こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2019年12月16日に「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム」がZESP2(ゼスプ2)からZESP3(ゼスプ3)に改定となったことで、実質の値上げ、つまり改悪されたのでは!?と感じた理由をまとめてみました。
日産「リーフ」といえば、電気自動車の中では比較的価格が安く、月2,000円(税別)で乗り放題とコストメリットが大きいことも特徴でしたが、今回の改定でコストメリットは減少か!?
使いホーダイプランは廃止!最低価格は月2,500円!
2019年12月16日にZESP3(ゼスプ3)に改定となったことにより、ZESP2(ゼスプ2)の新規受付は2019年12月15日までとなっています。
まず、ZESP3(ゼスプ3)に”改悪された”と感じた最大の理由は「使いホーダイプラン」がなくなったこと、そして「使いホーダイプラン」の変わりにできた「プレミアム」の最低価格が月2,500円(税別)となったことでしょう。
※月2,500円(税別)は3年定期契約料金
ZESP3(ゼスプ3)の内容は以下のとおりです。
上記のとおり、ZESP2(ゼスプ2)では月2,000円(税別)で日産販売店舗と高速道路・コンビニ・商業施設等で急速充電が使い放題だったのに対して、最も安い月2,500円(税別)のプランでも10回(100分相当)だけと制限付きになっています。
さらに、オーバーした場合の価格が350円/10分というのも、ZESP2(ゼスプ2)の15円/分と比較すると、10分あたり200円高くなっていることになります。
逆に普通充電が使い放題となっていますが、充電時間の長さを考えるとあまり嬉しくありません。
また、自宅充電が多い方はZESP2(ゼスプ2)の「つど課金プラン」の月1,000円より安い月500円のプランが選べるメリットがありますが、急速充電の価格は500円/10分とZESP2(ゼスプ2)時代より10分あたり350円も高くなっています。
年間走行距離が8,000km以上の人は月3,550円必要!?
500円の価格上昇くらいなら・・・と思ってしまいそうですが、実は500円ではすまないかもしれません。
「プレミアム10」は月の目安走行距離が800km以内となっていますが、これはWLTCモード(40kWhなら322km)の電費で100分充電した場合で算出されています。
ですが、実際はもっと航続距離が短く240km前後となるため、実電費で計算すると月600km、年間7,200kmしか走行できません!
つまり、年間走行距離が8,000km以上の方は月500円アップではすまないのです。
年間走行距離が1万kmの場合、月3回程度(1,050円)追加で急速充電が必要となり、年間で12,600円追加で必要になる計算になります。
もちろん、普通充電も合わせて使用すれば上記の価格を抑えることも可能でしょう。
だとしても、ZESP2(ゼスプ2)時代よりも値上げされた感が半端ではありません。
1秒超えれば2カウントというのも気になる!!
さらに気になるのが、「10分1秒充電した場合、2回分(20分)の課金となる」点です。
1秒でもオーバーすれば2カウントってかなりシビアです。
これにより、追加充電費用がさらに発生する可能性があり、年間走行距離1万km程度の方でも「プレミアム20」を選択した方が安くなる可能性もでてきます。
ITサポートも廃止!?契約解除料が発生!
ZESP3(ゼスプ3)のプランを契約する場合3年定期契約がお得ですが、ここで注意が必要なのが”契約して3年未満(36ヶ月目以外)は契約解除料12,000円(税別)が発生する”ことです。
まるでスマートフォンの契約の様な感じです。
これにより、クルマを乗り換える場合、これまでなかった契約解除料を気にする必要がでてきます。
・・・これは改悪以外の何物でもありませんね。
また、ZESP3(ゼスプ3)のサービス内容にオペレーターサービスなどが使用できる「ITサポート」の記載がありません。
値上げされただけでなく、サービス内容も減少したということでしょうか。
まとめ
今回は、ZESP2(ゼスプ2)からZESP3(ゼスプ3)の改定となったことで、改悪されたのでは!?と感じた理由をまとめてみました。
簡単にまとめると、充電料は値上げとなり、サービス内容は減少、充電時間や充電回数を気にする必要が発生し、契約解除時期も気にする必要がでてきた、ということになります。
「いつでも、どこでも、気軽に充電」ということでしたが、果たして気軽に充電できるのか・・・
散々悪い話ばかりしましたが、日産以外の他メーカー車両オーナーでも契約が可能となったこと、1枚のカードで複数台の車両に充電する事が可能となったことは改良された点でしょう。つまり、ZESP3(ゼスプ3)はテスラやホンダの電気自動車オーナーでも契約可能ということですね。
2020年以降、各社新型電気自動車が発売される中で、充電定額サービスがあることが日産の電気自動車を選択する大きなメリットであったと感じていました。
ホンダなど各社がどういったサービスを展開するかによりますが、今回の改定で日産の電気自動車を選択するメリットが減少した様に感じます。
電気自動車を普及させたいのであれば、ユーザー側にガソリン車やハイブリッド車よりもコストメリットがあることをより提示すべきかと筆者は考えます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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