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マツダ デミオとアクセラを比較、試乗、評価してみた【コンパクトカー おすすめ】

車の比較&試乗記

こんにちは!青空ひつじ(♂)です。

今回は、マツダのBセグメント車「デミオ」と、Cセグメント車「アクセラ」がどう違うのか!?

試乗した上で徹底比較、評価(レビュー)いたします。

 

※2019年9月12日追記
「デミオ」は2019年9月12日に「MAZDA2(マツダ2)」として発売されました。「アクセラ」は2019年5月24日に「MAZDA3(マツダ3)」として発売されました。名前だけでなく質感や安全性能が大幅に強化されています。「MAZDA2(マツダ2)」と「MAZDA3(マツダ3)」の違いは以下の記事で比較しています。

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マツダ「デミオ」とは

マツダ「デミオ」公式HPより

マツダ「デミオ」は、1996年から販売されている車で、現行モデルは4代目となります。

初代「デミオ」は小型ステーションワゴンとして販売しており、現在とはコンセプトも見た目も大分違いました。

2014年に魂動デザインとなった4代目「デミオ」が発売され、2014年のカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。

2018年8月の商品改良でガソリン車のエンジンが1.3Lから1.5Lに変更され、2019年7月には「デミオ」から「MAZDA2(マツダ・ツー)」へと車名変更されています。

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マツダ「アクセラ」とは


マツダ「アクセラ」公式HPより

マツダ「アクセラ」は、2003年から販売されている車です。

2013年に魂動デザインとなった3代目「アクセラ」が発売され、今ではマツダでは当たり前のマツダコネクトも、この3代目「アクセラ」から搭載されたものです。

2016年には、発売当初あった2.0Lガソリンエンジン搭載車がなくなり、代わりに「デミオ」で採用されていた1.5Lディーゼルターボエンジン搭載車が追加されました。

2019年5月にフルモデルチェンジされ、車名も「アクセラ」から「MAZDA3(マツダ3)」へと車名変更されています。

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デミオ、アクセラの比較

ボディサイズの比較


マツダ「デミオ」公式HPより
マツダ「アクセラ」公式HPより

ボディサイズについて、比較していきます。

 

・デミオ
全長(mm):4,060
全幅(mm):1,695
全高(mm):1,500~1,550
ホイールベース(mm):2,570
車両重量(kg):1,020~1,220
最小回転半径(m):4.7~4.9

・アクセラスポーツ
全長(mm):4,470
全幅(mm):1,795
全高(mm):1,470
ホイールベース(mm):2,700
車両重量(kg):1,260~1,510
最小回転半径(m):5.3

 

車体が小さい「デミオ」の方が概ね「アクセラ」より小さくなるのは当然なのですが、唯一全高だけが「デミオ」の方が高くなっています。

居住性については後述しますが、全高の関係でなんと「デミオ」の方が室内高も高くなっているんです。これは意外ですよね。

 

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燃費性能の比較


マツダ「デミオ」公式HPより

燃費性能は、JC08モード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。

 

・デミオ

・1.5Lガソリン(「15S Touring」等)※2WD、AT車
→19.0km/L(JC08モード)
→13.61km/L(e燃費より)

・1.5Lディーゼル(「XD Touring」等)※2WD、AT車
→26.4km/L(JC08モード)
19.44km/Le燃費より)

 

・アクセラ

・1.5Lガソリン(「15S PROACTIVE」他)※2WD AT車
→20.6km/L(JC08モード)
14.22km/Le燃費より)

・1.5Lディーゼル(「15XD PROACTIVE」他)
→21.6km/L(JC08モード)
→17.64km/L(e燃費より)

・2.0Lハイブリッド(「HYBRID-S PROACTIVE」他)
→30.8km/L(JC08モード)
→18.95km/L(e燃費より)

 

「燃費性能」で比較すると、最も優秀なのは「デミオ」のディーゼル車です。

次いで優秀なのは「アクセラ」のハイブリッド車ですが、燃料代が安い各1.5Lディーゼル車の方が安くなります。

ガソリン車で比較すると、車両重量が重い「アクセラ」の方が優秀な結果となっています。

 

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エンジン性能の比較


マツダ「アクセラ」公式HPより

エンジン性能について、比較していきます。

その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。

  • 出力:クルマの速さ
  • トルク:クルマの加速力

簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。

 

・デミオ

・1.5Lガソリン(「15S Touring」等)
→最高出力 81kW〈110PS〉/6,000rpm
→最大トルク 141N・m〈14.4kgf・m〉/4,000rpm

・1.5Lディーゼル(「XD Touring」等)
→最高出力 77kW〈105PS〉/4,000rpm
→最大トルク 250N・m〈25.5kgf・m〉/1,500-2,500rpm

 

・アクセラ

・1.5Lガソリン(「15S PROACTIVE」他)
→最高出力 82kW〈111PS〉/6,000rpm
→最大トルク 144N・m〈14.7kgf・m〉/3,500rpm

・1.5Lディーゼル(「15XD PROACTIVE」他)
→最高出力 77kW〈105PS〉/4,000rpm
→最大トルク 270N・m〈27.5kgf・m〉/1,600-2,500rpm

・2.2Lディーゼル(「22XD PROACTIVE」他)
→最高出力 129kW〈175PS〉/4,500rpm
→最大トルク 420N・m〈42.8kgf・m〉/2,000rpm

・2.0Lハイブリッド(「HYBRID-S PROACTIVE」他)
エンジン
→最高出力 73kW〈99PS〉/5,200rpm
→最大トルク 142N・m〈14.5kgf・m〉/4,000rpm
モーター
→最高出力 60kW〈82.0PS〉
→最大トルク 207N・m〈21.1kgf・m〉

 

「エンジン性能」について比較すると、同じ1.5Lガソリンエンジン、同じディーゼルターボエンジンでも若干「アクセラ」の方が最高出力や最高トルクが高く設定されています。

ただし、車両重量は「アクセラ」より「デミオ」の方が200kg程度軽いため、同エンジン搭載車なら「デミオ」の方が爽快に走ります。

走りが最も楽しいのは「アクセラ」の2.2Lディーゼル車です。

 

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居住性(後部座席、ラゲッジスペース)の比較


マツダ「アクセラ」公式HPより

居住性について、比較していきます。

マツダ「デミオ」の室内長は1,805mm
マツダ「アクセラ」の室内長は1,845mm

室内長で比較すると、全長やホイールベースが長い「アクセラ」の方が広いですね。

しかし室内高で比較すると「デミオ」が1,210mm、「アクセラ」が1,170mmなので「デミオ」の方が高くなっています。頭上スペースは若干「デミオ」の方が広いですね。

室内幅は、「デミオ」が1,445mm、「アクセラ」が1,505mmなので、3ナンバーである「アクセラ」の方が広いです。

 

■ラゲッジスペース
ラゲッジスペースについて、比較します。

「デミオ」が250ℓ、「アクセラスポーツ」が364ℓとなっていますので、「アクセラスポーツ」の方が広いです。

また、後部座席を倒した際も、「アクセラスポーツ」はフラットになりますが、「デミオ」は段差ができてしまいますので、使い勝手も「アクセラスポーツ」の方が良いといえます。

 

細かい部分ですが、パーキングブレーキについても、「デミオ」は全グレードでアナログな手で引く形のスタイルですが、「アクセラ」の2.2Lディーゼル車は電動パーキングブレーキが採用されていますので、使いやすく、運転席周りがすっきりしています。

国産のコンパクトカーは、基本的にアナログなパーキングブレーキを採用していますので、「デミオ」も一般的といえます。しかしCセグメント車は、トヨタ「カローラスポーツ」やスバル「インプレッサ」は電動パーキングブレーキを全車標準装備していますので、「アクセラ」も全車標準装備にすべきかと思います。

 

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安全性能の比較


マツダ「アクセラ」公式HPより

安全性能について、比較していきます。
下表に各車の安全装備を整理しています。同機能の装備を同行に示しています。

 

デミオアクセラ
アダプティブ・LED・ヘッドライトアダプティブ・LED・ヘッドライト
ハイ・ビーム・コントロールシステムハイ・ビーム・コントロールシステム
車線逸脱警報システム車線逸脱警報システム&レーンキープ・アシスト・システム
アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポートアドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
AT誤発進抑制制御[前進時][後退時]AT誤発進抑制制御[前進時][後退時]
スマート・シティ・ブレーキ・サポート[後退時]スマート・シティ・ブレーキ・サポート[後退時]
ブラインド・スポット・モニタリング&リア・クロス・トラフィック・アラートブラインド・スポット・モニタリング&リア・クロス・トラフィック・アラート
360°ビュー・モニター+フロントパーキングセンサー360°ビュー・モニター+フロントパーキングセンサー
交通標識認識システム交通標識認識システム
ドライバー・アテンション・アラートドライバー・アテンション・アラート
マツダ・レーダー・クルーズ・コントロールマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
自動防眩ルームミラー

安全機能で比較すると、ほとんと同じ結果となりました。
「デミオ」には「レーンキープ・アシスト・システム」と「自動防眩ルームミラー」がないくらいです。

「同じマツダだから当たり前」と思われる方もいるかもしれませんが、Cセグメント車とコンパクトカーで安全装備がほぼ同じというケースは結構少ないのです。

他社では、格差やコストダウンを図る過程で、安全装備が削られるケースが多くなっています。例えば、トヨタの「カローラスポーツ」や「プリウス」の安全装備と「アクア」や「ヴィッツ」の装備はかなり異なっています。「カローラスポーツ」は他社と比較しても先進的で充実の安全装備となっていますが、「アクア」は同じコンパクトカーの分類で他社と比較しても安全装備は少なめです。

その点、「アクセラ」の安全装備のほとんどを「デミオ」にも装備させているマツダは素晴らしいと思います。「デミオ」はコンパクトカーでありながらカーテンエアバッグも標準装備ですから、尚素晴らしいです。

「デミオ」は、コンパクトカーとしては、かなり安全装備が優れているといえます。

 

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価格の比較


マツダ「デミオ」公式HPより

価格について、比較します。

 

デミオのおすすめグレード&価格

マツダ「デミオ」のおすすめグレードは、最も走りが良く、安全機能も全て搭載できる「XD Touring」で約201万円、「スマート・ブレーキ・サポート」や「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」を加えると約232万円となります。

ガソリンモデルで安全機能もオプションで全て搭載できる「15S Touring」は約173万円となります。
さらに「スマート・ブレーキ・サポート」や「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」を加えると「15S Touring」約199万円となります。

※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15~25万円程度の価格になります。
上記の価格は新車販売当時(消費税8%)の価格です。

 

アクセラのおすすめグレード&価格

マツダ「アクセラ」のおすすめグレードは、最も走りが良く、安全機能も全て搭載できる「22XD PROACTIVE」で約280万円、「スマート・ブレーキ・サポート」や「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」を加えると約300万円となります。

次に走りが良くて、安全機能もオプションで全て搭載できる「15XD PROACTIVE」は約245万円となります。
ガソリンモデルで安全機能もオプションで全て搭載できる「15S PROACTIVE」は約215万円となります。
さらに「スマート・ブレーキ・サポート」や「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」を加えると「15XD PROACTIVE」約258万円「15S PROACTIVE」約229万円となります。

※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15~25万円程度の価格になります。
上記の価格は新車販売当時(消費税8%)の価格です。

 

価格比較 結果

上記の価格は税金などの諸費用を足していませんが、値引き額で概ね相殺されるでしょう。

上記の価格を比較すると、「アクセラ」の1.5Lガソリン車及び1.5Lディーゼル車は、何れも「デミオ」より+30万円程度といった結果でした。

購入時の減税や維持費を考慮すると、「デミオ」の1.5Lディーゼル車が最も安くなるでしょう。

さらに安く、お得に購入したい方は、”新車同様の中古車”も検討してみましょう。

 

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まとめ

今回はマツダ「デミオ」、「アクセラ」の違いを比較しながらご紹介しました。

 

走りが最も良いのは「アクセラ」の2.2Lディーゼル車ですし、総合的には「アクセラ」の方が上だと思います。

しかし、「デミオ」はコンパクトカーでありながら、「アクセラ」と安全装備や質感にそこまで差がなく、価格が安く取り回しが良いなど、「デミオ」にもメリットは多くあります。

車を購入する優先順位やこだわりによって、どの車が良いかは変わってくると思います。

あなたが最も欲しいと思った車を購入する様にしてください。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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