こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2019年9月17日に行われたスズキ「キャリィ」及び「スーパーキャリィ」のマイナーチェンジ(一部仕様変更)による変更点をまとめてみました。
今回のマイナーチェンジ(一部仕様変更)による最大の変更点は、安全性能の大幅強化です。
「キャリィ」といえば、人気の軽トラックの1つで、そのライバルは2010年から9年連続で販売台数1位のダイハツ「ハイゼットトラック」です。この2車種は、毎年6万台以上売れている超人気車種です。6万台といえば、スズキ「ハスラー」やホンダ「ヴェゼル」と同じレベルです。
そんな人気の「キャリィ」と「ハイゼットトラック」はどう違うのか!?
安全性能や価格など、徹底比較してみました。
スズキ「キャリィ」マイナーチェンジ2019による変更点
2019年9月17日に行われたスズキ「キャリィ」及び「スーパーキャリィ」のマイナーチェンジ(一部仕様変更)による変更点は、以下のとおりです。
■安全装備
- 軽トラック初の夜間歩行者検知機能付衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」の搭載
- 「車線逸脱警報機能」の搭載
- 「ふらつき警報機能」の搭載
- 「先行車発進お知らせ機能」の搭載
- 「ハイビームアシスト」の搭載
- 「ESP[車両走行安定補助システム]」の搭載
- 「オートライトシステム」の搭載
- 「ヒルホールドコントロール」の搭載(3AT車に追加 ※5AGS車には以前から搭載)
■内外装
- ボディカラーに「クールカーキパールメタリック」を新設定
※「ガーデニングアクアメタリック」を廃止 - フォグランプベゼルをメッキに変更(KX)
- ヒーターコントロールパネルがダイヤル式に変更
■その他
- 「KCエアコン・パワステ」及び「KX」に設定されていた5AGS車を廃止
上記のとおり、今回のマイナーチェンジ(一部仕様変更)による最大の変更点は、先進安全装備の搭載です。
これまで前後の誤発進抑制機能しかなかった「キャリィ」ですので、夜間歩行者にも対応した先進の自動ブレーキが搭載されたことは大きいです。さらに「ハイビームアシスト」が追加されたことにより、夜間の安全性が大きく向上したといえるでしょう。
また、「車線逸脱警報機能」や「ふらつき警報機能」なども追加されたため、長距離走行時の安全性も向上しています。
今回の改良により、安全装備「スズキ セーフティ サポート」が標準装備である「KX」、「スーパーキャリイ」、特別仕様車「KCスペシャル」、特別仕様車「農繁スペシャル」の価格は5万円程度上昇しています。「KC」を除くその他のグレードにも、6万円(税抜)で「スズキ セーフティ サポート」をオプション設定可能です。
「キャリィ」と「ハイゼットトラック」を比較!
ここまで、スズキ「キャリィ」及び「スーパーキャリィ」の改良内容をご紹介しましたが、「キャリィ」のライバルであるダイハツ「ハイゼットトラック」とどう違うのか!?
両車の共通点は多く、価格は似たような設定で、共にノーマルの軽トラック(キャリィ・ハイゼットトラック)とキャビンを拡大したモデル(スーパーキャリィ・ハイゼットジャンボ)の設定があります。
そんな、両車を比較してみましょう。
安全性能を比較
まずは、安全性能について、比較していきます。
下表に各車の安全装備を整理しています。同機能の装備を同行に示しています。
キャリィ | ハイゼットトラック |
デュアルセンサーブレーキサポート(夜間歩行者検知機能付) | 衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者) |
誤発進抑制機能 | 誤発進抑制制御機能(前方) |
後方誤発進抑制機能 | - |
車線逸脱警報機能 | 車線逸脱警報機能 |
ふらつき警報機能 | - |
先行車発進お知らせ機能 | 先行車発進お知らせ機能 |
ハイビームアシスト | - |
ESP[車両走行安定補助システム] | VSC&TRC |
ABS[EBD付] | ABS[EBD機能付] |
ヒルホールドコントロール | ヒルホールドシステム |
SRSエアバッグ(運転席・助手席)※全車標準装備 | SRSエアバッグ(運転席・助手席) |
上記のとおり、「キャリィ」の方が安全装備が豊富に設定されています。
以下の点で「キャリィ」の方が優秀です。
- 自動ブレーキに夜間歩行者検知機能が付いている
- 後退時の誤発進抑制機能が搭載されている
- 自動でロービームとハイビームを切り替える機能が搭載されている
- 助手席のエアバッグが全車標準装備である
「ハイビームアシスト」以外の機能は普段使用するものではありませんが、”いざというとき”に安心です。
つまり、安全性能で選ぶなら「キャリィ」でしょう。
その他装備の比較
その他、快適装備などを比較してみましょう。
■「キャリィ」だけにある装備
- 助手席前倒し機構(シートバックテーブル) ※「スーパーキャリィ」
- オーバーヘッドシェルフ ※「スーパーキャリィ」
■「ハイゼットトラック」だけにある装備
- LEDヘッドランプ、LEDフォグランプ ※「ジャンボ」に標準装備、他グレードオプション装備
- ヘッドランプ自動消灯システム(「キャリィ」は「ライト消し忘れ警告ブザー」)
- 以下の装備が幅広いグレードで設定可能
トップシェイドガラス、IR&UVカットガラス(フロントウィンドウ)、スーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)、バニティミラー(運転席)、キーレスエントリー
他にもあるかもしれませんが、気になった装備は以上です。
「スーパーキャリィ」は、シートバックテーブルやオーバーヘッドシェルフが便利です。
「ハイゼットトラック」は、LEDヘッドランプやLEDフォグランプを選択できる点が嬉しいですね。
「キャリィ」は、最上位グレードである「K」及び「X」でディスチャージヘッドランプをオプションで設定可能で、その他のグレードはハロゲンヘッドランプのみの設定です。フォグランプに関しては「K」及び「X」でハロゲンフォグランプで、その他のグレードはフォグランプの設定すらありません。
上記のとおり、ヘッドランプの設定については「ハイゼットトラック」の方が良いといえるでしょう。
また、「ハイゼットトラック」は、IR&UVカットガラスやキーレスエントリーが幅広いグレードに設定できる点も嬉しいです。
「キャリィ」は、IRカットガラスの設定がなく、フロントドアのUVカットガラスやバニティミラーは「スーパーキャリィ」の「X」のみ、キーレスエントリーは最上位グレードである「K」及び「X」のみ、など上位グレード以外はオプションですら設定できないため、安いグレードに上記の装備を設定したい場合は必然的に「ハイゼットトラック」の方が良いということになります。
その他、シートのスライドやリクライニング、荷台寸法などはほとんど同じです。
エンジン性能の比較
エンジン性能を比較してみましょう。
■キャリィ
・5MT車・3AT車・5AGS車
→最高出力 37kW〈50PS〉/5,700rpm
→最大トルク 63N・m〈6.4kgf・m〉/3,500rpm
■ハイゼットトラック
・5MT車
→最高出力 34kW〈46PS〉/5,700rpm
→最大トルク 60N・m〈6.1kgf・m〉/4,000rpm
・4AT車
→最高出力 39kW〈53PS〉/7,200rpm
→最大トルク 60N・m〈6.1kgf・m〉/4,000rpm
両車ともに、660ccではありますが僅かに違いがあります。
MT車は「キャリィ」の方が最高出力、最大トルクともに上ですが、AT車は「ハイゼットトラック」の方が最高出力は上です。
ただ、最大トルクが「ハイゼットトラック」より低回転域で発揮できる「キャリィ」の方が、僅かに加速が速く、エンジン音も多少抑制されるでしょう。
価格、実燃費の比較
価格を比較してみましょう。両車、最上位グレードで比較します。
「キャリィ」の最上位グレード「KX」(4WD車)にディスチャージヘッドランプ、バックアイカメラ、ナビ、ETCなどを装備させると、諸費用込みで約163万円となります。
「ハイゼットトラック」の最上位グレード「エクストラ “SAⅢt”」(4WD車)にLEDヘッドランプ、助手席エアバッグ、バックモニター、ナビ、ETCなどを装備させると、諸費用込みで約166万円となります。
上記のとおり、金額差はほとんどありません。
実燃費は、「キャリィ」が14.89km/L、「ハイゼットトラック」が13.97km/Lとなっており、「キャリィ」の方が僅かに優秀です。
※実燃費はユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値です。季節や使用環境により異なります。
ただ、実燃費は走行環境などによって異なるため、燃費性能もそこまで大きな差はないでしょう。
比較結果
安全性能については「キャリィ」が優秀、快適装備の設定については「ハイゼットトラック」の方が優秀、その他はほぼ同性能で、価格や燃費性能もそこまで大きな違いはない、といった結果でした。
「ハイゼットトラック」も魅力的ですが、個人的には、先進安全装備が搭載されている「キャリィ」がおすすめです。
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- 納車後、100日以内であれば返品可能
- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
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まとめ
今回は、スズキ「キャリィ」及び「スーパーキャリィ」のマイナーチェンジ(一部仕様変更)による変更点、ライバル車であるダイハツ「ハイゼットトラック」との違いを比較しながらご紹介しました。
「キャリィ」と「ハイゼットトラック」は、それぞれ一長一短あり、甲乙つけがたい感じでした。
販売台数をみると、「キャリィ」は63,571台、「ハイゼットトラック」は79,271台となっており、「ハイゼットトラック」の方が15,700台多く売れているため、「ハイゼットトラック」の圧勝です。
※2018年度販売台数より
「ハイゼットトラック」の方が人気ではありますが、今回のマイナーチェンジ(一部仕様変更)を機に「キャリィ」も検討してみては如何でしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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