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【新型】スズキ ソリオ・スペーシアの違いを元オーナーが比較!どっちが後悔しない!?

車の比較&試乗記

こんにちは!青空ひつじ(♂)です。

今回は、2025年1月16日にマイナーチェンジ(一部仕様変更)が行われたスズキ「ソリオ」と、2023年11月22日にフルモデルチェンジが行われた新型スズキ「スペーシア」の違いを、エクステリア・インテリア・加速性能・燃費性能・車内の広さ・安全性能・価格など、元「スペーシア」オーナーの筆者が各項目を徹底比較いたします。

果たしてどれほどの違いがあり、どっちが”おすすめ”なのか!?

 

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先代「スペーシア」と新型「ソリオ」の比較は、以下の記事にまとめています。

スズキ ソリオ・スペーシア(mk53s)の違いを元オーナーが比較!どっちがおすすめ!?欠点は!?
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ボディサイズの比較

スズキ「ソリオ」公式HPより

スズキ「スペーシア」公式HPより

「ソリオ」と「スペーシア」のボディサイズを比較してみましょう。

 

・ソリオ
全長(mm):3,810
全幅(mm):1,645
全高(mm):1,745
ホイールベース(mm):2,480
車両重量(kg):1,000~1,070
最小回転半径(m):4.8
最低地上高(mm):140

・スペーシア
全長(mm):3,395
全幅(mm):1,475
全高(mm):1,785(スペーシアギアは1,800)
ホイールベース(mm):2,460
車両重量(kg):850~950
最小回転半径(m):4.4(カスタムの一部グレードは4.6)
最低地上高(mm):150

 

ボディサイズは、全長が41.5cm、全幅は17cm、ホイールベースは2cm「ソリオ」の方が大きくなっています。

特に全長と全幅が大きく異なるため、見た目も1回り大きく感じます。

最小回転半径も「スペーシア」の方が最大40cm小さいため、小回りがききます。

そのため、生活道路の様な細い道では「スペーシア」の方が扱いやすいでしょう。

 

一方、全高は「スペーシア」の方が4cmも高いため、室内の高さでは有利ですが、直進安定性や空力性能的には不利で、横風などの影響を受けやすくなっています。

一般道では大きな差異はありませんが、高速道路では横風の影響を受けやすいため、高速道路を快適に走行したいなら「ソリオ」の方がおすすめです。

 

車両重量は、概ね900kg前後の「スペーシア」に対して、「ソリオ」は概ね1,000kgを超えており、100kg程度重くなっています。

また、「スペーシア」は軽自動車なため、重量税的には「ソリオ」より2万円近くお得になります。

やはり、軽自動車は税制的に有利ですね。

 

”小さい”というのは、小回りの面では有利ですが、室内の広さや廉価な印象を受ける場合もありますので、一長一短あるでしょう。

そのため、購入する際に”何を重要視するのか”を再確認しておくことが大事でしょう。

 

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エクステリアの比較

スズキ「ソリオ」公式HPより

スズキ「スペーシア」公式HPより

スズキ「スペーシア ギア」公式HPより

スズキ「スペーシア」公式HPより

「ソリオ」と「スペーシア」のエクステリアを比較してみましょう。

 

「ソリオ」は、2025年の一部仕様変更で大きくフロントマスクのデザインが変更され、従来よりフロントマスクにメッキ加飾が多く追加され、インパクトのある上質な印象となっています。

「ソリオ バンディット」は、一見トヨタ「アルファード」や三菱「デリカD:5」のような迫力のあるフロントマスクとなっています。

また、ポジションランプとヘッドランプを二段構えに配置した独創的なヘッドランプとなっており、4眼の様なデザインになっていることも特徴的です。

 

「スペーシア」は非常にシンプルで、ホイールキャップのデザインなどは可愛い印象もあり、どちらかといえば女性向けのデザインといった印象があります。

「スペーシア ギア」は流行りのSUV風のデザインとなっており、ハスラーの様な丸目のヘッドランプも特徴的です。

「スペーシア カスタム」は上記のモデルとは一転し、先進的でキリッとしたカッコいいデザインとなっていることが特徴です。

上記のとおり、「スペーシア」は幅広いユーザーに受け入れられる各種モデルが設定されている点も一つの魅力でしょう。

 

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インテリアの比較

スズキ「ソリオ」公式HPより

スズキ「スペーシア ギア」公式HPより

「ソリオ」と「スペーシア」のインテリアを比較してみましょう。

 

インテリアの最大の違いは、ハンドル前の4.2インチデジタルメーター&マルチインフォメーションディスプレイ、そして最大10インチのナビとなっている「スペーシア」に対して、「ソリオ」はスピードメーターとマルチインフォメーションディスプレイが表示されたセンターメーターに最大10インチのナビとなっている点でしょう。

センターメーターは好き嫌いがありますが、「ソリオ」はセンターメーターにしたことにより運転席前にスマートフォン充電用USB端子も備えた収納スペースが設置されており、収納面ではメリットがあります。

 

また、インパネデザインは両車ともにまるっとした印象になっていますが、「ソリオ」の方が先進的なデザインとなっています。

「スペーシア」の助手席前は、グローブボックスの他、ドリンクホルダーとティッシュケースなどを入れるインパネボックスが格納されているのが特徴です。

 

その他、全グレードでファブリックシートとなっている「ソリオ」に対して、「スペーシア カスタム」の上位グレードならレザー調ファブリックシートとなっており、質感面では「スペーシア カスタム」が僅かに優れています。

 

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室内の広さ・ラゲッジスペースの広さの比較

スズキ「ソリオ」公式HPより

スズキ「スペーシア」公式HPより

「ソリオ」と「スペーシア」の室内の広さ、ラゲッジスペースの広さを比較してみましょう。

 

室内長の比較

「スペーシア」:2,170mm
「ソリオ」:2,500mm

室内長は「ソリオ」の方が+33cm広い

 

室内幅の比較

「スペーシア」:1,345mm
「ソリオ」:1,420mm

室内幅は「ソリオ」の方が+7.5cm広い

 

室内高の比較

「スペーシア」:1,415mm
「ソリオ」:1,365mm

室内高は「スペーシア」の方が+5cm高い

 

ラゲッジスペースの比較

「スペーシア」:不明
「ソリオ」:不明

ラゲッジスペースは両車ともに数値が不明なため比較はできませんが、全長が長い「ソリオ」の方が間違いなく広いでしょう。

ただ、「スペーシア」の方が荷室開口高は17cmも高く、荷室開口地上高は15.5cmも低いため、自転車などを乗せやすく、使い勝手が良いでしょう。
※荷室開口幅は「ソリオ」の方が4.5cm広い

 

室内の広さ比較 まとめ

室内の広さは、全長が大きい「ソリオ」の方が圧倒的に広くなっています

特に室内長と室内幅が広いため、運転席と助手席、そして後部座席も「ソリオ」の方が広くなっています。

また、後部座席の足元スペースにゆとりを持たせた状態でもラゲッジスペースが広くなっている点が、「ソリオ」の魅力でしょう。

当然ですが、最大5人乗車できる点も大きな違いです。

ただ、「ソリオ」の後部座席には2名分のヘッドレストしか設定されておらず、その点は同クラス他社と比較すると残念ですね。

 

一方「スペーシア」は、室内幅の狭さを室内高でカバーしており、頭上空間に大きなゆとりがある点が魅力です。

ラゲッジスペースは「ソリオ」より狭くはなっていますが、前述の通り荷室開口高が高く、荷室開口地上高が低いため、自転車などを乗せやすく、使い勝手が良いでしょう。

 

上記のとおり、室内の広さは「ソリオ」が勝りますが、「スペーシア」も十分広いため、ラゲッジスペースを多様するか、5人乗車する機会があるか、などで判断すると良いでしょう。

 

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使い勝手の良さ・ドライビング装備・快適装備の比較

スズキ「スペーシア ギア」公式HPより

「ソリオ」と「スペーシア」のドライビング装備、快適装備を比較してみましょう。

 

「ソリオ」には、「スペーシア」には無い以下の装備が搭載されています。

  • フロントシートセンターウォークスルー

 

「スペーシア」には、「ソリオ」には無い以下の装備が搭載されています。

  • マルチユースフラップ
  • パドルシフト

 

上記のとおり、「ソリオ」と「スペーシア」の装備差はあまりありません。

後部座席のリクライニング機能や左右独立スライド機能など、シートアレンジでの差はほとんどありません。

また、両車ともに搭載されている装備の中でも、電動パーキングブレーキとブレーキホールドの採用が大きなメリットです。

電動パーキングブレーキの採用により、パーキングブレーキの操作が一切不要になり、ブレーキホールドが採用されたことで、停車中にブレーキペダルを踏み続ける必要がなくなります。

 

「ソリオ」は、フロントシートセンターウォークスルーが「スペーシア」にはない魅力です。

上記により前席と後席の移動が車内で行えるため、駐車時に隣のクルマとの距離が狭いときにスライドドアから乗って前席に移動できたり、小さいお子さんがぐずったときなどに対応しやすい、などのメリットがあります。

 

一方「スペーシア」は、マルチユースフラップをオットマンとして利用できる点が大きな魅力です。

オットマンは、トヨタ「ノア」・「ヴォクシー」など、比較的大きいミニバンから採用されることの多い装備で、軽自動車に採用されるのは非常に珍しいといえるでしょう。

後部座席で足を伸ばして座れるため、快適性が向上します。

また、パドルシフトが搭載されている点も、「ソリオ」にはない魅力です。

従来は「ソリオ」にもありましたが、2025年の一部仕様変更によりなくなっています。

 

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燃費性能の比較

スズキ「スペーシア ギア」公式HPより

「ソリオ」と「スペーシア」の燃費性能を比較してみましょう。

燃費性能は、WLTCモード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。

補足:WLTCモードとは
JC08モードはエンジンが温まった状態からの測定結果を75%、エンジンが冷えた状態からの測定結果を25%の比率で燃費を算出していました。WLTCモードでは、エンジンが冷えた状態からの測定結果のみを使用し、乗員や積載物の重量も考慮されることになり、これまでのJC08モードよりも実燃費値に近い条件となります。

  • WLTCモード:市街地、郊外、高速道路の平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード
  • 市街地モード(WLTC-L):信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定
  • 郊外モード(WLTC-M):信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定
  • 高速道路モード(WLTC-H):高速道路等での走行を想定

 

・ソリオ

・1.2Lマイルドハイブリッド(2WD)
→19.6km/L(WLTCモード)
→17.24km/L(e燃費より)

 

・スペーシア

・660ccマイルドハイブリッド(スペーシア、2WD)
→25.1km/L(WLTCモード)
→19.49km/L(e燃費より)

・660ccターボ マイルドハイブリッド(2WD)
→21.9km/L(WLTCモード)
→17.53km/L(e燃費より)

 

燃費性能を比較すると、「スペーシア」のマイルドハイブリッド車が圧倒的に優れています

WLTCモードではありますが、25.0km/Lを超えているため、トヨタなどのストロングハイブリッド車に近い燃費性能となっています。

また、自動車税は「スペーシア」の方が2万円程度お得で、前述の通り軽自動車の方が税制上有利です。

 

では、維持費を年間走行距離8,000km、ガソリン代170円で計算してみましょう。

  • 「ソリオ」1.2Lマイルドハイブリッド車:約10.9万円(燃料代7.8万円+自動車税3.05万円)
  • 「スペーシア」660ccマイルドハイブリッド車:約8万円(燃料代7万円+自動車税1.08万円)
  • 「スペーシア」660ccターボ マイルドハイブリッド車:約8.8万円(燃料代7.7万円+自動車税1.08万円)

 

上記のとおり、「ソリオ」より「スペーシア」の方が年間の維持費が2~3万円程度安くなっています。

この維持費の安さが「ソリオ」と「スペーシア」の最大の違いの1つといえるでしょう。

維持費を安くしたいなら、間違いなく「スペーシア」がおすすめです。

 

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エンジン性能の比較


スズキ「ソリオ」公式HPより

「ソリオ」とスペーシアの加速性能を比較してみましょう。

その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。

  • 出力:クルマの速さ
  • トルク:クルマの加速力

簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。

 

・ソリオ

・1.2Lマイルドハイブリッド
エンジン
→最高出力 67kW〈91PS〉/6,000rpm
→最大トルク 118N・m〈12.0kgf・m〉/4,400rpm
モーター
→最高出力 2.3kW〈3.1PS〉/1,000rpm
→最大トルク 50N・m〈5.1kgf・m〉/100rpm

 

・スペーシア

・660ccマイルドハイブリッド
エンジン
→最高出力 36kW〈49PS〉/6,500rpm
→最大トルク 58N・m〈5.9kgf・m〉/5,000rpm
モーター
→最高出力 1.9kW〈2.6PS〉/1,500rpm
→最大トルク 40N・m〈4.1kgf・m〉/100rpm

・660ccターボ マイルドハイブリッド
エンジン
→最高出力 47kW〈64PS〉/6,000rpm
→最大トルク 98N・m〈10.0kgf・m〉/3,000rpm
モーター
→最高出力 2.3kW〈3.1PS〉/1,000rpm
→最大トルク 50N・m〈5.1kgf・m〉/100rpm

 

「エンジン性能」を比較すると、まず最も非力なのは「スペーシア」の660ccマイルドハイブリッド車です。

あくまで参考値ですが、0-100km/h加速で比較すると、「ソリオ」の1.2Lマイルドハイブリッド車が11秒前半、「スペーシア」の660ccターボ車は11秒後半、「スペーシア」の660ccマイルドハイブリッド車は15秒台と最も遅くなっています。

上記の数値は走行環境などで前後しますが、加速性能の優秀さは概ね上記の順番となるでしょう。

 

そのため、加速性能を重視するなら「ソリオ」がおすすめです。

ただし、加速性能と維持費の安さを総合的に考えれば「スペーシア」のターボ車が最も優れているといえるでしょう。

 

ちなみに、両車ともに車速が一定以下になるとエンジンを自動停止する仕組みになっており、いずれも約10km/h以下となっています。

上記は軽自動車で多く採用されている機能ですが、完全にクルマが停止する場合はエンジンを早めに停止させて僅かでも燃費向上に寄与する効果があるかと思います。

しかし、クルマが”止まりそうで止まらなかった”場合は、エンジンが停止した直後に再加速となるため、加速が遅れるというデメリットがあります。

上記の点では、エンジンが停止する速度が低い「スペーシア」の方が多少煩わしさを軽減できそうです。

 

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安全性能の比較

スズキ「スペーシア」公式HPより

「ソリオ」と「スペーシア」の安全性能を比較してみましょう。

下表に各車の安全装備を整理しています。同機能の装備を同行に示しています。

 

スペーシアソリオ
デュアルカメラブレーキサポートⅡデュアルカメラブレーキサポートⅡ
低速時ブレーキサポート(前進・後退)低速時ブレーキサポート(前進・後退)
誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能
車線逸脱警報機能車線逸脱警報機能
ふらつき警報機能ふらつき警報機能
車線逸脱抑制機能車線逸脱抑制機能
車線維持支援機能車線維持支援機能
ブラインドスポットモニター
リヤクロストラフィックアラート
発進お知らせ機能(先行車・信号切り替わり)発進お知らせ機能(先行車・信号切り替わり)
標識認識機能[車両進入禁止、はみ出し通行禁止、最高速度、一時停止、転回禁止、赤信号]標識認識機能[車両進入禁止、はみ出し通行禁止、最高速度、一時停止、転回禁止、赤信号]
ハイビームアシストハイビームアシスト
パーキングセンサー(フロント・リヤ)パーキングセンサー(フロント・リヤ)
アダプティブクルーズコントロール[全車速追従機能付]アダプティブクルーズコントロール[全車速追従機能付]
全方位モニター用カメラ全方位モニター用カメラ
ヘッドアップディスプレイヘッドアップディスプレイ

安全性能を比較すると、上記のとおり違いは「ソリオ」には「ブラインドスポットモニター」と「リヤクロストラフィックアラート」が搭載されている点で優れています。

上記装備により、車線変更時や後退時の衝突リスクを軽減することができます。

また、「ソリオ」には、普通車では当たり前の装備となっている防眩式ルームミラーが搭載されています。

後続車がハイビームにしているなどでルームミラーが眩しい時にルームミラー下のレバーを操作することにより、眩しさを軽減させることが可能です。

あくまで”手動式”なため、Cセグメントクラス以上のクルマに搭載されている自動防眩ルームミラーよりは機能的に劣りますが、何も搭載されていない「スペーシア」よりは便利です。

 

ですが、両車ともに安全性能は非常に優れています。

具体的にいうと、以下の点でライバルのホンダ「N-BOX」やダイハツ「タント」、トヨタ「ルーミー」などと比較して優れています。

  • 自動ブレーキが右左折時の対向車・歩行者・自転車に対しても作動(デュアルセンサーブレーキサポートⅡ)
    ※多くのクルマはハンドル操作中は自動ブレーキが作動しない(しない可能性がある)
  • 自動ブレーキが出会い頭車両に対しても作動可能(デュアルセンサーブレーキサポートⅡ)
  • 先行車がいない状態で青信号に切り替わった際にお知らせしてくれる(発進お知らせ機能)
  • アダプティブクルーズコントロール使用中にカーブを認識し、手前で減速してれる

 

今のスズキの安全装備は、2023年にフルモデルチェンジが行われた新型「スペーシア」や「スイフト」から採用された内容に随時刷新されており、自動ブレーキは交差点右左折時の歩行者や自転車に対しても作動するようになり、交差点出会い頭時の車両に対しても作動するようになっています。

これは、トヨタやスバルなど、まだまだ一部の車両にしか採用されていない性能で、2025年時点でトップクラスの安全性能となっています。

また、従来なかった車線維持支援機能、アダプティブクルーズコントロールのカーブ速度抑制機能、青信号の切り替わりを教えてくれるお知らせ機能など、先進安全装備が搭載されています。

従来スズキの安全性能は他社より遅れをとっていましたが、新型「スペーシア」や「スイフト」以降はトヨタやスバルに近い安全性能となっています。

 

また、スズキコネクトの採用により、エアバッグ作動時やSOSボタン押下による緊急車両の手配、スマホによるエアコンやドアロック操作、セキュリティ通知などの各種サービスを受けられるようになります。

安全装備同様、こちらもスズキは一歩遅れていた分野ですが、他社に追いついた状況です。

 

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価格の比較


スズキ「スペーシア ギア」公式HPより

「ソリオ」と「スペーシア」の価格を比較してみましょう。

 

ソリオのおすすめグレード&価格

「ソリオ」の中で最もおすすめだと考えるグレードは、「ソリオ バンディット HYBRID MV」です。

車両本体価格が安い「HYBRID MG」と「HYBRID MX」ですが、電動パーキングブレーキやスリムサーキュレーターが装備できず、安全装備も後方車両に対する装備が設定できないため、あまりおすすめできません。

残るは概ね装備内容が同じ設定の「ソリオ HYBRID MZ」と「ソリオ バンディット HYBRID MV」となりますが、「ソリオ バンディット HYBRID MV」はカスタムモデルながら5万円程度の価格差しかないため、「ソリオ バンディット HYBRID MV」が最もおすすめだと考えます。

 

では、乗り出し価格をみていきましょう。

  • ソリオ HYBRID MZ:約247万円
  • バンディット HYBRID MV:約252万円

オプションに全方位モニター付メモリーナビゲーション、マット、ETC車載器程度を設定、値引き額17万円程度だった場合の全込み価格です。

 

【新型ソリオ オプション】おすすめ/不要なアクセサリー5選
2025年1月16日にマイナーチェンジ(一部仕様変更)が行われたスズキ「ソリオ/ソリオ バンディット」のおすすめオプションをご紹介します。ソリオに必要なオプションとは?

 

スペーシアのおすすめグレード&価格

「スペーシア」のおすすめグレードは、「スペーシア ギア」の「HYBRID XZターボ」で約204万円です。

「スペーシア ギア」を選択した理由は、エクステリアが流行りのSUV風となるだけでなく、「スペーシア」と異なりターボ車を選択でき、「スペーシア カスタム」より5万円程度安く購入できるからです。

ターボ車を選択した理由は、ノンターボ車だと加速が非常に遅いからです。

一方「スペーシア カスタム」なら、アウトサイドドアハンドルやインサイドドアハンドルはメッキとなり、カッコいい15インチアルミホイールが設定されるメリットは大きいでしょう。

「スペーシア」は各種装備面で廉価な印象がありますし、ターボ車を選択できませんが、その分価格が安い点が魅力です。

 

では、乗り出し価格をみていきましょう。

  • スペーシア HYBRID X:約205万円
  • スペーシア カスタム HYBRID XSターボ:約240万円
  • スペーシア ギア HYBRID XZターボ:約235万円

オプションにセーフティプラスパッケージ(約6.6万円)、全方位モニター付メモリーナビゲーション(約19.6万円)、ETCユニット(約2万円)、フロアカーペット(約2万円)を設定、値引き額5万円程度だった場合の全込み価格です。

 

価格比較 結果

上記金額を比較すると、「スペーシア」の方が最大で50万円程度安いことが分かります。

質感差が大きく異なるため、「スペーシア ギア」や「スペーシア カスタム」と比較しても、10~15万円程度安くなることが分かります。

また、前述の通り、維持費も「スペーシア」の方が安くなりますので、初期費用+維持費の総額で考えても「スペーシア」の方がかなり安くなるでしょう。

 

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“新車同様の中古車”なら、年式2024年、走行距離10km未満、修復歴なしと好条件の「ソリオ バンディット HYBRID MV」が約193万円で、「スペーシア カスタム HYBRID XSターボ」が約156万円で、「スペーシア HYBRID X」なら約132万円で買えるクルマもありますよ!

 

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まとめ

今回は、スズキ「ソリオ」と「スペーシア」の違いを徹底比較してみました。

 

「ソリオ」と「スペーシア」の比較結果を以下にまとめてみました。

  • 運転のしやすさ:小回りは「スペーシア」が良い
  • 車内の広さ:「ソリオ」が圧倒的に広い
  • 快適装備:「ソリオ」はフロントシートセンターウォークスルーが、「スペーシア」はマルチユースフラップが便利
  • 燃費性能:「スペーシア」が優秀、維持費は2~3万円程度安い
  • エンジン性能:僅かに「ソリオ」が優秀
  • 安全性能:僅かに「ソリオ」が優秀
  • 価格の安さ:「スペーシア」の方が10万円以上安い

 

上記のとおり、車内の広さや加速性能、安全性能では「ソリオ」が、小回りや燃費性能、価格の安さでは「スペーシア」が優れていました。

各項目で細かな違いはありましたが、決め手は”軽自動車の性能と見た目”をどう考えるかによると筆者は考えます。

走り、特に高速道路上での走行性能について軽自動車で不満がなく、見た目も不満がないのなら、価格差から「スペーシア」を選択した方が良いでしょう。

筆者も元「スペーシア カスタム」のオーナーですが、乗り換えた最大の理由は”走り”だったからです。

逆に走行性能に不満がないのなら、価格差ほどの装備差がないため、間違いなく「スペーシア」の方がお得です。

軽スーパーハイトワゴンはリセールバリューも高いため、売るときのことを考えてもメリットは大きいです。

 

走行性能や見た目、”軽自動車”というクラスに少しでも不満があるのなら、「ソリオ」を選択した方が良いでしょう。

長距離ドライブなどが多い場合も「ソリオ」を選択した方が快適です。

走行性能を重視する筆者としては、「ソリオ」の方がおすすめです。

 

よく分からない方は、少しお金の無駄にはなりますが、一度「スペーシア」を購入してみて、不満だったら「ソリオ」に乗り換えるという手もありだと思います。

当然、賢い買い方ではないため、事前にしっかり試乗して、自分にあったクルマはどちらなのか検討することをおすすめします。

何れにしても、運転のしやすさ、ミニバンの様な広さにスライドドア、燃費の良さ、優れた安全性能、そして価格の安さを備えた「ソリオ」と「スペーシア」は、非常にコスパが優秀なクルマといえるでしょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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