こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2021年10月7日に発売された日産「ノート AUTECH CROSSOVER(オーテック クロスオーバー)」と、普通の「ノート」の違いをまとめてみました。
「ノート クロスオーバー」は「ノート」より車高が高いことは明白ですが、その他どこが違い、どっちがおすすめなのか!?
【ノートとクロスオーバーの違い】エクステリア(外装)
※「ノート X」(ピュアホワイトパール)
まずは、エクステリア(外装)の違いからみていきましょう。
「ノート クロスオーバー」には、以下の専用装備が設定されています。
- 専用フロントグリル、グリルフィニッシャー(ダーククローム)
- 専用シグネチャーLED
- 専用ホイールアーチガーニッシュ、サイドシルプロテクター、ルーフモール
- AUTECH CROSSOVERエンブレム(フロント・リヤ)
- 専用サイドターンランプ付電動格納式リモコンドアミラー(メタル調フィニッシュ)
- 専用16インチアルミホイール(切削光輝)&195/60R16 89Hタイヤ
- 専用チューニングサスペンション
- 専用チューニング車速感応式電動パワーステアリング
- 専用ボディカラー(ミッドナイトブラック、オーロラフレアブルーパール/スーパーブラックの2トーン、プレミアムホライズンオレンジ/ステルスグレーの2トーン)
エクステリアにおける最大の違いは、フロントグリルと専用シグネチャーLED、ホイールアーチガーニッシュと16インチアルミホイールでしょう。
フロントグリルはメッシュ状の「ノート」に対して、「ノート クロスオーバー」は粒状のデザインになっています。
また、「ノート」にはない専用シグネチャーLEDも特徴的で、ホイールアーチガーニッシュ・サイドシルプロテクター・ルーフモール・アルミホイールによりSUVスタイルなデザインとなっています。
「ノート クロスオーバー」は、後ろから見た印象は「ノート」と大きく変わりませんが、前や特に横から見た印象は大きく異なるため、パッと見の印象でも違いがはっきりしており、力強い印象が感じられます。
エクステリアにおいては同じ「ノート」の派生車「オーラ」より、「ノート クロスオーバー」の方が違いが分かりやすくなっている印象です。
【ノートとクロスオーバーの違い】インテリア(内装)
※「ノート X」(スーパーブラック)
次は、インテリア(内装)の違いをみていきましょう。
「ノート クロスオーバー」には、以下の専用装備が設定されています。
- インストロア(ダークウッド調フィニッシャー)
- 合皮アームレスト<フロントセンター、フロントドア> (ブルーステッチ)
- フロントセンターコンソールボックス (ブルーステッチ)
- センターコンソール(AUTECHエンブレム)
- 専用ブラックレザレットシート(ブルーステッチ)
- 専用ブラック本革巻ステアリング(ブルーステッチ)
インテリアにおける最大の違いは、ダークウッド調フィニッシャーのインストロア、ブラックレザレットシートでしょう。
「ノート」のインストロアも比較的質感高い印象でしたが、「ノート クロスオーバー」はさらに1クラス上の質感となっています。
さらに、ブラックレザレットシートにより室内の質感が大きく向上しています。
「ノート」は、運転席まわりの質感は高いものの、(本革シート未設定の場合)シートの質感が低くなっているため、室内の雰囲気が大きく異なります。
また、ステアリングに関しても同様で、本革巻ステアリングにより質感が向上しています。
室内の質感が高い点も「ノート クロスオーバー」の魅力の1つでしょう。
【ノートとクロスオーバーの違い】ボディサイズ、運転のしやすさ
次は、ボディサイズと運転のしやすさの違いをみていきましょう。
ボディサイズは、以下の違いがあります。
・ノート
全長(mm):4,045
全幅(mm):1,695
全高(mm):1,505(X FOURは1,520)
ホイールベース(mm):2,580
車両重量(kg):1,190~1,340
最小回転半径(m):4.9
最低地上高(mm):120(4WD車は125)
・ノート クロスオーバー
全長(mm):4,045
全幅(mm):1,700
全高(mm):1,545
ホイールベース(mm):2,580
車両重量(kg):1,240~1,360
最小回転半径(m):4.9
最低地上高(mm):145(4WD車は150)
ボディサイズにおける最大の違いは、全幅と最低地上高でしょう。
「ノート クロスオーバー」の全幅はギリギリ3ナンバーサイズではないものの、「ノート」より5mm大きいため若干ワイドな印象があります。
そして、最低地上高と全高が高いため、SUVらしい力強い印象が感じられます。
運転席の位置も「ノート」より高くなっているため、見晴らしが良く僅かに運転しやすい印象もあります。
「ノート」より最低地上高が25mm大きいため、段差などでバンパーを擦る心配も軽減されます。
ただ、他のコンパクトSUVの最低地上高は、トヨタ「ヤリスクロス」が170mm、日産「キックス」が170mm、トヨタ「ライズ」が185mmとロードクリアランスにかなり余裕があります。
「ノート クロスオーバー」は決して悪路走破性が高いクルマではないため、その点は注意が必要です。
ちなみに、トヨタ「C-HR」の最低地上高が140mmですので、「C-HR」と同等であることがわかります。
【ノートとクロスオーバーの違い】加速性能、燃費性能
次は、加速性能や燃費性能の違いをみていきましょう。
■エンジン&モーター性能(ノート、ノート クロスオーバー)
・1.2Lハイブリッド(e-POWER)
エンジン
→最高出力 60kW〈82PS〉/6,000rpm
→最大トルク 103N・m〈10.5kgf・m〉/4,800rpm
モーター(フロント)
→最高出力 85kW〈116PS〉/2,900~10,341rpm
→最大トルク 280N・m〈28.6kgf・m〉/0~2,900rpm
モーター(リヤ)
→最高出力 50kW〈68PS〉/4,775~10,024rpm
→最大トルク 100N・m〈10.2kgf・m〉/0~4,775rpm
■燃費性能(ノート、ノート クロスオーバー)
・1.2Lハイブリッド(e-POWER)
→29.5km/L(WLTCモード)
→22.21km/L(e燃費より)
上記のとおり、基本性能は全く同じです。
「ノート クロスオーバー」は車両重量が「ノート」より20kg程度重くなるなど、諸条件は若干異なりますが、加速性能や燃費性能に大きな違いはないでしょう。
【ノートとクロスオーバーの違い】価格
最後は、価格の違いをみていきましょう。
※安全性能の違いは差がないため割愛しています。
車両本体価格は、以下の違いがあります。
- 「ノート X 2WD」:約219万円
- 「ノート クロスオーバー X 2WD」:約254万円
車両本体価格だけで比べると、約35万円もの価格差があります。
しかし、両車ともに・・・特に「ノート」はセットオプション設定により、価格が相当吊り上がります。
「ノート」には以下のオプションを設定します。
- NissanConnectナビゲーションシステムとプロパイロットのセットオプション(約42万円)
- LEDヘッドランプとアダプティブLEDヘッドライトシステムのセットオプション(約10万円)
- ETC車載器(約2万円)
プロパイロットの有無は意見が分かれるところかと思います。プロパイロットが不要であれば上記より約7万円価格を抑えることができます。
NissanConnectナビゲーションシステムを設定しないとインテリジェント アラウンドビューモニターやSOSコールなどの安全装備を設定できないため、これは必須でしょう。
今どき軽自動車でもLEDヘッドランプを設定することが多くなっているため、LEDヘッドランプも必須でしょう。
アルミホイールも設定しないと装備内容が合いませんが、本革シートとセットで価格は約34万円と高価なため、除外します。
「ノート クロスオーバー」には、「ノート」と同様NissanConnectナビゲーションシステムとプロパイロットのセットオプション(約44万円)を設定します。
「ノート」と異なり、上記のオプションにETC2.0車載器が含まれているため、若干価格が高く設定されています。
「ノート クロスオーバー」は、LEDヘッドランプやアダプティブLEDヘッドライトシステムが標準装備されているため、それらのオプションは不要になります。
その他のオプションはマット(2.2万円)程度を設定し、再度価格を比較してみましょう。
- 「ノート X 2WD」:約275万円
- 「ノート クロスオーバー X 2WD」:約301万円
オプション設定前は約35万円もの価格差がありましたが、価格差は約26万円まで縮まりました。
「ノート」は本革巻ステアリングではないため、仮に本革巻ステアリングと前席ヒーター付シートのセットオプション(約7.4万円)を設定すると、価格差は約18万円まで縮まります。
※ただし「ノート クロスオーバー」もステアリングヒーターと前席ヒーター付シートはオプション設定のため、「ノート クロスオーバー」にセットオプション(約7.4万円)を設定すると価格差の減少はありません。
上記の場合、「ノート」のオプション総額は約64万円と高額で、セットオプション設定により価格が相当吊り上げられていることがわかります。
このセットオプション設定が「ノート」の欠点といえるでしょう。
話が少し脱線しましたが、「ノート」と「ノート クロスオーバー」の価格差は約26万円あるということです。
同じ「ノート」の派生車「オーラ」と「ノート」の価格差が約28万円でしたので、「オーラ」と「ノート クロスオーバー」はほぼ同じ価格であることも分かります。
「ノート」と「ノート クロスオーバー」はどっちがおすすめ!?
ここまで「ノート」と「ノート クロスオーバー」の違いを徹底比較してきましたが、最大の違いはSUVスタイルなエクステリア、上質なインテリア、そして価格になるでしょう。
そのため、SUVスタイルな見た目が好みで、シートの質感を向上させたい方は「ノート クロスオーバー」がおすすめだと考えます。
同クラス同装備内容のハッチバックとSUVの価格差は一般的に30万円程度で、室内の質感が向上していることも考慮すると妥当な価格差かと考えます。
ただ、他のコンパクトSUVと比較すると力強さが少し物足りない印象もあるため、そこをどう考えるかがポイントでしょう。
一方、SUVスタイルである点に重きを置いていないのであれば、価格が安い「ノート」がおすすめだと考えます。
性能的に違いはないため、「ノート」の方が間違いなくコスパは優れています。
そのため、コストを重視するなら「ノート」1択です。
「ノート」と比べると価格差が大きいため、判断が分かれるところかと思います。
一方、同じ日産のコンパクトSUV「キックス」と比較すると「ノート クロスオーバー」の方が15万円程度安くなっています。
運転席まわりの質感や室内の広さ、燃費性能や乗り心地、そして安全性能が「ノート クロスオーバー」の方が圧倒的に優れているため、「キックス」より「ノート クロスオーバー」の方がおすすめだと考えます。
性能的には「ノート クロスオーバー」の方が優れている点が多いため、前述のとおりSUVとして事足りると考えるかどうかがポイントになってくるでしょう。
SUVとしての見た目的には「キックス」の方が良い、と考える方も少なくないでしょう。
「ノート」の方が安いとはいえ300万円近い価格になり、「ノート クロスオーバー」や「キックス」なら300万円以上の価格となるため、決して”安いクルマ”ではありません。
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まとめ
今回は、日産「ノート クロスオーバー」と日産「ノート」の違いをまとめてみました。
「ノート」は、1クラス上の質感となる「オーラ」やSUVスタイルの「クロスオーバー」など、派生車を立て続けに発売しています。
「ノート」はフルモデルチェンジにより総合力が高いクルマとなりましたので、「ノート」を気に入った方は“より選択肢が増えた”といえるでしょう。
前述のとおり、性能的には「キックス」よりも多くの項目で優れているため、「キックス」の購入を検討していた方には非常におすすめのコンパクトSUVであると考えます。
「ノート」を検討していた方も、SUVスタイルの方が良い、質感をもう少し向上させたいと考えていた方は、「ノート クロスオーバー」も検討してみましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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