常に先進的になっています。

中でも、センターディスプレイと一体化したメーター、ブリッジ型のセンターコンソールが最大の特徴です。

 

”センターディスプレイと一体化したメーター”といっても、センターディスプレイとメーターの間には段差があるため、「ホンダe」の様な水平基調のディスプレイとは異なります。

しかし、センターディスプレイとメーターの位置がほぼ同じ高さなため、目線の移動が少なくすむメリットがあります。

 

そして、新型「ノート」と他社コンパクトカーとの最大の違いは、何と言ってもブリッジ型のセンターコンソールでしょう。

センターコンソールボックスが全車標準装備されている国産コンパクトカーは新型「ノート」だけです。

従来の「ノート」の”最も廉価な部分”を、新型では”最大の売り”に変えた点は非常に素晴らしいですね。

この点だけでも新型「ノート」の大きな魅力といえるでしょう。

 

そんなセンターコンソールは、スマートフォンのワイヤレス充電器がオプション設定となっています。

ただ、ワイヤレス充電器は使用できるスマートフォンの機種が限定されており、充電用USB端子の数は「フィット」と比較すると半分程度しかありません。

個人的には汎用性が高い充電用USB端子の数を増やしてくれた方が嬉しかった気もします。

また、インパネに装備されるUSB端子の片側がタイプCになっているため、micro USB Type-Bのスマートフォンなどは対応できないデメリットもあります。

後席用充電USB端子がディーラーオプションで設定可能ですが、価格が約1.5万円と高いことも気になります。

 

その他、エアコン操作パネルの形状が先代の丸型から横型に変更されています。操作性についても向上した印象があります。

また、エアコン操作パネル同様、エアコン吹き出し口やインサイドドアハンドルも丸型から横長に変更されています。

インパネ(助手席前)パネルもスタイリッシュなデザインになっているため、全体的に先代よりキリッとした印象があります。

 

新型「ノート」のインテリア(内装):質感

新型「ノート」のインテリアの質感は、従来の「ノート」と比較すると格段に向上しています。

中でもブリッジ型のセンターコンソールが最大の違い、そして魅力でしょう。

アームレスト部は合皮となっており、電制シフト及びシフトベースはピアノブラック調となっているため、質感高くなっています。

従来の「ノート」は他車と比較してセンターコンソール付近の質感の低さが目立っていましたが、上記のとおり、新型となったことでセンターコンソール付近の質感は国産コンパクトカーの中で最も上質になったといえます。

センターコンソールだけでなく、センターディスプレイとメーターも艶感があるため上質で、ドアアームレストも合皮となっているため質感高い印象です。

つまり、運転席まわりの質感はコンパクトカートップクラスといっても過言ではないでしょう。

 

一方、シート表皮や後席のドアトリムなどの質感は低い印象です。

また、本革巻ステアリングはセットオプションでしか設定できないため、価格が高くなっていることがネックです。
※詳細は後述しています。

 

他社コンパクトカーと比較すると、最大のライバルは「フィット」・「アクア」となるでしょう。

「フィット」は、中間グレードから本革巻ステアリングホイールに本革巻セレクトレバー、一部プライムスムースを使用したコンビシートが標準装備されており、革素材のリアセンターアームレスト、プライムスムースが施されたインパネやドアアームレストなど、全体的に質感高い印象です。

全グレードで後席ドアアームレストが艶有りブラック塗装となっている点も質感高い印象です。

そのため、センターコンソール付近の質感では新型「ノート」が勝るものの、総合的にみると「フィット」が勝る印象があります。

 

ただし、「ヤリス」と比較すると新型「ノート」の圧勝でしょう。

「ヤリス」は「ヴィッツ」から質感は向上しているものの、樹脂製の部分が多く、特にセンターコンソール付近の質感は非常に低くなっています。

特に気になるのは、中間グレード以下だと”ヘッドレスト一体型のシート”となる点で、中間グレードの質感は軽自動車以下といえます。

 

何れにしても、新型「ノート」のインテリア(内装)の質感は、国産コンパクトカーの中でトップクラスであることは間違いありません。

 

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新型「ノート」のインテリア(内装):シフトやパーキングブレーキについて

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新型「ノート」の特徴の1つでもあるのが、電制シフトと電動パーキングブレーキです。

 

電制シフトは、前述の通り先代「ノート」のシフトより質感高く、スタイリッシュなデザインになっています。

しかし、操作方法が非常に独特で、特にガソリン車のシフトノブしか使ってこなかった人には使い勝手が悪い印象があります。

例えば、ドライブに入れる際は2段階下に”ボタンを押さず”スライドさせ、リバースに入れる際は”ボタンを押して”2段階上にスライドさせるといった形です。

慣れの問題かとは思いますが、上記のとおり操作が独特なため、高齢者や運転が苦手な方には事故などのトラブルに繋がる懸念もあります。

 

一方、何と言っても従来の「ノート」より便利になったのが、電動パーキングブレーキの搭載です。

電動パーキングブレーキが便利なのは、”パーキングブレーキの操作が一切不要になる”ことにあります。

 

まず、ギアをD(ドライブ)にしてアクセルを踏むと、自動的にパーキングブレーキが解除されます。

これにより、パーキングブレーキを解除し忘れてアクセルを踏んで「ガガッ」と嫌な音をさせることはなくなります。

例えば、ナビを使用するために一旦パーキングブレーキをかけて、信号が変わったため急いでアクセルを踏んで「ガガッ」ということがなくなります。
※これは筆者の体験談です。

 

また、オートブレーキホールド中にギアをP(パーキング)にすることで自動的にパーキングブレーキがかかります。

これにより、パーキングブレーキのかけ忘れを防げます。

ニュースなどを見ていると、パーキングブレーキをかけ忘れたことによりドライバー下車後にクルマが勝手に進み、線路内に入って大事故になった、なんてことも耳にしますが、電動パーキングブレーキの搭載により、そんな事故はおきなくなります。

ただし、この機能は以下のとおりメーカーや車種によって異なります。

  • トヨタとダイハツ:ギアをP(パーキング)にするとかかる
  • ホンダとマツダ:パワースイッチをオフにするとかかる
  • 日産:オートブレーキホールド中にギアをP(パーキング)にするとかかる
  • スバル:自動でかかる機能なし

 

さらに、電動パーキングブレーキの搭載により、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールの停止保持が可能となります。

これにより、アダプティブクルーズコントロール使用中に渋滞に巻き込まれて停止しても、停止状態を保持してくれます。

電動パーキングブレーキは搭載されていないクルマの場合、アダプティブクルーズコントロールが停止までは行ってくれますが数秒後に動き出してしまうため、知らなければ追突してしまう危険性もあります。

 

その他、電動パーキングブレーキと一緒に搭載される「オートブレーキホールド」が非常に便利です。

オートブレーキホールドは、赤信号などでブレーキを踏んでクルマが停止した際、停止状態が維持され、ブレーキペダルを踏み続ける必要がなくなります。

そのため、信号が多い街乗りや渋滞時など、ブレーキペダルをよく踏む機会の負担軽減につながります。

ただし、エンジンオフで上記の機能がリセットされるため、エンジンオンの度にオートブレーキホールドスイッチを押す必要があるため注意が必要です。

 

新型「ノート」のインテリア(内装):後部座席の広さ

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新型「ノート」の車内の広さは、ホイールベースが先代「ノート」より短くなった分、後席の足元スペースは僅かに狭くなっています。

また、中央のフロアトンネルが他社コンパクトカーより大きいことも気になります。

新型「ノート」は、後席の背もたれをリクライニングできる様になっているメリットがありますが、上の写真のとおり非常に僅かで、リクライニングするには荷室側のレバーを押す必要があるため、操作性が悪い点も気になります。

 

では、新型「ノート」の車内の広さを他社コンパクトカーと比較してみましょう。

  • 新型「ノート」室内長:2,030mm、室内幅:1,445mm、室内高:1,240mm
  • トヨタ「ヤリス」室内長:1,845mm、室内幅:1,430mm、室内高:1,190mm
  • ホンダ「フィット」室内長:1,955mm、室内幅:1,445mm、室内高:1,260mm

 

上記のとおり、室内長は新型「ノート」が最も広く、室内幅は新型「ノート」と「フィット」が最も広く、室内高は「フィット」より僅かに劣るものの新型「ノート」も十分高くなっています。

先代の「ノート」も車内が広くなっていましたが、新型「ノート」もコンパクトカートップクラスの広さといえるでしょう。

車内が狭めな「ヤリス」と比較すると、大きなメリットといえるでしょう。

 

新型「ノート」のインテリア(内装):ラゲッジスペースの広さ

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新型「ノート」のラゲッジスペースは、先代「ノート」より荷室容量が10ℓ拡大しています。

また、2WD車だと後席前倒し時に段差ができてしまうものの、4WD車は荷室の床下が高くなることでフラットになるメリットがあります。

 

では、新型「ノート」のラゲッジスペースの広さを他社コンパクトカーと比較してみましょう。

  • 新型「ノート」:340ℓ
  • トヨタ「ヤリス」:270ℓ
  • ホンダ「フィット」:-ℓ

 

現行型「フィット」の数値は不明なものの先代「フィット」のラゲッジスペースの広さは380ℓあり、現行型も同等の広さがあるため「フィット」が最も広いと思われます。

とはいえ、新型「ノート」もコンパクトカートップクラスの広さでしょう。

使い勝手の面では、後席前倒し時に段差ができないだけでなく、後席の座面を上げることができるなどシートアレンジが豊富な点で「フィット」が最も優れています。

 

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新型「ノート」の加速性能、走行性能、乗り心地、燃費性能

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新型「ノート」の加速性能、走行性能

新型「ノート」は、第2世代となる最新のe-POWERが搭載されており、先代「ノート」より最大トルクを10%(25.9kgmから28.6kgm)、最高出力を6%(109馬力から116馬力)向上しています。

エンジンは先代「ノート」と同じHR12DE型1.2Lエンジンを採用していますが、ヘッドの新設計などで79馬力から82馬力に向上しています。

 

また、4WD車のリヤモーターは三菱「アウトランダーPHEV」で採用されているものをベースとした、最高出力50kWのパワフルなモーターが搭載されていることが特徴的です。

先代「ノート」の3.5kWよりも約14倍もの高出力となっており、最高出力はトヨタ「ハリアー」並で、ミディアムクラスSUVと比較しても劣らないパワーとなっています。

当然、リヤモーターのパワーを他社コンパクトカーと比較すると新型「ノート」が圧倒的に優れています。

そのため、新型「ノート」は降雪量が多い地域にお住まいの方に最もおすすめのコンパクトカーともいえるでしょう。

 

e-POWERの特徴でもあるワンペダル制御の「e-POWER Drive」は、走行中のアクセルオフに対して減速Gの立ち上がりを滑らかにした「キックス」から採用されているの新制御システムが採用されています。

また、先代「ノート」のワンペダル制御と大きく異なるのは、新型「ノート」はアクセルオフで停止までは行わず、約5km/h以下だとクリープ制御となる点です。

そのため、先代「ノート」だとワンペダル操作で発進から停止まで行えたものの、新型「ノート」では停止するためにブレーキ操作が必要なわけです。

つまり、ワンペダル制御の利便性が落ちたともいえなくありません。

しかし、そもそも多くのドライバーが「e-POWER Drive」を使用せずNORMALモードを使用している実情があるため、多くのドライバーにデメリットはないでしょう。

 

そんな、全く新しくなった新型「ノート」のエンジン性能は、以下のとおり「ヤリス」や「フィット」よりも優れています。

・ノート

・1.2Lハイブリッド(e-POWER)
エンジン
→最高出力 60kW〈82PS〉/6,000rpm
→最大トルク 103N・m〈10.5kgf・m〉/4,800rpm
モーター(フロント)
→最高出力 85kW〈116PS〉/2,900~10,341rpm
→最大トルク 280N・m〈28.6kgf・m〉/0~2,900rpm
モーター(リヤ)
→最高出力 50kW〈68PS〉/4,775~10,024rpm
→最大トルク 100N・m〈10.2kgf・m〉/0~4,775rpm

 

・ヤリス

・1.5Lハイブリッド
エンジン
→最高出力 67kW〈91PS〉/5,500rpm
→最大トルク 120N・m〈12.2kgf・m〉/3,800~4,800rpm
モーター(フロント)
→最高出力 59kW〈80PS〉
→最大トルク 141N・m〈14.4kgf・m〉
モーター(リヤ)
→最高出力 3.9kW〈5.3PS〉
→最大トルク 52N・m〈5.3kgf・m〉

→システム最高出力 85kW〈116PS〉

 

・フィット

・1.5Lハイブリッド(e:HEV)
エンジン
→最高出力 72kW〈98PS〉/5,600~6,400rpm
→最大トルク 127N・m〈13.0kgf・m〉/4,500~5,000rpm
モーター
→最高出力 80kW〈109PS〉/3,500~8,000rpm
→最大トルク 253N・m〈25.8kgf・m〉/0~3,000rpm

 

以下、筆者が試乗で感じた所感です。

e-POWERは加速性能がスゴイ!という先代「ノート」で受けた印象があったため、走行してみて真っ先に感じたのは「先代ほどの加速性能がないな」という印象です。

これは「フィット」のe:HEV搭載車で感じた印象と同じで、逆に最も加速性能が劣ると考えていた「ヤリス」が最も軽やかに加速した印象があります。

もちろん、ベタ踏みした際のフル加速では「ノート」と「フィット」が最も優れていることは間違いありません。

しかし、「ノート」も「フィット」も圧倒的な燃費性能となった「ヤリス」に対抗するために、軽くアクセルを踏み込んだ際の加速性能を落としているものかと思われます。

参考程度ですが各車の0-100km/h加速は、「ヤリス」が8~9秒前後、「フィット」と「ノート」が7秒後半となっています。
※「ヤリス」は1.5Lハイブリッド、「フィット」は1.5L e:HEV、「ノート」は1.2L e-POWER

 

その他、加速性能は「e-POWER Drive」のSPORTよりもNORMALの方が優れています。

ワンペダル操作で停止まで行えなくなったこともあり、新型「ノート」は先代「ノート」以上にNORMALの使用率が上がるものかと予想されます。

 

ちなみに、新型「ノート」のe-POWERと「フィット」のe:HEVの違いは、一般道では大きな違いはありませんが、e:HEVは高速走行時にモーター走行ではなくエンジン走行に切り替わる点で異なります。

高速走行時はエンジンの方が効率が良いためe:HEVはあえてエンジン走行に切り替えています。

「ヤリス」もアクセル操作や電力量などの状況によっては一般道ならほぼモーター走行可能なため、その点では3車大きな違いはないといえます。

 

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新型「ノート」の乗り心地

新型「ノート」の乗り心地は、なめらかで凹凸をキレイにいなしてくれるため、乗り心地が最悪だった先代「ノート」とは全く異なり、非常に優れています。

乗り心地は、各社新型コンパクトカーも非常に改良されてきており、「ヤリス」も「フィット」も非常に優れています。

特に「フィット」は1クラス上の乗り心地となっており、新型「ノート」も「フィット」に近いレベルだと感じました。

 

新型「ノート」は、「キックス」にも採用されている停車時や低速域でエンジンを極力再始動しない制御システムを採用しているだけでなく、世界初となる路面状態からロードノイズが大きいと判断した際に積極的に発電を行う制御システムを採用するなど、他車にはない先進システムが採用されています。

そのため、エンジン音が聞こえる時間が少なく、静粛性も非常に高くなっています。

 

上記のとおり、新型「ノート」は乗り心地や静粛性は格段に向上しており、この点でも国産コンパクトカートップクラスといえるでしょう。

 

新型「ノート」の燃費性能

新型「ノート」の燃費性能は、以下のとおり「フィット」と同レベルになっています。

 

・新型ノート

・1.2Lハイブリッド(e-POWER)
→28.4km/L(WLTCモード)
→22.21km/L(e燃費より)

・ヤリス

・1.5Lハイブリッド ※2WD
→36.0km/L(WLTCモード)
→31.30km/L(e燃費より)

・フィット

・1.5Lハイブリッド(e:HEV) ※2WD
→29.4km/L(WLTCモード)
→23.57km/L(e燃費より)

 

「ヤリス」がぶっちぎりで優れていることは間違いありませんが、新型「ノート」もトップクラスの燃費性能となっています。

ちなみに、「ヤリス」との維持費(ガソリン代)の違いは、以下のとおり年間約1万円となります。
※年間走行距離8,000km、ガソリン代130円の場合

  • 新型ノート・フィット:約4.3万円
  • ヤリス:約3.3万円

 

そのため、長く乗る、より多く走行するという場合は「ヤリス」の魅力が増すでしょう。

昨今、電気自動車の開発が各メーカーで進んでいますが、ハイブリッド車の燃費性能が年々改良されているため、電気自動車の電気代がいくら安くても初期費用が高いため、ハイブリッド車の方がコストメリットが大きいのが実情です。

リセールバリューも、例えば日産「リーフ」などは非常に安くなるデメリットもありますし、もちろん後続可能距離の短さの問題、充電時間の長さの問題、急速充電設備を備えた施設の少なさの問題などもあるため、まだまだ電気自動車の時代は来ないでしょう。

 

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新型「ノート」の安全性能

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「ヤリス」や「フィット」との違い

次は、新型「ノート」とトヨタ「ヤリス」、ホンダ「フィット」の安全性能の違いを、比較してみましょう。

 

新型ノートフィットヤリス
アダプティブLEDヘッドライトシステム
ハイビームアシストオートハイビームオートマチックハイビーム
インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)
インテリジェント エマージェンシーブレーキ衝突軽減ブレーキプリクラッシュセーフティ
踏み間違い衝突防止アシスト誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能ドライブスタートコントロール、プラスサポート
踏み間違い衝突防止アシスト、フロント&バックソナー近距離衝突軽減ブレーキ、パーキングセンサーシステムインテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)
LDW(車線逸脱警報)路外逸脱抑制機能レーントレーシングアシスト
インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)路外逸脱抑制機能レーントレーシングアシスト
インテリジェント DA(ふらつき警報)レーントレーシングアシスト
プロパイロット(ナビリンク機能付)車線維持支援システム(LKAS)レーントレーシングアシスト
プロパイロット緊急停止支援システム(SOSコール機能付)
BSW(後側方車両検知警報)リアカメラ de あんしんプラス3 ※ディーラーオプションブラインドスポットモニター
RCTA(後退時車両検知警報)リヤクロストラフィックオートブレーキ
インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)レーントレーシングアシスト(ブラインドスポットモニター装着車)
歩行者事故低減ステアリング
インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)フロントカメラシステム ※ディーラーオプションパノラミックビューモニター
プロパイロット(ナビリンク機能付)渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロールレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
インテリジェント ルームミラーアドバンスドルームミラー ※ディーラーオプション
先行車発進お知らせ機能先行車発進告知機能
標識検知機能標識認識機能ロードサインアシスト
防眩式ルームミラー手動式防眩ミラー防眩インナーミラー
アドバンストパーク
電動パーキングブレーキ、オートブレーキホールド電子制御パーキングブレーキ、オートブレーキホールド機能
SOSコール緊急サポートセンターヘルプネット
ニー・サイド・カーテンエアバッグサイド・カーテンエアバッグサイド・カーテンシールドエアバッグ

上の表のとおり、新型「ノート」には多くの先進安全装備が搭載されていることがわかります。

以下に、新型「ノート」が優れている点をまとめてみました。

 

新型「ノート」が優秀な点

  • 先行車や対向車に照射しないよう自動的にハイビーム照射範囲を切り替える先進ライト(アダプティブLEDヘッドライトシステム)
  • 前方を走行する2台前の車両を検知し、急な減速など回避操作が必要と判断すると警報によって警告(インテリジェント FCW)
  • 全車速域で車間制御[アクセル・ブレーキ操作]を行い、車線中央を走行するようにステアリングアシストを行う(プロパイロット)
  • 制限速度に合わせた設定速度の自動切り替え、カーブの大きさに応じた減速を支援(プロパイロット[ナビリンク機能])
  • プロパイロット使用時、ハンドル操作が行われなかった場合、ハザードランプを点灯し車両を停止させ、緊急車両の手配を行う(プロパイロット緊急停止支援システム)
  • ドライバーの下肢部にかかる衝撃を緩和するエアバッグ(ニーエアバッグ)

 

上記のとおり、「ヤリス」や「フィット」と比べて、多くの先進安全装備が搭載されています。

特に、「プロパイロット」がカーブの大きさに応じた減速を支援する点、緊急停止支援システムが搭載している点で優れています

 

従来のアダプティブクルーズコントロールは設定速度のままでカーブを走行しようとするため、減速するためドライバーがブレーキペダルを踏んでクルーズコントロールを解除してしまうことがありました。

しかし、新しい「プロパイロット」はメーカーオプションナビゲーションシステムの地図データを利用して、カーブや高速道路の出口などの道路形状に合わせて車速を調節してくれます。

上記のとおり、ナビの地図データを使用するため、地図データが最新ではない、ナビが推奨するルートを走行していない、などの条件では作動しないため、完璧なものではありません。

しかし、従来のアダプティブクルーズコントロールより先進的で利便性が高いことは間違いありません。

この最新の「プロパイロット(ナビリンク機能付)」は国内日産車で新型「ノート」が初搭載となっています。

2020年に発売された新型スバル「レヴォーグ」も同様の機能が搭載されていますが、「レヴォーグ」の場合は3D地図データを使用しているため”より正確”で、カーブだけでなく料金所でも減速してくれるため、高速道路上ではほぼクルーズコントロールを停止させず使用することが可能となっています。

その他、トヨタ「クラウン」や「カムリ」も2020年~2021年の改良にて同様の機能が搭載されています。

 

また、「プロパイロット」使用時にハンドル操作が行われなかった場合、ハザードランプを点灯し車両を停止させ、緊急車両を手配する緊急停止支援システムも搭載されているため、急病時なども安心です。

上記についても、「レヴォーグ」や「クラウン」、「カムリ」に同様の機能が搭載されています。

 

新しい「プロパイロット」にはカメラで認識した制限速度に合わせて設定速度の切り替える機能も搭載されていますが、高速道路上では多くのドライバーが制限速度を少し超えた速度で走行しているため、この機能を使う機会はあまりないものかと思われます。

 

その他、ハイビームアシストより先進的な「アダプティブLEDヘッドライトシステム」、2台前の車両を検知し衝突を事前に警告してくれる「インテリジェント FCW」などが先進的でしょう。

 

上記のとおり、新型「ノート」には先進安全装備が豊富に搭載されています。

一部機能で「ヤリス」より劣る部分があるものの、コンパクトカーを安全性能で選ぶなら新型「ノート」がおすすめといえるでしょう。

 

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新型「ノート」の安全装備で残念な点

前述では新型「ノート」の安全性能の優れている点をご紹介しましたが、以下のとおり残念な点もあります。

  • 自動ブレーキは自転車も検知可能になったものの、右左折時に作動しない
  • 後退時に後ろ側方から接近してくる車両に対する自動ブレーキが搭載されていない
  • プロパイロットは車速が約50km/h以下だと先行車を検出しているときにしかハンドル支援が行われない
  • 視界は比較的良好なものの、右折時にAピラーが死角になる

 

残念な点といっても、上の2つは「ヤリス」の優れている点と言った方が正しいかもしれません。

2021年時点で右左折時に自動ブレーキが作動することを明記されているコンパクトカーは「ヤリス」だけです。

コンパクトカー以外だと、トヨタ「ヤリスクロス」、「C-HR」、「クラウン」、「カムリ」などがあります。

また、「ヤリス」などは対向車と歩行者のみ動作可能となっている一方、「レヴォーグ」はさらに自転車も動作可能となっているため、自動ブレーキの性能は最も優れています。

何れにしても、自動ブレーキの性能はスバルとトヨタが最も先進的でしょう。

さらに「ヤリス」には後退時の自動ブレーキ(リヤクロストラフィックオートブレーキ)も搭載されているため、自動ブレーキの性能では新型「ノート」より「ヤリス」が勝る形になっています。

 

車線維持支援機能(プロパイロット)についても、全車速域でハンドル支援が行われる「ヤリス」の「レーントレーシングアシスト」と比較すると、新型「ノート」の「プロパイロット」は劣ります。

 

筆者が試乗時に特に気になったのは、Aピラーによる死角です。

Aピラーの位置が視界の少し前の方にあるため、右折時に死角となり、交差点で見にくい印象を受けました。

視界が非常に優れている「フィット」と比べると、その差は大きくなります。

 

とはいえ、新型「ノート」の安全性能で気になる点は上記程度で、「ヤリス」や「フィット」よりも多くの先進安全装備が搭載されていることは間違いありません。

 

他車と比較してコネクティッドサービスの内容は良いが割高!

もはや搭載されるのが当たり前になりつつあるコネクティッドサービスですが、新型「ノート」には「ヤリス」や「フィット」にはない、以下のサービスがあります。

  • 車内Wi-Fiが使用できる
  • ナビ画面上でGoogleのキーワード検索ができる
  • 目的地を検索する際に周辺のストリートビューを確認できる
  • 目的地を実際の航空写真で確認することができる

 

何れも多用する機能ばかりで、特にナビの目的地設定を補助するサービスでは他社より日産のコネクティッドサービスの方が優れているといえます。

一方、「ヤリス」や「フィット」にある車両が盗難などにあった際に車両の追跡や警備員の派遣などが行えるサービスがなく、セキュリティ面でのサービスが弱い面があります。

また、価格は初年度から約8,000円と高い点も気になります。

特に「ヤリス」は基本利用料が5年間無料で、6年目以降も年3,630円、上記のセキュリティサービス(マイカーサーチ Plus)も年2,420円で、合計しても年6,050円と価格の安さの面では「ヤリス」が優れています。

ホンダは初年度こそ無料なものの、2年目からは年6,600円、セキュリティサービス(ALSOK駆けつけサービス)も加えると1万円超えと最も高くなります。

そのため、コネクティッドサービスのコスパが最も高いのは「ヤリス」になりそうですね。

 

日産のコネクティッドサービスはサービス内容は良いものの価格設定に難があるため、トヨタの様にサービスのバラ売りをしてくれるとユーザーの満足度はさらに上がると個人的には考えます。

ホンダも同じですが、少なくともSOSコールくらいは別売りして安くしてほしいところですね。

 

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新型「ノート」のおすすめグレード・オプション、見積額

日産 ノート 外装 エクステリア

新型「ノート」のおすすめグレード

新型「ノート」はAUTECHや福祉車両を除くと、2グレード構成となっています。
※2022年8月22日の一部仕様向上でエントリーグレード「F」は廃止されました。

下位グレードの「S」は、ピアノブラック調のシフトベースやメッキインナードアハンドルなどが設定されていないため車内の質感は上位グレードの「X」より下がり、コネクティッドサービスやプロパイロットも設定できません。

上記より、新型「ノート」のおすすめグレードは「X」だと筆者は考えます。

人気グレードも同様に「X」で、新型「ノート」を購入した人の約85%が「X」を選択しています。

そもそも新型「ノート」のグレードは迷いようがなく、ほぼ1グレード構成といっても良い状態です。

その点では日産「キックス」と同様ですね。

ボディカラーはピラーに艶感があり、有料塗装でない点から「スーパーブラック」がおすすめです。

 

少し脱線しますが、新型「ノート」は最上位グレードでも4スピーカー設定となっており、オプションでもツィーターを設定することができない点が気になります。

上記の点では、上位グレードだと6スピーカーが標準装備の「ヤリス」、オプションで6スピーカーにできる「フィット」より劣るといえます。

 

新型「ノート」のおすすめオプション

次は、新型「ノート」のおすすめオプションについて、考えてみましょう。

 

プロパイロットは付けるべき!NissanConnectナビゲーションシステムは問題あり!

まずメーカーオプションは、NissanConnectナビゲーションシステムとプロパイロットのセットオプション(約44万円)です。

上記とは別に、プロパイロットが付いていない約37万円のセットオプションも存在し、これによりプロパイロットの価格が約7万円だということが分かります。

プロパイロットは高速道路に全く乗らないのであれば不要な装備ではありますが、高速道路に乗車する機会が年に数回以上あるのであれば、付けておくべき装備でしょう。

ハンドル支援機能が不要だと考える人もいるかもしれませんが、プロパイロットがなければインテリジェントクルーズコントロールも設定されないため、高速走行時の負担は大きく異なります。

 

その他、NissanConnectナビゲーションシステムは少し気になる点があります。

それは、CD/DVDデッキがないだけでなく、USB接続やApple CarPlayで動画再生ができない点です。

Android AutoであればVLCなどのアプリを使用して再生できる可能性があります。

しかし、iPhoneユーザーは別途HDMIケーブルを購入するか、HDMI接続機器を別途車内に持ち込む必要があります。

その点、ディーラーオプションのナビであれば、CD/DVDデッキが搭載されているたけでなく、USBやSDカードからの動画再生も可能となっており、価格も最安約15万円という安さのメリットがあります。

ただし、その場合はインテリジェント アラウンドビューモニターやインテリジェント BSI、SOSコールなどの安全装備も設定できなくなってしまいます。

そのため、ディーラーオプションのナビと各種安全装備を設定するには中間グレードの「S」を選択する必要がありますが、「S」だとSOSコールやプロパイロットを設定できません。

 

いろいろと書きましたが、結局のところNissanConnectナビゲーションシステムとプロパイロットのセットオプションを選択し、動画はHDMIケーブルを使用するというのが最も無難な選択肢かと思います。

しかし、HDMIケーブルで動画を視聴する場合、操作は端末側で行うしかなく、ナビやステアリングスイッチでは操作できないデメリットもあります。

なぜNissanConnectナビゲーションシステムが動画を見れない仕様なのかは謎ですが、この点は大きな欠点といえるでしょう。

 

LEDヘッドランプは必須装備!

次はLEDヘッドランプとアダプティブLEDヘッドライトシステム、LEDフォグランプのセットオプション(約10万円)です。

新型「ノート」は最上位グレードの「X」でもハロゲンヘッドランプが標準装備となっています。

今どき軽自動車でもLEDヘッドランプを設定することが多くなっている中で、ハロゲンヘッドランプという選択肢はないでしょう。

”質感や他車と比較して”という意味だけでなく、安全性(夜間の見やすさ)を考慮してもLEDヘッドランプにすべきです。

 

本革巻ステアリング・ステアリングヒーター・シートヒーターは可能なら付けたい!

次は本革巻ステアリングとステアリングヒーター、前席ヒーター付シートのセットオプション(約7.4万円)です。

筆者はステアリングヒーターやシートヒーターは不要だと考えていますが、本革巻ステアリングは”できれば設定すべき”だと考えます。

価格帯(300万円クラス)を考えればで本革巻ステアリングが設定されていないクルマは少なく、ライバルである「フィット」と比較しても質感的に大きく劣ることになります。

筆者の様にステアリングヒーターやシートヒーターが不要だと考えてる人からしたら、”本革巻ステアリングに7万は高すぎる”という印象もあるでしょう。

そのため、あくまで”できれば設定すべき”としています。

 

ディーラーオプションは最小限に!

おすすめディーラーオプションでは、マット(2.2万円)程度です。

ディーラーオプションは非常に少なくなっていますが、それでもオプション総額は約62万円と非常に高額です。

ちなみに各ライバル車のおすすめオプション総額は、「ヤリス」なら45万円程度、「フィット」なら35万円程度ですので、新型「ノート」のオプション総額はライバル車より1.5~2倍程度高いことが分かります。

そのため、極力不要なディーラーオプションは省くようにしましょう。

 

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新型「ノート」の不要なオプション

次は、逆に筆者が考える不要なオプションをご紹介します。

 

おすすめだけど、おすすめできないアルミホイール

まずは、アルミホイールです。

新型「ノート」の純正アルミホイールは、日本刀からインスパイアされたシャープでカッコいいデザインとなっていますが、本革シートなどとセットオプションとなっているため、価格が約34万円と非常に高くなっています。

セットオプションの内容はLEDヘッドランプなども含まれているため、LEDヘッドランプ分の価格(約10万円)を除いても約24万円と高額です。

2022年8月22日の一部仕様向上でアルミホイールが本革シートのセットオプションがなくなり、アルミホイールが単体で購入できるようになりました。

とはいえ、価格は約6万円と比較的高額です。

標準装備のフルホイールカバーも洗礼されたデザインとなっており、よくあるフルホイールキャップで感じる”残念感”はないため、約6万円という高価なアルミホイールを設定しなくても十分オシャレだと考えます。

今後、本革シートを設定したい場合は「ノート オーラ」、またはCセグメントクラスのクルマを検討しましょう。

 

高すぎるドライブレコーダー

次は、ドライブレコーダーです。

ディーラーで購入した場合、約8万円前後と非常に高い価格になることがネックです。

自分で購入した場合、価格は360°カメラでも3万円前後ですみ、前後のドライブレコーダーなら2万円以下ですむため、間違いなく自分で購入した方がお得です。

装着は非常に簡単ですが、難しい場合は自分で外品を購入してディーラーに装着をお願いしても良いと思います。

ディーラーにもよりますが、おそらく無料で装着してくれるでしょう。

クルマは高い買い物ですから、サービスの範囲内でしょう。
※筆者は外品のLEDマップランプとルームランプを自分で購入し、ディーラーさんに無料で取り付けてもらいました。

 

高すぎるLEDマップランプとルームランプ

次は、LEDマップランプとルームランプです。

先程触れましたが、筆者は外品のLEDマップランプとルームランプを自分で購入し、ディーラーさんに無料で取り付けてもらいました。

純正のLEDマップランプとルームランプは合計で約1.3万円もしますが、社外品なら4千円前後で販売しています。

明るさも全く問題なく、車種に対応した作りになっているので違和感もありません。

上記より、LEDマップランプとルームランプ不要だと考えます。

 

外観を損ねるプラスチックバイザー

次は、プラスチックバイザーです。

プラスチックバイザーは、メリットが少なく、何と言っても”ダサい”。これが不要だと考える最大の理由です。

上記の理由で、最近は装着率が低いとディーラーさんも話していました。

見た目をどう感じるかは人それぞれですが、約2万円の価値はないと筆者は考えます。

 

後席用充電USBポート

次は、後席用充電USBポートです。

前述の通り、新型「ノート」は充電用USB端子の数が少ないため、後席用USB端子はできれば付けたいところです。

しかし、たった1つの端子にも関わらず、価格は約1.5万円を高額です。

それなら、社外品のシガーソケット充電器を1,000~2,000円程度で購入し、少し長いUSBケーブルを後席まで引っ張った方が圧倒的にお得です。

他車でもディーラーオプションとなっているケースはありますが、端子が1つで1.5万円という価格は高すぎる印象です。

 

高額なコーティング

最後は、ボディコーティングです。

ボディコーティングは、多くのディーラーでおすすめされますが、小まめ(1ヶ月~2ヶ月に1回程度)に洗車を行うのであれば、筆者は不要ではないかと考えています。

価格も12万円前後と非常に高額なため、可能であれば外しましょう。

 

前述の通り、新型「ノート」のオプション総額は高くなる傾向にあるため、極力不要なオプションは省くようにしましょう。

 

新型「ノート」の見積額

最後は、新型「ノート」の見積額をご紹介します。

  • 「X」:約280万円

 

上記は、何れも前述のおすすめオプション、諸費用を含んだ価格です。値引き額は20万程度でした

点検パックは毎年点検代を払うよりお得なため付けるべきかと思いますが、点検パックの価格は”先に払っているだけ”なため、上記の価格からは抜いています。

車内の質感や安全装備が全く異なるものの、先代「ノート」と比較すると8万円程度しか高くなっていません。

これは良かった点といえるでしょう。

 

では、ライバル車の「ヤリス」と「フィット」の見積額を見てみましょう。

  • ヤリス「HYBRID Z」:約274万円
  • ヤリス「HYBRID G」:約270万円
  • フィット「リュクス」:約270万円
  • フィット「クロスター」:約265万円
  • フィット「ホーム」:約255万円

 

「ヤリス」や「フィット」の最上位グレードと比較すると10万円程度の価格差ですが、「フィット」の中間グレード「ホーム」と比較すると、25万円もの価格差があることがわかります。
※価格の内訳は、各試乗記に記載しています。

【ヤリス(Z・HYBRID Z)試乗記】フォグランプは必要!?おすすめオプション、おすすめグレードも徹底解説!
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上記のとおり新型「ノート」の価格はライバル車より少し高めで、普通に見積もりをお願いすると300万円を超す価格を提示されることになるでしょう。

そのため、Cセグメントクラスのクルマ(「カローラ」や「MAZDA3(マツダ3)」など)と価格差がほどんどなく、逆に値引き額の差から新型「ノート」の方が高くなるレベルにまでなっています。
※Cセグメントクラスのクルマなら値引き額が30万円程度あるため

ディーラーに言われるがままの条件で購入すると、不要なオプションを付けられたり、値引き額が少ないままの価格となってしまうため、少しでも安く新型「ノート」を購入できる様に工夫しましょう。

”コンパクトカー”であることを忘れずに賢く購入しましょう。

 

さらに安く、お得に新型「ノート」を購入したい方は、”新車同様の中古車”も検討してみましょう。

 

また、上記の価格は現在の車の買取価格を含めていません。

買取価格を最大限上げたい方、安心して現在の車を売りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

現在の車を少しでも高く売って、その資金を基に車を購入しましょう。

【車を高く売る方法】車の下取り価格を30万円以上アップさせるコツ!
車を少しでも高く売る方法をご紹介します。ディーラーで下取りに出すより、現在の車を30万円以上高く売ることも可能ですよ!

 

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【PR】“新車同様の中古車”なら、新車より60万円以上安い!


車は基本的に新車で買うもの!私はずっとそう考えていました。

しかし、新古車・未使用車や走行距離1,000km程度の車は新車同様です。

さらに、モノによっては普通に新車を買う場合より60万円以上安く買えるケースも多数あります!

上記を考えると、新車購入を検討中の方は“新車同様の中古車を探してみる”という選択肢も大いにありだと思いませんか?!

また、中古車の場合は納期待ちが長い車と異なり、すぐに納車されます。人気車種の場合は納車に1年以上かかるケースがあることも考えると、魅力的ではないでしょうか。

 

■中古車のメリット、デメリット
“新車同様の中古車”を買う場合のメリットは何といってもその「安さ」が魅力ですが、デメリットは「自分の付けたいオプションが選べない」という点でしょう。

ただし、上記はメーカーオプションの場合のみで、ディーラーオプションの場合は後付けも可能です。

そのため、中古車を選ぶ際は車のカラー及びメーカーオプションを妥協しないようにしましょう。

 

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ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。

特に驚きなのが、100日以内であれば返品可能というところではないでしょうか。これなら、仮に購入した車に問題があった場合や、急に車の使用シーンが大きく変わっても安心ですよね。

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まとめ

新型「ノート」は、同クラス他車と比較して、車内の広さと運転席まわりの質感、加速性能、乗り心地と静粛性、そして先進安全装備が豊富に搭載されている点で優れています。

特に加速性能と先進安全装備は間違いなく国産コンパクトカートップクラスで、この点は当分変わらないでしょう。

燃費性能も優れているため、維持費が安い点も魅力的です。

つまり、総合力が高いコンパクトカーといえるでしょう。

「ヤリス」だと車内が狭い、車内の質感が低いと考えていた方や、「フィット」だと先進安全装備が少ない、見た目が好みではないと考えていた方には、非常におすすめです。

 

一方、欠点は価格の高さと随所に見えるツメの甘さにあるでしょう。

新型「ノート」は前述の通り、価格設定がライバル車より高くなっています。

何と言っても、最大の要因はセットオプション設定です。セットオプションにより価格が相当吊り上げられています。

コネクティッドサービスと同様に、オプションもバラ売りすればユーザーの満足度はさらに上がるでしょう。

さらにガソリン車の設定がないため、低コストでコンパクトカーを購入したい方には向いてないといえるでしょう。

また、各ドアの開閉音や後席の質感など、”明らかに分かるところ”で手を抜いている点も気になります。

コストを下げることは重要ですが、もう少しうまくやってほしかったところです。

 

欠点をいくつか記載しましたが、何れも一部改良などで改善できる点ばかりですので、今後の改良に期待ですね。

上記の点が改良されれば、間違いなく最もおすすめのコンパクトカーとなるでしょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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