こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2020年1月16日に一部仕様向上が行われた日産「エクストレイル」、2019年6月10日にマイナーチェンジ(年次改良)が行われB型となったスバル「フォレスター」、2018年11月22日に商品改良が行われたマツダ「CX-5」の違いをご紹介します。
世界的にも人気なミドルサイズSUVである3車がどう違うのか!?
試乗した上で徹底比較、評価(レビュー)します。
日産 エクストレイルとは
エクストレイルの歴史
日産「エクストレイル」は、2000年から販売されているSUVです。
2007年8月にフルモデルチェンジされ2代目となり、2008年9月からはディーゼル車も追加設定されました。
2013年12月にフルモデルチェンジされ現行の3代目となり、2015年5月にはハイブリッド車も追加設定されました。
2017年6月のマイナーチェンジにより、「プロパイロット」や「ハイビームアシスト」などの安全装備が追加され、外観もフロントグリルやシャークフィンアンテナなど変更されています。安全性能については、マイナーチェンジ前までは安全装備の内容が乏しかっただけでなく、衝突被害軽減ブレーキの性能も低かったため、2017年のマイナーチェンジでかなり強化されたといえます。
上記のことから、中古車を考えられている方は2017年6月以降のモデルがおすすめです。
2019年1月11日に一部改良が行われています。変更内容は以下のとおりです。
- 安全装備「ハイビームアシスト」が標準装備に変更
- 安全装備「踏み間違い衝突防止アシスト」に歩行者検知機能を追加 ※前進時のみ
- 日産オリジナルナビ取付パッケージが標準装備に変更
- 最廉価グレード「20S」、「20S HYBRID」を除き、全車LEDヘッドランプを標準装備
- カスタムカー「AUTECH」グレードの追加設定 ※「モード・プレミア」は廃止
さらに、2020年1月16日に一部仕様向上が行われ、「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」の採用など安全性能がさらに強化されています。詳細は以下の記事にまとめています。
グレード間の装備差
最廉価グレード「20S」、「20S HYBRID」は、マニュアルエアコンだったり、フルホイールカバーだったり、「プロパイロット」などの安全装備が装備できなかったりと、あまりおすすめできません。
中間グレード「20Xi」、「20Xi HYBRID」になると装備が充実され、「プロパイロット」などの安全装備や電動パーキングブレーキも標準装備となります。
2020年1月の一部仕様向上の際に追加された最上位グレード「20Xi レザーエディション」、「20Xi HYBRID レザーエディション」になると、レザーシートに変更となります。
ただ、中間グレードとの違いはレザーシート程度で、価格は25万円程度高くなるため、「エクストレイル」をお得に購入したいなら「20Xi」がおすすめです。
【試乗記】エクストレイルのハイブリッド車とガソリン車を徹底比較!
■試乗で感じたハイブリッド車とガソリン車の違い
「エクストレイル」のハイブリッド車とガソリン車の違いですが、両方試乗した上で最大の違いだと感じたのは、”走り”と”静粛性”です。
正直、カタログ数値ほど極端な差は感じられませんでしたが、間違いなくハイブリッド車の方が加速はスムーズで静粛性も高いです。
同じ道でハイブリッド車とガソリン車を両方試乗させてもらいましたが、割とアクセルを踏み込んで加速してみたところ、停止状態から時速60kmまで到達するのに、ガソリン車は2,500回転~3,000回転程度いくのに対して、ハイブリッド車は2,000回転程度でいける感じでした。
燃費性能などの詳細は後述いたしますが、実燃費もガソリン車が12.50km/L、ハイブリッド車が13.47km/Lとあまり差はないため、20万円程度の車両本体価格差を、この走りの差で価値を感じられるかどうかで決まりそうですね。
ちなみに、モーター走行できる時間は比較的短いです(走りだしの一瞬程度でした)。
その他、ラゲッジアンダースペースはハイブリッド車よりガソリン車の方が広くなっています。
■「エクストレイル」はガソリン車だけの装備が多い
「エクストレイル」は、ガソリン車だけの装備が多いのも特徴的です。以下にガソリン車のみある装備をまとめました。
- 車内を素早く暖めることができ、窓の曇りも早く晴れる「PTC素子ヒーター」
- 防水フレキシブルラゲッジ、防水ラゲッジボード
- セカンド可倒式シート(4:2:4分割、スライド、リクライニング)
- サード可倒式シート(5:5分割、リクライニング) ※3列シート車
- リヤセンターアームレストスルー
「PTC素子ヒーター」も便利そうですが、セカンドシートがスライドできたりリクライニングできるのは便利ですよね。3列シート車を選択できるメリットもあります。
エクストレイル おすすめグレード
「エクストレイル」のおすすめグレードは、ガソリン車の「20Xi」です。
前述の通り、ガソリン車の方が車内の使い勝手も良いですし、安全性能も充実しており、燃費性能はハイブリッド車とあまり差がなく、安く購入できるからです。売れ筋グレードも「20Xi」の4WD車となっています。
また、3列シートモデルもおすすめです。
3列目は結構狭めで、大人が長時間座るには少々辛いかもしれませんが、お子さんやちょっとした時間使用するには使えます。ラゲッジスペースこそ2列シートモデルよりも若干狭くなりますが、3列目をたまに使う可能性がある場合は、おすすめなグレードです。
※2列シートモデルは565ℓ、3列シートモデルは445ℓ
ただ、ハイブリッド車の方が走りや静粛性は間違いなく良いので、「2.0Lではパワー不足」と感じた方は、ハイブリッド車の方が良いでしょう。
販売台数状況
「エクストレイル」の月間の販売台数は3,500台程度です。
スバル フォレスターとは
フォレスターの歴史
スバル「フォレスター」は、1997年から販売されているSUVです。
5代目「フォレスター」の2.5Lガソリンエンジン搭載車が2018年7月19日に発売、遅れて2018年9月14日に2.0Lマイルドハイブリッド「e-BOXER」を搭載する「Advance」が発売されました。
5代目フォレスターは、5代目インプレッサより採用された新プラットフォームSGP(SUBARU GLOBAL PLATFORM)となり、操舵応答性と操縦安定性を飛躍的に向上しています。
1代目から4代目と「フォレスター」といえばターボとMT設定がありましたが、5代目となり、どちらもなくなってしまいました。この辺りはファンとしては少し残念なところですよね。
2019年6月10日に行われたマイナーチェンジによる変更点は、以下の記事にまとめています。
グレード間の装備差
「Touring」は最廉価グレードながら、装備は充実しています。
「X-BREAK」は、「Touring」の装備にオールシーズンタイヤ、ルーフレール、LEDリヤゲートランプ、撥水カーゴフロアボード、フロント&リヤバンパーガードが標準装備され、シート表皮が撥水ファブリックとなります。
「Premium」になると、「Touring」や「X-BREAK」でオプション装備な「キーレスアクセス」や「アイサイトセイフティプラス」等が標準装備となる他、18インチタイヤ、LEDフロントフォグランプ、アルミパッド付スポーツペダル、シルバー加飾付の2連ダイヤルタイプフルオートエアコン、3段階温度調整機能付シートヒーター、光輝ウインドゥモールが装備されます。
しかし、上記のLEDフロントフォグランプやアルミパッド付スポーツペダルなどが不要であれば、「キーレスアクセス」や「アイサイトセイフティプラス」を「Touring」にオプション装備させた方が「Premium」より5万円程度安く購入することができます。
そのため、少しでも安く購入したい場合は「Touring」が最もおすすめです。
「Advance」になれば、「Premium」と同様の装備となるだけでなく、メッキ加飾やシルバー加飾が追加され先進装備「ドライバーモニタリングシステム」が装備されます。
【試乗記】「2.5Lガソリン車」と「e-BOXER搭載車」を徹底比較!
2.5Lガソリン車「X-BREAK」とe-BOXER搭載車「Advance」を全く同じ道でどれくらい走りの違いがあるか、試乗にて試してみました!
結論から言うと、2.5Lガソリン車とe-BOXER搭載車の最大の違いは「走り」です。
モーターによるアシストがあるとはいえ、間違いなく2.5Lガソリン車の方が走りは面白いです。
発進時の加速性能はホンダ「CR-V」の1.5L VTEC TURBOエンジンに負けているかもしれませんが、伸びのある加速は同等だと感じました。時速100km以上となると「フォレスター」の2.5Lガソリン車の方が上かもしれません。
e-BOXER搭載車は2.5Lガソリン車と比べて100kg以上重くなっているため、正直走りも重く感じ、面白いという感覚は感じられませんでした。「スポーツモード(S)」にすることで、回転数が上がり加速性能は向上しますが、それでも2.5Lガソリン車には及びません。
また、走行時の静粛性はあまり差がない様に感じましたが、停車する直前にe-BOXER搭載車はエンジンを停止させモーターだけで走行するため、2.5Lガソリン車より静かです。発進時も緩くアクセルを踏み込めばモーター走行できるため同様に静かですが、モーター走行は数秒程度しかできず短かめです。
上記のため、あまりモーターによるアシストを期待しているとがっかりするかもしれません。
e-BOXER搭載車の加速性能は、日産「エクストレイル」やミニバンの2.0Lガソリン車に近い印象でした。
その他、エクステリアやインテリアの違いはメッキ加飾やシルバー加飾、ステッチ程度で大きな違いはありません。装備の最大の違いは、「フォレスター」から装備された先進装備「ドライバーモニタリングシステム」はe-BOXER搭載車「Advance」でないと設定できないことでしょう。
燃費性能は、2.5Lガソリン車の実燃費が10.5km/L前後、e-BOXER搭載車の実燃費が12.0km/L前後で、あまり燃費性能差はありません。ディーラーさんも言っていましたが、高速道路などではむしろ2.5Lガソリン車の方が燃費性能は良くなります。車両本体価格もあまり差はないため、維持費も含めて金額差はほとんどないでしょう。
走りで選ぶなら2.5Lガソリン車、燃費性能で選ぶならe-BOXER搭載車、と言いたいところですが、燃費性能差はあまりないため、個人的には2.5Lガソリン車の方がおすすめです。
フォレスター おすすめグレード
「フォレスター」のおすすめグレードは、2.5Lガソリン車の「Touring」です。
ただ、街乗りが多く、先進装備「ドライバーモニタリングシステム」が絶対欲しいということであれば「Advance」という選択肢もありだと思います。
実際、「Advance」が売れ筋である人気グレードです。
1点注意なのは、「Advance」はあくまでマイルドハイブリッドであるため、市街地しか燃費は良くありません。郊外や高速道路では逆にガソリン車の方が若干燃費が良くなります。
販売台数状況
「フォレスター」の月間の販売台数は3,000台程度です。
マツダ CX-5とは
CX-5の歴史
マツダ「CX-5」は、2012年から販売されているSUVです。
現行モデルの2代目「CX-5」は2017年2月2日に発売されました。
1代目と2代目の違いは、ボディサイズが全長が+5mm、全高は-15mmとなっており、ヘッドライトがかなりシャープなデザインに変更されました。
2018年2月の商品改良で、各エンジンが大幅に改良されています。
また、2018年10月11日の商品改良にて2.5Lターボ車の追加など、大幅な改良が行われています。
詳細な変更内容は以下のとおりです。
- 2.5Lガソリンターボエンジン搭載車の追加
- 最上位グレードの特別仕様車「Exclusive Mode(エクスクルーシブ モード)」を2.5Lターボ車、2.2Lディーゼル車に追加
- 2.2Lディーゼル車に6速MT「SKYACTIV-MT」を追加
- ブレーキ制御を追加し、車両姿勢の安定と安心感のある動きを実現する「G-ベクタリング コントロール プラス(GVC Plus)」の全車標準装備
- アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)に夜間の歩行者検知機能を追加
- 「マツダ コネクト」が「Apple CarPlay」「Android Auto」の全車標準対応
- その他、外装や内装の質感向上
2019年12月12日に行われた商品改良については、以下の記事にまとめています。
CX-5 おすすめグレード
「CX-5」のおすすめグレードは、「XD PROACTIVE」です。
ガソリン車では、「25S PROACTIVE」が最もおすすめです。
2.0Lガソリン車の場合、車両重量を考えるとやはりパワー不足感は否めません。もちろん、最も走りが面白いのは2.5Lターボ車ですが、価格が50万円程度高く、燃費性能も悪くなります。個人的には、2.5Lガソリン車でもパワーは十分であると感じました。
販売台数状況
「CX-5」の月間販売台数は3,000台程度です。
エクストレイル・フォレスター・CX-5の比較
ボディサイズの比較
ボディサイズについて、比較していきます。
・エクストレイル
全長(mm):4,690(エクストリーマーXは4,710、AUTECHは4,705)
全幅(mm):1,820(AUTECHは1,830)
全高(mm):1,740(ハイブリッド車は1,730、AUTECHの一部は1,745)
ホイールベース(mm):2,705
車両重量(kg):1,450~1,660
最小回転半径(m):5.6
最低地上高(mm):205(ハイブリッド車は200、AUTECHの一部は210)
・フォレスター
全長(mm):4,625
全幅(mm):1,815
全高(mm):1,715(X-BREAKは1,730)
ホイールベース(mm):2,670
車両重量(kg):1,520~1,660
最小回転半径(m):5.4
最低地上高(mm):220
・CX-5
全長(mm):4,545
全幅(mm):1,840
全高(mm):1,690
ホイールベース(mm):2,700
車両重量(kg):1,520~1,680
最小回転半径(m):5.5
最低地上高(mm):210
全長は、「CX-5」が最も短くなっており、「エクストレイル」が最も長くなっています。ただ、フロントノーズは「CX-5」が最も長いです。
ホイールベースも「エクストレイル」が最も長いため、最小回転半径も最も大きくなっています。最も小回りがきくのは「フォレスター」となっています。
全幅は3車ともあまり差はありませんが、「CX-5」が最も大きくなっています。
全高は「エクストレイル」が比較的高くなっています。後述していますが、室内高は3車あまり差はありません。
車両重量もあまり差はありませんが、「フォレスター」のマイルドハイブリッド車や「CX-5」のディーゼル4WD車になると1,600kgの後半になってきます。
そしてSUVで重要な最低地上高ですが、「フォレスター」が最も高く、「エクストレイル」が最も低くなっています。
悪路走破性は、「エクストレイル」の「インテリジェント 4×4」、「フォレスター」の「シンメトリカルAWD」と「X-MODE」、「CX-5」の「i-ACTIV AWD」 、3車全て定評があります。
燃費性能の比較
燃費性能は、JC08モード、WLTCモード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。
※補足:WLTCモードとは
JC08モードはエンジンが温まった状態からの測定結果を75%、エンジンが冷えた状態からの測定結果を25%の比率で燃費を算出していました。WLTCモードでは、エンジンが冷えた状態からの測定結果のみを使用し、乗員や積載物の重量も考慮されることになり、これまでのJC08モードよりも実燃費値に近い条件となります。
- WLTCモード:市街地、郊外、高速道路の平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード
- 市街地モード(WLTC-L):信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定
- 郊外モード(WLTC-M):信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定
- 高速道路モード(WLTC-H):高速道路等での走行を想定
・エクストレイル
・2.0Lハイブリッド(「20Xi HYBRID」他)※2WD
→20.8km/L(JC08モード)
→13.47km/L(e燃費より)
・フォレスター
・2.0Lマイルドハイブリッド(「Advance」)
→18.6km/L(JC08モード)
→14.0km/L(WLTCモード)
→12.53km/L(e燃費より)
・CX-5
・2.2Lディーゼル(「XD PROACTIVE」他)※2WD
→17.4km/L(WLTCモード)
→14.12km/L(e燃費より)
燃費性能を比較すると、「CX-5」のディーゼル車が最も優れています。ディーゼル車は使用燃料が軽油なため燃料代が安く経済的です。
ガソリン車で比較すると、「エクストレイル」が12.50km/L、「フォレスター」が10.84km/L、「CX-5」が12.14km/Lとなっていますので、「エクストレイル」と「CX-5」が優秀です。
何れのモデルにしても、最も燃費性能が悪いのは「フォレスター」となりそうです。
エンジン性能の比較
エンジン性能について、比較していきます。
その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。
- 出力:クルマの速さ
- トルク:クルマの加速力
簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。
・エクストレイル
・2.0Lハイブリッド(「20Xi HYBRID」他)
エンジン
→最高出力 108kW〈147PS〉/6,000rpm
→最大トルク 207N・m〈21.1kgf・m〉/4,400rpm
モーター
→最高出力 30kW〈41PS〉/5,000~6,000rpm
→最大トルク 160N・m〈16.3kgf・m〉/0~2,000rpm
→システム最高出力 134kW〈182PS〉
・2.0Lガソリン(「20Xi」他)
→最高出力 108kW〈147PS〉/6,000rpm
→最大トルク 207N・m〈21.1kgf・m〉/4,400rpm
・フォレスター
・2.0Lマイルドハイブリッド(「Advance」)
エンジン
→最高出力 107kW〈145PS〉/6,000rpm
→最大トルク 188N・m〈19.2kgf・m〉/4,000rpm
モーター
→最高出力 10kW〈13.6PS〉
→最大トルク 65N・m〈6.6kgf・m〉
・2.5Lガソリン(「Touring」他)
→最高出力 136kW〈184PS〉/5,800rpm
→最大トルク 239N・m〈24.4kgf・m〉/4,400rpm
・CX-5
・2.2Lディーゼル(「XD PROACTIVE」他)
→最高出力 140kW〈190PS〉/4,500rpm
→最大トルク 450N・m〈45.9kgf・m〉/2,000rpm
・2.5Lガソリン(「25S PROACTIVE」他)
→最高出力 138kW〈188PS〉/6,000rpm
→最大トルク 250N・m〈25.5kgf・m〉/4,000rpm
・2.5Lターボ(「25T L Package」他)
→最高出力 169kW〈230PS〉/4,250rpm
→最大トルク 420N・m〈42.8kgf・m〉/2,000rpm
「エンジン性能」を比較すると、圧倒的に「CX-5」が優れています。
「CX-5」の2.2Lディーゼル車のトルクの太さ、そして最高出力も最大トルクも圧倒的な「CX-5」の2.5Lターボ車は素晴らしいです。
次いで加速性能が優秀なのは、「エクストレイル」の2.0Lハイブリッド車、「フォレスター」や「CX-5」の2.5Lガソリン車となるでしょう。
「エクストレイル」の2.0Lガソリン車、「フォレスター」の2.0Lマイルドハイブリッド車は、走りの面白さは控えめでしょう。
乗り心地は「エクストレイル」が最も固めな印象でした。
居住性(後部座席、ラゲッジスペース)の比較
居住性について、比較していきます。
日産「エクストレイル」の室内長は2,005mm(3列シート車は2,555m)
スバル「フォレスター」の室内長は2,110mm(「Advance」は2,100mm)
マツダ「CX-5」の室内長は1,890mm
上記の数値のとおり、2列シート車で比較すると「フォレスター」が比較的広いでしょう。
3列シート車も含めると、「エクストレイル」が最も広くなります。
室内高で比較しても、「エクストレイル」が1,270mm、「フォレスター」が1,270mm、「CX-5」が1,265mmとなっていますので、僅かではありますが「エクストレイル」と「フォレスター」が最も頭上スペースに余裕があります。
■ラゲッジスペース
ラゲッジスペースについて、比較します。
「エクストレイル」は2列シートモデルが565ℓ、3列シートモデルが445ℓ、「フォレスター」が520ℓ、「CX-5」が505ℓとなっていますので、「エクストレイル」の2列シート車が最も広いでしょう。
■快適装備
快適装備は、各車似たようなの装備内容となっていますが、「エクストレイル」はバックドアをキック動作で開閉できる様になっているので便利ですね。「フォレスター」や「CX-5」はボタン式になっています。
ただ、「エクストレイル」で気になるのは、4スピーカーということです。このクラスの車は最低6スピーカーとなっていることが多く、コンパクトカーや軽自動車でも6スピーカーだったりする中で、4スピーカーというのは少し残念ですね。
安全性能の比較
安全性能について、比較していきます。
下表に各車の安全装備を整理しています。同機能の装備を同行に示しています。
CX-5 | エクストレイル | フォレスター |
アダプティブ・LED・ヘッドライト | - | アダプティブドライビングビーム |
ハイ・ビーム・コントロールシステム | ハイビームアシスト | - |
車線逸脱警報システム | LDW(車線逸脱警報) | 車線逸脱警報&先行車発進お知らせ機能 |
レーンキープ・アシスト・システム | プロパイロット、インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム) | ツーリングアシスト、車線逸脱抑制 |
アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート | インテリジェント エマージェンシーブレーキ | プリクラッシュブレーキ |
- | インテリジェントFCW(前方衝突予測警報) | - |
AT誤発進抑制制御[前進時][後退時] | 踏み間違い衝突防止アシスト[低速加速抑制機能(前進時/後退時)] | AT誤発進(後進)抑制制御 |
スマート・シティ・ブレーキ・サポート[後退時] | 踏み間違い衝突防止アシスト[低速衝突軽減ブレーキ機能(後退時)] | 後退時ブレーキアシスト |
ブラインド・スポット・モニタリング&リア・クロス・トラフィック・アラート | BSW(後側方車両検知警報)&RCTA(後退時車両検知警報) | スバルリヤビークルディテクション |
360°ビュー・モニター+フロントパーキングセンサー | インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)+フロント&バックソナー | フロント・サイドビューモニター |
交通標識認識システム | 進入禁止標識検知 | - |
ドライバー・アテンション・アラート | インテリジェント DA(ふらつき警報) | ドライバーモニタリングシステム、ふらつき警報 |
マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(全車速追従機能付) | クルーズコントロール | 全車速追従機能付クルーズコントロール |
自動防眩ルームミラー | 防眩式ルームミラー | - |
- | インテリジェント ルームミラー | スマートリヤビューミラー |
- | - | ステアリング連動ヘッドランプ |
- | インテリジェント パーキングアシスト(駐車支援システム) | - |
安全機能で比較すると、「エクストレイル」と「フォレスター」が先進機能が多く優秀です。
まず、自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)で比較すると、「フォレスター」だけ自転車の検知が可能なため優秀です。
ただし、「エクストレイル」は2020年1月の一部仕様向上により、2台前を走る車両を検知しディスプレイ表示とブザーにより警告してくれる「インテリジェント FCW」が搭載されている点で優秀です。この機能は他車には採用例が少なく、非常に先進的であるといえます。
自動運転技術では、「エクストレイル」と「フォレスター」ともに、全車速追従機能付ACCと車線中央維持(全車速域)を組合せた「プロパイロット」、「ツーリングアシスト」があり、とても便利です。「プロパイロット」は50km/h未満なら前車がいないとステアリングアシストは行われないため、その点では「ツーリングアシスト」の方が優秀であるといえるかもしれません。また、「CX-5」の「レーンキープ・アシスト・システム」は60km/h以上で作動するシステムのため、2車より劣ります。
さらに、「フォレスター」から装備された「ドライバーモニタリングシステム」は、ドライバーの顔をカメラで認識してシートポジションやドアミラー角度を自動的に再現します。
前回イグニッションOFFした際のマルチファンクションディスプレイ表示や、メーターディスプレイ表示、エアコン設定も再現するほか、登録したドライバーごとの平均燃費も表示されます。
日産やマツダの居眠り運転や不注意運転を検知する機能は、ステアリング操作により判断するところを、スバル「フォレスター」はカメラにより「目を閉じているか、顔の向きを前方から外れているか」を判断します。
もうかなりハイテクですよね!!
「エクストレイル」には、唯一「インテリジェント パーキングアシスト(駐車支援システム)」が装備されていますが、ステアリングが自動で操作されるだけなので、正直不要かなぁと思いました。
ちなみに、同じ日産「リーフ」の「プロパイロット パーキング」はアクセルやブレーキも含めて全て自動になっています。
また、「エクストレイル」は唯一サイドエアバッグとカーテンエアバッグがオプション装備となっています。「フォレスター」と「CX-5」は標準装備であることを考えると、少し残念ですね。
ただ、「プロパイロット」や「ツーリングアシスト」など、「エクストレイル」や「フォレスター」のみある機能はあるものの、「CX-5」もかなり優秀です。
この3車は何れも安全性能は高いといえます。
価格の比較
価格について、比較します。
エクストレイルのおすすめグレード&価格
「エクストレイル」のおすすめグレードは「20Xi」です。
7人乗りモデルも魅力的ですが、比較のため「20Xi HYBRID」も計算します。
「20Xi」(4WD/5人乗り)が約326万円、「20Xi HYBRID」(4WD/5人乗り)が約351万円です。
メーカーオプションのSRSサイドエアバッグ〈運転席・助手席〉+SRSカーテンエアバッグ(約8万円)、ディーラーオプションのナビ、ETC代等を約20万円足すと、「20Xi」は約354万円、「20Xi HYBRID」は約379万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15~25万円程度の価格になります。
ディーラーで聞いた話だと、値引きは25万円程度になりそうでした。
フォレスターのおすすめグレード&価格
「フォレスター」のおすすめグレードは、「Touring」、「Advance」です。
「Touring」(AWD/5人乗り)が約286万円、「Advance」(AWD/5人乗り)が約316万円です。
メーカーオプションの「アイサイトセイフティプラス」(運転支援、視界拡張)、さらにディーラーオプションのナビ、ETC、リアカメラ代等を約25万円足すと、「Touring」は約333万円、「Advance」は約348万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15~25万円程度の価格になります。
ディーラーで確認したところ、値引きは27万円程度でした。
CX-5のおすすめグレード&価格
「CX-5」のおすすめグレードは、「25S PROACTIVE」、「XD PROACTIVE」です。
「25S PROACTIVE」(4WD/5人乗り)が約309万円、「XD PROACTIVE」(4WD/5人乗り)が約340万円です。
「CX-5」はマツダコネクトが全車標準装備のためナビ代は不要です。メーカーオプションの「360°ビュー・モニター」とCD/DVDプレーヤー(約8万)、さらにディーラーオプションのナビゲーション用SDカード、ETC代等を約9万円足すと、「25S PROACTIVE」は約325万円、「XD PROACTIVE」は約356万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15~25万円程度の価格になります。
価格比較 結果
上記の価格は税金などの諸費用を足していませんが、値引き額で概ね相殺されるでしょう。ハイブリッド車やディーゼルは購入時の諸費用が減税となるため、ガソリン車より6~10万円程度お得になります。
上記金額を比較すると、ガソリン車なら「CX-5」が1番安く購入できることがわかります。「エクストレイル」とは約29万円も安く、「フォレスター」とは約8万円安く購入できます。
ハイブリッド or ディーゼル車で比較しても「CX-5」は安く、さらに燃費性能も良く、燃料代も安いので魅力的ですね。
さらに安く、お得に購入したい方は、”新車同様の中古車”も検討してみましょう。
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■査定を受ける回数は1回のみ!個人情報が流れない!
楽天Car車買取は、いわゆる一括査定サービスと異なり、査定を受ける回数は1回のみとなっています。
私は一括査定サービスに登録した経験がありますが、各業者からの山の様なメールと電話が来て大変鬱陶しい思いをすることになりました。
個人情報も各社に流れてしまうため、プライバシー保護の観点からみても良くありません。
楽天Car車買取は、そういった心配は無用といえるでしょう。
また、査定までの全ての工程を楽天カー株式会社が担当するため、複数の業者と話をする必要はありません。
■楽天ポイントが最大5,000ポイントもらえる!
車の売却成立で1,000ポイント、さらにマイカー割のメンバー登録を行うと合計5,000ポイントが貰えます。
※進呈される最新のポイント数は楽天Car車買取公式HPにてご確認ください。
マイカー割は、お得なメルマガが届いたり、車関連のサービスでポイントが追加で貰えたり、車用品などに使えるクーポンが貰えるキャンペーンとなっているため、入って損はありません。
楽天ポイントは売却価格とは一切関係ありませんので、楽天で車を売るだけで5,000円貰えると言っても過言ではありません。
■あなたの愛車の価格を知り、さらに高く売りましょう!
高価買取実績のある楽天Car車買取で無料査定することにより、あなたの愛車が高く売れる可能性は大きく広がります。
高値がつけば楽天Car車買取でそのまま売ってしまっても良いですし、さらに楽天Car車買取で出された査定額を用いてディーラーで価格交渉の材料に使う手もあります。
私はスズキ「スペーシア カスタム」を売る際、ディーラーで下取りに出した後に楽天Car車買取を知り、「もっと高く売れたなぁ」と大変後悔しました。
私のような後悔をしないためにも楽天Car車買取に出品して、現在の車を少しでも高く売って、新しい車を安く買いましょう。
【PR】“新車同様の中古車”なら、新車より60万円以上安い!
車は基本的に新車で買うもの!私はずっとそう考えていました。
しかし、新古車・未使用車や走行距離1,000km程度の車は新車同様です。
さらに、モノによっては普通に新車を買う場合より60万円以上安く買えるケースも多数あります!
上記を考えると、新車購入を検討中の方は“新車同様の中古車を探してみる”という選択肢も大いにありだと思いませんか?!
また、中古車の場合は納期待ちが長い車と異なり、すぐに納車されます。人気車種の場合は納車に1年以上かかるケースがあることも考えると、魅力的ではないでしょうか。
■中古車のメリット、デメリット
“新車同様の中古車”を買う場合のメリットは何といってもその「安さ」が魅力ですが、デメリットは「自分の付けたいオプションが選べない」という点でしょう。
ただし、上記はメーカーオプションの場合のみで、ディーラーオプションの場合は後付けも可能です。
そのため、中古車を選ぶ際は車のカラー及びメーカーオプションを妥協しないようにしましょう。
■中古車を買うなら中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめ!
中古車を買うなら、中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめです。
中古車業界の最大手で、知名度も高く、信頼性が高いため安心です。
さらに、ガリバーは以下のメリットもあります。
- 修復歴車(事故車、事故歴ありの車)を販売していない
- 納車後、100日以内であれば返品可能
- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。
特に驚きなのが、100日以内であれば返品可能というところではないでしょうか。これなら、仮に購入した車に問題があった場合や、急に車の使用シーンが大きく変わっても安心ですよね。
その他、ディーラーよりも長い10年保証というのも心強いです。ハイブリッドカーのバッテリーなども保証対象なのでさらに安心です。走行距離が何kmでも保証対象です。
■中古車は早いもの勝ち!非公開在庫もある!
中古車は基本的に1台限りのものですので、良い車も早く問い合せしないと売れてしまう可能性があります。
また、ガリバーでは毎日約500台の車を買取しており、まだネット上で公開されていない車(非公開在庫)もたくさんあります。
ガリバー 公式サイトに登録すれば、自分で検索するだけでは見つけられない”あなたに最適な車”をガリバーが探し出してくれます。さらに「非公開在庫」も優先的に紹介してもらえます。
気になった車、欲しい車がある方はガリバーに登録して探してもらいましょう!
※中古車の販売金額は申込完了ページには表示されません。登録後、ガリバーから電話がかかってくるので、そこで詳しい話を聞いてみましょう。
まとめ
今回は、日産「エクストレイル」、スバル「フォレスター」、マツダ「CX-5」の違いを比較しながらご紹介しました。
燃費性能や加速性能については「CX-5」が比較的優秀でしたが、居住性や安全性能は「エクストレイル」や「フォレスター」の方が優秀でしたね。
車を購入する優先順位やこだわりによって、どの車が良いかは変わってくると思います。
あなたが最も欲しいと思った車を購入する様にしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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