こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2019年9月3日に行われたマイナーチェンジによりF型となった「レガシィ アウトバック」と「レガシィ B4」の違いを、ボディサイズ・室内の広さ・使い勝手の良さ・燃費性能・加速性能・走行性能・安全性能・価格など、各項目で徹底比較いたします。
「レガシィ アウトバック」の方が、最低地上高が高く、悪路走破性が高いことは一目瞭然ですが、その他何が違うのか!?
ちなみに、「レガシィ アウトバック」は2020年秋頃にフルモデルチェンジが予定されており、「レガシィ B4」は2020年秋頃に生産終了となる予定です。
【アウトバック vs B4】ボディサイズ・室内の広さ
まずは、ボディサイズ・室内の広さを比較してみましょう。
ボディサイズ
・レガシィ アウトバック
全長(mm):4,820
全幅(mm):1,840
全高(mm):1,605(X-BREAKは1,660)
ホイールベース(mm):2,745
最低地上高(mm):200
車両重量(kg):1,570~1,580
最小回転半径(m):5.5
・レガシィ B4
全長(mm):4,800
全幅(mm):1,840
全高(mm):1,500
ホイールベース(mm):2,750
最低地上高(mm):150
車両重量(kg):1,540
最小回転半径(m):5.6
主な違いは、以下のとおりです。
- 全長は「レガシィ アウトバック」の方が2cm長い
- 全高は「レガシィ アウトバック」の方が10.5cm以上高い
- 最低地上高は「レガシィ アウトバック」の方が5cm高い
- 車両重量は「レガシィ B4」の方が30kg以上軽い
- 最小回転半径は「レガシィ アウトバック」の方が10cm小さい
運転のしやすさは、それほど変わらないと感じましたが、「レガシィ アウトバック」の方がアイポイントが少し高いため、見晴らしは良くなっています。「レガシィ アウトバック」の方が若干小回りもききます。
当然ですが、「レガシィ B4」は全高が低く、車両重量は軽く、”走りに特化”したボディサイズ、「レガシィ アウトバック」は最低地上高が高く、”悪路走破性を重視”したボディサイズとなっています。
室内の広さ
・レガシィ アウトバック
室内長(mm):2,030
室内幅(mm):1,545
室内高(mm):1,240
・レガシィ B4
室内長(mm):2,030
室内幅(mm):1,545
室内高(mm):1,220
室内の広さは、ほとんど変わりません。
室内高は、全高が高い「レガシィ アウトバック」の方が2cm高くなっています。
【アウトバック vs B4】ラゲッジスペースの広さ・使い勝手の良さ
ラゲッジスペースの広さ・使い勝手の良さを比較してみましょう。
ラゲッジスペースの広さ
・レガシィ アウトバック
容量(L):559
サブトランク容量(L):47
荷室フロア長(mm):1,062
荷室フロア幅(mm):1,080
荷室高(mm):824
・レガシィ B4
容量(L):525
サブトランク容量(L):18
荷室フロア長(mm):1,069
荷室フロア幅(mm):1,101
荷室高(mm):533
※「レガシィ B4」の荷室フロア長、荷室フロア幅、荷室高は別途計測したもの
ラゲッジスペース及びサブトランクの容量は「レガシィ アウトバック」の方が広くなっていますが、荷室フロア幅長やフロア幅はそこまで大きな差はありません。
やはり最大の違いは、荷室高でしょう。「レガシィ アウトバック」の方が30cm近く高くなっています。
「レガシィ B4」はセダンであるため、必然的に高い荷物は積載できません。
上記の点から、ラゲッジスペースの広さは「レガシィ アウトバック」の方が優れているといえるでしょう。
使い勝手の良さ
「レガシィ アウトバック」は、撥水ファブリック/合成皮革シート、ルーフレール、パワーリヤゲートなどが採用されており、防水性や積載性が高くなっています。
上記の点から、使い勝手の良さは「レガシィ アウトバック」の方が優れているといえるでしょう。
【アウトバック vs B4】燃費性能
燃費性能を比較してみましょう。
燃費性能は、JC08モード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。
・レガシィ アウトバック
→14.8km/L(JC08モード)
→11.39km/L(e燃費より)
・レガシィ B4
→14.8km/L(JC08モード)
→11.20km/L(e燃費より)
上記のとおり、JC08モードは全く同じ数値となっています。
実燃費の数値は若干違いがありますが、使用環境やサンプル数によって前後するため、ほとんど差はないといえるでしょう。
【アウトバック vs B4】加速性能・走行性能
加速性能・走行性能を比較してみましょう。
その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。
- 出力:クルマの速さ
- トルク:クルマの加速力
簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。
・レガシィ アウトバック
→最高出力 129kW〈175PS〉/5,800rpm
→最大トルク 235N・m〈24.0kgf・m〉/4,000rpm
・レガシィ B4
→最高出力 129kW〈175PS〉/5,800rpm
→最大トルク 235N・m〈24.0kgf・m〉/4,000rpm
同じ水平対向4気筒2.5Lエンジン(FB25型)を搭載しているため、エンジン性能については全く同じです。
ただし、前述の通り、”走りに特化”したボディサイズとなっている「レガシィ B4」の方が、空力性能や車両重量の点から軽やかに加速します。同様に乗り心地も「レガシィ B4」に軍配が上がるかと思います。
上記のことから、”加速性能”を重視するなら「レガシィ B4」でしょう。
走行性能については、雪道や砂利道などの滑りやすい道、深雪やぬかるみなどのタイヤが埋まってしまうような道でも走行可能な「X-MODE」が搭載されている「レガシィ アウトバック」の方が圧倒的に優秀です。
悪路を走行しない場合でも、下り坂などで一定の車速を維持しながら下ることができる「ヒルディセントコントロール」が搭載されているため、その恩恵を受けることができます。
上記のことから、”走行性能”を重視するなら「レガシィ アウトバック」でしょう。
【アウトバック vs B4】安全性能
安全性能について、比較していきます。
下表に各車の安全装備を整理しています。同機能の装備を同行に示しています。
レガシィ アウトバック | レガシィ B4 |
アダプティブドライビングビーム | アダプティブドライビングビーム |
警報&お知らせ機能 | 警報&お知らせ機能 |
アクティブレーンキープ(車線中央維持・車線逸脱抑制) | アクティブレーンキープ(車線中央維持・車線逸脱抑制) |
プリクラッシュブレーキ | プリクラッシュブレーキ |
AT誤発進(後進)抑制制御 | AT誤発進(後進)抑制制御 |
後退時ブレーキアシスト | 後退時ブレーキアシスト |
スバルリヤビークルディテクション | スバルリヤビークルディテクション |
フロント・サイドビューモニター | フロント・サイドビューモニター |
全車速追従機能付クルーズコントロール | 全車速追従機能付クルーズコントロール |
ステアリング連動ヘッドランプ | ステアリング連動ヘッドランプ |
自動防眩ルームミラー | 自動防眩ルームミラー |
上記のとおり、先進安全装備「アイサイト」の内容は全く同じです。
共に、各種エアバッグ(サイドエアバッグ、カーテンエアバッグ、運転席ニーエアバッグ)、「アクティブ・トルク・ベクタリング」も全車標準装備です。
同じスバルの「フォレスター」や「レヴォーグ」と比較すると、やはり「ツーリングアシスト」がない点で痛いです。「ツーリングアシスト」は60km/h以下でも車線中央維持支援機能が作動する自動運転装備で、長距離ドライブ時での負担軽減につながります。
2019年のマイナーチェンジにて、エントリーモデルである「インプレッサ」にも「ツーリングアシスト」が搭載されることを考えると、フラッグシップモデルとしては残念なところです。
その他、「スマートリヤビューミラー」、「フォレスター」から搭載された居眠り等をカメラで検知する「ドライバーモニタリングシステム」がない点で劣っています。
2019年のマイナーチェンジで上記装備が搭載されなかったため、「レガシィ アウトバック」はフルモデルチェンジまで、「レガシィ B4」は装備されないまま生産終了となるでしょう。
【アウトバック vs B4】価格
価格を比較してみましょう。
アウトバックのおすすめグレード&価格
「レガシィ アウトバック」のおすすめグレードは、「LEGACY OUTBACK X-BREAK」(AWD/5人乗り)で約347万円です。
ディーラーオプションのナビ、ETC代等を約25万円足すと、「LEGACY OUTBACK X-BREAK」は約372万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+25万円程度の価格になります。
B4のおすすめグレード&価格
「レガシィ B4」のおすすめグレードは、「LEGACY OUTBACK B-SPORT」(AWD/5人乗り)で約314万円です。
ディーラーオプションのナビ、ETC代等を約25万円足すと、「LEGACY OUTBACK B-SPORT」は約339万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+25万円程度の価格になります。
価格比較 結果
上記の価格は税金などの諸費用を足していませんが、値引き額で概ね相殺されるでしょう。
ナビやETCなどのオプションも同じ装備内容であったため、「レガシィ B4」の方が車両本体価格差分である33万円安くなります。
維持費にも差はでないと思われるため、安くしたいのであれば「レガシィ B4」の方が良いでしょう。
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- 納車後、100日以内であれば返品可能
- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。
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※中古車の販売金額は申込完了ページには表示されません。登録後、ガリバーから電話がかかってくるので、そこで詳しい話を聞いてみましょう。
まとめ
今回は、スバル「レガシィ アウトバック」と「レガシィ B4」の違いを徹底比較してみました。
比較結果を以下にまとめてみました。
- 小回りの良さ:僅かに「アウトバック」の方が優秀
- 室内の広さ:「アウトバック」の方が僅かに室内高が高い
- ラゲッジスペースの広さ:「アウトバック」の方が荷室高が圧倒的に高い
- 使い勝手の良さ:「アウトバック」の方が優れている
- 燃費性能:引き分け
- 加速性能:「B4」の方が優秀
- 走行性能:「アウトバック」の方が優秀
- 安全性能:引き分け
- 価格:「B4」の方が約30万円安い
上記のとおり、それぞれの良さがはっきりしています。
ただ、”走り”の面では「B4」の方が優れていますが、その他の面では「アウトバック」の方が優れている点が多い印象です。世界的なSUV人気も後押しして、「アウトバック」の方が売れるのは必然かとも思います。
しかし、「B4」は性能や質感に対して”価格が安い”という大きな魅力があります。そのため、”走り”が好きな人には老若男女問わずおすすめです。
2020年秋頃には両車ともに現行モデルの販売終了となるため、「レガシィ欲しい!」と思った方はそれまでにゲットしましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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