こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、おすすめのコンパクトカーをご紹介します。
今回の車種はフランス車のPEUGEOT(プジョー)「308」と「208」です。
■「308」は商品改良!「208」が特別仕様車が追加
「308」は、2018年12月17日に商品改良されました。最大の変更点は1.6Lディーゼルエンジンがダウンサイジングされ1.5Lとなった点です。その他詳細は後述いたします。
「208」は、2018年11月21日に特別仕様車「SIGNATURE(シグネチャー)」が発売されました。
そんな「308」の商品改良による変更点、変更内容の詳細、「208」の特別仕様車「SIGNATURE(シグネチャー)」の詳細情報をご紹介します。
合わせて、以前の記事でも比較した「308」と「208」の違いを改めて比較、評価(レビュー)いたします。
最新のフルモデルチェンジ情報については、以下の記事にまとめています。
以前の記事でもご紹介しましたが、PEUGEOT(プジョー)は輸入車(外車)でありながら比較的安めで、燃費性能も高く、コスパが良いのです。
しかも、中古車なら新車同様でも60万円以上安く買るケースは沢山あります!
実際、ナビETC付き(約24万円)の「208 TECH PACK EDITION」(約237万円)が走行距離10km程度で約199万円、「208 Allure」(約237万円)なら約190万円の車も多数見つけました!
中古車については後半で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
それでは、PEUGEOT(プジョー)「308」と「208」について、順番に解説していきます。
PEUGEOT(プジョー)208とは
PEUGEOT(プジョー)は、フランスの自動車メーカーです。
日本では、ドイツのMercedes・Benz(メルセデス・ベンツ)、BMW、Volkswagen(フォルクスワーゲン)、Audi(アウディ)、スウェーデンのVOLVO(ボルボ)などに隠れてそこまで人気はありません。
同じフランスでも、日産とパートナーシップを結んでいるため、RENAULT(ルノー)の方が有名かもしれません。
PEUGEOT(プジョー)「208」は、日本では2012年から販売されている車です。2016年のマイナーチェンジでグレード構成が一新されており、発売当初は1.6L NAモデルも設定されていましたが、現在(2018年)は1.2L NAモデルと1.2Lターボモデルという構成になっています。ディーゼルエンジンモデルは設定されていません。
今回ご紹介するハッチバックモデル以外にも、3ドア1.6Lターボモデルの「208GTi」やSUVの「2008」などのラインナップがあります。
グレード、価格
グレードは、以下の5種類となっています。
■1.2Lガソリン
- 208 Style 5MT(約199万円)
■1.2Lガソリンターボ
- 208 First Selection(約199万円)
- 208 SIGNATURE(約210万円)
- 208 Allure(約237万円)
- 208 TECH PACK EDITION(約237万円)※400台限定車
特別仕様車「SIGNATURE(シグネチャー)」詳細情報
2018年11月21日に発売されたPEUGEOT(プジョー)「208」の特別仕様車「SIGNATURE(シグネチャー)」ですが、「208 Style」をベースに以下の装備が特別装備されます。
※以下は、「208 First Selection」に対しての装備差でもあります。
- ブルーステッチ入りのインテリア
- 16インチスチールホイール&ニューデザインホイールキャップ
- Apple CarPlayに対応したスマートフォン接続機能「ミラースクリーン」
- バックアイカメラ、バックソナー
- フロントグリルクロームアクセント
- 革巻スポーツステアリングホイール
「ミラースクリーン」については、限定車の「208 TECH PACK EDITION」にしかなかった装備でしたので、特別感がありますね。
「208 Allure」との装備差が縮まりましたが、「208 SIGNATURE」にはなく「208 Allure」にのみある装備は以下となります。
- フロントコーナリングランプ
- スーパーティンテッドガラス
- パノラミックガラスルーフ/ルーフクロームデコレーション
- クロームサイドウィンドウモールディング
- ドアミラー(クローム)
- 左右独立調整式オートエアコン
- フロントセンターアームレスト
- フットランプ
- LEDシーリングランプ
- 照明付きバニティミラー
- 16インチアロイホイール
結構装備差がありましたね。特に気になるのは「208 SIGNATURE」までのグレードは全てマニュアルエアコンなんです。これは質感の低さを感じてしまいますね。国産車だとマニュアルエアコンなんて最廉価グレードか社用車くらいでしか最近見かけないですよね。
さらに限定車の「208 TECH PACK EDITION」になると、縦列駐車のステアリング操作を自動でしてくれる「パークアシスト」やニューデザインのアロイホイール、スマートフォン接続機能「ミラースクリーン」が装備されます。
PEUGEOT(プジョー)308とは
PEUGEOT(プジョー)「308」は、日本では2008年から販売されている車で、2013年に2代目へとフルモデルチェンジされています。
2代目のPEUGEOT(プジョー)「308」は、2014年のヨーロッパ カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
今回ご紹介するハッチバックモデル以外にも、ステーションワゴンモデルの「308SW」や1.6Lガソリンターボのスポーツモデル「308GTi」もあり、その他にもSUVの「3008」などのラインナップがあります。
2018年商品改良による変更点・変更内容
2018年12月17日に行われた商品改良による主な変更点、変更内容は以下のとおりです。
- 1.6Lクリーンディーゼルエンジンが1.5Lに変更
- 全車のトランスミッションを6速ATから8速ATに変更
- 1.6L(1.5L)ディーゼルモデルの燃費性能が21.0km/Lから24.3km/Lに向上(数値はJC08モード)
- 安全装備の設定変更
- グレード構成の設定変更(主に特別仕様車の追加削除)
- 一部グレードの価格設定の変更
なんと言っても、最大の変更点は1.5Lクリーンディーゼルエンジンにダウンサイジングされたことでしょう。トランスミッションの変更も伴い、燃費性能も向上されています。
しかも、燃費性能だけでなく、ダウンサイジングされたにもかかわらず、最高出力は88kW〈120PS〉/6,000rpmから96kW〈130PS〉/3,750rpmにパワーアップされているのです!
※最大トルクは従来のモデルと共通の300N・m〈30.6kgf・m〉
地味に嬉しいのが、従来のモデルでは最上位グレードの「GT」でなければ装備されなかった「アクティブクルーズコントロール」や「パドルシフト」が全車標準装備となったことです。
同じCセグメント車であるマツダ「アクセラ」やスバル「インプレッサ」は両装備ともに全車標準装備で、比較すると「308」のネックとなっていた部分でした。
グレード構成は、特別仕様車だった「Special Edition」や「TECH PACK EDITION」がなくなり、新しく「GT Line BlueHDi」が追加設定されています。
今回の商品改良に伴い、価格設定も変更されています。
「308 Allure」が約279万円から約284万円に、「308 Allure BlueHDi」が約299万円から約305万円に上昇しています。
逆に「308 GT Line」は約317万円から約309万円に下がり、「308 GT BlueHDi」は従来と変わらず約359万円のままです。
グレード、価格
グレードは、以下の5種類となっています。
■1.2Lガソリンターボ
- 308 Allure(約284万円)
- 308 GT Line(約309万円)
■1.5Lディーゼルターボ
- 308 Allure BlueHDi(約305万円)
- 308 GT Line BlueHDi(約330万円)
■2.0Lディーゼルターボ
- 308 GT BlueHDi(約359万円)
上位グレード(「GT Line」、「GT」)になると、「アクティブブラインドスポットモニターシステム」や「パークアシスト」などの安全装備が追加されます。
エクステリアも17インチのアロイホイールとなり(「GT」は18インチ)、インテリアも各所にレッドステッチが入り、アルミペダルが装備されます。
センターコンソール上のスイッチをワンプッシュするだけでスポーツモードへと切り替わるドライバースポーツパックも装備されます。
PEUGEOT 208、PEUGEOT 308の比較
ボディサイズの比較
ボディサイズについて、比較していきます。
・PEUGEOT 208
全長(mm):3,975
全幅(mm):1,740
全高(mm):1,470(GT BlueHDi は1,460)
ホイールベース(mm):2,540
車両重量(kg):1,040~1,160(グレードによって異なります。)
最小回転半径(m):5.4(Style 5MTのみ5.3)
・PEUGEOT 308
全長(mm):4,275
全幅(mm):1,805
全高(mm):1,470(GT BlueHDi は1,460)
ホイールベース(mm):2,620
車両重量(kg):1,290(ガソリン車)、1,330(ディーゼル車、GT BlueHDi は1,470)
最小回転半径(m):5.2
「208」は「308」の1クラス下になるので全て小さくなるのは当然なのですが、最小回転半径だけ逆転し、「308」の方が小さくなっています。これは意外ですね。
最小回転半径については、「308」は国産車並みですが、「208」は大きすぎるといえます。もう少し小回りがきくと良かったですね。
全幅は、両車ともに国産の同セグメント車と比較すると大きめにはなりますが、全長はコンパクトに収められています。
燃費性能の比較
燃費性能は、JC08モード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。
・PEUGEOT 208
・ガソリンエンジンモデル ※NAモデル
(「208 Style 5MT」)
→19.0km/L(JC08モード)
→17.72km/L(e燃費より)
・ガソリンエンジンモデル ※ターボモデル
(「208 Allure」他)
→18.2km/L(JC08モード)
→13.07km/L(e燃費より)
・PEUGEOT 308
・ガソリンエンジンモデル ※ターボモデル
(「308 Allure」)
→18.1km/L(JC08モード)
→14.19km/L(e燃費より)
・ディーゼルエンジンモデル
(「308 Allure BlueHDi」)
→24.3km/L(JC08モード)
→18.03km/L(e燃費より)
「燃費性能」については、最も優秀なのは、ディーゼルモデルの「308」です。
ガソリンモデルでみた場合は、「208」のMTモデルが優秀です。
同じ1.2Lターボモデルで比較すると、JC08モードだとほとんど差はありません。実燃費(e燃費)だと「308」の方が良い数値になっていますが、計測された環境やサンプル数によって数値は前後するため、あまり差はないと思って間違いないでしょう。
エンジン性能の比較
エンジン性能について、比較していきます。
その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。
- 出力:クルマの速さ
- トルク:クルマの加速力
簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。
・PEUGEOT 208
・ガソリンエンジンモデル(「208 Style 5MT」)※NAモデル
→最高出力 60kW〈82PS〉/5,750rpm
→最大トルク 118N・m〈12.0kgf・m〉/2,750rpm
・ガソリンエンジンモデル(「208 Allure」)※ターボモデル
→最高出力 81kW〈110PS〉/5,500rpm
→最大トルク 205N・m〈20.9kgf・m〉/1,500rpm
・PEUGEOT 308
・ガソリンエンジンモデル(「308 Allure」)※ターボモデル
→最高出力 96kW〈130PS〉/5,500rpm
→最大トルク 230N・m〈23.5kgf・m〉/1,750rpm
・ディーゼルエンジンモデル(「308 Allure BlueHDi」)
→最高出力 96kW〈130PS〉/3,750rpm
→最大トルク 300N・m〈30.6kgf・m〉/1,750rpm
・ディーゼルエンジンモデル(「308 GT BlueHDi」)
→最高出力 130kW〈177PS〉/3,750rpm
→最大トルク 400N・m〈40.8kgf・m〉/2,000rpm
「エンジン性能」について比較すると、2.0Lディーゼルエンジンモデルがあるので当然ですが、圧倒的に「308」の方が優れています。
1.2L NAエンジンが非力なのは当然としても、同じ1.2L PureTechガソリンターボエンジンで比較しても「308」の方が優れています。
燃費と走りを両方考慮しても、「308」が圧倒的に優秀です。
補足ですが、「308」にはスポーツモードに設定すると、エンジン音をスピーカーから出力する機能がついています。
あくまで”スポーツを演出する”機能ですが、他車にはない斬新で面白い機能です。
居住性(後部座席、ラゲッジスペース)の比較
居住性について、比較していきます。
室内長の数値は両車ともに不明ですが、「308」の方が広いでしょう。
しかし「308」も国産のCセグメント車やBセグメント車と比較すると狭めな印象です。
■ラゲッジスペース
ラゲッジスペースについて、比較します。
「308」が285ℓ、「308」が420ℓとなっていますので、「308」の方が広いですね。
両車ともに後部座席を倒した際にフラットになりません。国産のCセグメント車はほとんどフラットになるため、使い勝手は比較的悪いといえるでしょう。
※「208」が属するBセグメント車は、ホンダ「フィット」くらいしかフラットにならないため、現時点(2018年)では一般的なレベルといえます。
その他ドライビング装備差として、「308」はエレクトリック(電動)パーキングブレーキですが、「208」はレバー式のパーキングブレーキです。
安全性能の比較
安全性能について、比較していきます。
下表に各車の安全装備を整理しています。同機能の装備を同行に示しています。
208 | 308 |
- | インテリジェントハイビーム |
- | レーンキープアシスト |
アクティブシティブレーキ | アクティブセーフティブレーキ |
- | アクティブブラインドスポットモニターシステム |
バックソナー(「208 TECH PACK EDITION」のみフロントも装備) | フロント&バックソナー |
- | ドライバーアテンションアラート |
クルーズコントロール | アダプティブクルーズコントロール |
自動防眩ルームミラー | 自動防眩ルームミラー |
パークアシスト(「208 TECH PACK EDITION」のみ) | パークアシスト |
まず自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)で比較すると、「308」は約5~140km/hで作動するのに対して、「208」は約5~30km/hでしか作動しません。また、「308」は歩行者も検知可能ですが、「208」は不可能です。
「308」にはあって「208」にはない装備が以下となります。
- オートハイビーム機能(インテリジェントハイビーム)
- 車線維持支援機能(レーンキープアシスト)
- 斜め後方の車両を検知する機能(アクティブブラインドスポットモニター)
- ふらつきや居眠り防止警告機能(ドライバーアテンションアラート)
- 車間距離を保ちながら設定速度で走行できる機能(アダプティブクルーズコントロール)
その他安全機能で比較しても、装備差は歴然ですね。
価格の比較
価格について、比較します。
208のおすすめグレード&価格
PEUGEOT(プジョー)「208」のおすすめグレードは、オートエアコンやアロイホイールが装備される「208 Allure」または「208 TECH PACK EDITION」で約237万円です。ナビやETCを加えると約261万円となります。
308のおすすめグレード&価格
PEUGEOT(プジョー)「308」のおすすめグレードは、最も走りが良く、安全機能も全て搭載できる「GT BlueHDi」で約359万円、ナビやETCを加えると約381万円となります。
次に走りが良くて、安全機能も概ね搭載できる「GT Line BlueHDi」は約330万円となります。
ガソリンモデルで安全機能も全て搭載できる「GT Line」は約309万円となります。
さらにナビやETCを加えるとを加えると「GT Line BlueHDi」は約352万円、「GT Line」は約331万円となります。
価格比較 結果
「308」と比較すると「208」の方が70万円以上安く購入できます。「208」が圧倒的にお手頃です。
上記費用は購入時に必要な取得税や重量税などは含めていません。
その点は「308」のディーゼルモデルは免税になりますので、お得になります。
車の性能を考えると、燃費性能、エンジン性能、安全性能の何れも「308」の方が優れていたため、「308」の方が間違いなく良い車です。
しかし「208」は、なんと言っても安い!輸入車(外車)であるPEUGEOT(プジョー)を比較的安く購入できるということは大きな魅力でしょう。
記事序盤でも記述したように、中古車なら新車同様でも60万円以上安く買るケースは沢山あります。
「208」や「308」を賢く購入するには、中古車を選択する、というのもありだと思います。
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まとめ
今回はPEUGEOT(プジョー)「308」の商品改良の変更点、変更内容の詳細と、「208」の特別仕様車「SIGNATURE(シグネチャー)」の詳細情報、「308」と「208」を改めて比較してご紹介しました。
今回の商品改良で「308」はより魅力的な車になったことは間違いありません。
予算に余裕があれば「308」の方が間違いなくおすすめですが、200万円台で購入できる「208」の価格の安さは魅力的です。
車を購入する優先順位やこだわりによって、どの車が良いかは変わってくると思います。
あなたが最も欲しいと思った車を購入する様にしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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