こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2022年10月3日に一部改良が行われたトヨタ「カローラツーリング」と、2019年5月10日にマイナーチェンジされたホンダ「シャトル」を、エクステリア・インテリア・加速性能・燃費性能・車内の広さ・安全性能・価格など、各項目を徹底比較いたします。
果たしてどれほどの性能差があり、どっちが”買い”なのか!?
■2020年4月12日追記
筆者はスバル「インプレッサスポーツ」からトヨタ「カローラツーリング」に乗り換えました!
「カローラツーリング」の良い点や気になる点、実燃費や価格、各装備の使用感などを大量の写真とともに紹介していますの。是非参考にしてみてください。
ボディサイズ・エクステリアの比較
ボディサイズ
・カローラツーリング
全長(mm):4,495
全幅(mm):1,745
全高(mm):1,460
ホイールベース(mm):2,640
車両重量(kg):1,260~1,440
最小回転半径(m):5.0~5.3
最低地上高(mm):130
・シャトル
全長(mm):4,440
全幅(mm):1,695
全高(mm):1,545
ホイールベース(mm):2,530
車両重量(kg):1,130~1,300
最小回転半径(m):4.9~5.2
最低地上高(mm):130(4WD車は145)
「カローラツーリング」と「シャトル」のボディサイズはそっくりですが、以下の点で異なります。
- 「シャトル」は全幅が1,700mm未満の3ナンバーサイズ
- 「シャトル」の方が全高が8.5cm高い
- 車両重量は「シャトル」の方が150kg程度軽い
- 最小回転半径は「シャトル」の方が小さく、小回りがきく
ボディサイズは似ていますが、Cセグメント用のプラットフォームとなっている「カローラツーリング」に対して、ホンダ「フィット」をベースとした「シャトル」の方が全体的に小さく、軽くなっています。
最小回転半径は、エントリーグレードと中間グレードで5.0mとなっている「カローラツーリング」に対して、「シャトル」は最上位グレードを除くと4.9mとなっているため、「シャトル」の方が小回りがききます。
そのため、取り回しの良さでは「シャトル」に軍配が上がるでしょう。
”運転のしやすさ”について、ほとんど差がない印象です。
ただ、前方視界についてはフロントガラスの傾斜が緩い「カローラツーリング」の方が好印象でした。
何れにしても、共に運転のしやすい部類に入るでしょう。
エクステリア
エクステリアの質感については、両車ともに高級感などはそこまでなく、同レベルな印象です。
「カローラツーリング」は、フロントロアグリルがブラック艶有り塗装になっていたり、上位グレードであればダークグレーメタリック塗装となるドアミラーやアルミホイールが上質です。
「シャトル」は最上位グレードのみクロームメッキのアウタードアハンドルやサイドシルモールが追加され、ルーフレールも標準装備されます。
「カローラツーリング」は、フロントフォグランプが上位グレードでないと標準装備されません。
その点「シャトル」はエントリーグレードを除き標準装備となっています。
同セグメントだと、フロントグリルやリアルーフスポイラー、リアバンパー、センターピラーなど、各場所にピアノブラック塗装が施されているマツダ「MAZDA3(マツダ3)」が、最も高級感がある印象です。
インテリア・居住性・ラゲッジスペースの比較
インテリア
インテリアの質感について、まずシートを比較すると最上位グレードであれば合成皮革+レザテックとなる「カローラツーリング」の方が質感が高くなっています。
インパネやドアアームレストについても合成皮革巻きとなる「カローラツーリング」の方が上質です。
ただ、中間グレードになるとファブリックとなるため、中間グレードでもコンビシートとなっている「シャトル」の方が質感が高いといえます。
その他はそこまで差はない様に感じましたが、両車ともに中間グレードとはインパネ、ドアアームレスト、ドアトリム、センターコンソールボックスなど結構質感が異なるため、質感が比較的高いのは最上位グレードのみといえます。
「シャトル」の良い点は、中間グレードからステンレス製スポーツペダルとなっているところです。
逆に、リアセンターアームレストは最廉価グレードには設定されていないため、その点は全車標準装備となっている「カローラツーリング」の方が良いです。
ちなみに、「カローラツーリング」はインサイドドアハンドルが少し安っぽい印象です。
インサイドドアハンドルについては、最廉価グレードでも高輝度シルバー塗装となっている「シャトル」の方が上質です。最上位グレードであればクロームメッキとなります。
同セグメントだとエクステリア同様、革素材が多く用いられ、メッキ加飾も多く、安い素材がほとんど使用されていない「MAZDA3(マツダ3)」が最も高級感がある印象です。
8スピーカーのオーディオシステムの搭載など、すごい細かい所までこだわって造られているなと感じられます。
居住性・ラゲッジスペース
室内長の比較
トヨタ「カローラツーリング」:1,795mm
ホンダ「シャトル」:1,925mm
「シャトル」の方が+13.0cm広い
室内幅の比較
トヨタ「カローラツーリング」:1,510mm
ホンダ「シャトル」:1,450mm
「カローラツーリング」の方が+6cm広い
室内高の比較
トヨタ「カローラツーリング」:1,160mm
ホンダ「シャトル」:1,290mm
「シャトル」の方が+13cm高い
ラゲッジスペースの比較
トヨタ「カローラツーリング」:392ℓ
ホンダ「シャトル」:570ℓ
「シャトル」の方が+178ℓ広い
車内の広さ比較 まとめ
室内の広さは上記の数値のとおり、「シャトル」の圧勝でしょう。
室内幅こそ5ナンバーサイズのため「カローラツーリング」より僅かに狭くなっていますが、その他では圧倒しています。
そのため、「シャトル」の方がファミリー向け要素が強い印象です。
「カローラツーリング」は比較的狭い部類に入りますが、圧迫感を感じるほど狭い印象はありません。
ただ、リヤドアの開閉度が狭く、室内高が低いため、小さい子どもを抱っこしての乗車や降車は「シャトル」より不便です。
ちなみに「カローラ」シリーズで最も狭いのは「カローラスポーツ」です。
快適装備の比較
「カローラツーリング」には、「シャトル」には無い以下の装備が搭載されています。
- 電動パーキングブレーキ(「シャトル」は足踏み式)
- ブレーキホールド
- カラーヘッドアップディスプレイ
- エアクリーンモニター
- ナノイーX
- ステアリングヒーター
- ラゲッジ側面に設置された、引けば後部座席が倒れるレバー
- 充電用USB端子3個(「シャトル」はオプションで1個)
- コネクティッドサービス
「シャトル」には、「カローラツーリング」には無い以下の装備が搭載されています。
- 左右独立温度コントロール式フルオート・エアコンディショナー
- プラズマクラスター
- マルチユースバスケット
- チップアップ機構付きリアシート
- パドルシフト
チップアップ機構付きリアシートであり、ラゲッジスペースが広い「シャトル」の方が車内の使い勝手は良いでしょう。
しかし、何と言っても最大の違いは、「カローラツーリング」には電動パーキングブレーキ、ブレーキホールドが搭載されていることでしょう。
筆者も普段電動パーキングブレーキを使用していますが、便利すぎて、もう搭載されていないクルマには戻れないくらいです。
電動パーキングブレーキが便利なのは、“パーキングブレーキの操作が一切不要になる”ことにあります。
ギアをD(ドライブ)にしてアクセルを踏むと自動的にパーキングブレーキが解除され、ギアをP(パーキング)にすると自動的にパーキングブレーキがかかります。
ブレーキホールドにより、赤信号などでブレーキを踏んでクルマが停止した際、停止状態が維持され、ブレーキペダルを踏み続ける必要がなくなる点も、めちゃくちゃ便利です。
もう1つ大きく異なるのが、コネクティッドサービスでしょう。
コネクティッドサービスは、緊急車両の手配、ドアロックなどのクルマの状況確認や遠隔操作が行えるため、便利なだけでなく保険としても使用できます。
全車標準装備されたディスプレイオーディオにより、スマートフォンとの連携(Apple CarPlay、Android Auto)も可能です。
今後発売される新型車は、コネクティッドサービスの使用が当たり前になっていきますので、現時点で使用可能な「カローラツーリング」の方が先進的であるといえます。
さらに、2022年の改良で常時最新の地図状態を維持できるコネクティッドナビ、エアコンの温度調整や窓の開閉が音声操作で可能なエージェント、月1,100円で無制限使い放題の車内Wi-Fi、スマホやスマートキーによりドライバー毎のメーター表示やディスプレイ表示などの設定を復元できるマイセッティングなど、便利なコネクティッドサービスが増えています。
10.5インチディスプレイオーディオや12.3インチマルチインフォメーションディスプレイ(デジタルメーター)も採用されたため、先進装備では「カローラツーリング」が大きく上回ります。
上記のほか、スマートフォンの充電設備も「カローラツーリング」の方が豊富に設定されています。
燃費性能の比較
燃費性能は、WLTCモード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。
※補足:WLTCモードとは
JC08モードはエンジンが温まった状態からの測定結果を75%、エンジンが冷えた状態からの測定結果を25%の比率で燃費を算出していました。WLTCモードでは、エンジンが冷えた状態からの測定結果のみを使用し、乗員や積載物の重量も考慮されることになり、これまでのJC08モードよりも実燃費値に近い条件となります。
- WLTCモード:市街地、郊外、高速道路の平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード
- 市街地モード(WLTC-L):信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定
- 郊外モード(WLTC-M):信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定
- 高速道路モード(WLTC-H):高速道路等での走行を想定
・カローラツーリング
・1.5Lガソリン
→19.1km/L(WLTCモード)
→15.63km/L(e燃費より)
・1.8Lハイブリッド ※2WD
→29.5km/L(WLTCモード)
→25.04km/L(e燃費より)
・シャトル
・1.5Lガソリン ※2WD
→19.4km/L(WLTCモード)
→15.16km/L(e燃費より)
・1.5Lハイブリッド ※2WD
→25.2km/L(WLTCモード)
→20.98km/L(e燃費より)
燃費性能は、「カローラツーリング」のハイブリッド車が最も優秀でしょう。
ガソリン車で比較すると以前は「シャトル」の方が優れていましたが、2022年の改良で「カローラツーリング」ガソリン車のパワートレインが1.8Lから1.5Lに変更となったため、差がなくなりました。
維持費を比較すると、年間走行距離1万kmの場合、ハイブリッド車なら「カローラツーリング」の方が年5,000円程度安くなるでしょう。
年間走行距離が半分の5千kmなら、価格差が半分程度になるイメージです。
つまり、ハイブリッド車もガソリン車も維持費の差はそこまで大きくないといえます。
エンジン性能・乗り心地の比較
エンジン性能
エンジン性能について、比較していきます。
その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。
- 出力:クルマの速さ
- トルク:クルマの加速力
簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。
・カローラツーリング
・1.5Lガソリン
→最高出力 88kW〈120PS〉/6,600rpm
→最大トルク 145N・m〈14.8kgf・m〉/4,800~5,200rpm
・1.8Lハイブリッド
エンジン
→最高出力 72kW〈98PS〉/5,200rpm
→最大トルク 142N・m〈14.5kgf・m〉/3,600rpm
フロントモーター
→最高出力 70kW〈95PS〉
→最大トルク 185N・m〈18.9kgf・m〉
リヤモーター
→最高出力 30kW〈41PS〉
→最大トルク 84N・m〈8.6kgf・m
→システム最高出力 103kW〈140PS〉
・シャトル
・1.5Lガソリン
→最高出力 95kW〈129PS〉/6,600rpm
→最大トルク 153N・m〈15.6kgf・m〉/4,600rpm
・1.5Lハイブリッド
エンジン
→最高出力 81kW〈110PS〉/6,000rpm
→最大トルク 134N・m〈13.7kgf・m〉/5,000rpm
モーター
→最高出力 22kW〈29.5PS〉/1,313~2,000rpm
→最大トルク 160N・m〈16.3kgf・m〉/0~1,313rpm
あくまで参考値ですが、0-100km/h加速は「シャトル」のハイブリッド車が8秒台、その他は何れも10秒~11秒前後といったイメージです。
ただ、「カローラ」は2022年の改良で、ハイブリッド車は第5世代1.8Lハイブリッドシステムに変更されたため、加速性能は大きく改善されています。
「カローラツーリング」には残念ながら設定されていませんが、「カローラスポーツ」の2.0Lガソリン車は、“走りの楽しさ”という点では非常に優れていると考えます。
各ガソリン車は、決してトルクフルでパワーがあるという印象はありませんが、街乗りでパワー不足を感じることはないと思います。
ただ、上り坂や追い越し時は若干パワー不足感があります。
発進時の加速性能は、モーターによるアシストがあるハイブリッド車の方が滑らかな印象です。その後の加速感は「カローラツーリング」より「シャトル」の方が鋭く感じました。
スペック的には似た様な性能となっていますが、「シャトル」は車両重量が軽いという大きなメリットがあります。
上記より、加速性能は「シャトル」のハイブリッド車が最も優秀でしょう。
乗り心地
乗り心地は、「カローラツーリング」の方が優れています。
路面の凹凸による突き上げなどを感じにくく、同様にサスペンション性能が高いと感じたホンダ「シビック」と似たような印象です。
静粛性についても、「カローラツーリング」の方が間違いなく静かです。
以上のことを総合して、乗り心地や静粛性は「カローラツーリング」の方が優秀でしょう。
安全性能の比較
安全性能について、比較していきます。
下表に各車の安全装備を整理しています。同機能の装備を同行に示しています。
カローラツーリング | シャトル |
レーダークルーズコントロール(全車速追従機能・カーブ速度抑制機能付) | アダプティブクルーズコントロール |
レーントレーシングアシスト、レーンディパーチャーアラート | LKAS<車線維持支援システム>、路外逸脱抑制機能 |
ドライバー異常時対応システム | - |
オートマチックハイビーム | オートハイビーム |
ブラインドスポットモニター | - |
パーキングサポートブレーキ(後方接近車両) | - |
安心降車アシスト | - |
プリクラッシュセーフティ[交差点右左折支援・低速時加速抑制機能・緊急時操操舵支援] | 衝突軽減ブレーキ<CMBS>、歩行者事故低減ステアリング |
プロアクティブドライビングアシスト | - |
パーキングサポートブレーキ(前後方静止物) | - |
ドライブスタートコントロール、プラスサポート | 誤発進抑制機能 |
発進遅れ告知機能 | 先行車発進お知らせ機能 |
ロードサインアシスト | 標識認識機能 |
防眩インナーミラー | 自動防眩ルームミラー |
ドライブレコーダー(前方)+録画機能付バックガイドモニター | - |
ソフトウェアアップデート | - |
上記のとおり、安全性能は「カローラツーリング」の方が先進的で圧倒的に優れています。
「カローラツーリング」の2022年改良以前から「カローラツーリング」の方が優れていましたが、2022年の改良で、さらに圧倒的な差となりました。
具体的には、以下の点で優れています。
- 自動ブレーキが最新で優秀
交差点右左折時の隣接2レーンまでの対向車、歩行者、自転車に対しても衝突警報や自動ブレーキが作動、さらに交差点の出合い頭時にも自車速度5~60km/hと幅広く作動する国産車トップクラスの性能
低速走行時にアクセルペダルを強く踏むと、出力を抑制、または弱いブレーキをかけて加速を抑制
歩行者と衝突する可能性が高い際に自車線内に回避するスペースがある際、ドライバーの回避操作をアシスト、車線逸脱抑制に寄与 - 後退時に後側方から接近する車両に対して、警告だけでなく自動ブレーキも作動する
- 「プロアクティブドライビングアシスト」により、衝突のリスクを大幅に低減
歩行車や自転車が横断する場合や、側道に歩行者や自転車、駐車車両がいる場合、ステアリング操作やブレーキ操作支援による衝突を事前に抑制
先行車や前方のカーブに対して減速操作をサポートし、頻繁な踏みかえ操作を軽減 - 「安心降車アシスト」により降車時の安全性が高い
後方から接近する車両や自転車を検知して、降車乗員と衝突する危険性がある場合、ドアミラーインジケーターの点滅、ブザー音での警告、ディスプレイ表示などが行われる - 「ドライバー異常時対応システム」により、高速道路での“もしも”に備えられる
レーントレーシングアシスト作動中にドライバーの無操作状態が続くとハザードランプやストップランプの点灯、ホーンを鳴らし、自車線内で停止、ドア解錠を行い、緊急車両の手配まで行う - レーダークルーズコントロールにカーブ速度抑制機能があるため、使い勝手が良い
ステアリングの切り始めを検知し、速度を抑制 - 赤信号の見落としや、赤信号への切り替わりをお知らせしてくれる
- ドライブレコーダーが標準装備されている
- ソフトウェアアップデートにより、Toyota Safety Senseに機能の追加や更新があった場合、DCM(通信)でアップデート
何と言っても、「カローラツーリング」は自動ブレーキの性能が優れています。
「シャトル」の自動ブレーキは、交差点右左折時では自動ブレーキが作動しない(しない可能性がある)レベルですが、「カローラツーリング」は2022年の改良で交差点右左折時でも対向車や歩行者、自転車に対しても作動するようになっています。
また、低速時加速抑制機能、緊急時操舵支援が追加、交差点の出合い頭時にも対応できるようになっています。
さらに、“衝突する可能性があるかもしれない”という状況を予測してステアリング操作やブレーキ操作を支援する「プロアクティブドライビングアシスト」も先進的で、この機能により事故を“もっと手前で”防いでくれます。
これらの機能は、新型「ノア」・「ヴォクシー」から採用されたもので、トヨタ「ハリアー」や「RAV4」には一部採用されていない機能も「カローラツーリング」には採用されています。
※交差点右左折時の自転車検知、交差点の出合い頭時の対応、プロアクティブドライビングアシストなど
「カローラツーリング」の自動ブレーキは、2022年時点でトップクラスの性能となっており、一部性能ではスバル「レヴォーグ」すら上回っています。
高速運転支援も優秀です。
「シャトル」のレーダークルーズコントロールは設定速度のままカーブを走行しようとするため、速度を自分で落とす必要がありましたが、今回の改良で自動的に速度が抑制されるようになっています。
また、前方認識範囲を拡大したことで無駄な加速・減速をなくせるようになっています。
そのため、レーダークルーズコントロールの利便性が大きく向上したといえます。
レーントレーシングアシストは、カーブや車両などの回避動作に対応できるようになっており、使用中にドライバーの無操作状態が続くと緊急車両の手配まで行うドライバー異常時対応システムが追加されています。
これにより、“もしも”の際の安心感が向上しています。
さらに、「カローラツーリング」は降車時の安全性も高くなっています。
降車時の事故を予防する「安心降車アシスト」は、「ブラインドスポットモニター」のセンサーを活用し後方から接近する車両や自転車を検知して、降車乗員と衝突する危険性がある場合、ドアミラーインジケーターの点滅、ブザー音での警告、ディスプレイ表示などが行われる機能で、これにより降車時の事故を防ぐことにつながります。
また、地味に魅力的なのがToyota Safety Senseのソフトウェアアップデート機能の有無です。
これにより、購入後の一部改良などで安全装備が追加されても自動的にアップデートしてくれますので、改良前後での安全装備差が減少することになります。
そして、昨今のトヨタ車の流れを組んでいるのがドライブレコーダーの標準装備化です。
何と言っても最大のメリットは、購入後別途ドライブレコーダーを設置する必要がないことでしょう。
その他、ディスプレイオーディオで録画映像を確認できたり、スマートフォンに録画映像を転送して確認できたりできることもメリットでしょう。
画質は若干カクカクしているものの、証拠映像としては問題ないレベルだと考えます。
ただし、「カローラツーリング」に採用されたドライブレコーダーは新型「シエンタ」などに採用されたものとは性能が異なります。
まず、前方のドライブレコーダーは新型「シエンタ」などと同じ車載カメラを使用したものですが、新型「シエンタ」などでは可能な駐車録画ができません。
さらに、後方は専用のカメラを使用したものではなくバックガイドモニターを使用した簡易なものになっています。
新型「シエンタ」に採用されたドライブレコーダーですら、録画時間が100分と短い、衝撃を検知した後から録画が開始されるタイプなため衝突時の映像は録画できない、衝撃が軽い人や自転車との接触の場合は保存されない、などとなっているため、気になる方は結局別途ドライブレコーダーを設置することになります。
トヨタ車に採用が進んでいるドライブレコーダーの標準装備化ですが、性能や仕様が車種によってバラバラなため、注意が必要になっています。
上記以外にも「シャトル」のアダプティブクルーズコントロールは30km/h以上で作動する機能、車線中央維持支援機能は65km/h以上で作動する機能となっており、性能的には2世代以上前のレベルです。
「自動防眩ルームミラー」が搭載されている点くらいしか、良い点はないでしょう。
価格の比較
価格について、比較します。
カローラツーリングのおすすめグレード&価格
「カローラツーリング」のおすすめグレードは、1.5Lガソリン車なら「W×B」(約250万円)、ハイブリッド車なら「HYBRID W×B」(約285万円)です。
オプションに、アクセサリーコンセント(ハイブリッド車のみ)、パーキングサポートブレーキなどの安全装備、ディスプレイオーディオPlusを加えると、「W×B」が約272万円、「HYBRID W×B」が約312万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+10~20万円程度の価格になります。
シャトルのおすすめグレード&価格
「シャトル」のおすすめグレードは、、ガソリン車なら「G・Honda SENSING」(約181万円)、ハイブリッド車なら「HYBRID Z・Honda SENSING」(約261万円)です。
「シャトル」の上位グレードは、リアカメラやETCが標準装備されているためお得です。
ディーラーオプションのナビ代等を加えると、「G・Honda SENSING」が約222万円、「HYBRID Z・Honda SENSING」が約280万円となります。
※「G・Honda SENSING」は、ナビ装着用スペシャルパッケージ、オートハイビーム、サイドカーテンエアバッグシステム、LEDヘッドライトなども設定
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15~25万円程度の価格になります。
価格比較 結果
上記の価格は税金などの諸費用を足していませんが、値引き額で相殺されるでしょう。
ガソリン車なら「シャトル」の方が50万円程度安く、ハイブリッド車なら「シャトル」方が30万円程度安くなりそうです。
ガソリン車の方が装備差が多くなるため、価格差も非常に大きくなりました。
「カローラツーリング」は近年より先進装備が豊富になったため、価格差は拡大しています。
「シャトル」は1クラス下のBセグメントクラスの価格とほぼ同じです。
そのため、安さを重視するなら「シャトル」1択ですね。
維持費(燃費性能)は「カローラツーリング」が優れていましたが、ここまで価格差があると、維持費を含めた総コストでも「シャトル」の方が安くなることは間違いありません。
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■中古車のメリット、デメリット
“新車同様の中古車”を買う場合のメリットは何といってもその「安さ」が魅力ですが、デメリットは「自分の付けたいオプションが選べない」という点でしょう。
ただし、上記はメーカーオプションの場合のみで、ディーラーオプションの場合は後付けも可能です。
そのため、中古車を選ぶ際は車のカラー及びメーカーオプションを妥協しないようにしましょう。
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中古車を買うなら、中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめです。
中古車業界の最大手で、知名度も高く、信頼性が高いため安心です。
さらに、ガリバーは以下のメリットもあります。
- 修復歴車(事故車、事故歴ありの車)を販売していない
- 納車後、100日以内であれば返品可能
- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。
特に驚きなのが、100日以内であれば返品可能というところではないでしょうか。これなら、仮に購入した車に問題があった場合や、急に車の使用シーンが大きく変わっても安心ですよね。
その他、ディーラーよりも長い10年保証というのも心強いです。ハイブリッドカーのバッテリーなども保証対象なのでさらに安心です。走行距離が何kmでも保証対象です。
■中古車は早いもの勝ち!非公開在庫もある!
中古車は基本的に1台限りのものですので、良い車も早く問い合せしないと売れてしまう可能性があります。
また、ガリバーでは毎日約500台の車を買取しており、まだネット上で公開されていない車(非公開在庫)もたくさんあります。
ガリバー 公式サイトに登録すれば、自分で検索するだけでは見つけられない”あなたに最適な車”をガリバーが探し出してくれます。さらに「非公開在庫」も優先的に紹介してもらえます。
気になった車、欲しい車がある方はガリバーに登録して探してもらいましょう!
※中古車の販売金額は申込完了ページには表示されません。登録後、ガリバーから電話がかかってくるので、そこで詳しい話を聞いてみましょう。
まとめ
今回は、トヨタ「カローラツーリング」とホンダ「シャトル」を比較しながらご紹介しました。
「カローラツーリング」と「シャトル」の比較結果を以下にまとめてみました。
- 運転のしやすさ:引き分け
- エクステリアやインテリアの質感:引き分け
- 車内の広さ:「シャトル」の圧勝
- 快適装備:荷室の使い勝手が良いのは「シャトル」、先進的なのは「カローラツーリング」
- 燃費性能:ハイブリッド車は「カローラツーリング」、ガソリン車は「シャトル」が優秀
- エンジン性能:「シャトル」が軽やか
- 乗り心地:「カローラツーリング」が優秀
- 安全性能:「カローラツーリング」の圧勝
- 価格の安さ:「シャトル」が最大50万円以上安い
「カローラツーリング」の方が安全性能は圧倒的に優秀で、乗り心地に優れ、コネクティッドサービスなど先進装備が豊富でした。
「シャトル」の方が車内は広く、加速は軽やかで、圧倒的に安く購入できるメリットがありました。
どの部分を優先するかによりますが、「カローラツーリング」がおすすめだと考えます。
理由は、トップクラスの安全性能を有しているからです。やはり”安全”は何物にも変えられません。
安全装備は年々進歩しており、せめて購入時点でトップクラスでなければ、購入後後悔する可能性もあるでしょう。
また、車内の狭さや加速性能もそこまで不満を感じるレベルではなかったからです。
ただ、どの点を重視するかによって、どちらが良いかは変わってくると思います。
クルマの購入で後悔しないためには、あなたが重視する項目は何なのか、よく確認しておくことが重要です。
1番売れているから何となく選んだ、燃費性能が良いから何となくハイブリッド車にした、などのクルマ選びをしない様にしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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