こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2023年11月22日にフルモデルチェンジが行われた新型スズキ「スペーシア」、2023年10月5日にフルモデルチェンジが行われた新型ホンダ「N-BOX」を、燃費性能・安全性能・価格の項目で徹底比較!
果たして、どっちがおすすめの軽自動車なのか!?
新型「スペーシア」と新型「N-BOX」の燃費性能
まずは、新型「スペーシア」と新型「N-BOX」の燃費性能を比較してみましょう。
※いずれも、2WD車で最も燃費性能が良いグレードの場合
- 新型スズキ「スペーシア」:25.1km/L(WLTCモード)
- 新型ホンダ「N-BOX」:21.6km/L(WLTCモード)
新型「スペーシア」の燃費性能は、「N-BOX」より3.5km/Lも優れています。
従来から燃費性能が優れていた「スペーシア」ですが、フルモデルチェンジにより先代の22.2km/L(WLTCモード)から25.1km/L(WLTCモード)と2.9km/Lも上昇しています。
軽自動車全体をみると、26.2km/Lのスズキ「ラパン」、27.7km/Lのスズキ「アルト」など、スズキの軽自動車で新型「スペーシア」を上回るクルマは存在するものの、軽スーパーハイトワゴンの中ではNo1の燃費性能となっています。
さらに、ターボ車で燃費性能を比較した場合も、以下のとおり新型「N-BOX」より新型「スペーシア」の方が優れています。
※いずれも、2WD車で最も燃費性能が良いグレードの場合
- 新型スズキ「スペーシアカスタム」:21.9km/L(WLTCモード)
- 新型ホンダ「N-BOX」:20.3km/L(WLTCモード)
つまり、燃費性能で軽スーパーハイトワゴンを選ぶなら新型「スペーシア/カスタム」がおすすめだといえるでしょう。
特にノンターボ車での差が大きくなっているため、ノンターボ車を選択する際にメリットが大きくなります。
新型「スペーシア」と新型「N-BOX」の安全性能
次は、新型「スペーシア」と新型「N-BOX」の安全性能を比較してみましょう。
結論から言うと、新型「スペーシア」の安全性能は「N-BOX」を大きく上回っています。
具体的には、以下の点で優れています。
- 自動ブレーキが右左折時の対向車・歩行者・自転車に対しても作動(デュアルセンサーブレーキサポートⅡ)
※多くのクルマはハンドル操作中は自動ブレーキが作動しない(しない可能性がある) - 自動ブレーキが出会い頭車両に対しても作動可能(デュアルセンサーブレーキサポートⅡ)
- 先行車がいない状態で青信号に切り替わった際にお知らせしてくれる(発進お知らせ機能)
- アダプティブクルーズコントロール使用中にカーブを認識し、手前で減速してれる
何と言っても最大の違いは自動ブレーキです。
多くの軽自動車は、交差点右左折時では自動ブレーキが作動しない(しない可能性がある)レベルですが、新型「スペーシア」は2023年11月のフルモデルチェンジにより交差点右左折時でも対向車や歩行者、自転車に対しても作動するようになっています。
また、交差点の出合い頭時にも対応できるようになっています。
昨今の最新の自動ブレーキのトレンドは“交差点右左折時の作動有無”となっており、これらの機能を備えているのは「プリウス」や「カローラ」などトヨタ車、そして「レヴォーグ」や「クロストレック」などスバル車となっています。
トヨタやスバルの場合、衝突回避のためにクルマが回避スペースを検知して自動でステアリング操作を行ったり、危険を予測してステアリング操作やブレーキ操作を支援する機能など、さらに優れた安全性能を備えていますが、それらの自動ブレーキに迫る性能となったことは間違いありません。
つまり、新型「スペーシア」の自動ブレーキの性能は軽自動車No1だといえるでしょう
自動ブレーキ以外だと、「青信号お知らせ機能」も軽自動車に採用例のない先進的な機能です。
先行車発進お知らせ機能は各車搭載が当たり前になっていますが、青信号をカメラで検知してお知らせする機能は軽自動車だと新型「スペーシア」が初めての搭載となります。
この機能のおかげで、青信号に気づかず後続車からクラクションを鳴らされることもなくなるでしょう。
この機能もスバルが先駆け、トヨタ車にも採用例が多くあります。
その他、新型「スペーシア」はアダプティブクルーズコントロールも使いやすくなっています。
多くのクルマのアダプティブクルーズコントロールは設定速度のままカーブを走行しようとするため、速度を自分で落とす(アダプティブクルーズコントロールをキャンセルする)必要がありましたが、新型「スペーシア」は2023年11月のフルモデルチェンジで自動的に速度が抑制されるようになっています。
先代「スペーシア」には搭載されていなかったアダプティブクルーズコントロールの停止保持機能、車線維持支援機能、電動パーキングブレーキも2023年11月のフルモデルチェンジで搭載されたため、新型「スペーシア」は先進安全装備において「N-BOX」より遅れをとる項目は概ねなくなっています。
安全装備を含めた先進装備のジャンルは「スペーシア」に限らずスズキの大きな欠点となっていましたが、2023年11月のフルモデルチェンジで欠点を魅力に変えています。
上記のとおり、安全性能で軽自動車を選ぶなら新型「スペーシア」がおすすめだといえるでしょう。
新型「スペーシア」と新型「N-BOX」の乗り出し価格
最後に、新型「スペーシア」と新型「N-BOX」の乗り出し価格を比較してみましょう。
■新型スペーシア
- スペーシア HYBRID X:約209万円
- スペーシア カスタム HYBRID XS:約231万円
- スペーシア カスタム HYBRID XSターボ:約244万円
上記の価格は、オプションにセーフティプラスパッケージ(約6.6万円)、全方位モニター付メモリーナビゲーション(約19.6万円)、ETCユニット(約2万円)、フロアカーペット(約2万円)を設定した場合の価格です。
先代と価格を比較すると、10~20万円程度上昇しています。
ただ、先代にはない先進安全装備や快適装備を考慮すれば、妥当な価格上昇ともいえなくありません。
■新型N-BOX
- N-BOX:約217万円
- N-BOXカスタム:約242万円
- N-BOXカスタム コーディネートスタイル(2トーン):約252万円
- N-BOXカスタム ターボ:約254万円
- N-BOXカスタム ターボ コーディネートスタイル(2トーン):約265万円
上記の価格は、オプションに9インチHondaCONNECTナビ(約25万円)、ETCユニット(約2万円)、フロアカーペット(約2万円)を設定した場合の価格です。
また、「N-BOX」と「N-BOXカスタム」には別途「右側パワースライドドア」のセットオプションを、「N-BOXカスタム」と「N-BOXカスタム ターボ」には「マルチビューカメラシステム」を設定しています。
先代「N-BOX」と価格を比較すると、10~30万円程度高い印象です。
価格が高くなる要因は、オプション総額が30~40万円と高くなりやすいことが大きな要因となっています。
ナビ・ETC・マットだけで30万円程度となるため、オプション代を節約しにくい設定となっています。
上記の価格を比較すると、ノーマルモデルだと5万円程度、カスタムモデルだと10万円程度、新型「スペーシア」が安くなっています。
燃費性能差を考慮すると、さらに価格差は拡大するでしょう。
いずれにしても、各車200~250万円程度の価格帯となっており、新型「N-BOX」だと250万円を超える場合もあります。
そのため、ディーラーに言われるがまま購入せず、必要最低限のグレード、及びオプションを選択し、賢く購入するうようにしましょう。
各軽自動車を少しでも安く、お得に購入したい方は“新車同様の中古車”も検討してみましょう。
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■中古車のメリット、デメリット
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ただし、上記はメーカーオプションの場合のみで、ディーラーオプションの場合は後付けも可能です。
そのため、中古車を選ぶ際は車のカラー及びメーカーオプションを妥協しないようにしましょう。
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- 納車後、100日以内であれば返品可能
- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。
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まとめ
今回は、新型スズキ「スペーシア」と新型ホンダ「N-BOX」を、燃費性能・安全性能・価格の項目で徹底比較してみました。
前述のとおり、今回比較した項目においては新型「スペーシア」が「N-BOX」を上回る性能となっていました。
そのため、個人的には新型「スペーシア」は「N-BOX」よりおすすめだと考えます。
ただし、今回比較した燃費性能や安全性能、価格以外にも、加速性能や乗り心地、室内の使い勝手、質感、デザインなど、クルマを比較する際の重要な項目が存在します。
特に室内の使い勝手や質感、加速性能の面では「N-BOX」も非常に魅力的なため、新型「スペーシア」が必ずしも絶対におすすめとはいえません。
クルマの購入で後悔しないためには、あなたが重視する項目は何なのか、よく確認しておくことが重要です。
1番売れているから何となく選んだ、燃費性能が良いから何となくハイブリッド車にした、などのクルマ選びをしない様にしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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