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【新型シビック 内装】デザイン・質感・広さを評価した結果

ホンダ シビック 内装 インテリア車の比較&試乗記

こんにちは!青空ひつじ(♂)です。

今回は、2021年8月5日にフルモデルチェンジ、2022年6月30日にハイブリッド車「e:HEV」が追加された新型ホンダ「シビック(ハッチバック)」にがっつり試乗してきました。

そこで、新型「シビック」の内装を徹底評価!

良かった点や気になった点をご紹介します。

 

※掲載している新型「シビック」の写真は、「EX」(MT・プレミアムクリスタルブルー・メタリック)、「LX」(CVT・プレミアムクリスタルレッド・メタリック)です。

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新型「シビック」のインテリア(内装)デザインと質感

■EX
ホンダ シビック 内装 インテリアホンダ シビック 内装 インテリア
■LX
ホンダ シビック 内装 インテリア

■EX
ホンダ シビック 内装 インテリア
■LX
ホンダ シビック 内装 インテリア

■EX
ホンダ シビック 内装 インテリアホンダ シビック 内装 インテリアホンダ シビック 内装 インテリア
■LX
ホンダ シビック 内装 インテリアホンダ シビック 内装 インテリア

新型「シビック」のインテリア(内装):デザインと質感

新型「シビック」のインテリアデザインは、センターから助手席側に伸びたパンチングメタルのエアコンアウトレットが特徴的です。

先代の10代目「シビック」で不評だった7インチのナビは、コネクティッドサービスHonda CONNECTも使用できる9インチのディスプレイに変更され、標準装備されています。

メーターはデジタルグラフィックメーターとなっており、「LX」は7インチ、上位グレードの「EX」と「e:HEV」なら10.2インチと大型ディスプレイとなっています。

充電設備は、「EX」や「e:HEV」ならワイヤレス充電器が標準装備されており、フロントコンソールにスマホ連携用のUSB端子1つ、2.5Aの充電用USB端子1つの計2つが装備されています。

リア用の充電設備がない点は、他社Cセグメントと比較すると劣ります。

その他、ガソリンMT車とガソリンCVT車、及びハイブリッド(e:HEV)車でシフトノブ(セレクトレバー・エレクトリックギアセレクター)周辺のデザイン、ドリンクホルダーの位置が異なります。

 

新型「シビック」のインテリアの質感は、助手席前やエアコンアウトレット周辺、ステアリングホイール、ドアトリムなど各所にブラック艶あり加飾が施されているため上質で、ヘリンボーンブラックのセンターコンソールガーニッシュも特徴的かつ非常に上質です。

シート表皮は、エントリーグレード「LX」からプライムスムース×ファブリックとなっているため、上質です。

「EX」や「e:HEV」なら、革(プライムスムース)部分が「LX」より多く、座面部分は手触りの良い上質なウルトラスエードとなっているため、さらに上質になっています。

また、アクセルペダルとブレーキペダルは標準でステンレス製スポーツペダルとなっており、インサイドドアハンドルもオシャレで上質な印象です。

スピーカーは、エントリーグレードの「LX」でも8スピーカーとなっており、「EX」や「e:HEV」ならBOSEプレミアムサウンドシステムが標準装備されているため、音響システムも「MAZDA3(マツダ3)」と並ぶほど上質になっています。

 

上記のとおり、新型「シビック」のインテリアはシンプルかつ上質になっており、先代の10代目「シビック」からの最大の変更点ともいえます。

他社Cセグメントと比較しても、「MAZDA3(マツダ3)」や「レヴォーグ」の上位グレードに匹敵する質感だと感じました。

 

新型「シビック」のインテリア(内装):「LX」と「EX」の違い

エントリーグレード「LX」とガソリン車最上位グレードの「EX」の違いは、以下のとおりです。

  • シート表皮(LX:プライムスムース×ファブリック、EX:プライムスムース×ウルトラスエード)
  • 運転席8ウェイ&助手席4ウェイパワーシート(LX:なし、EX:あり)
  • デジタルグラフィックメーター(LX:7インチ、EX:10.2インチ)
  • スピーカー(LX:8スピーカー、EX:BOSEプレミアムサウンドシステム[12スピーカー])
  • エアコン プラズマクラスター技術(LX:なし、EX:あり)
  • ワイヤレス充電器(LX:なし、EX:あり)
  • リアドアトリム加飾(LX:なし、EX:あり)
  • ドアライニングセンターパネル(LX:?、EX:プライムスムース)
  • パワーウィンドウスイッチ(LX:無塗装樹脂、EX:ヘリボーンブラック)
  • メーターバイザー(LX:加飾なし、EX:シルバー加飾)
  • ルームミラー(LX:手動防眩、EX:自動防眩)
  • リアベンチレーション(LX:なし、EX:あり)
  • フロントドアランニング&フットのLEDランプ(LX:なし、EX:あり)

 

上記のとおり、エクステリアと比較すると装備差が多くなっています。

ただし、パワーシート、スピーカー、プラズマクラスター、ワイヤレス充電器、自動防眩ルームミラーなどは、なくても問題ないと考えるユーザーも多いでしょう。

 

グレード間の最大の違いは、シート表皮、メーター、そしてドアアームレスト周辺加飾です。

シート表皮は前述のとおり「LX」でも比較的質感高いため、問題ないと感じる方も多いかと思いますし、逆にファブリックの方が良いと考えるユーザーも多いでしょう。

しかし、ドアアームレスト付近の質感は「LX」と「EX」及び「e:HEV」で全く異なります

「LX」は、フロントパワーウィンドウスイッチパネルが無塗装樹脂となっているため、感覚的にはトヨタ「ヤリス」の様な質感です。

さらに、リアドアトリムは艶ありブラック加飾もないため、より廉価な印象になります。
※「EX」・「e:HEV」はフロント、リアともに艶ありブラック加飾が設定

新型「シビック」のインテリアは、前述のとおり非常に質感高くなっているだけに、「LX」だとドアアームレスト付近の質感の低さが目立ってしまうのです。

価格差を考慮すれば妥協できなくもないかと思いますが、気になる方は「EX」または「e:HEV」を選択した方が無難でしょう。

少なくとも筆者は非常に気になりました。

 

上記のほか、「LX」はセンターコンソールボックス裏のリアベンチレーションがないため、物寂しい感じがします。

リアベンチレーションがないため後部座席がなかなか涼しくならない、ということはありませんが、リアベンチレーションがあることにより“より早く涼しくなり”、“より快適な後部座席となる”ことは間違いありません。

そのため、できれば付けたい装備の1つだと考えます。

他社Cセグメントだと「レヴォーグ」や「ゴルフ8」など、価格帯の高い一部車種にしかリアベンチレーションは装備されていないため、新型「シビック」の魅力の1つだといえるでしょう。

 

新型「シビック」のインテリア(内装):「EX」と「e:HEV」の違い


ホンダ「シビック」公式HPより

「EX」と「e:HEV」の違いは、以下のとおりです。

  • 先読みエコアシスト(EX:なし、e:HEV:あり)
  • ドライブモード[INDIVIDUAL(インディビジュアル)モード](EX:なし、e:HEV:あり)
  • デジタルグラフィックメーター(EX:ガソリン専用、e:HEV:ハイブリッド専用)
  • アクティブノイズコントロール(EX:なし、e:HEV:あり)
  • アクティブサウンドコントロール(EX:なし、e:HEV:あり)
  • エアコン用フル電動コンプレッサー(EX:なし、e:HEV:あり)
  • PTCヒーター(EX:なし、e:HEV:あり)
  • セレクトレバー/シフトノブ(EX:アナログ、e:HEV:エレクトリックギアセレクター)
  • パドルシフト(EX:パドルシフト、e:HEV:減速セレクター)

 

上記のとおり、インテリア(内装)の見た目部分ではメーターとセレクトレバーが最大の違いとなります。

メーターは、タコメーターが表示されるガソリン車に対して、ハイブリッド(e:HEV)車はパワーメーターが表示されます。

この点は好みによってわかれますが、個人的にはタコメーターが表示されるガソリン車の方が好みです。

 

そして、最も大きく異なるのがセレクトレバーでしょう。

「e:HEV」は、「ステップワゴン」など上位モデルと同じく、ボタンだけでギア操作を行うエレクトリックギアセレクターが採用されています。

ホンダの同じハイブリッド(e:HEV)車でも、ホンダ「フィット」や「ヴェゼル」は従来のガソリン車と同じセレクトレバーが採用されていますので、“上位モデルにはエレクトリックギアセレクター”となっているのでしょう。

最初こそ、操作に戸惑いはあるかと思いますが、慣れれば邪魔にならないという点ではメリットだといえます。

ただ、クルマ好きとしては従来のセレクトレバーの方が好印象ですし、操作ミスが起きにくいという点では従来のセレクトレバーが勝るでしょう。

 

その他「e:HEV」には、ナビによるルート案内時に回生ブレーキによる充電量を先読みして効率良くEV走行を行う「先読みエコアシスト」、パワートレイン・ステアリング・メーターを個別に設定できる「INDIVIDUAL(インディビジュアル)モード」、減速力を高めることができる「減速セレクター」、などが設定されています。

上記の中でも、パドルシフトが大きな違いになるかと考えます。

減速セレクターは、あくまで減速時にしか使用できない点と、減速力がパドルシフトに比べて弱い点が気になります。

好みの問題かと思いますが、クルマ好きとしては従来のセレクトレバーの方が好印象です。

 

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新型「シビック」の後部座席の広さ

■EX
ホンダ シビック 後部座席ホンダ シビック 後部座席
■LX
ホンダ シビック 後部座席
新型「シビック」のボディサイズ・室内の広さは、以下のとおりです。

■ボディサイズ

  • 新型「シビック」全長:4,550mm、全幅:1,800mm、全高:1,415mm、ホイールベース:2,735mm
  • 先代「シビック」全長:4,520mm、全幅:1,800mm、全高:1,435mm、ホイールベース:2,700mm

■室内サイズ

  • 新型「シビック」室内長:1,915mm、室内幅:1,545mm、室内高:1,145mm
  • 先代「シビック」室内長:1,910mm、室内幅:1,465mm、室内高:1,160mm

 

上記のとおり、ボディサイズは先代の10代目「シビック」より全長が30mm、ホイールベースが35mm伸びています。一方で全高は20mm低くなっています。

それに伴い、室内長は5mm長く、室内高は15mm低くなっています。

全幅に変更はありませんが、室内幅は80mmも広くなっており、先代「シビック セダン」の1,525mmより20mm広くなっています。

 

後部座席の足元スペースは先代の10代目「シビック」より35mm拡大されており、試乗してみた印象としても後部座席足元スペースが非常に広いことに驚きました。

170cm程度のドライバーが前席に座った場合、後部座席の足元スペースは拳3個分は優にあります

「カローラ」や「MAZDA3(マツダ3)」よりも拳1個分以上広い印象で、「レヴォーグ」よりも間違いなく広いでしょう。

頭上スペースは数値的に先代より低くなっていますが、十分ゆとりがあります。

後部座席の広さは、Cセグメントでトップクラスの広さを誇る「インプレッサ」と同程度の広さだと感じました。

 

また、後部座席シートの座り心地も非常に優れています。

室内幅が他社Cセグメントと比較してもかなり広く、中央部分の座面が比較的低くなっているため、3人乗っても快適に乗車できます。

 

上記のとおり、新型「シビック」の後部座席は非常に広く、快適になっているため、ファミリカー向けにも非常におすすめのCセグメントだといえるでしょう。

この後部座席の広さや快適さが、新型「シビック」の最大の魅力の1つとなっています。

 

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新型「シビック」の荷室(ラゲッジスペース)の広さ

ホンダ シビック 荷室 ラゲッジスペースホンダ シビック 荷室 ラゲッジスペースホンダ シビック 荷室 ラゲッジスペース
新型「シビック」の荷室(ラゲッジスペース)の広さを、先代の10代目「シビック」と比較してみましょう。

  • 新型「シビック」:452ℓ(「EX」は446ℓ、「e:HEV」は404ℓ)
  • 先代「シビック」:420ℓ

 

グレードによって若干の差はあるものの、先代の10代目「シビック」より最大32ℓも広くなっていることがわかります。

先代にはなかった42ℓの大容量アンダーボックスが設定されたことが、最大の要因です。

上の写真のとおり、かなり深く、広くなっているため、工具などの小物を格納するのに便利です。

 

また、テールゲートのインナーハンドルが通常の順手用だけでなく逆手用も設置されているため、車中泊の際など車内からもテールゲートを閉められる様になっています。

地味ながら非常に便利です。

先代同様、他社Cセグメントには設定例が少ない巻き取り型のカーゴエリアカバー、拡張カーゴエリアカバーが標準装備されていることも特徴的です。

 

ちなみに、テールゲートは先代と異なり樹脂製となっています。

そのため、マグネットステッカーなどは貼り付けることができません。

この点は、「カローラ」も同様ですね。

また、残念ながら先代では標準装備されていたジャッキやホイールナットレンチは装備から省かれています。

昨今の新型車の多くがジャッキ等の装備が省かれている傾向にあり、同様の対応となっています。

 

他社Cセグメントとラゲッジスペースを比較すると、容量が561ℓあり、肘で開けられる「ハンズフリーオープンパワーリヤゲート」が設定されている「レヴォーグ」よりは、広さや使い勝手の面で劣ることになるでしょう。

ただ、その他の車種と比較すると、「カローラツーリング」が392ℓ、「インプレッサスポーツ」が368ℓ(e-BOXER搭載車は315ℓ)、「ゴルフ8」が380ℓ、「MAZDA3(マツダ3)」が358ℓとなっていますので、新型「シビック」のラゲッジスペースが最も広ことが分かります。

広く、使い勝手の良いラゲッジスペースを備えていることも、新型「シビック」の大きな魅力の1つです。

 

その他収納装備だと、グローブボックスやセンターポケットが照明付きとなっていることも特徴的で、夜間でも取り出しやすくなっています。

 

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新型「シビック」のおすすめグレード

ホンダ シビック 外装 エクステリアホンダ シビック 外装 エクステリア
ここからは、新型「シビック」のおすすめグレードを検証してみましょう。

 

新型「シビック」のグレード間の違いを、以下にまとめてみました。

■エクステリア

  • LEDフォグライト(LX:なし、EX:あり、e:HEV:あり)
  • フロントアッパーグリル(LX:艶なしブラック、EX:艶なしブラック、e:HEV:グロスブラック)
  • ドアミラー(LX:カラード、EX:カラード、e:HEV:ブラック塗装)
  • ドアモールディング(LX:シルバー、EX:ブラック、e:HEV:グロスブラック)
  • リアバンパーロアガーニッシュ(LX:メッキ加飾、EX:メッキ加飾、e:HEV:艶なしブラック)
  • 18インチアルミホイール(LX:切削クリア、EX:ダーク切削クリア、e:HEV:ダーク切削クリア)

■インテリア

  • シート表皮(LX:プライムスムース×ファブリック、EX:プライムスムース×ウルトラスエード、e:HEV:プライムスムース×ウルトラスエード)
  • 運転席8ウェイ&助手席4ウェイパワーシート(LX:なし、EX:あり、e:HEV:あり)
  • デジタルグラフィックメーター(LX:7インチ、EX:10.2インチ、e:HEV:10.2インチ)
  • スピーカー(LX:8スピーカー、EX:BOSEプレミアムサウンドシステム[12スピーカー])
  • エアコン プラズマクラスター技術(LX:なし、EX:あり、e:HEV:あり)
  • ワイヤレス充電器(LX:なし、EX:あり、e:HEV:あり)
  • リアドアトリム加飾(LX:なし、EX:あり、e:HEV:あり)
  • ドアライニングセンターパネル(LX:?、EX:プライムスムース、e:HEV:プライムスムース)
  • パワーウィンドウスイッチ(LX:無塗装樹脂、EX:ヘリボーンブラック、e:HEV:ヘリボーンブラック)
  • メーターバイザー(LX:加飾なし、EX:シルバー加飾、e:HEV:シルバー加飾)
  • ルームミラー(LX:手動防眩、EX:自動防眩、e:HEV:自動防眩)
  • リアベンチレーション(LX:なし、EX:あり、e:HEV:あり)
  • フロントドアランニング&フットのLEDランプ(LX:なし、EX:あり、e:HEV:あり)
  • 先読みエコアシスト(LX:なし、EX:なし、e:HEV:あり)
  • ドライブモード[INDIVIDUAL(インディビジュアル)モード](LX:なし、EX:なし、e:HEV:あり)
  • アクティブノイズコントロール(LX:なし、EX:なし、e:HEV:あり)
  • アクティブサウンドコントロール(LX:なし、EX:なし、e:HEV:あり)
  • エアコン用フル電動コンプレッサー(LX:なし、EX:なし、e:HEV:あり)
  • PTCヒーター(LX:なし、EX:なし、e:HEV:あり)
  • セレクトレバー/シフトノブ(LX:アナログ、EX:アナログ、e:HEV:エレクトリックギアセレクター)
  • パドルシフト(LX:パドルシフト、EX:パドルシフト、e:HEV:減速セレクター)

■安全装備

  • アダプティブドライビングビーム(LX:なし、EX:あり、e:HEV:あり)
  • LEDアクティブコーナリングライト(LX:なし、EX:あり、e:HEV:あり)

■価格

  • LX:約324万円、EX:約359万円(価格差 約35万円)
  • EX:約359万円、e:HEV:約398万円(価格差 約40万円)

 

ガソリン車のエクステリアの違いは非常に限定的となっており、安全装備も「EX」の方が夜間の視認性を高める装備が設定されているものの、基本的な装備は変わらないため、安全性能が大きく変わるわけではありません。

ガソリン車グレードの最大の違いは、シート表皮、メーター、そしてドアアームレスト周辺加飾です。

特に、ドアアームレスト付近の質感は「LX」と「EX」で全く異なります

そのため、室内の質感が少しでも気になる方は「EX」を、気にならない方は「LX」がおすすめです。

 

一方、「e:HEV」とガソリン車の最大の違いはエクステリアです。

「e:HEV」の場合、各ピラーが艶あり塗装となることで、特にサイドから見た質感が大きく上昇します。

インテリアの質感は「EX」と「e:HEV」で差はないものの、エレクトリックギアセレクターの操作性やパドルシフトの有無、そして走りや燃費性能が大きく異なるため、初期費用が高いものの、上質さや静粛性、維持費を重視する方には「e:HEV」がおすすめです。

「EX」と比較した場合、諸費用や維持費の安さから、価格差を回収できる可能性も十分あるでしょう。

 

オプションを設定してもグレード間の価格差に変更はないため、少しでもお得に購入したい方は「LX」がおすすめです。

燃費性能の優れた「e:HEV」でも、「EX」との価格差を回収できる見込みはあるものの、「LX」との60万円以上ある価格差を回収するのは難しいでしょう。

そのため、アダプティブドライビングビームやLEDアクティブコーナリングライトなどの安全装備、パワーシートやBOSEサウンドシステムなどの快適装備はないものの、「LX」が最もお得に新型「シビック」を購入できると考えます。

 

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新型「シビック」の見積額

ホンダ シビック 外装 エクステリア
最後は、新型「シビック」の見積額をご紹介します。

  • 「LX」約333万円
  • 「EX」約369万円
  • 「e:HEV」約395万円

 

上記は、何れもオプションにマットを設定、諸費用を含んだ価格です。

値引き額は20万円程度でした。

点検パックは毎年点検代を払うよりお得なため付けるべきかと思いますが、点検パックの価格は“先に払っているだけ”なため、上記の価格からは抜いています。

 

他社Cセグメントと比較すると、「MAZDA3(マツダ3)」の「X PROACTIVE Touring Selection」、「レヴォーグ」の「GT EX」や「GT-H EX」と同価格帯となっています。

「インプレッサ」なら上位グレードの「ST-G」、「MAZDA3(マツダ3)」なら「XD PROACTIVE Touring Selection」、「カローラ」なら最上位グレードの「HYBRID W×B」がいずれも300万円前後で購入可能となっていますので、新型「シビック」の方が90万円前後高い印象です。

比較的安いガソリン車と比較しても、「MAZDA3(マツダ3)」の「15S Touring」、「カローラ」の「W×B」なら250万円前後で購入できるため、新型「シビック」の方が70万円前後高い印象です。

 

新型となったことで、1クラス上の価格となってしまった「シビック」。

ディーラーに言われるがままの条件で購入すると、不要なオプションを付けられたり、値引き額が少ないままの価格となってしまい、「e:HEV」なら450万円以上、「EX」なら400万円以上、「LX」でも300万円後半の価格を提示されることも少なくないでしょう。

そのため、少しでも安く新型「シビック」を購入できる様に、賢く購入しましょう。

 

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まとめ

新型「シビック」は、走りが楽しめるスポーツカーでありながら、広い後部座席とラゲッジスペースを備えているため、ファミリー向けにもおすすめのCセグメントとなっています。

さらに、昨今減少しているMT車の設定があることも大きな魅力でしょう。

先代の10代目「シビック」では欠点だったインテリアのデザインや質感、安全性能も大きく向上したため、先代の欠点も克服した形になっています。

 

一方、価格の高さがネックで、コストを考慮すると手を出しにくいクルマになっています。

同価格帯で走りやラゲッジスペースの使い勝手に優れた「レヴォーグ」の方が、安全性能は圧倒的に優れているため、「レヴォーグ」の方が良いと考えるユーザーもいるでしょう。

燃費性能や乗り心地、価格の安さによるコスパの高さを重視するなら「カローラ」の方が優れていると考えるユーザーもいるでしょう。

 

新型「シビック」の最大の強みは“ファミリー層にもおすすめできるスポーツカー”という点にあると考えますので、やはり「レヴォーグ」にはないMT設定があることが最大の魅力だと考えます。

家族も広々快適に過ごせる後部座席を備え、かつ見た目もゴリゴリのスポーツカーではなく、MT設定を有したクルマ、というニーズに応えれるのは新型「シビック」だけでしょう。

メーカーであるホンダもそう考えてか他車とは異なり試乗車はMT車だらけになっており、月間販売目標も僅か1,000台と控えめです。

 

新型「シビック」をおすすめできる層は限定的かもしれませんが、“楽しさ”と“快適性”を備えた“いいクルマ”に仕上がっていますので、Cセグメントの購入を検討している方には非常におすすめだと筆者は考えます。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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