こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2014年に発売された「WRX S4」と「レヴォーグ」の違いをご紹介します。
ボディタイプこそセダンとステーションワゴンで明確な違いがありますが、エンジンやプラットフォームは共通でスペックとしては類似しています。
そんな「WRX S4」と「レヴォーグ」の違いを、ボディサイズ・燃費性能・エンジン性能・車内の広さ・安全性能・価格など、試乗した上で徹底比較、評価(レビュー)します。
※以下の内容は、2020年7月に行われた「WRX S4」の一部変更前、2020年に行われた「レヴォーグ」のフルモデルチェンジ前のものです。
「WRX S4」は2020年7月の一部変更にて「STI Sport EyeSight」の1グレード設定となっています。
スバル WRX S4とは
WRX S4の歴史
スバル「WRX S4」は、2014年8月25日から販売されているセダンタイプの車です。
発売後、「WRX S4」は毎年一部改良(マイナーチェンジ)を行っています。
2015年6月には「スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)」などを含む「アイサイトセーフティパッケージ」が新たに設定されています。
2017年7月には「ツーリングアシスト」や「後退時ブレーキアシスト」、「オートブレーキホールド」などが新たに設定されており、その他大幅に改良されています。
上記のことから、中古車を検討される場合は、大幅に改良された2017年7月以降のモデルがおすすめです。
また、2018年9月21日にはSTIがチューニングを施した「ビルシュタイン製ダンパー」などが装備された最上級グレード「STI Sport EyeSight」が新たに追加されています。
2019年のマイナーチェンジの詳細については、以下の記事をご覧ください。
また、前述の通り2020年7月の一部変更にて「STI Sport EyeSight」の1グレード設定となっています。同時に特別仕様車「WRX S4 STI Sport#」を限定500台で発売、発表前に完売しています。
WRX S4 おすすめグレード
おすすめグレードは、「WRX S4」を最も安く購入できる「2.0GT EyeSight」がおすすめです。
最も安いグレードですが、装備も充実しています。「2.0GT-S EyeSight」との主な違いは「ビルシュタイン製ダンパー」が設定され、シート表皮が「ファブリック/トリコット」から「ウルトラスエード/ 本革」になる点です。
WRX S4 販売台数状況
「WRX S4」の月間の販売台数は600台程度です。
スバル レヴォーグとは
レヴォーグの歴史
スバル「レヴォーグ」は、2014年6月20日から販売されているステーションワゴンタイプの車です。
発売後、「レヴォーグ」は毎年一部改良(マイナーチェンジ)を行っています。
2015年4月には「スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)」などを含む「アイサイトセーフティパッケージ」が新たに設定されています。
2017年8月には「ツーリングアシスト」や「後退時ブレーキアシスト」、「スマートリアビューミラー」などが新たに設定されており、その他大幅に改良されています。
上記のことから、中古車を検討される場合は、大幅に改良された2017年8月以降のモデルがおすすめです。
2018年6月1日には、お得な60周年特別記念車「1.6GT EyeSight Smart Edition」が発売、2019年1月15日には「ビルシュタイン製ダンパー」や「18インチアルミホイール」が標準装備された特別仕様車「1.6GT EyeSight V-SPORT」が発売されています。いずれも「1.6GT EyeSight」をベースとしています。これらの特別仕様車は2019年5月7日発表(6月27日発売)のマイナーチェンジで通常グレードとしてラインナップされています。
このお得なグレード(特別仕様車)の詳細については、以下の記事をご覧ください。
2019年5月7日発表(6月27日発売)のマイナーチェンジで、「ウルトラスエード/本革シート」などが採用された「1.6/2.0 STI Sport」をベースとした特別仕様車「1.6/2.0 STI Sport Black Selection」、「1.6GT-S EyeSight」をベースとした特別仕様車「1.6GT-S EyeSight Advantage Line」が発売されています。
マイナーチェンジの詳細については、以下の記事をご覧ください。
レヴォーグ おすすめグレード
おすすめグレードは、アイサイトセイフティプラス(運転支援)(視界拡張)が標準装備されたお得な「1.6GT EyeSight Smart Edition」が最もおすすめです。
「ビルシュタイン製ダンパー」や「18インチアルミホイール」を装備させたい方は、約13万円高い「1.6GT EyeSight V-SPORT」もおすすめです。
レヴォーグ 販売台数状況
「レヴォーグ」の月間の販売台数は1,300台程度です。
WRX S4・レヴォーグの比較
ボディサイズの比較
ボディサイズについて、比較していきます。
・WRX S4
全長(mm):4,595
全幅(mm):1,795
全高(mm):1,475
ホイールベース(mm):2,650
車両重量(kg):1,540
最小回転半径(m):5.5~5.6
最低地上高(mm):135
・レヴォーグ
全長(mm):4,690
全幅(mm):1,780
全高(mm):1,490~1,500
ホイールベース(mm):2,650
車両重量(kg):1,540~1,570
最小回転半径(m):5.4~5.5
最低地上高(mm):135~145
ボディサイズの最大の違いは全長で、「レヴォーグ」の方が95mm大きくなっています。
全高は最大で25mm「レヴォーグ」の方が大きく、全幅は15mm「WRX S4」の方が大きくなっています。
ホイールベースは全く同じで、最低地上高も2.0Lターボモデルなら全く同じです。
車両重量は「レヴォーグ」の2.0Lターボモデルの方が30kg程度重くなっています。
燃費性能の比較
燃費性能は、JC08モード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。
・WRX S4
・「2.0GT EyeSight」他 ※インテリジェントモード
→13.2km/L(JC08モード)
→9.49km/L(e燃費より)
・レヴォーグ
・「1.6GT EyeSight」他 ※インテリジェントモード
→16.0km/L(JC08モード)
→10.61km/L(e燃費より)
・「2.0GT-S EyeSight」他 ※インテリジェントモード
→13.2km/L(JC08モード)
→10.17km/L(e燃費より)
燃費性能を比較すると、1.6Lターボモデルがある「レヴォーグ」の方が優秀ですが、2.0Lターボモデルであれば全く同じJC08モードの数値となっています。
実燃費でみると、同じ2.0Lターボモデルなら僅かに「レヴォーグ」の方が良くなっています。また、「レヴォーグ」の1.6Lターボモデルと2.0Lターボモデルに差がほとんどないことが驚きです。
エンジン性能の比較
エンジン性能について、比較していきます。
その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。
- 出力:クルマの速さ
- トルク:クルマの加速力
簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。
・WRX S4
・「2.0GT EyeSight」他
→最高出力 221kW〈300PS〉/5,600rpm
→最大トルク 400N・m〈40.8kgf・m〉/2,000~4,800rpm
・レヴォーグ
・「1.6GT EyeSight」他
→最高出力 125kW〈170PS〉/4,800~5,600rpm
→最大トルク 250N・m〈25.5kgf・m〉/1,800~4,800rpm
・「2.0GT-S EyeSight」他
→最高出力 221kW〈300PS〉/5,600rpm
→最大トルク 400N・m〈40.8kgf・m〉/2,000~4,800rpm
「エンジン性能」を比較すると、同じ2.0Lターボエンジンを搭載しているため全く同じスペックとなっています。
しかし、0-100km/h加速だと「WRX S4」は5.4秒前後、「レヴォーグ」は6.7秒前後という結果がでています。0-100km/h加速はあくまで参考値ではありますが、加速性能は「WRX S4」の方が優秀でしょう。
ちなみに、「レヴォーグ」の1.6Lターボモデルの0-100km/h加速は、8.2秒前後となっています。
居住性(後部座席、ラゲッジスペース)の比較
居住性について、比較していきます。
スバル「WRX S4」の室内長は2,005mm
スバル「レヴォーグ」の室内長は2,005mm
室内長は全く同じサイズとなっています。同じプラットフォームとはいえ、ミリ単位で同じサイズとなっていることに驚きです。
室内高で比較しても、「WRX S4」が1,205mm、「レヴォーグ」が1,205mmとなっており、室内高もミリ単位で同じサイズとなっています。
つまり、ボディタイプの差はありますが、車内の広さは全く同じということになります。
■ラゲッジスペース
ラゲッジスペースについて、比較します。
「WRX S4」は460ℓ、「レヴォーグ」は522ℓとなっていますので、ステーションワゴンタイプである「レヴォーグ」の方が圧倒的に広くなっています。
さらに、「レヴォーグ」は「4:2:4分割可倒式リヤシート」となっていますので、中央席を独立して倒すこともでき、細かい調整が可能です。
「WRX S4」はセダンであるため、高い荷物を詰めないというデメリットもありますので、ラゲッジスペースの使い勝手は「レヴォーグ」の方が優秀でしょう。
■快適装備
快適装備について、比較します。
快適装備もほぼ同じ内容となっていますが、「レヴォーグ」の場合、USB電源がリヤ(コンソールボックス裏)にも2つ付いており、フロントの2つと合わせて合計4つ装備されています。「WRX S4」はフロントに2つのみとなっています。
安全性能の比較
安全性能について、比較していきます。
下表に各車の安全装備を整理しています。同機能の装備を同行に示しています。
WRX S4 | レヴォーグ |
ハイビームアシスト | ハイビームアシスト |
警報&お知らせ機能 | 警報&お知らせ機能 |
プリクラッシュブレーキ | プリクラッシュブレーキ |
AT誤発進(後進)抑制制御 | AT誤発進(後進)抑制制御 |
後退時ブレーキアシスト | 後退時ブレーキアシスト |
車線逸脱抑制 | 車線逸脱抑制 |
スバルリヤビークルディテクション | スバルリヤビークルディテクション |
フロント&サイドビューモニター | フロント&サイドビューモニター |
全車速追従機能付クルーズコントロール | 全車速追従機能付クルーズコントロール |
ステアリング連動ヘッドランプ | ステアリング連動ヘッドランプ |
- | スマートリヤビューミラー |
自動防眩ルームミラー | 自動防眩ルームミラー |
ツーリングアシスト | ツーリングアシスト |
安全性能で比較すると、「レヴォーグ」に「スマートリヤビューミラー」が装備されている点でのみ違いがあります。
「WRX S4」、「レヴォーグ」ともに「EyeSight」の全機能が搭載されています。同クラス他車と比較しても、間違いなくトップクラスの安全性能となっています。
価格の比較
価格について、比較します。
WRX S4のおすすめグレード&価格
「WRX S4」のおすすめグレードは「2.0GT EyeSight」(AWD/5人乗り)で約343万円です。
アイサイトセーフティプラス(約19万円)、ナビやリヤビューカメラやETC(合計約24万円)等を足すと、「2.0GT EyeSight」は約386万円となります。
「レヴォーグ」と装備内容を合わせた場合、「2.0GT-S EyeSight」(AWD/5人乗り)で約381万円です。同様のナビやリヤビューカメラやETC(合計約24万円)等を足すと、「2.0GT-S EyeSight」は約404万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+25万円程度の価格になります。
レヴォーグのおすすめグレード&価格
「レヴォーグ」のおすすめグレードは「1.6GT EyeSight Smart Edition」(AWD/5人乗り)で約300万円です。
ナビやリヤビューカメラやETC(合計約24万円)等を足すと、「1.6GT EyeSight Smart Edition」は約324万円となります。
2.0Lターボモデルのおすすめグレードは「2.0GT-S EyeSight」(AWD/5人乗り)で約369万円です。アイサイトセーフティプラス(約16万円)、ナビやリヤビューカメラやETC(合計約24万円)等を足すと、「2.0GT-S EyeSight」は約409万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+25万円程度の価格になります。
価格比較 結果
上記の価格は税金などの諸費用を足していませんが、値引き額で概ね相殺されるでしょう。
上記金額を比較すると、1.6Lターボモデルがある「レヴォーグ」の方が60万円以上安く購入できます。
しかし、2.0Lターボモデルで比較すると、「WRX S4」の方が20万円程度安く購入でき、同じ装備となるグレードで比較しても5万円程度「WRX S4」の方が安く購入できます。
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■中古車のメリット、デメリット
“新車同様の中古車”を買う場合のメリットは何といってもその「安さ」が魅力ですが、デメリットは「自分の付けたいオプションが選べない」という点でしょう。
ただし、上記はメーカーオプションの場合のみで、ディーラーオプションの場合は後付けも可能です。
そのため、中古車を選ぶ際は車のカラー及びメーカーオプションを妥協しないようにしましょう。
■中古車を買うなら中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめ!
中古車を買うなら、中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめです。
中古車業界の最大手で、知名度も高く、信頼性が高いため安心です。
さらに、ガリバーは以下のメリットもあります。
- 修復歴車(事故車、事故歴ありの車)を販売していない
- 納車後、100日以内であれば返品可能
- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。
特に驚きなのが、100日以内であれば返品可能というところではないでしょうか。これなら、仮に購入した車に問題があった場合や、急に車の使用シーンが大きく変わっても安心ですよね。
その他、ディーラーよりも長い10年保証というのも心強いです。ハイブリッドカーのバッテリーなども保証対象なのでさらに安心です。走行距離が何kmでも保証対象です。
■中古車は早いもの勝ち!非公開在庫もある!
中古車は基本的に1台限りのものですので、良い車も早く問い合せしないと売れてしまう可能性があります。
また、ガリバーでは毎日約500台の車を買取しており、まだネット上で公開されていない車(非公開在庫)もたくさんあります。
ガリバー 公式サイトに登録すれば、自分で検索するだけでは見つけられない”あなたに最適な車”をガリバーが探し出してくれます。さらに「非公開在庫」も優先的に紹介してもらえます。
気になった車、欲しい車がある方はガリバーに登録して探してもらいましょう!
※中古車の販売金額は申込完了ページには表示されません。登録後、ガリバーから電話がかかってくるので、そこで詳しい話を聞いてみましょう。
まとめ
今回はスバル「WRX S4」と「レヴォーグ」の違いを比較しながらご紹介しました。
同じエンジン、プラットフォームの2車でしたが、加速性能では「WRX S4」の方が優秀で、燃費性能や車内の使い勝手では「レヴォーグ」の方が優秀でした。
個人的には、”走り”は1.6Lターボでも十分であると感じており、レギュラーガソリンで燃費性能も比較的良く、300万円前半で購入できる「レヴォーグ」の1.6Lターボモデルが最もおすすめです。
車を購入する優先順位やこだわりによって、どの車が良いかは変わってくると思います。
あなたが最も欲しいと思った車を購入する様にしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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