こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、日本国内のSUV年間販売台数ランキングで、2017年と2018年の2年連続で3位~5位となった日産「エクストレイル」、トヨタ「ハリアー」、マツダ「CX-5」の違いをご紹介します。
世界的にも人気なミドルサイズSUVである3車がどう違うのか!?
試乗した上で徹底比較、評価(レビュー)します。
2017年-2018年 SUV年間人気(販売台数)ランキング
まず、2017年-2018年のSUV年間人気(販売台数)ランキングの結果をご覧ください。
・2018年 年間人気(販売台数)ランキング
※日本自動車販売協会連合会より
- トヨタ「C-HR」(76,756台)
- ホンダ「ヴェゼル」(59,629台)
- 日産「エクストレイル」(50,304台)
- トヨタ「ハリアー」(44,952台)
- マツダ「CX-5」(38,290台)
・2017年 年間人気(販売台数)ランキング
※日本自動車販売協会連合会より
- トヨタ「C-HR」(117,299台)
- ホンダ「ヴェゼル」(64,332台)
- トヨタ「ハリアー」(58,732台)
- 日産「エクストレイル」(49,873台)
- マツダ「CX-5」(41,622台)
上記のとおり、2年連続で「エクストレイル」、「ハリアー」、「CX-5」が3位~5位にランクインしています。2018年は「エクストレイル」が「ハリアー」を抜いて3位になってはいますが、こうやって比較すると「ハリアー」の販売台数が大幅に減少しているため順位変動があったことが分かりますね。同様に1位の「C-HR」も激減していますね。
2019年のSUV年間人気(販売台数)ランキングは、以下の記事にまとめています。
日産 エクストレイルとは
エクストレイルの歴史
日産「エクストレイル」は、2000年から販売されているSUVです。
2007年8月にフルモデルチェンジされ2代目となり、2008年9月からはディーゼル車も追加設定されました。
2013年12月にフルモデルチェンジされ現行の3代目となり、2015年5月にはハイブリッド車も追加設定されました。
2017年6月のマイナーチェンジにより、「プロパイロット」や「ハイビームアシスト」などの安全装備が追加され、外観もフロントグリルやシャークフィンアンテナなど変更されています。安全性能については、マイナーチェンジ前までは安全装備の内容が乏しかっただけでなく、衝突被害軽減ブレーキの性能も低かったため、2017年のマイナーチェンジでかなり強化されたといえます。
上記のことから、中古車を考えられている方は2017年6月以降のモデルがおすすめです。
2019年1月11日に一部改良が行われています。変更内容は以下のとおりです。
- 安全装備「ハイビームアシスト」が標準装備に変更
- 安全装備「踏み間違い衝突防止アシスト」に歩行者検知機能を追加 ※前進時のみ
- 日産オリジナルナビ取付パッケージが標準装備に変更
- 最廉価グレード「20S」、「20S HYBRID」を除き、全車LEDヘッドランプを標準装備
- カスタムカー「AUTECH」グレードの追加設定 ※「モード・プレミア」は廃止
さらに、2020年1月16日に一部仕様向上が行われ、「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」の採用など安全性能がさらに強化されています。詳細は以下の記事にまとめています。
グレード間の装備差
最廉価グレード「20S」、「20S HYBRID」は、マニュアルエアコンだったり、フルホイールカバーだったり、「プロパイロット」などの安全装備が装備できなかったりと、あまりおすすめできません。
中間グレード「20Xi」、「20Xi HYBRID」になると装備が充実され、「プロパイロット」などの安全装備や電動パーキングブレーキも標準装備となります。
2020年1月の一部仕様向上の際に追加された最上位グレード「20Xi レザーエディション」、「20Xi HYBRID レザーエディション」になると、レザーシートに変更となります。
ただ、中間グレードとの違いはレザーシート程度で、価格は25万円程度高くなるため、「エクストレイル」をお得に購入したいなら「20Xi」がおすすめです。
【試乗記】エクストレイルのハイブリッド車とガソリン車を徹底比較!
■試乗で感じたハイブリッド車とガソリン車の違い
「エクストレイル」のハイブリッド車とガソリン車の違いですが、両方試乗した上で最大の違いだと感じたのは、”走り”と”静粛性”です。
正直、カタログ数値ほど極端な差は感じられませんでしたが、間違いなくハイブリッド車の方が加速はスムーズで静粛性も高いです。
同じ道でハイブリッド車とガソリン車を両方試乗させてもらいましたが、割とアクセルを踏み込んで加速してみたところ、停止状態から時速60kmまで到達するのに、ガソリン車は2,500回転~3,000回転程度いくのに対して、ハイブリッド車は2,000回転程度でいける感じでした。
燃費性能などの詳細は後述いたしますが、実燃費もガソリン車が12.50km/L、ハイブリッド車が13.47km/Lとあまり差はないため、20万円程度の車両本体価格差を、この走りの差で価値を感じられるかどうかで決まりそうですね。
ちなみに、モーター走行できる時間は比較的短いです(走りだしの一瞬程度でした)。
その他、ラゲッジアンダースペースはハイブリッド車よりガソリン車の方が広くなっています。
■「エクストレイル」はガソリン車だけの装備が多い
「エクストレイル」は、ガソリン車だけの装備が多いのも特徴的です。以下にガソリン車のみある装備をまとめました。
- 車内を素早く暖めることができ、窓の曇りも早く晴れる「PTC素子ヒーター」
- 防水フレキシブルラゲッジ、防水ラゲッジボード
- セカンド可倒式シート(4:2:4分割、スライド、リクライニング)
- サード可倒式シート(5:5分割、リクライニング) ※3列シート車
- リヤセンターアームレストスルー
「PTC素子ヒーター」も便利そうですが、セカンドシートがスライドできたりリクライニングできるのは便利ですよね。3列シート車を選択できるメリットもあります。
エクストレイル おすすめグレード
「エクストレイル」のおすすめグレードは、ガソリン車の「20Xi」です。
前述の通り、ガソリン車の方が車内の使い勝手も良いですし、安全性能も充実しており、燃費性能はハイブリッド車とあまり差がなく、安く購入できるからです。売れ筋グレードも「20Xi」の4WD車となっています。
また、3列シートモデルもおすすめです。
3列目は結構狭めで、大人が長時間座るには少々辛いかもしれませんが、お子さんやちょっとした時間使用するには使えます。ラゲッジスペースこそ2列シートモデルよりも若干狭くなりますが、3列目をたまに使う可能性がある場合は、おすすめなグレードです。
※2列シートモデルは565ℓ、3列シートモデルは445ℓ
ただ、ハイブリッド車の方が走りや静粛性は間違いなく良いので、「2.0Lではパワー不足」と感じた方は、ハイブリッド車の方が良いでしょう。
販売台数状況
「エクストレイル」の月間の販売台数は3,500台程度です。
トヨタ ハリアーとは
ハリアーの歴史
トヨタ「ハリアー」は、1997年から販売されている高級SUVです。
2003年に発売された2代目は、海外ではレクサス「RX」として販売されていました。
2013年にて現行モデルでもある3代目となり、レクサス「RX」とは分離し、日本国内専売車種となりました。
初代「ハリアー」はトヨタ「カムリ」のプラットフォームをベースとしていましたが、3代目「ハリアー」よりトヨタ「カローラ」やトヨタ「プリウス」でも使用されていたMCプラットフォームが採用されています。
2017年のマイナーチェンジにより、2.0L直噴ガソリンターボエンジン搭載車が追加されています。
グレード間の装備差
ガソリン車、ターボ車、ハイブリッド車のいずれも最廉価グレード「ELEGANCE」、中間グレード「PREMIUM」、上位グレード「PROGRESS」の3構成となっています。
さらに最廉価グレード「ELEGANCE」以外には、「“Metal and Leather Package”」というグレードがそれぞれ設定されています。
「“Metal and Leather Package”」は、本革シートや快適温熱シート、運転席などが自動スライドしスムーズな乗り降りが可能な「運転席オートスライドアウェイ」、内装の追加加飾などが標準装備されます。これらの豪華装備により、基本グレード(「PREMIUM」など)より35万円程度高くなっています。
また、GRスポーツ専用装備や専用チューニングされた「“GR SPORT”」が、ガソリン車とターボ車の最廉価グレード「ELEGANCE」にそれぞれ設定されています。
上記のほか、質感を向上させる装備が追加された特別仕様車が設定されています。
中間グレード「PREMIUM」と上位グレード「PROGRESS」との価格差が約50万円もあるという、特徴的な価格設定ですね。
最廉価グレード「ELEGANCE」は、「アダプティブハイビームシステム[AHS]」や「パノラミックビューモニター」、ハイビームやコーナリングランプなど各種LEDライト、「自動防眩インナーミラー」、「パワーバックドア」、「ナノイー」などが装備できません。
しかし、最廉価グレードとしては比較的装備が充実している方だと思います。
中間グレード「PREMIUM」は、上記の「パノラミックビューモニター」を除き、全て標準装備されます。
上位グレード「PROGRESS」は、「パノラミックビューモニター」の他、「T-Connect SDナビゲーションシステム」と11スピーカーのプレミアムサウンドシステムが標準装備されます。中間グレードとの約50万円の価格差は、ナビゲーションシステムとプレミアムサウンドシステムによるものが大半となっています。
また、ターボ車は唯一パフォーマンスダンパーが装備されます。
ハリアー おすすめグレード
「ハリアー」のおすすめグレードは、2.0Lガソリン車(2WD)の「ELEGANCE」です。人気売れ筋グレードも同グレードとなっています。
上記でも記述した様に、「ELEGANCE」は最廉価グレードでありながら比較的装備が充実しているため、最もお手軽に「ハリアー」を所有できるメリットがあります。
悩ましいのが「ガソリン」なのか「ターボ」なのか「ハイブリッド」なのかという点ですね。
ガソリン車とハイブリッド車の価格差が82万円程度あり、実燃費(e燃費)もガソリン車が11.61km/Lなのに対して、ハイブリッド車が14.49km/Lとそこまでの差はありません。購入時の税金や維持費を考慮してもハイブリッド車の方が安くなる可能性は低いです。
※1年10,000キロ走行、ガソリン代140円、10年使用した場合
走りが最も良いのは、間違いなく2.0Lターボ車です。実燃費(e燃費)は11.09km/Lとガソリン車とほぼ同じですが、唯一ハイオク仕様になっているため、維持費は最も高くなります。
ハリアー 販売台数状況
「ハリアー」の月間の販売台数は3,500台程度です。
マツダ CX-5とは
CX-5の歴史
マツダ「CX-5」は、2012年から販売されているSUVです。
現行モデルの2代目「CX-5」は2017年2月2日に発売されました。
1代目と2代目の違いは、ボディサイズが全長が+5mm、全高は-15mmとなっており、ヘッドライトがかなりシャープなデザインに変更されました。
2018年2月の商品改良で、各エンジンが大幅に改良されています。
また、2018年10月11日の商品改良にて2.5Lターボ車の追加など、大幅な改良が行われています。
詳細な変更内容は以下のとおりです。
- 2.5Lガソリンターボエンジン搭載車の追加
- 最上位グレードの特別仕様車「Exclusive Mode(エクスクルーシブ モード)」を2.5Lターボ車、2.2Lディーゼル車に追加
- 2.2Lディーゼル車に6速MT「SKYACTIV-MT」を追加
- ブレーキ制御を追加し、車両姿勢の安定と安心感のある動きを実現する「G-ベクタリング コントロール プラス(GVC Plus)」の全車標準装備
- アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)に夜間の歩行者検知機能を追加
- 「マツダ コネクト」が「Apple CarPlay」「Android Auto」の全車標準対応
- その他、外装や内装の質感向上
2019年12月12日に行われた商品改良については、以下の記事にまとめています。
CX-5 おすすめグレード
「CX-5」のおすすめグレードは、「XD PROACTIVE」です。
ガソリン車では、「25S PROACTIVE」が最もおすすめです。
2.0Lガソリン車の場合、車両重量を考えるとやはりパワー不足感は否めません。もちろん、最も走りが面白いのは2.5Lターボ車ですが、価格が50万円程度高く、燃費性能も悪くなります。個人的には、2.5Lガソリン車でもパワーは十分であると感じました。
販売台数状況
「CX-5」の月間販売台数は3,000台程度です。
エクストレイル、CX-5、ハリアーの比較
ボディサイズの比較
ボディサイズについて、比較していきます。
・エクストレイル
全長(mm):4,690(エクストリーマーXは4,710、AUTECHは4,705)
全幅(mm):1,820(AUTECHは1,830)
全高(mm):1,740(ハイブリッド車は1,730、AUTECHの一部は1,745)
ホイールベース(mm):2,705
車両重量(kg):1,450~1,660
最小回転半径(m):5.6
最低地上高(mm):205(ハイブリッド車は200、AUTECHの一部は210)
・ハリアー
全長(mm):4,725
全幅(mm):1,835
全高(mm):1,690
ホイールベース(mm):2,660
車両重量(kg):1,580~1,810
最小回転半径(m):5.3~5.7
最低地上高(mm):160~190
・CX-5
全長(mm):4,545
全幅(mm):1,840
全高(mm):1,690
ホイールベース(mm):2,700
車両重量(kg):1,520~1,680
最小回転半径(m):5.5
最低地上高(mm):210
ボディサイズで最大の違いは、やはり全長でしょう。「ハリアー」が最も長く、次いで「エクストレイル」が長く、「CX-5」が最も短くなっています。ただ、「全長が長いから運転しにくい」ということはありませんので、あまり気にする必要はありません。
そしてもう1つの違いが、最低地上高です。「CX-5」は全モデル21cm以上と最も高く、「エクストレイル」は全モデル20cm以上、「ハリアー」はガソリン車が最も高い190mm、ハイブリッド車で175mm、ターボ車は160mmとなっており、「ハリアー」が低いことがわかります。
同様に、悪路走破性は「エクストレイル」の「インテリジェント 4×4」、「CX-5」の「i-ACTIV AWD」 は定評がありますが、「ハリアー」はそうでもありません。
そもそも「ハリアー」は乗り心地や快適性を重視したSUVですので、4WD性能を重視される方は「エクストレイル」または「CX-5」の方が良いでしょう。
燃費性能の比較
燃費性能は、JC08モード、WLTCモード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。
※補足:WLTCモードとは
JC08モードはエンジンが温まった状態からの測定結果を75%、エンジンが冷えた状態からの測定結果を25%の比率で燃費を算出していました。WLTCモードでは、エンジンが冷えた状態からの測定結果のみを使用し、乗員や積載物の重量も考慮されることになり、これまでのJC08モードよりも実燃費値に近い条件となります。
- WLTCモード:市街地、郊外、高速道路の平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード
- 市街地モード(WLTC-L):信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定
- 郊外モード(WLTC-M):信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定
- 高速道路モード(WLTC-H):高速道路等での走行を想定
・エクストレイル
・2.0Lハイブリッド(「20Xi HYBRID」他)※2WD
→20.8km/L(JC08モード)
→13.47km/L(e燃費より)
・2.0Lガソリン(「20Xi」他)※2WD
→16.4km/L(JC08モード)
→12.28km/L(e燃費より)
・ハリアー
・2.5Lハイブリッド(「ELEGANCE」他)
→21.4km/L(JC08モード)
→13.82km/L(e燃費より)
・2.0Lガソリン(「ELEGANCE」他)
→16.0km/L(JC08モード)
→11.61km/L(e燃費より)
・CX-5
・2.2Lディーゼル(「XD PROACTIVE」他)※2WD
→17.4km/L(WLTCモード)
→14.12km/L(e燃費より)
・2.0Lガソリン(「20S PROACTIVE」他)※2WD
→16.0km/L(JC08モード)
→14.6km/L(WLTCモード)
→10.45km/L(e燃費より)
燃費性能を比較すると、「CX-5」のディーゼル車が最も優れています。さらに「CX-5」のディーゼル車は、軽油なため燃料代も安く、最も経済的です。
全車にラインナップされている2.0Lガソリン車で比較すると、僅かにですが「エクストレイル」が最も優れています。
全モデル中もっとも維持費が高くなるのは、使用燃料がハイオクとなる「ハリアー」の2.0Lターボ車でしょう。
エンジン性能の比較
エンジン性能について、比較していきます。
その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。
- 出力:クルマの速さ
- トルク:クルマの加速力
簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。
・エクストレイル
・2.0Lハイブリッド(「20Xi HYBRID」他)
エンジン
→最高出力 108kW〈147PS〉/6,000rpm
→最大トルク 207N・m〈21.1kgf・m〉/4,400rpm
モーター
→最高出力 30kW〈41PS〉/5,000~6,000rpm
→最大トルク 160N・m〈16.3kgf・m〉/0~2,000rpm
→システム最高出力 134kW〈182PS〉
・2.0Lガソリン(「20Xi」他)
→最高出力 108kW〈147PS〉/6,000rpm
→最大トルク 207N・m〈21.1kgf・m〉/4,400rpm
・ハリアー
・2.5Lハイブリッド(「ELEGANCE」他)
エンジン
→最高出力 112kW〈152PS〉/5,700rpm
→最大トルク 206N・m〈21.0kgf・m〉/4,400~4,800rpm
モーター(フロント)
→最高出力 105kW〈143PS〉
→最大トルク 270N・m〈27.5kgf・m〉
モーター(リア)
→最高出力 50kW〈68PS〉
→最大トルク 139N・m〈14.2kgf・m〉
→システム最高出力 145kW〈197PS〉
・2.0Lターボ(「ELEGANCE」他)
→最高出力 170kW〈231PS〉/5,200~5,600rpm
→最大トルク 350N・m〈35.7kgf・m〉/1,650~4,000rpm
・2.0Lガソリン(「ELEGANCE」他)
→最高出力 111kW〈151PS〉/6,100rpm
→最大トルク 193N・m〈19.7kgf・m〉/3,800rpm
・CX-5
・2.2Lディーゼル(「XD PROACTIVE」他)
→最高出力 140kW〈190PS〉/4,500rpm
→最大トルク 450N・m〈45.9kgf・m〉/2,000rpm
・2.5Lガソリン(「25S PROACTIVE」他)
→最高出力 138kW〈188PS〉/6,000rpm
→最大トルク 250N・m〈25.5kgf・m〉/4,000rpm
・2.5Lターボ(「25T L Package」他)
→最高出力 169kW〈230PS〉/4,250rpm
→最大トルク 420N・m〈42.8kgf・m〉/2,000rpm
「エンジン性能」を比較すると、圧倒的に「ハリアー」と「CX-5」が優れています。
「ハリアー」の2.0Lターボ、「CX-5」の2.5Lターボが最も優れた加速性能を発揮し、次いで「ハリアー」の2.5Lハイブリッド、「CX-5」の2.2Lディーゼルとなるでしょう。
あくまで参考値ですが、「ハリアー」の2.0Lターボと「CX-5」の2.5Lターボの0-100km/h加速は7秒前後、「ハリアー」の2.5Lハイブリッドと「CX-5」の2.2Lディーゼルは8秒前後となっています。
次いで加速性能があるのは、「エクストレイル」の2.0Lハイブリッド、「CX-5」の2.5Lガソリンとなるでしょう。
「エクストレイル」は、「ハリアー」や「CX-5」と比較すると”走りの面白さ”は控えめです。乗り心地も「エクストレイル」が最も固めな印象でした。
居住性(後部座席、ラゲッジスペース)の比較
居住性について、比較していきます。
日産「エクストレイル」の室内長は2,005mm(3列シート車は2,555m)
トヨタ「ハリアー」の室内長は1,965mm
マツダ「CX-5」の室内長は1,890mm
上記の数値のとおり、「エクストレイル」が比較的広いでしょう。「ハリアー」とは僅かな差ですが、「CX-5」とは11.5cmも差があります。さらに「エクストレイル」には3列シート車も設定されていますので、室内長は圧倒的に広くなります。
室内高で比較しても、「エクストレイル」が1,270mm、「ハリアー」が1,220mm、「CX-5」が1,265mmとなっていますので、「エクストレイル」が最も頭上スペースに余裕があります。「CX-5」とは僅かな差ですが「ハリアー」は5cmも低いですね。
■ラゲッジスペース
ラゲッジスペースについて、比較します。
「エクストレイル」は2列シート車が565ℓ、3列シート車が445ℓ、「ハリアー」が599ℓ、「CX-5」が505ℓとなっていますので、「ハリアー」が最も広いでしょう。
■快適装備
快適装備は、各車似たようなの装備内容となっていますが、「ハリアー」には、エンジンスイッチのオン・オフやシートベルトの脱着により、運転席などが自動スライドしスムーズな乗り降りが可能になる装備「運転席オートスライドアウェイ」が設定されています。
「エクストレイル」には、バックドアをキック動作で開閉できる装備「リモコンオートバックドア」が設定されています。「ハリアー」や「CX-5」は運転席のスイッチで開閉が可能です。
ただ、「エクストレイル」で気になるのは、4スピーカーということです。このクラスの車は最低6スピーカーとなっていることが多く、コンパクトカーや軽自動車でも6スピーカーだったりする中で、4スピーカーというのは少し残念ですね。また、唯一「シートベンチレーション」が装備されていません。
安全性能の比較
安全性能について、比較していきます。
下表に各車の安全装備を整理しています。同機能の装備を同行に示しています。
CX-5 | エクストレイル | ハリアー |
アダプティブ・LED・ヘッドライト | - | アダプティブハイビームシステム |
ハイ・ビーム・コントロールシステム | ハイビームアシスト | オートマチックハイビーム |
レーンキープ・アシスト・システム、車線逸脱警報システム | プロパイロット、インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)、LDW(車線逸脱警報) | レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御付き) |
アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート | インテリジェント エマージェンシーブレーキ | プリクラッシュセーフティ |
- | インテリジェントFCW(前方衝突予測警報) | - |
AT誤発進抑制制御[前進時][後退時] | 踏み間違い衝突防止アシスト[低速加速抑制機能(前進時/後退時)] | ドライブスタートコントロール |
スマート・シティ・ブレーキ・サポート[後退時] | 踏み間違い衝突防止アシスト[低速衝突軽減ブレーキ機能(後退時)] | インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ] |
ブラインド・スポット・モニタリング&リア・クロス・トラフィック・アラート | BSW(後側方車両検知警報)&RCTA(後退時車両検知警報) | - |
360°ビュー・モニター+フロントパーキングセンサー | インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)+フロント&バックソナー | パノラミックビューモニター |
交通標識認識システム | 進入禁止標識検知 | - |
ドライバー・アテンション・アラート | インテリジェント DA(ふらつき警報) | ふらつき検知機能 |
マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(全車速追従機能付) | クルーズコントロール | レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付) |
自動防眩ルームミラー | 防眩式ルームミラー | 自動防眩ルームミラー |
- | インテリジェント ルームミラー | |
- | - | |
- | インテリジェント パーキングアシスト(駐車支援システム) | - |
安全機能で比較すると、「エクストレイル」が先進機能が多く優秀です。
特に「エクストレイル」には、全車速追従機能付ACCと車線中央維持(全車速域)を組合せた「プロパイロット」が装備されている点で優秀で、実際私も使用してみましたがとても便利です。
また、「エクストレイル」は2020年1月の一部仕様向上により、2台前を走る車両を検知しディスプレイ表示とブザーにより警告してくれる「インテリジェント FCW」が搭載されている点で優秀です。この機能は他車には採用例が少なく、非常に先進的であるといえます。
ただ、「エクストレイル」は唯一「サイドエアバッグ」と「カーテンエアバッグ」がオプション装備となっている点は気になります。「ハリアー」と「CX-5」が標準装備であることを考えると、少し残念ですね。ちなみに「ハリアー」には「運転席ニーエアバッグ」も装備されています。
車線維持支援機能が全車速域に対応していないものの「CX-5」もかなり優秀です。
先行車や対向車に光が当たる部分だけを自動的に遮光できる先進ライト「アダプティブ・LED・ヘッドライト」も装備されていますし、前後の自動ブレーキ、前後の誤発進抑制機能、全車速追従機能付ACC、60km/h以上で作動する車線維持支援機能、後側方から接近する車両を検知する装備など、先進装備は概ね搭載されています。
「ハリアー」は、車線維持支援機能、後側方から接近する車両を検知する装備がない点で「エクストレイル」と「CX-5」よりも劣ります。新型「クラウン」や「カローラスポーツ」から設定されている第2世代型「Toyota Safety Sense」が搭載されれば「エクストレイル」や「CX-5」に負けない先進の装備内容となります。
価格の比較
価格について、比較します。
エクストレイルのおすすめグレード&価格
「エクストレイル」のおすすめグレードは「20Xi」です。7人乗りモデルも魅力的ですが、比較のため5人乗りモデルで計算します。また、ハイブリッド車であれば「20Xi HYBRID」がおすすめです。
「20Xi」(FF/5人乗り)が約305万円、「20Xi HYBRID」(FF/5人乗り)が約330万円です。
メーカーオプションのSRSサイドエアバッグ〈運転席・助手席〉+SRSカーテンエアバッグ(約8万円)、ディーラーオプションのナビ、ETC代等を約20万円足すと、「20Xi」は約333万円、「20Xi HYBRID」は約358万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15~25万円程度の価格になります。
ハリアーのおすすめグレード&価格
「ハリアー」のおすすめグレードは、ガソリン車の「ELEGANCE」(2WD/5人乗り)で約300万円です。
メーカーオプションの「インテリジェントクリアランスソナー」、ディーラーオプションのナビやETC代等を約20万円足すと、「ELEGANCE」は約320万円となります。
ちなみにハイブリッド車の「ELEGANCE」(2WD/5人乗り、約384万円)に同様のオプションを装備すると約405万円、ターボ車の「ELEGANCE」(2WD/5人乗り、約344万円)は約364万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15~25万円程度の価格になります。
CX-5のおすすめグレード&価格
「CX-5」のおすすめグレードは、「25S PROACTIVE」、「XD PROACTIVE」です。
「25S PROACTIVE」(4WD/5人乗り)が約309万円、「XD PROACTIVE」(FF/5人乗り)が約317万円です。
「CX-5」はマツダコネクトが全車標準装備のためナビ代は不要です。メーカーオプションの「360°ビュー・モニター」とCD/DVDプレーヤー(約8万)、さらにディーラーオプションのナビゲーション用SDカード、ETC代等を約9万円足すと、「25S PROACTIVE」は約325万円、「XD PROACTIVE」は約333万円となります。
ちなみに2.0Lガソリン車の「20S PROACTIVE」(2WD/5人乗り、約285万円)に同様のオプションを装備すると約301万円、2.5Lターボ車の「25T L Package」(2WD/5人乗り、約339万円)は約355万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15~25万円程度の価格になります。
価格比較 結果
上記の価格は税金などの諸費用を足していませんが、値引き額で概ね相殺されるでしょう。ハイブリッド車とディーゼル車は諸費用が減税となりますので、ガソリン車よりお得になります。
上記金額を比較すると、2.0Lガソリン車、ハイブリッドorディーゼル車、ターボ車の全てで「CX-5」が1番安く購入できることがわかります。
しかし、「ハリアー」のハイブリッド車以外は各車似た価格となっていますので、引き出せる値引き額次第で結果は異なるでしょう。
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【PR】車の下取り価格を25万円以上アップさせるコツ!
新車を購入する際、現在の車をディーラーで下取りに出す方も多いと思います。
しかし、中古車買取サービスを使用することで現在の車を25万円以上高く売ることも可能です!
中古車買取サービスは、他社買取業者より高い買取価格がつく楽天Car車買取がおすすめです。
■楽天Car車買取が高価買取できる理由
楽天Car車買取が高価買取できる理由は、楽天が主催するネットオークションに車を直接出品するため、中間コストをカットできることにあります。
そのため、ディーラーの下取りや他社買い取り業者より高い買取価格がつく可能性が高くなっているのです。
実際の高価買取実績は楽天Car車買取公式HPにて掲載しているため、気になる方は確認してみましょう。
■楽天グループが運営する車買取サービスのため安心
楽天Car車買取は、楽天グループの楽天カー株式会社のサービスとなっています。
2023年に発覚したビッグモーターの不正問題など、中古車業界を激震させる事件がありましたが、楽天カー株式会社は売上高が年間1兆円を超えるインターネット関連企業最大手の楽天グループの会社のため、安心感があるといえるでしょう。
■査定を受ける回数は1回のみ!個人情報が流れない!
楽天Car車買取は、いわゆる一括査定サービスと異なり、査定を受ける回数は1回のみとなっています。
私は一括査定サービスに登録した経験がありますが、各業者からの山の様なメールと電話が来て大変鬱陶しい思いをすることになりました。
個人情報も各社に流れてしまうため、プライバシー保護の観点からみても良くありません。
楽天Car車買取は、そういった心配は無用といえるでしょう。
また、査定までの全ての工程を楽天カー株式会社が担当するため、複数の業者と話をする必要はありません。
■楽天ポイントが最大5,000ポイントもらえる!
車の売却成立で1,000ポイント、さらにマイカー割のメンバー登録を行うと合計5,000ポイントが貰えます。
※進呈される最新のポイント数は楽天Car車買取公式HPにてご確認ください。
マイカー割は、お得なメルマガが届いたり、車関連のサービスでポイントが追加で貰えたり、車用品などに使えるクーポンが貰えるキャンペーンとなっているため、入って損はありません。
楽天ポイントは売却価格とは一切関係ありませんので、楽天で車を売るだけで5,000円貰えると言っても過言ではありません。
■あなたの愛車の価格を知り、さらに高く売りましょう!
高価買取実績のある楽天Car車買取で無料査定することにより、あなたの愛車が高く売れる可能性は大きく広がります。
高値がつけば楽天Car車買取でそのまま売ってしまっても良いですし、さらに楽天Car車買取で出された査定額を用いてディーラーで価格交渉の材料に使う手もあります。
私はスズキ「スペーシア カスタム」を売る際、ディーラーで下取りに出した後に楽天Car車買取を知り、「もっと高く売れたなぁ」と大変後悔しました。
私のような後悔をしないためにも楽天Car車買取に出品して、現在の車を少しでも高く売って、新しい車を安く買いましょう。
【PR】“新車同様の中古車”なら、新車より60万円以上安い!
車は基本的に新車で買うもの!私はずっとそう考えていました。
しかし、新古車・未使用車や走行距離1,000km程度の車は新車同様です。
さらに、モノによっては普通に新車を買う場合より60万円以上安く買えるケースも多数あります!
上記を考えると、新車購入を検討中の方は“新車同様の中古車を探してみる”という選択肢も大いにありだと思いませんか?!
また、中古車の場合は納期待ちが長い車と異なり、すぐに納車されます。人気車種の場合は納車に1年以上かかるケースがあることも考えると、魅力的ではないでしょうか。
■中古車のメリット、デメリット
“新車同様の中古車”を買う場合のメリットは何といってもその「安さ」が魅力ですが、デメリットは「自分の付けたいオプションが選べない」という点でしょう。
ただし、上記はメーカーオプションの場合のみで、ディーラーオプションの場合は後付けも可能です。
そのため、中古車を選ぶ際は車のカラー及びメーカーオプションを妥協しないようにしましょう。
■中古車を買うなら中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめ!
中古車を買うなら、中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめです。
中古車業界の最大手で、知名度も高く、信頼性が高いため安心です。
さらに、ガリバーは以下のメリットもあります。
- 修復歴車(事故車、事故歴ありの車)を販売していない
- 納車後、100日以内であれば返品可能
- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。
特に驚きなのが、100日以内であれば返品可能というところではないでしょうか。これなら、仮に購入した車に問題があった場合や、急に車の使用シーンが大きく変わっても安心ですよね。
その他、ディーラーよりも長い10年保証というのも心強いです。ハイブリッドカーのバッテリーなども保証対象なのでさらに安心です。走行距離が何kmでも保証対象です。
■中古車は早いもの勝ち!非公開在庫もある!
中古車は基本的に1台限りのものですので、良い車も早く問い合せしないと売れてしまう可能性があります。
また、ガリバーでは毎日約500台の車を買取しており、まだネット上で公開されていない車(非公開在庫)もたくさんあります。
ガリバー 公式サイトに登録すれば、自分で検索するだけでは見つけられない”あなたに最適な車”をガリバーが探し出してくれます。さらに「非公開在庫」も優先的に紹介してもらえます。
気になった車、欲しい車がある方はガリバーに登録して探してもらいましょう!
※中古車の販売金額は申込完了ページには表示されません。登録後、ガリバーから電話がかかってくるので、そこで詳しい話を聞いてみましょう。
まとめ
今回は、日産「エクストレイル」、トヨタ「ハリアー」、マツダ「CX-5」の違いを比較しながらご紹介しました。
- 最も広い室内、優れた4WD性能、そして「プロパイロット」が装備された日産「エクストレイル」
- インテリアやエクステリアの上質さ、2.0Lターボ車を選択できるトヨタ「ハリアー」
- 優れた加速性能、優れた安全性能、優れた4WD性能、そして質感の高いマツダ「CX-5」
個人的には「CX-5」に最も魅力を感じますが、車を購入する優先順位やこだわりによって、どの車が良いかは変わってくると思います。
あなたが最も欲しいと思った車を購入する様にしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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