こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2023年5月10日にマイナーチェンジ(一部仕様変更)が行われたスズキ「ソリオ」と、2021年12月3日にマイナーチェンジ(一部仕様変更)が行われたスズキ「スペーシア」の違いを、エクステリア・インテリア・加速性能・燃費性能・車内の広さ・安全性能・価格など、元「スペーシア」オーナーの筆者が各項目を徹底比較いたします。
果たしてどれほどの違いがあり、どっちが”おすすめ”なのか!?
ボディサイズの比較
「ソリオ」と「スペーシア」のボディサイズを比較してみましょう。
・ソリオ
全長(mm):3,790
全幅(mm):1,645
全高(mm):1,745
ホイールベース(mm):2,480
車両重量(kg):960~1,050
最小回転半径(m):4.8
最低地上高(mm):140
・スペーシア
全長(mm):3,395
全幅(mm):1,475
全高(mm):1,800
ホイールベース(mm):2,460
車両重量(kg):850~950
最小回転半径(m):4.4~4.6
最低地上高(mm):150
ボディサイズは、全長が39.5cm、全幅は17cm、ホイールベースは2cm「ソリオ」の方が大きくなっています。
特に全長と全幅が大きく異なるため、見た目も1回り大きく感じます。
最小回転半径も「スペーシア」の方が最大40cm小さいため、小回りがききます。
そのため、生活道路の様な細い道では「スペーシア」の方が扱いやすいでしょう。
一方、全高は「スペーシア」の方が5.5cmも高いため、室内の高さでは有利ですが、直進安定性や空力性能的には不利で、横風などの影響を受けやすくなっています。
一般道では大きな差異はありませんが、高速道路では横風の影響を受けやすいため、高速道路を快適に走行したいなら「ソリオ」の方がおすすめです。
車両重量は、概ね900kg前後の「スペーシア」に対して、「ソリオ」は概ね1,000kgを超えており、100kg程度重くなっています。
また、「スペーシア」は軽自動車なため、重量税的には「ソリオ」より2万円近くお得になります。
やはり、軽自動車は税制的に有利ですね。
”小さい”というのは、小回りの面では有利ですが、室内の広さや廉価な印象を受ける場合もありますので、一長一短あるでしょう。
そのため、購入する際に”何を重要視するのか”を再確認しておくことが大事でしょう。
エクステリアの比較
「ソリオ」と「スペーシア」のエクステリアを比較してみましょう。
「ソリオ」はフロントグリルが小さめで、キリッとした印象になっています。
「ソリオ バンディット」はポジションランプとヘッドランプを二段構えに配置した独創的なヘッドランプとなっており、4眼の様なデザインになっていることも特徴的です。
「スペーシア」は非常にシンプルで、ホイールキャップのデザインなどは可愛い印象もあり、どちらかといえば女性向けのデザインといった印象があります。
「スペーシア ギア」は流行りのSUV風のデザインとなっており、ハスラーの様な丸目のヘッドランプも特徴的です。
「スペーシア カスタム」は上記のモデルとは一転し、オラオラ感のある大きなフロントグリルとなっていることが特徴的です。「ソリオ バンディット」と比較しても質感で勝る印象があります。
上記のとおり、「スペーシア」は幅広いユーザーに受け入れられる各種モデルが設定されている点も一つの魅力でしょう。
インテリアの比較
「ソリオ」と「スペーシア」のインテリアを比較してみましょう。
インテリアの最大の違いは、ハンドル前の自発光メーターとマルチインフォメーションディスプレイ、そして最大9インチのナビとなっている「スペーシア」に対して、「ソリオ」はスピードメーターとマルチインフォメーションディスプレイが表示されたセンターメーターに最大10インチのナビとなっている点でしょう。
センターメーターは好き嫌いがありますが、「ソリオ」はセンターメーターにしたことにより運転席前にスマートフォン充電用USB端子も備えた収納スペースが設置されており、収納面ではメリットがあります。
また、インパネデザインは両車ともにまるっとした印象になっていますが、「ソリオ」の方が先進的なデザインとなっています。
「スペーシア」はスーツケースの様なインパネ(助手席前)、ルーバー式のエアコン吹き出し口となっていることも特徴的です。
その他、全グレードでファブリックシートとなっている「ソリオ」に対して、「スペーシア カスタム」の上位グレードならレザー調ファブリックシートとなっており、質感面では「スペーシア カスタム」が僅かに優れています。
室内の広さ・ラゲッジスペースの広さの比較
「ソリオ」と「スペーシア」の室内の広さ、ラゲッジスペースの広さを比較してみましょう。
室内長の比較
「スペーシア」:2,155mm
「ソリオ」:2,500mm
室内長は「ソリオ」の方が+34.5cm広い
室内幅の比較
「スペーシア」:1,345mm
「ソリオ」:1,420mm
室内幅は「ソリオ」の方が+7.5cm広い
室内高の比較
「スペーシア」:1,410mm
「ソリオ」:1,365mm
室内高は「スペーシア」の方が+4.5cm高い
ラゲッジスペースの比較
「スペーシア」:不明
「ソリオ」:不明
ラゲッジスペースは両車ともに数値が不明なため比較はできませんが、全長が長い「ソリオ」の方が間違いなく広いでしょう。
ただ、「スペーシア」の方が荷室開口高は17cmも高く、荷室開口地上高は15.5cmも低いため、自転車などを乗せやすく、使い勝手が良いでしょう。
※荷室開口幅は「ソリオ」の方が4.5cm広い
室内の広さ比較 まとめ
室内の広さは、全長が大きい「ソリオ」の方が圧倒的に広くなっています。
特に室内長と室内幅が広いため、運転席と助手席、そして後部座席も「ソリオ」の方が広くなっています。
後席センターアームレストが設定されているため、後部座席の快適性も高くなっています。
また、後部座席の足元スペースにゆとりを持たせた状態でもラゲッジスペースが広くなっている点が、「ソリオ」の魅力でしょう。
当然ですが、最大5人乗車できる点も大きな違いです。
ただ、「ソリオ」の後部座席には2名分のヘッドレストしか設定されておらず、その点は同クラス他社と比較すると残念ですね。
一方「スペーシア」は、室内幅の狭さを室内高でカバーしており、頭上空間に大きなゆとりがある点が魅力です。
ラゲッジスペースは「ソリオ」より狭くはなっていますが、前述の通り荷室開口高が高く、荷室開口地上高が低いため、自転車などを乗せやすく、使い勝手が良いでしょう。
上記のとおり、室内の広さは「ソリオ」が勝りますが、「スペーシア」も十分広いため、ラゲッジスペースを多様するか、5人乗車する機会があるか、などで判断すると良いでしょう。
使い勝手の良さ・ドライビング装備・快適装備の比較
「ソリオ」と「スペーシア」のドライビング装備、快適装備を比較してみましょう。
「ソリオ」には、「スペーシア」には無い以下の装備が搭載されています。
- フロントシートセンターウォークスルー
- 後席センターアームレスト
- ナビのディスプレイサイズが最大10インチ(スペーシアは最大9インチ)
「スペーシア」には、「ソリオ」には無い以下の装備が搭載されています。
- 撥水加工シート(ギア)
- コネクティッドサービス「スズキコネクト」
上記のとおり、「ソリオ」と「スペーシア」の装備差はあまりありません。
「ソリオ」が新型となった際に、スリムサーキュレーターや予約ロック機能が搭載され、装備差が少なくなった形です。
「ソリオ」と「スペーシア」の快適装備での最大の違いは、フロントシートセンターウォークスルーだと筆者は考えます。
上記により前席と後席の移動が車内で行えるため、駐車時に隣のクルマとの距離が狭いときにスライドドアから乗って前席に移動できたり、小さいお子さんがぐずったときなどに対応しやすい、などのメリットがあります。
後部座席のリクライニング機能や左右独立スライド機能など、シートアレンジでの差はないため、フロントシートセンターウォークスルーが使い勝手の面では最大の違いとなるでしょう。
一方「スペーシア」は、「スペーシア ギア」のシートが撥水加工となっている点でアウトドアでの使い勝手が良くなっています。
また、2021年12月3日の改良で、便利なコネクティッドサービス「スズキコネクト」が使用できるようになりました。
コネクティッドサービスは安全性の観点からも重要な装備の1つなってきていますので、「スペーシア」の大きな魅力といえます。
燃費性能の比較
「ソリオ」と「スペーシア」の燃費性能を比較してみましょう。
燃費性能は、WLTCモード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。
※補足:WLTCモードとは
JC08モードはエンジンが温まった状態からの測定結果を75%、エンジンが冷えた状態からの測定結果を25%の比率で燃費を算出していました。WLTCモードでは、エンジンが冷えた状態からの測定結果のみを使用し、乗員や積載物の重量も考慮されることになり、これまでのJC08モードよりも実燃費値に近い条件となります。
- WLTCモード:市街地、郊外、高速道路の平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード
- 市街地モード(WLTC-L):信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定
- 郊外モード(WLTC-M):信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定
- 高速道路モード(WLTC-H):高速道路等での走行を想定
・ソリオ
・1.2Lガソリン(2WD)
→19.0km/L(WLTCモード)
→15.94km/L(e燃費より)
・1.2Lマイルドハイブリッド(2WD)
→19.6km/L(WLTCモード)
→17.24km/L(e燃費より)
・1.2Lストロングハイブリッド
→22.3km/L(WLTCモード)
→17.42km/L(e燃費より)
・スペーシア
・660ccマイルドハイブリッド(スペーシア、2WD)
→22.2km/L(WLTCモード)
→19.49km/L(e燃費より)
・660ccターボ マイルドハイブリッド(カスタムまたはギア、2WD)
→19.8km/L(WLTCモード)
→17.53km/L(e燃費より)
燃費性能を比較すると、「スペーシア」のマイルドハイブリッド車と「ソリオ」のストロングハイブリッド車、「スペーシア」のターボ車と「ソリオ」のマイルドハイブリッド車の燃費性能(WLTCモード)は拮抗しています。
ただ、実燃費では車両重量が軽い「スペーシア」の方が優れています。
また、自動車税は「スペーシア」の方が2万円程度お得で、前述の通り軽自動車の方が税制上有利です。
では、維持費を年間走行距離8,000km、ガソリン代140円で計算してみましょう。
- 「ソリオ」1.2Lガソリン車:約10万円(燃料代7万円+自動車税3.05万円)
- 「ソリオ」1.2Lマイルドハイブリッド車:約9.5万円(燃料代6.5万円+自動車税3.05万円)
- 「ソリオ」1.2Lストロングハイブリッド車:約9.5万円(燃料代6.4万円+自動車税3.05万円)
- 「スペーシア」660ccガソリン車:約6.8万円(燃料代5.7万円+自動車税1.08万円)
- 「スペーシアカスタム」660ccターボ車:約7.5万円(燃料代6.4万円+自動車税1.08万円)
上記のとおり、「ソリオ」より「スペーシア」の方が年間の維持費が2~3万円程度安くなっています。
この維持費の安さが「ソリオ」と「スペーシア」の最大の違いの1つといえるでしょう。
維持費を安くしたいなら、間違いなく「スペーシア」がおすすめです。
エンジン性能の比較
「ソリオ」とスペーシアの加速性能を比較してみましょう。
その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。
- 出力:クルマの速さ
- トルク:クルマの加速力
簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。
・ソリオ
・1.2Lガソリン
→最高出力 67kW〈91PS〉/6,000rpm
→最大トルク 118N・m〈12.0kgf・m〉/4,400rpm
・1.2Lマイルドハイブリッド
エンジン
→最高出力 67kW〈91PS〉/6,000rpm
→最大トルク 118N・m〈12.0kgf・m〉/4,400rpm
モーター
→最高出力 2.3kW〈3.1PS〉/1,000rpm
→最大トルク 50N・m〈5.1kgf・m〉/100rpm
・1.2Lストロングハイブリッド
エンジン
→最高出力 67kW〈91PS〉/6,000rpm
→最大トルク 118N・m〈12.0kgf・m〉/4,400rpm
モーター
→最高出力 10kW〈13.6PS〉/3,185~8,000rpm
→最大トルク 30N・m〈3.1kgf・m〉/1,000~3,185rpm
・スペーシア
・660ccマイルドハイブリッド
エンジン
→最高出力 38kW〈52PS〉/6,500rpm
→最大トルク 60N・m〈6.1kgf・m〉/4,000rpm
モーター
→最高出力 2.3kW〈3.1PS〉/1,000rpm
→最大トルク 50N・m〈5.1kgf・m〉/1,00rpm
・660ccターボ マイルドハイブリッド
エンジン
→最高出力 47kW〈64PS〉/6,000rpm
→最大トルク 98N・m〈10.0kgf・m〉/3,000rpm
モーター
→最高出力 2.3kW〈3.1PS〉/1,000rpm
→最大トルク 50N・m〈5.1kgf・m〉/1,00rpm
「エンジン性能」を比較すると、まず最も非力なのは「スペーシア」の660ccマイルドハイブリッド車です。
あくまで参考値ですが、0-100km/h加速で比較すると、「ソリオ」の1.2Lガソリン車が9秒台と速く、1.2Lマイルドハイブリッド車とストロングハイブリッド車は11秒前半、「スペーシア」の660ccターボ車は11秒後半、「スペーシア」の660ccマイルドハイブリッド車は15秒台と最も遅くなっています。
上記の数値は走行環境などで前後しますが、加速性能の優秀さは概ね上記の順番となるでしょう。
そのため、加速性能を重視するなら「ソリオ」がおすすめです。
ただし、加速性能と維持費の安さを総合的に考えれば「スペーシア」のターボ車が最も優れているといえるでしょう。
ちなみに、両車ともに車速が一定以下になるとエンジンを自動停止する仕組みになっていますが、「ソリオ」は約13km/h以下、「スペーシア」は約10km/h以下と多少異なります。
上記は軽自動車で多く採用されている機能ですが、完全にクルマが停止する場合はエンジンを早めに停止させて僅かでも燃費向上に寄与する効果があるかと思います。
しかし、クルマが”止まりそうで止まらなかった”場合は、エンジンが停止した直後に再加速となるため、加速が遅れるというデメリットがあります。
上記の点では、エンジンが停止する速度が低い「スペーシア」の方が多少煩わしさを軽減できそうです。
安全性能の比較
「ソリオ」と「スペーシア」の安全性能を比較してみましょう。
下表に各車の安全装備を整理しています。同機能の装備を同行に示しています。
ソリオ | スペーシア |
デュアルカメラブレーキサポート | デュアルカメラブレーキサポート |
後退時ブレーキサポート | 後退時ブレーキサポート |
誤発進抑制機能 | 誤発進抑制機能 |
後方誤発進抑制機能 | 後方誤発進抑制機能 |
車線逸脱警報機能 | 車線逸脱警報機能 |
車線逸脱抑制機能 | 車線逸脱抑制機能 |
ふらつき警報機能 | ふらつき警報機能 |
先行車発進お知らせ機能 | 先行車発進お知らせ機能 |
標識認識機能[車両進入禁止、はみ出し通行禁止、最高速度、一時停止] | 標識認識機能[車両進入禁止、はみ出し通行禁止、最高速度、一時停止] |
ハイビームアシスト | ハイビームアシスト |
リヤパーキングセンサー | リヤパーキングセンサー |
アダプティブクルーズコントロール[全車速追従機能付] | アダプティブクルーズコントロール[全車速追従機能付] |
全方位モニター用カメラ | 全方位モニター用カメラ |
ヘッドアップディスプレイ | ヘッドアップディスプレイ |
安全性能を比較すると、上記のとおり違いはほとんどありません。
快適装備同様、「ソリオ」が新型となった際にアダプティブクルーズコントロールに全車速追従機能が追加、2023年5月10日の改良で車線逸脱抑制機能が追加されるなど、差がなくなった形です。
一方、2022年12月15日に追加された「ソリオ」のストロングハイブリッド車には全車速追従機能がありませんので、注意が必要です。
エアバッグについても、スズキ セーフティサポート非装着車を除く全車にサイドエアバッグやカーテンエアバッグも標準装備となっているため、違いはありません。
そんな装備差がほとんどない両車の最大の違いは「ヘッドアップディスプレイ」、「防眩式ルームミラー」です。
両車ともにヘッドアップディスプレイが搭載されていますが、フロントガラス投影式の「スペーシア」に対して、「ソリオ」は小型パネル式となっています。
ヘッドアップディスプレイを採用している多くのクルマがフロントガラス投影式となっている中、「ソリオ」は簡易版の小型パネル式が設定されています。
投影式と比べて性能的に大きく変わりませんが、表示位置調整ができないなどのデメリットがあります。
また、「ソリオ」には、普通車では当たり前の装備となっている防眩式ルームミラーが搭載されています。
後続車がハイビームにしているなどでルームミラーが眩しい時にルームミラー下のレバーを操作することにより、眩しさを軽減させることが可能です。
あくまで”手動式”なため、Cセグメントクラス以上のクルマに搭載されている自動防眩ルームミラーよりは機能的に劣りますが、何も搭載されていない「スペーシア」よりは便利です。
価格の比較
「ソリオ」と「スペーシア」の価格を比較してみましょう。
ソリオのおすすめグレード&価格
「ソリオ」のおすすめグレードは、「バンディット」の「HYBRID MV」で約213万円となります。
最も価格が安いガソリン車は、アダプティブクルーズコントロール・LEDヘッドランプ・スリムサーキュレーターなどの安全装備や快適装備が設定できず、室内もプラスチッキーな印象が強いため、利便性や質感を考慮すると、おすすめできません。
ガソリン車よりは装備内容が充実するものの、同理由から「ソリオ HYBRID MX」もおすすめできません。
ストロングハイブリッド車は、マイルドハイブリッド車との燃費性能(実燃費)差が限定的な一方、価格はマイルドハイブリッド車より20万円程度高くなっているため、おすすめできません。アダプティブクルーズコントロールが“全車速追従機能なし”という大きな欠点もあります。
「バンディット」を選択した理由は、見た目がスタイリッシュな点もありますが、本革巻きステアリングホイールやスリムサーキュレーターなどが装備され、カスタムモデルながら「ソリオ」の「HYBRID MZ」との価格差が3万円程度しかないからです。
全方位モニター付メモリーナビゲーション、ETC代等を20万円ほど足すと、「HYBRID MV」の価格が約233万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15万円程度の価格になります。
スペーシアのおすすめグレード&価格
「スペーシア」のおすすめグレードは、「スペーシア ギア」の「HYBRID XZターボ」で約180万円です。
「スペーシア ギア」を選択した理由は、エクステリアが流行りのSUV風となるだけでなく、「スペーシア」と異なりターボ車を選択でき、「スペーシア カスタム」より8万円程度安く購入できるからです。
ターボ車を選択した理由は、ノンターボ車だと加速が非常に遅いからです。
一方「スペーシア カスタム」なら、アウトサイドドアハンドルやインサイドドアハンドルはメッキとなり、カッコいい15インチアルミホイールが設定されるメリットは大きいでしょう。
「スペーシア」は各種装備面で廉価な印象がありますし、ターボ車を選択できませんが、その分価格が安い点が魅力です。
「スペーシア」なら「HYBRID X」 (約153万円)、「スペーシア カスタム」なら「HYBRID XSターボ」(約188万円)がおすすめです。
メーカーオプションの全方位モニター付メモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機、ディーラーオプションのETC代等を24万円ほど足すと、「HYBRID X(スペーシア)」は約185万円、「HYBRID XZターボ(ギア)」 は約204万円、「HYBRID XSターボ(カスタム)」は約212万円となります。
※「HYBRID X」にはメーカーオプションのアップグレードパッケージ(約8万円)も装備
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+10万円程度の価格になります。
価格比較 結果
上記の価格は税金などの諸費用を足していませんが、値引き額で概ね相殺されるでしょう。
上記金額を比較すると、「スペーシア」の方が最大で50万円程度安いことが分かります。
質感差が大きく異なるため、「スペーシア ギア」や「スペーシア カスタム」と比較しても、20~30万円程度安くなることが分かります。
また、前述の通り、維持費も「スペーシア」の方が安くなりますので、初期費用+維持費の総額で考えても「スペーシア」の方がかなり安くなるでしょう。
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■中古車のメリット、デメリット
“新車同様の中古車”を買う場合のメリットは何といってもその「安さ」が魅力ですが、デメリットは「自分の付けたいオプションが選べない」という点でしょう。
ただし、上記はメーカーオプションの場合のみで、ディーラーオプションの場合は後付けも可能です。
そのため、中古車を選ぶ際は車のカラー及びメーカーオプションを妥協しないようにしましょう。
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中古車を買うなら、中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめです。
中古車業界の最大手で、知名度も高く、信頼性が高いため安心です。
さらに、ガリバーは以下のメリットもあります。
- 修復歴車(事故車、事故歴ありの車)を販売していない
- 納車後、100日以内であれば返品可能
- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。
特に驚きなのが、100日以内であれば返品可能というところではないでしょうか。これなら、仮に購入した車に問題があった場合や、急に車の使用シーンが大きく変わっても安心ですよね。
その他、ディーラーよりも長い10年保証というのも心強いです。ハイブリッドカーのバッテリーなども保証対象なのでさらに安心です。走行距離が何kmでも保証対象です。
■中古車は早いもの勝ち!非公開在庫もある!
中古車は基本的に1台限りのものですので、良い車も早く問い合せしないと売れてしまう可能性があります。
また、ガリバーでは毎日約500台の車を買取しており、まだネット上で公開されていない車(非公開在庫)もたくさんあります。
ガリバー 公式サイトに登録すれば、自分で検索するだけでは見つけられない”あなたに最適な車”をガリバーが探し出してくれます。さらに「非公開在庫」も優先的に紹介してもらえます。
気になった車、欲しい車がある方はガリバーに登録して探してもらいましょう!
※中古車の販売金額は申込完了ページには表示されません。登録後、ガリバーから電話がかかってくるので、そこで詳しい話を聞いてみましょう。
まとめ
今回は、スズキ「ソリオ」と「スペーシア」の違いを徹底比較してみました。
「ソリオ」と「スペーシア」の比較結果を以下にまとめてみました。
- 運転のしやすさ:小回りは「スペーシア」が良い
- 車内の広さ:「ソリオ」が圧倒的に広い
- 快適装備:「ソリオ」はフロントシートセンターウォークスルーが便利
- 燃費性能:実燃費では「スペーシア」が優秀、維持費は2~3万円程度安い
- エンジン性能:「ソリオ」が優秀
- 安全性能:引き分け
- 価格の安さ:「スペーシア」の方が20万円以上安い
上記のとおり、車内の広さや加速性能では「ソリオ」が、燃費性能や価格の安さでは「スペーシア」が優れていました。
各項目で細かな違いはありましたが、決め手は”軽自動車の性能と見た目”をどう考えるかによると筆者は考えます。
走り、特に高速道路上での走行性能について軽自動車で不満がなく、見た目も不満がないのなら、価格差から「スペーシア」を選択した方が良いでしょう。
筆者も元「スペーシア カスタム」のオーナーですが、乗り換えた最大の理由は”走り”だったからです。
逆に走行性能に不満がないのなら、価格差ほどの装備差がないため、間違いなく「スペーシア」の方がお得です。
軽スーパーハイトワゴンはリセールバリューも高いため、売るときのことを考えてもメリットは大きいです。
走行性能や見た目、”軽自動車”というクラスに少しでも不満があるのなら、「ソリオ」を選択した方が良いでしょう。
長距離ドライブなどが多い場合も「ソリオ」を選択した方が快適です。
走行性能を重視する筆者としては、「ソリオ」の方がおすすめです。
よく分からない方は、少しお金の無駄にはなりますが、一度「スペーシア」を購入してみて、不満だったら「ソリオ」に乗り換えるという手もありだと思います。
当然、賢い買い方ではないため、事前にしっかり試乗して、自分にあったクルマはどちらなのか検討することをおすすめします。
何れにしても、運転のしやすさ、ミニバンの様な広さにスライドドア、燃費の良さ、そして価格の安さを備えた「ソリオ」と「スペーシア」は、非常にコスパが優秀なクルマといえるでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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