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ダイハツ ロッキー試乗記~見積もり価格(値引き)はタントと同じ!?良点・欠点、おすすめグレードを解説!

車の比較&試乗記

こんにちは!青空ひつじ(♂)です。

今回は、2019年11月5日に発売された新型ダイハツ「ロッキー」にがっつり試乗してきましたので、良かった点や気になった点をご紹介します。

また、試乗した上で選んだ”おすすめグレード”もご紹介します。

「ロッキー」は価格が安いことも大きな魅力ですが、まさかの軽自動車である「タント」と同じ価格!?

 

※2021年11月1日に行われた一部改良後の最新の試乗記は、以下の記事にまとめています。

元ディーラーの「ライズ・ロッキーハイブリッド」試乗記【辛口評価】~1.2Lガソリンとハイブリッドの違いとは?!
こんにちは!青空ひつじ(♂)です。 今回は、2021年11月1日の一部改良にて追加されたトヨタ「ライズ」・ダイハツ「ロッキー」の1.2Lハイブリッド車、及び1.2Lガソリン車にがっつり試乗してきました。 そこで、「ライズ」・「ロッキー」を改...

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「新型ロッキー」のエクステリア


ダイハツ「ロッキー」公式HPより

フロントグリルやバックドアガーニッシュが艶有り塗装となっている点、ドアアウターハンドルがメッキとなっている点は質感高い印象です。また、2トーンカラーのルーフ部(ブラックマイカメタリック)が艶のある感じになっていたため、好印象です。

そのため、質感的には廉価な印象はなく、同クラス標準的、または1クラス上と比較しても遜色ない印象です。

トヨタ「RAV4」に似ていると言われているエクステリアですが、横並べで見ると明らかにコンパクトで結構異なる印象です。
※上記は「RAV4」とトヨタ「ライズ」を比較した印象です。

印象的だったのは、ドアの締めやすさやドアを閉めた音が比較的上質であったことです。ちょっと重めな音で、感覚的には1クラス上のCセグメントクラスなイメージです。

 

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「新型ロッキー」のインテリア、ラゲッジスペース


ダイハツ「ロッキー」公式HPより

「新型ロッキー」のインテリア

2019年末時点の他社コンパクトカーと比較すると、室内の質感は高めであるといえます。

コンパクトカーの中ではトップクラスの質感を誇るマツダ「MAZDA2(マツダ2)」と比較すると劣っている点もありますが、エアコンの操作パネルや中央のカップホルダー部(「ロッキー」はセンターコンソールボックス)については「ロッキー」の方が上質な印象です。

「ロッキー」の最上位グレード「Premium」なら、シートがファブリック×ソフトレザー調となるため、インテリアは「ライズ」より上質であるといえます。

 

そして、なんと言っても車内が広い!

これが「ロッキー」の大きな魅力の1つでしょう。

後部座席は足元及び頭上スペースが広く、Cセグメントクラスのトヨタ「カローラ」や「RAV4」にも勝る広さです。足元中央の凹凸が小さめだったため、後部座席の移動も比較的楽でしょう。僅かにリクライニングできることも好印象です。

昨今、ボディサイズは大きいのに車内は狭いという新型車が多い中、「ロッキー」はボディサイズは小さく車内は広いという素晴らしいクルマとなっています。

 

ちなみに、他車と車内の広さを比較すると以下のとおりです。

  • 「ロッキー」:室内長1,955mm、室内幅1,420mm、室内高1,250mm
  • 「RAV4」:室内長1,890mm、室内幅1,515mm、室内高1,230mm
  • 「ヴェゼル」:室内長1,930mm、室内幅1,485mm、室内高1,265mm
  • 「CX-3」:室内長1,810mm、室内幅1,435mm、室内高1,210mm
  • 「クロスビー」:室内長2,175mm、室内幅1,355mm、室内高1,280mm

比較すると、ボディサイズがさらに小さい「クロスビー」の広さにも驚きですが、「ロッキー」の広さもよく分かりますね。

 

「新型ロッキー」のラゲッジスペース

「ロッキー」は、ラゲッジスペースが同クラスSUVトップレベルの広さ(369L)であることを謳っていますが、実際見てもかなり広い印象です。

特に驚いたのが、アンダーラゲッジの広さです(80L)。かなり深くなっているため、背の高い荷物の収納に便利そうです。

ボディサイズが近い国産ライバル車と比較すると、ホンダ「ヴェゼル」が393L、マツダ「CX-3」が350L、スズキ「クロスビー」が203Lとなっていますので、「ヴェゼル」を除くと最も広いことが分かります。「ヴェゼル」より全長が335mmも短いことを考慮すると素晴らしい広さですよね!

 

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「新型ロッキー」の加速性能、走行性能、乗り心地


ダイハツ「ロッキー」公式HPより

「新型ロッキー」の加速性能

「ロッキー」のパワートレインは、直列3気筒1.0Lターボエンジンと非力ではありますが、スペック的には1.5L NAエンジンと同等で、1.0t未満の車両重量には十分な印象です。

ターボ車であるため、発進時は比較的スムーズで、上り坂も2,000回転程度で登ってくれます。そのため、街中でパワー不足を感じることはあまりないと思います。

また、パワーモードを選択するとアクセル操作のレスポンスが良くなり、加速感が向上します。走りを楽しみたい際には良い機能だと思います。回転数を常時高めにキープする様なモードではなかったものの燃費性能は落ちると思われますので、街中で使うことは少ないかもしれません。

パドルシフトの方が使いやすい気もしますが、シフトアップやシフトダウンが行えるシーケンシャルシフトが全車標準装備となっている点も好印象です。

 

ただ、急な上り坂となれば3,000回転程度にはなりますし、高速道路の追い越し時などは若干パワー不足を感じるでしょう。

上記をまとめると、パワー不足感は少ないものの、”走りが面白い”と感じるクルマではない印象です。

加速性能とは関係ありませんが、新型ダイハツ「タント」と同じ独特なウィンカー音やウィンカーの(カチッとハマらない)操作性が少し気になりました。

 

「新型ロッキー」の走行性能

悪路走破性などは試せていませんが、「ダイナミックトルクコントロール4WD」が採用されており、最低地上高185mmと十分なロードクリアランスとなっています。

ちなみに、他車と最低地上高を比較すると以下のとおりです。

  • 「ロッキー」:185mm
  • 「RAV4」:190~200mm
  • 「ヴェゼル」:185mm(4WD車、「TOURING」は170mm)
  • 「CX-3」:160mm
  • 「クロスビー」:180mm

 

また、全長3,995mm、全幅1,695mmというコンパクトな5ナンバーサイズで、最小回転半径が最大でも5.0mと小回りが良いため、非常に運転しやすい印象です。「RAV4」と比較すると圧倒的に運転しやすいです。

 

「新型ロッキー」の乗り心地

静粛性は比較的良く、段差による突き上げもかなり抑えられている印象です。

乗り心地は、サスペンションが優秀な「カローラ」やホンダ「シビック」などと比較すると劣るものの、1クラス上のCセグメントレベルだと感じました。

後部座席の座り心地も家族に好印象でした。

 

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「新型ロッキー」の安全性能


ダイハツ「ロッキー」公式HPより

「ロッキー」には、「タント」から搭載された次世代スマートアシストに「ブラインドスポットモニター」と「リヤクロストラフィックアラート」の2機能を追加されています。

そのため、「ロッキー」の安全性能は先進的です。

では、ライバル車と比較するとどうなのか!?

 

CX-3ヴェゼルロッキークロスビー
アダプティブ・LED・ヘッドライトアダプティブドライビングビーム
ハイ・ビーム・コントロールシステムオートハイビームハイビームアシスト
サイドビューランプ
車線逸脱警報システム路外逸脱抑制機能車線逸脱警報機能、車線逸脱抑制制御機能車線逸脱警報機能
LKAS(車線維持支援システム)LKC(レーンキープコントロール)
アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(夜間歩行者検知機能付)衝突軽減ブレーキ衝突回避支援ブレーキ機能、衝突警報機能デュアルセンサーブレーキサポート
AT誤発進抑制制御[前進時][後退時]誤発進抑制機能ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能
スマート・シティ・ブレーキ・サポート[後退時]ブレーキ制御付誤発進抑制機能(後方)後退時ブレーキサポート
歩行者事故低減ステアリング
先行車発進お知らせ機能先行車発進お知らせ機能先行車発進お知らせ機能
ブラインド・スポット・モニタリング&リア・クロス・トラフィック・アラート※ディーラーオプション「リアカメラ de あんしんプラス2」ブラインドスポットモニター、リアクロストラフィックアラート
360°ビュー・モニターパノラマモニター全方位モニター用カメラ
交通標識認識システム標識認識機能標識認識機能(進入禁止)
ドライバー・アテンション・アラートふらつき警報機能
マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(全車速追従機能付)アダプティブ・クルーズ・コントロール全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールクルーズコントロールシステム
フロントパーキングセンサー、リアパーキングセンサー※ディーラーオプション「パーキングセンサー」コーナーセンサー(フロント/リヤ)リヤパーキングセンサー
自動防眩ルームミラー自動防眩ルームミラー防眩式ルームミラー
スマートパノラマパーキングアシスト

上記のとおり、「ロッキー」と「CX-3」が概ね先進機能を網羅していて優秀であることが分かります。

「ロッキー」は、「CX-3」と比較すると「レーンキープコントロール」や「サイドビューランプ」が搭載されている点で優秀ですが、夜間歩行者検知機能付の自動ブレーキや「自動防眩ルームミラー」が搭載されていない点で劣ります。

また、電動パーキングブレーキではないため、アダプティブクルーズコントロールの停止保持ができない、ブレーキホールド機能がないなどの欠点もあります。

「ロッキー」は「スマートパノラマパーキングアシスト」を設定できる強みはありますが、筆者的には駐車支援機能はまだまだ発展途上で、そこまで優位性はないと考えます。

「ヴェゼル」と「クロスビー」の一部グレードではオプション設定となっているものの、カーテンエアバッグとサイドエアバッグが概ね標準装備となっている点は各車素晴らしいです。

 

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「新型ロッキー」の燃費性能、価格、おすすめグレード


ダイハツ「ロッキー」公式HPより

「新型ロッキー」の燃費性能

「ロッキー」の燃費性能は、SUV(ガソリン車)の中で最も低燃費であることを謳っています。

では、ライバル車と比較してみましょう。

 

・新型ロッキー

・1.0Lターボ ※2WD
→23.4km/L(JC08モード)
→18.6km/L(WLTCモード)
→14.44km/L(e燃費より)

 

・ヴェゼル

・1.5Lガソリン ※2WD
→21.2km/L(JC08モード)
→13.92km/L(e燃費より)

 

・CX-3

・1.5Lガソリン ※2WD
→17.0km/L(WLTCモード)
→-(e燃費より)

 

・クロスビー

・1.0Lターボ ※2WD
→22.0km/L(JC08モード)
→15.53km/L(e燃費より)

 

カタログ燃費上では、SUV(ガソリン車)の中で最も低燃費であることが分かります。

排気量が同じで車両重量が類似している「クロスビー」ですが、実燃費では僅かに「ロッキー」を上回っています。

 

「新型ロッキー」の価格、おすすめグレード

「ブラインドスポットモニター」と「リヤクロストラフィックアラート」を「G」に設定するなら、「Premium」との価格差が10万円以下となるため、車内の質感が上がる「Premium」の方が良いと筆者は考えます。

ただ、シート表皮がフルファブリックで十分ということであれば、「G」に革巻ステアリングと本革シフトノブをオプション装備させた方が安くなるため、おすすめです。その場合の装備差はシート以外でLEDフットイルミネーションと運転席シートバックポケット程度となります。

「Premium」と装備差もあまりなく、「ライズ」よりも安くなるため、お得に購入したいなら「ロッキー」の「G」が最もおすすめです。

 

価格は、パノラマモニターパック、マット、ETC程度をオプション設定した「Premium」で約231万円、「G」で約225万円となります。

驚きだったのが、発売して間もないにの関わらず、値引き額が20万円もあったことです。

同ダイハツの軽自動車「タントカスタム」の「カスタムRS」が約220万円でしたので、「ロッキー」と「タント」の価格差はほとんどないということも驚きです!

もちろん、維持費を考慮すれば「タント」の方が安くなることは間違いありませんが、同じ価格であれば「ロッキー」の方が良いと考える方も少なくないのではないでしょうか。

ちなみに、「ヴェゼル」の「X・Honda SENSING」、「クロスビー」の「HYBRID MZ」も同価格帯となっています。

 

軽自動車並みの価格で、カッコよく、運転がしやすく、車内が広く、安全性能が高い「ロッキー」は、”めちゃくちゃ買い”だと筆者は考えます。

新型ダイハツ「ロッキー」&トヨタ「ライズ」の違いを徹底比較、どっちがおすすめ!?
こんにちは!青空ひつじ(♂)です。 今回は、2019年11月5日に発売された新型コンパクトSUVダイハツ「ロッキー」とトヨタ「ライズ」の違いを徹底比較してみました。 また、「ロッキー」と「ライズ」の”良い点”や”気になる点”、どっちが”おす...

 

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まとめ

「新型ロッキー」は、扱いやすい5ナンバーサイズのSUVでありながら車内が広く、見た目もカッコよく、そして圧倒的に安いことが最大の魅力であると個人的には思います。

先進安全装備や悪路走破性、そして”走り”では「RAV4」などのミディアムクラスSUVには勝てないため、圧倒的な価格の安さと取り回しの良さに重きを置く方には非常におすすめであると考えます。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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