こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2021年12月16日のマイナーチェンジ(年次改良)にてE型となったスバル「インプレッサ」と、2021年12月16日のマイナーチェンジ(年次改良)にてE型となったスバル「SUBARU XV」の違いを徹底比較いたします。
一見すると、「インプレッサ」と「SUBARU XV」の違いは、最低地上高と悪路走破性程度に思えますが、その他の項目でどれほど違うのか?!
「インプレッサ」オーナーである筆者が、徹底比較、評価(レビュー)します。
スバル インプレッサとは
インプレッサの歴史
スバル「インプレッサ」は、1992年から販売されているCセグメント車です。ボディタイプはハッチバックタイプとセダンタイプの2種類設定されています。
最新の5代目「インプレッサ」は、新プラットフォームSGP(SUBARU GLOBAL PLATFORM)を採用した第1号車種として2016年10月に発売されました。
3代目「インプレッサ」までは2.0Lターボエンジンモデルがあったり、4代目まではMT設定があったりなど、選択肢が比較的多くあったのですが、5代目ではターボもMT設定もなくなってしまい、スバルファンとしては少し残念ですね。
2017年のマイナーチェンジ(年次改良)にて後退時自動ブレーキシステムの追加や「サイドビューモニター」の追加が行われ、2018年には「オートビークルホールド」が追加されています。
2019年10月10日に行われたマイナーチェンジ(年次改良)により「ツーリングアシスト」の全車標準装備やエクステリアの大幅変更が行われました。
2020年10月8日、2021年12月16日のマイナーチェンジ(年次改良)による変更内容は、以下の記事にまとめています。
インプレッサ おすすめグレード
「インプレッサ」のおすすめグレードは、「2.0i-L EyeSight」です。
理由は、1.6Lガソリン車と比較して車内にソフトパッド部やメッキ加飾が多くなることで質感が向上し、遮音ガラスにより静粛性が向上するメリットもあるからです。そして何より2.0Lエンジンが搭載されるからです。
また、「2.0e-L EyeSight」や「Advance」よりお得だからです。
ただし、装備が充実した「1.6i-S EyeSight」と約17万円もの価格差があるため、車内の質感や”走り”に不満がないのであれば、お得な「1.6i-S EyeSight」がおすすめです。
その他、グレード間の装備差や価格差は上の記事にまとめています。
スバル SUBARU XVとは
SUBARU XVの歴史
スバル「SUBARU XV」は、2010年から販売されているSUVです。
正確には、2010年当初は「インプレッサXV」という名称でした。しかし、わずか約1年5ヶ月後の2011年10月で生産終了となります。そして、2012年9月から「SUBARU XV」の名称での再デビューとなります。
現在の「SUBARU XV」と異なり、2代目「SUBARU XV」は、1.6L NAモデルは存在せず、2.0L NAモデルとマイルドハイブリッドモデルのみのグレード構成となっていました。
最新の3代目「SUBARU XV」が2017年5月24日に発売、2018年10月19日に「e-BOXER」を搭載したマイルドハイブリッド(2.0L)モデル「Advance」の発売となりました。
2018年10月のマイナーチェンジ(年次改良)にて、後退時自動ブレーキシステムの追加や「サイドビューモニター」の追加、「オートビークルホールド」の追加なども行われています。
2019年10月10日に行われたマイナーチェンジ(年次改良)により「ツーリングアシスト」の全車標準装備や2.0Lガソリン車の廃止及びe-BOXER搭載車の拡大が行われました。
2020年9月4日、2021年12月16日のマイナーチェンジ(年次改良)による変更内容は、以下の記事にまとめています。
SUBARU XV おすすめグレード
「SUBARU XV」のおすすめグレードは、「2.0e-L EyeSight」です。
理由は、e-BOXER搭載車で比較すると、「2.0e-L EyeSight」と「2.0e-S EyeSight」及び「Advance」とはそこまで装備差はなく、かつ5~10万円程度安く購入できるからです。
また、1.6L車と比較すると、燃費性能差が実燃費で2.0km/L程度あるため、減税を考慮した価格差約24万円は10年間使用すると、ほぼ消滅する可能性が高いからです。
※年間走行距離1万km、燃料代140円で計算した場合
各グレード間の装備差や価格差は、上の記事にまとめています。
インプレッサ、スバルXVの比較
ボディサイズの比較
ボディサイズについて、比較していきます。
・インプレッサスポーツ
全長(mm):4,475
全幅(mm):1,775
全高(mm):1,480~1,515
ホイールベース(mm):2,670
車両重量(kg):1,300~1,400、e-BOXER搭載車は1,520~1,530
最小回転半径(m):5.3~5.4
最低地上高(mm):130~135
・SUBARU XV
全長(mm):4,485
全幅(mm):1,800
全高(mm):1,550
ホイールベース(mm):2,670
車両重量(kg):1.6L車は1,410、「2.0e-L EyeSight」は1,530、「Advance」他は1,550
最小回転半径(m):5.4
最低地上高(mm):200
「インプレッサ」をベースにしているだけあって、ボディサイズはかなり酷似しています。
最低地上高が「SUBARU XV」の方が高いことは言うまでもありませんが、車両重量は同じ1.6L車で比較すると最大で110kgも異なるのです。これは「SUBARU XV」が2WD車を設定していないことも大きいですが、AWD車で比較しても「インプレッサ」の方が50kg程度軽くなっています。
100kgも変われば加速性能で間違いなく「インプレッサ」の方が有利になります。
一方、e-BOXER搭載車は車両重量の差がほとんどなく、何れも1,500kgを超えるため車検時に払う重量税が他のグレードと比べると8,200円高くなります。ただし、新車購入時は諸費用が6万円程減税されます。
燃費性能の比較
燃費性能は、JC08モード、WLTCモード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。
※補足:WLTCモードとは
JC08モードはエンジンが温まった状態からの測定結果を75%、エンジンが冷えた状態からの測定結果を25%の比率で燃費を算出していました。WLTCモードでは、エンジンが冷えた状態からの測定結果のみを使用し、乗員や積載物の重量も考慮されることになり、これまでのJC08モードよりも実燃費値に近い条件となります。
- WLTCモード:市街地、郊外、高速道路の平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード
- 市街地モード(WLTC-L):信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定
- 郊外モード(WLTC-M):信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定
- 高速道路モード(WLTC-H):高速道路等での走行を想定
・インプレッサ
・「1.6i-L EyeSight」※2WD
→17.2km/L(JC08モード)
→14.1km/L(WLTCモード)
→13.17km/L(e燃費より)
・「2.0i-L EyeSight」
→16.0km/L(JC08モード)
→14.0km/L(WLTCモード)
→12.35km/L(e燃費より)
・「2.0e-L EyeSight」、「Advance」
→19.2km/L(JC08モード)
→15.2km/L(WLTCモード)
→14.25km/L(e燃費より)
・SUBARU XV
・「1.6i EyeSight」、「1.6i-L EyeSight」
→15.8km/L(JC08モード)
→13.3km/L(WLTCモード)
→10.91km/L(e燃費より)
・「2.0e-L EyeSight」、「2.0e-S EyeSight」、「Advance」
→19.2km/L(JC08モード)
→15.0km/L(WLTCモード)
→13.51km/L(e燃費より)
燃費性能を比較すると、ほとんど差がありません。
カタログ燃費で比較しても実燃費で比較しても僅かに「インプレッサ」が優れているだけで、ほとんど違いはありません。
走行環境や季節によって異なりますが、各社概ね11~14km/L程度になるでしょう。
ちなみに、私の「インプレッサスポーツ(1.6L車)」は13.0km/Lです。
エンジン性能の比較
エンジン性能について、比較していきます。
その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。
- 出力:クルマの速さ
- トルク:クルマの加速力
簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。
・インプレッサスポーツ
・「1.6i-L EyeSight」、「1.6i-S EyeSight」
→最高出力 85kW〈115PS〉/6,200rpm
→最大トルク 148N・m〈15.1kgf・m〉/3,600rpm
・「2.0i-L EyeSight」、「STI Sport」
→最高出力 113kW〈154PS〉/6,000rpm
→最大トルク 196N・m〈20.0kgf・m〉/4,000rpm
・「2.0e-L EyeSight」、「Advance」
エンジン
→最高出力 107kW〈145PS〉/6,000rpm
→最大トルク 188N・m〈19.2kgf・m〉/4,000rpm
モーター
→最高出力 10kW〈13.6PS〉
→最大トルク 65N・m〈6.6kgf・m〉
・SUBARU XV
・「1.6i EyeSight」、「1.6i-L EyeSight」
→最高出力 85kW〈115PS〉/6,200rpm
→最大トルク 148N・m〈15.1kgf・m〉/3,600rpm
・「2.0e-L EyeSight」、「2.0e-S EyeSight」、「Advance」
エンジン
→最高出力 107kW〈145PS〉/6,000rpm
→最大トルク 188N・m〈19.2kgf・m〉/4,000rpm
モーター
→最高出力 10kW〈13.6PS〉
→最大トルク 65N・m〈6.6kgf・m〉
「エンジン性能」を比較すると、スペック的には全く同じです。
ガソリン車で比較すると、最大で110kg軽い「インプレッサ」の方が加速性能は軽やかです。
e-BOXER搭載車はガソリン車より200kg以上重いため、加速感も重く感じます。
そのため、「インプレッサ」の2.0Lガソリン車が最も軽やかに加速する印象です。
特に走りにこだわるなら「インプレッサスポーツ」の「STI Sport」がおすすめです。
エンジン性能ではありませんが、「SUBARU XV」には悪路走破性を高める「X-MODE」が装備されています。この「STI Sport」や「X-MODE」の搭載の有無が両車の大きな違いの1つです。
まさに”走り”なら「インプレッサ」、”悪路”なら「SUBARU XV」といった形です。
居住性(後部座席、ラゲッジスペース)の比較
居住性について、比較していきます。
スバル「インプレッサ」の室内長は2,085mm
スバル「SUBARU XV」の室内長は2,085mm
室内高で比較しても、「インプレッサ」が1,200mm、「SUBARU XV」が1,200mmと、室内長も室内高も全く同じです。
■ラゲッジスペース
ラゲッジスペースについて、比較します。
「インプレッサスポーツ」が385ℓ(e-BOXER搭載車は340ℓ)、「SUBARU XV」は385ℓ(e-BOXER搭載車は340ℓ)と、ラゲッジスペースで比較しても全く同じです。モーターの関係でe-BOXER搭載車はラゲッジスペースが少し狭くなります。
安全性能の比較
安全性能について、比較していきます。
下表に各車の安全装備を整理しています。同機能の装備を同行に示しています。
インプレッサ | SUBARU XV |
アダプティブドライビングビーム | アダプティブドライビングビーム |
警報&お知らせ機能 | 警報&お知らせ機能 |
ツーリングアシスト、車線逸脱抑制 | ツーリングアシスト、車線逸脱抑制 |
プリクラッシュブレーキ | プリクラッシュブレーキ |
AT誤発進(後進)抑制制御 | AT誤発進(後進)抑制制御 |
後退時ブレーキアシスト | 後退時ブレーキアシスト |
スバルリヤビークルディテクション | スバルリヤビークルディテクション |
フロント&サイドビューモニター | フロント&サイドビューモニター |
全車速追従機能付クルーズコントロール | 全車速追従機能付クルーズコントロール |
ステアリング連動ヘッドランプ | ステアリング連動ヘッドランプ |
アクティブ・トルク・ベクタリング | アクティブ・トルク・ベクタリング |
安全機能で比較すると、上記表のとおり全く同じ装備が設定されています。
2019年までは「SUBARU XV」だけ「フロントビューモニター」が採用されていない状態で差異がありましたが、2020年の改良で違いは全くなくなりました。
上記の他、e-BOXER搭載車には「全車速追従機能付クルーズコントロール」に「ECOクルーズコントロール」機能が追加されており、モーターアシストと回生ブレーキを最大限活用し、より燃費に配慮した追従制御を行えます。
また、「インプレッサ」だとe-BOXER搭載車と「STI Sport」にしか装備されない、危険回避とコーナリング性能に寄与する先進機能「アクティブ・トルク・ベクタリング」が「SUBARU XV」だと全車標準装備となっています。
価格の比較
価格について、比較します。
インプレッサのおすすめグレード&価格
「インプレッサ」のおすすめグレードは、「1.6i-S EyeSight」(2WD/5人乗り)が約224万円、「2.0i-L EyeSight」(2WD/5人乗り)が約224万円となります。
メーカーオプションの「アイサイトセイフティプラス」、ディーラーオプションのナビ、ETC、リアカメラ代等を加えると、「1.6i-S EyeSight」が約252万円、「2.0i-L EyeSight」が約269万円となります。
比較のために「2.0e-L EyeSight」(AWD/5人乗り 約256万円)に同オプションを設定した場合の価格は、約302万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+25万円程度の価格になります。
SUBARU XVのおすすめグレード&価格
「SUBARU XV」のおすすめグレードは、「1.6i-L EyeSight」(AWD/5人乗り)で約233万円、「2.0e-L EyeSight」(AWD/5人乗り)で約265万円です。
メーカーオプションの「アイサイトセイフティプラス」、ディーラーオプションのナビ、ETC、リアカメラ代等を加えると、「1.6i-L EyeSight」は約280万円、「2.0e-L EyeSight」は約310万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15~25万円程度の価格になります。
価格比較 結果
上記の価格は税金などの諸費用を足していませんが、値引き額で概ね相殺されるでしょう。e-BOXER搭載車は諸費用が減税されるため、ガソリン車より6万円程度お得です。
上記金額を比較すると、同じ1.6Lガソリン車で28万円程度「インプレッサ」の方が安く購入できます。ただし、「インプレッサ」も同じAWD車とした場合は、その差が6万円程度に縮まります。
同じ「2.0e-L EyeSight」を比較した場合、8万円程度「インプレッサ」の方が安く購入できます。
上記の通り、AWD車で比較すると両車の金額差は10万円を切るため、AWD車を購入したい場合は悪路走破性や装備差を考慮すると「SUBARU XV」を購入した方がお得です。
ただ、AWDである必要性がなく、コストや走りを重視する場合は「インプレッサ」の方が良いでしょう。特に「1.6i-S EyeSight」がダントツでお得です。
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ただし、上記はメーカーオプションの場合のみで、ディーラーオプションの場合は後付けも可能です。
そのため、中古車を選ぶ際は車のカラー及びメーカーオプションを妥協しないようにしましょう。
■中古車を買うなら中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめ!
中古車を買うなら、中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめです。
中古車業界の最大手で、知名度も高く、信頼性が高いため安心です。
さらに、ガリバーは以下のメリットもあります。
- 修復歴車(事故車、事故歴ありの車)を販売していない
- 納車後、100日以内であれば返品可能
- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。
特に驚きなのが、100日以内であれば返品可能というところではないでしょうか。これなら、仮に購入した車に問題があった場合や、急に車の使用シーンが大きく変わっても安心ですよね。
その他、ディーラーよりも長い10年保証というのも心強いです。ハイブリッドカーのバッテリーなども保証対象なのでさらに安心です。走行距離が何kmでも保証対象です。
■中古車は早いもの勝ち!非公開在庫もある!
中古車は基本的に1台限りのものですので、良い車も早く問い合せしないと売れてしまう可能性があります。
また、ガリバーでは毎日約500台の車を買取しており、まだネット上で公開されていない車(非公開在庫)もたくさんあります。
ガリバー 公式サイトに登録すれば、自分で検索するだけでは見つけられない”あなたに最適な車”をガリバーが探し出してくれます。さらに「非公開在庫」も優先的に紹介してもらえます。
気になった車、欲しい車がある方はガリバーに登録して探してもらいましょう!
※中古車の販売金額は申込完了ページには表示されません。登録後、ガリバーから電話がかかってくるので、そこで詳しい話を聞いてみましょう。
まとめ
今回は、スバル「インプレッサ」(E型)とスバル「SUBARU XV」(E型)の違いを徹底比較してみました。
最低地上高と悪路走破性以外にも、価格や加速性能に差がありました。
昨今、SUV人気で「SUBARU XV」の方が人気度は高いかと思いますが、個人的には「インプレッサ」の方がおすすめです!
軽やかな加速性能、そしてトップクラスの安全性能を有したクルマを比較的安く購入できるというメリットが「インプレッサ」にはあります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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