こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2024年9月13日のマイナーチェンジ(年次改良)でB型となった新型スバル「クロストレック」の後部座席や荷室、乗り心地や静粛性について、まとめてみました。
同CセグメントクラスSUVのトヨタ「カローラクロス」と比較した結果も合わせて記載しています。
※掲載している新型「クロストレック」の写真は、「Limited(マグネタイトグレー・メタリック)」です。
新型「クロストレック」の後部座席は狭いのか!?
まず、新型「クロストレック」の後部座席の広さについて、みていきましょう。
結論から言うと、新型「クロストレック」の後部座席はCセグメントクラスSUVの中でも足元スペースが広い部類に入ると考えます。
170cm前後のドライバーが適切なドライビングポジションを設定した際の後部座席足元膝前スペースは、トヨタ「カローラクロス」の拳2個半程度に対して、新型「クロストレック」は拳3個半もあります。
室内長が先代「SUBARU XV」の2,085mmから1,930mmと狭くなっているものの、後部座席足元スペースの広さは依然として変わっていません。
ちなみに、「カローラクロス」と同じ後部座席足元膝前スペースの「カローラツーリング」は、下の写真のとおり20cmありますが、当然新型「クロストレック」はそれ以上(25cm以上)あるでしょう。
■カローラツーリング
上記のとおり、後部座席足元膝前スペースが広い新型「クロストレック」ですが、頭上スペースは標準的です。
新型「クロストレック」の後部座席頭上スペースは拳2個程度あり、トヨタ「プリウス」や「カローラツーリング」より拳半分から拳1個程度広くなっています。
ただ、頭上スペースが広いSUVと比較すると、室内高が1,200mmの新型「クロストレック」に対して、「カローラクロス」は1,260mmと拳1個程度広くなっています。
そのため、頭上スペースの広さでは「カローラクロス」より劣るといえるでしょう。
ちなみに、1クラス上のSUVスバル「フォレスター」なら室内高は1,275mmとかなり広くなっています。
その他、新型「クロストレック」はリヤドア開閉度が広い点も魅力です。
正確にいうと、新型「クロストレック」のリヤドア開閉度が広いというより、「カローラクロス」のリヤドア開閉度が狭いといった方が正しいでしょう。
感覚的に「カローラクロス」は新型「クロストレック」の7割程度しか開かない印象です。
■新型クロストレック
■カローラクロス
上記より、新型「クロストレック」の後部座席は、足元膝前スペースは広いが、頭上スペースは狭めといえるでしょう。
頭上スペースは大きく異なるものの、後部座席足元膝前スペースやリヤドア開閉度が「カローラクロス」と同じ「カローラツーリング」オーナーの筆者としては、新型「クロストレック」のリヤドア開閉度の広さは羨ましい限りです。
正直、「カローラツーリング」で後部座席を狭いと感じることはそこまで多くないのですが、リヤドア開閉度が狭いと感じることはしょっちゅうで、非常に不便に感じているからです。
一方、新型「クロストレック」の後部座席は、センタートンネル(山のような出っ張り)が他車より大きい点は依然として気になりました。
新型「クロストレック」の荷室は狭いのか!?
次は、新型「クロストレック」の荷室の広さについて、みていきましょう。
新型「クロストレック」のラゲッジスペース(荷室)容量は315ℓとなっています。
先代「SUBARU XV」のラゲッジスペース(荷室)容量がガソリン車で385ℓ、e-BOXER車で340ℓとなっていましたので、かなり狭くなった印象があります。
具体的には、荷室下に格納されている高電圧バッテリーにより荷室床面が高く、それに伴い荷室高が狭くなっていることが主な要因です。
このラゲッジスペースの狭さは新型「クロストレック」の欠点といえるでしょう。
ちなみに、「カローラクロス」のラゲッジスペース(荷室)容量は487ℓ、BセグメントクラスのSUVであるトヨタ「ヤリスクロス」は390ℓ、「ライズ」が369ℓありますので、1クラス下のSUVより狭い形になります。
新型「クロストレック」の乗り心地は悪いのか!?
次は、新型「クロストレック」の後部座席の乗り心地について、みていきましょう。
新型「クロストレック」の乗り心地と静粛性は、先代「SUBARU XV」と比較して格段に良くなっています。
新型「クロストレック」を試乗して最も驚いたことの1つが、乗り心地と静粛性の高さだと言っても過言ではありません。
筆者は「SUBARU XV」のベース車である「インプレッサスポーツ」の元オーナーですが、最大の弱点は燃費性能ながら、乗り心地や静粛性の低さも大きな欠点だと考えていました。
それだけに、新型「クロストレック」の乗り心地と静粛性の高さには感動しました。
乗り心地と静粛性が優れた「カローラクロス」と比較しても、甲乙つけがたいレベルだと考えます。
段差などの突き上げを感じにくく、頭も振られにくいと感じました。
前席の乗り心地が優れているのはもちろん、後部座席の乗り心地も非常に優れています。
また、モーターのアシストにより低速時ならエンジンが1,000回転を下回るような状態となるため、比較的エンジン音も静かだったことが印象的です。
もちろん、モーター走行時のハイブリッド車と比較すると静粛性の点では劣りますが、エンジン始動時のハイブリッド車より静粛性は高いのでは!?と感じたほどです。
この優れた乗り心地や静粛性の高さは、新型「クロストレック」の大きな魅力の1つだと考えています。
新型「クロストレック」の見積もり額・値引き額
最後に、新型スバル「クロストレック」の見積り額をみていきましょう。
- Touring(FWD):約325万円
- Limited(FWD):約347万円
上記の価格は、ナビゲーション機能、ETC2.0車載器、マットをオプション設定した場合の価格です。
オプション総額は約16.5万円となっています。
その他、メンテパックを別途設定していますが、メンテパックは点検代を“先に払っているだけ”なため、上記の価格からは抜いています。
気になる値引き額は10万円でした。
値引き額は非常に控えめしたが、時期によってはもっと引き出すことも可能でしょう。
また、ディーラーに行くと高額なボディコーティングやドライブレコーダー、ベースキットなどが設定され、上記より30万円以上高い価格を提示されることが多く、最上位グレードであれば400万円近い価格を提示されることもあるでしょう。
新型「クロストレック」を極力安く購入するために、最低限必要なオプションのみを設定するようにしましょう。

CセグメントクラスのSUVとしては概ね平均的な価格帯といえますが、燃費性能が16.4km/L、つまり“ほぼガソリン車”ということを考慮すると割高だと考えます。
例えば、同CセグメントクラスのSUVであるトヨタ「カローラクロス」なら燃費性能が26.2km/Lのハイブリッド車が購入できる価格帯です。
以下は、オプションにパノラミックビューモニターなど安全装備のセットオプション、アクセサリーコンセント(ハイブリッド車のみ)、ディスプレイオーディオPlus、アームレスト(スライドタイプ)、マット等総額約30万円を設定し、値引き額20万円だった場合の全込み価格です。
- カローラクロス Z:約320万円
- カローラクロス HYBRID S:約322万円
- カローラクロス HYBRID Z:約350万円
ちなみに、1クラス上のSUVであるスバル「フォレスター」やスバル「レヴォーグ」だと新型「クロストレック」の+30万円程度の価格となります。
「フォレスター」や「レヴォーグ」だと高すぎる、大きすぎると考える方には、新型「クロストレック」は非常におすすめだといえるでしょう。
いずれにしても、全込み300万円以上、オプション設定によっては400万円に近い価格となりますので、決して安いクルマではありません。
新型「クロストレック」を少しでも安く、お得に購入したい方は“新車同様の中古車”も検討してみましょう。
新車だと納車を1年以上待たないといけない場合もありますが、中古車なら新車と異なり“すぐに納車される”ことも大きな魅力です。
また、一部性能面では劣るものの、安全性能が依然として高い、先代「SUBARU XV」の中古車を安い価格で購入するのも賢い選択だと考えます。
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まとめ
今回は、新型スバル「クロストレック」の後部座席や荷室、乗り心地や静粛性について、まとめてみました。
新型「クロストレック」は、アクティブでシャープなエクステリア、先進的なインテリア、そして“なんちゃってSUV”ではない優れた悪路走破性、高い安全性能が魅力のCセグメントSUVとなっています。
特にスバル車は予防安全性能だけでなく、衝突安全性能が非常に高い点も魅力です。
また、後部座席が広く、視界性能も優れているため、ファミリカーとしても非常におすすめです。
地味な点ではありますが、リヤドア開閉度が「カローラクロス」より大きく開くため、乗り降りがしやすい点も魅力です。
燃費性能や価格など、コスト面が欠点となりますが、燃費性能を除く性能では引けを取らないコスパの高いSUVであると考えます。
CセグメントクラスのSUVを検討している方は、新型「クロストレック」を是非検討してみましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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