こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2022年10月3日に一部改良が行われたトヨタ「カローラ(ツーリング・スポーツ)」と、2022年7月19日に一部改良が行われたトヨタ「ヤリスクロス」の違いを、「カローラツーリング」オーナーの筆者が徹底比較してみました。
同じトヨタで価格帯も近い両車。
そんな「ヤリスクロス」と「カローラ」のどっちを買った方が後悔しないのか!?
燃費性能・加速性能・安全性能・運転のしやすさ・エクステリア・インテリア・車内の広さ・価格など、徹底検証いたします。


※掲載している「ヤリスクロス」の写真は「HYBRID Z」(ブラックマイカ)及び「HYBRID G」(ブラックマイカ×センシュアルレッドマイカ)、「カローラツーリング」の写真は「HYBRID W×B」(ホワイトパールクリスタルシャイン)です。
ボディサイズ・運転のしやすさ・エクステリアの比較
ボディサイズ・運転のしやすさ
ボディサイズについて、比較していきます。
・ヤリスクロス
全長(mm):4,180
全幅(mm):1,765
全高(mm):1,590
ホイールベース(mm):2,560
車両重量(kg):1,110~1,270
最小回転半径(m):5.3
最低地上高(mm):170
・カローラツーリング
全長(mm):4,495
全幅(mm):1,745
全高(mm):1,460
ホイールベース(mm):2,640
車両重量(kg):1,260~1,450
最小回転半径(m):5.0~5.3
最低地上高(mm):130
・カローラスポーツ
全長(mm):4,375
全幅(mm):1,790
全高(mm):1,460
ホイールベース(mm):2,640
車両重量(kg):1,350~1,400
最小回転半径(m):5.1~5.3
最低地上高(mm):135
■全長は「カローラ」の方が大きいけど、最小回転半径は「ヤリスクロス」の方が大きい
全長は「カローラツーリング」の方が31.5cm長く、全幅は「カローラスポーツ」の方が2.5cm大きく、ホイールベースも「カローラ」の方が8cm大きくなっていますが、最小回転半径は「ヤリスクロス」の方が最大30cmも大きくなっています。
そのため、「ヤリスクロス」の方がコンパクトで取り回しが良さそうに見えますが、「カローラ」の方が僅かに取り回しが良いといえます。
全幅についても、「カローラツーリング」と比較した場合は「ヤリスクロス」の方が2cm大きくなっています。
最も異なるのは全高と車両重量で、全高は「ヤリスクロス」の方が13cm高く、車両重量は「カローラ」の方が約200kgも重くなっています。
最低地上高はSUVである「ヤリスクロス」の方が最大で4cm余裕があります。
運転のしやすさ、視界の広さは「ヤリスクロス」の方が僅かに優れている印象ですが、そこまで大きな違いはありません。
一見「ヤリスクロス」の方がコンパクトで運転しやすそうに見えますが、上記のとおり最小回転半径や全幅に違いがあまりないため、大きな違いはありません。
エクステリア
■ヤリスクロス:「HYBRID G」(ブラックマイカ×センシュアルレッドマイカ)
■カローラツーリング:「HYBRID W×B」(ホワイトパールクリスタルシャイン)
※「カローラツーリング」は2022年改良前の写真です。
「ヤリスクロス」のエクステリアデザインは、車名に「ヤリス」と付いていますが「ヤリス」とはフロントデザインが結構異なります。
フロントグリルが大きい「ヤリス」に対して、「ヤリスクロス」のフロントグリルは小さく、ヘッドランプもよりシャープになっています。
また、フロントフォグランプとは別に設定されている縦長のデイタイムランニングランプ(ターンランプ)や、ドア下モールディングの車名プレートが全車標準装備されている点も特徴的です。
リヤデザインは、リヤコンビネーションランプの形状など、比較的「ヤリス」と似たデザインになっています。
「カローラ」のエクステリアデザインは、「カローラツーリング」と「カローラスポーツ」とで異なり、「カローラツーリング」はフロントサイドが立体的なデザインとなっています。
また、リヤデザインも「カローラツーリング」は「カローラスポーツ」より樹脂バンパー部分の面積が小さくなっています。
フロントフォグランプについては何れも上位グレードでないと標準装備されませんが、「カローラスポーツ」と異なり、「カローラツーリング」の下位グレードは”穴を塞いだ”デザインとならない点が個人的には好印象です。
両車ともに、上位グレードであればドアミラーやアルミホイールがダークグレーメタリック塗装となります。
見た目は好みがあると思いますが、個人的には「カローラツーリング」が最も好みです。横から見た印象がスバル「レヴォーグ」の様にスポーティな印象でカッコいいです。
“C”マークが不評の様ですが、個人的にはそこまで気になりません(良いとも思いませんが)。
2022年の一部改良でフロントロアグリル、リヤバンパーロアのシルバー加飾の形状が変更となっています。
「ヤリスクロス」のエクステリアの質感は、ピラーの艶有り塗装やドアベルトモールディングのメッキ加飾などはないため、特別質感高い印象はなく、クラス標準的といった印象です。
「ヤリス」と比較すると、艶有り塗装部分が若干少なくなっていますが、大きな質感差があるわけではありません。
上位グレード「Z」と中間グレード「G」の質感差(装備差)は、「Z」のみに設定されている切削光輝のアルミホイール、ピアノブラックのアッパーグリル程度しかなく、それほど大きな違いはありません。
アッパーグリルの違いはよく見ないと分からないレベルなので、エクステリアの最大の違いはアルミホイールといえそうです。
アルミホイールのデザインは当然「Z」の方がカッコよくなっていますが、2インチもタイヤサイズが大きくなるためタイヤ代が4本で12,000円前後異なりますし、燃費性能にも影響してくるため、一長一短あると思います。
両グレードともにフォグランプはオプションとなっていますが、“フタ”がされている箇所がそれほど目立っていないこと、LEDヘッドランプが非常に明るいことを考慮すると、5万円前後のフォグランプをわざわざ設定する必要はないかと個人的には考えます。
中間グレード「G」で気になる点は、LEDヘッドランプ(約7万円)がオプション設定となっている点で、今どきハロゲンヘッドランプというのは軽自動車より劣る装備内容といえるでしょう。
そのため、LEDヘッドランプのオプション装備は必須だと考えます。
とはいえ、アルミホイールが全グレードでオプション設定となっている「ヤリス」よりは大分マシといえます。
「ヤリス」よりも上位グレードと中間グレードの質感差が少なくなっていることも好印象です。
「ヤリスクロス」は、2022年7月19日の一部改良にて新たに「Z”Adventure”」が追加されました。
「Z”Adventure”」は、「Z」にはないシルバー塗装の前後バンパー、ルーフレールが設定されることにより、“よりSUVらしい”力強いデザインとなっています。
「カローラ」のエクステリアの質感は、上位グレードであればフロントロアグリルやその周辺が艶有り塗装となっており、メッキ加飾も施されるため、質感高くなっています。
「カローラスポーツ」は、ドアウィンドゥフレームモールディングにメッキ加飾があり、センターピラーやリヤバンパーが艶有り塗装となっていますので、その点では「カローラスポーツ」の方が質感が高いといえます。
ただ、「カローラツーリング」も艶ありピラーの純正品をディーラーで装着することができるため、質感を向上させることが可能です。

何れにしても、「ヤリスクロス」より1クラス上である「カローラ」の方が質感高いことは間違いありません。
ただ、上記は上位グレードに限った話で中間グレード以下だと質感が一気に落ちるため、「ヤリスクロス」との質感差が縮まります。
そのため、「カローラ」を購入するなら、エクステリアだけで比較しても最上位グレードがおすすめです。
インテリア・居住性・ラゲッジスペースの比較
インテリア
■ヤリスクロス:「HYBRID Z」(合成皮革+ツィード調ファブリック[ダークブラウン])
■カローラツーリング:「HYBRID W×B」
※「カローラツーリング」は2022年改良前の写真です。
「ヤリスクロス」のインテリアデザインは、エクステリアと異なり「ヤリス」とほとんど同じです。
メーターは、中間グレード「G」なら「ヤリス」と同じデジタルメーターと4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイが採用されていますが、上位グレード「Z」なら「カローラ」などと同じオプティトロンメーターと7.0インチのマルチインフォメーションディスプレイが採用されている点で異なります。
「カローラ」のインテリアデザインは、エクステリアと異なり「カローラツーリング」と「カローラスポーツ」で違いはほとんどありません。
最上位グレードなら10.5インチディスプレイオーディオ、12.3インチマルチインフォメーションディスプレイと、非常に先進的かつシンプルで水平基調なデザインとなっています。
2022年の改良でインチマルチインフォメーションディスプレイは完全にデジタルメーターとなり、ナビの地図表示もできるようになっています。
「ヤリスクロス」のインテリアの質感は「ヤリス」とほぼ同じで、従来のコンパクトカーと比較すると質感高くなっています。
しかし、「カローラ」の方が圧倒的に上質です。
インパネやドアトリムなどの質感も大きく異なりますが、特に気になるのはセンターコンソールボックスがオプションでも設定できない点でしょう。
アームレストはオプションで設定可能ですが軽自動車的な装備で、「カローラ」と比較すると質感の低さが気になります。
上記の点は、「ヤリスクロス」の欠点の1つといえます。
「ヤリス」についても、同時期に発売されたホンダ「フィット」と比較すると質感の低さが欠点の1つとなっていましたので、その点では「ヤリスクロス」も同様です。
「ヤリスクロス」の上位グレード「Z」と中間グレード「G」の質感差(装備差)は、シート表皮、メーター、パワーシート、シートヒーター程度で、「ヤリス」と比較するとそれほど多くはありません。
内装色がダークブラウンとなっている「Z」と比較すると、「Z」と「G」でかなり違う様に見えますが、大きな質感差はありません。
「ヤリス」の場合、中間グレード以下だと“ヘッドレスト一体型のシート”となっており、今どき軽自動車でもスズキ「アルト」やダイハツ「ミライース」程度しかない非常に廉価な装備で、大きな欠点となっていました。
その点、「ヤリスクロス」はエントリーグレードを除きヘッドレストセパレート型のシートとなっているなど、「ヤリス」よりも上位グレードと中間グレードの差が少なくなっています。
「カローラ」のインテリアの質感は、最上位グレードであれば合成皮革+レザテックとなる「カローラツーリング」の方が質感が高いといえます。
「カローラスポーツ」はオプション設定で本革+メランジ調ファブリックを設定できますが、価格は約16万円と安いとはいえないため、比較的価格を抑えて質感を求めるなら「カローラツーリング」の方がおすすめです。
最上位グレードであれば、インパネ周辺も艶あり塗装や合成皮革が多く使用されており、樹脂部分が少なくなっています。
中間グレードとは、インパネ、ドアアームレスト、ドアトリム、センターコンソールボックスなど、結構質感が異なるため、「MAZDA3(マツダ3)」などと質感を同等にしたい場合は、最上位グレードがおすすめです。
筆者もシート表皮とインパネ周辺の違いが「W×B」グレードを選んだ最大の理由です。写真で見る以上に実際に見ると質感の差がかなり大きくなっています(筆者はディーラーさんにお願いして横並べにして検証しました)。
その他、インサイドドアハンドルが安っぽい塗装となっている点は少し残念です。
エクステリアと同様に、中間グレード以下とは質感差が大きいため、妥協せず最上位グレードを選択した方が無難で、後悔しないでしょう。
居住性・ラゲッジスペース
■ヤリスクロス:「HYBRID G」
■カローラツーリング:「HYBRID W×B」
室内長の比較
「ヤリスクロス」:1,845mm
「カローラ」:1,795mm
室内長は「ヤリスクロス」の方が+5.0cm広い
室内幅の比較
「ヤリスクロス」:1,430mm
「カローラ」:1,510mm
室内幅は「カローラ」の方が+8.0cm広い
室内高の比較
「ヤリスクロス」:1,205mm
「カローラツーリング」:1,160mm(カローラスポーツは1,155mm)
室内高は「ヤリスクロス」の方が最大+5.0cm高い
ラゲッジスペースの比較
「ヤリスクロス」:390ℓ
「カローラツーリング」:392ℓ
「カローラスポーツ」:352ℓ
ラゲッジスペースは「カローラツーリング」の方が+2ℓ広い
車内の広さ比較 まとめ
室内の広さは上記の数値のとおり、室内幅やラゲッジスペースは「カローラ」が広くなっているものの、室内高は「ヤリスクロス」が広くなっています。
室内長は「ヤリスクロス」の方が広くなっていますが、後部座席の足元スペースは「カローラ」の方が広くなっています。
「ヤリスクロス」は同クラスのSUVと比較すると決して広い部類には入りませんが、「カローラ」より後部座席のの頭上スペースに余裕があります。
一方、室内幅は「カローラ」の方が広いため、後部座席に3人乗る場合は横幅に僅かにゆとりがあります。
何れにしても、両車ともに快適に乗車できるのは4人までで、大柄の人が乗車する場合は2人までとなるでしょう。
ただ、ファミリー世帯(前席に170cm前後の大人2人、後席に子ども)が使用する分には全く問題ありません。
快適装備の比較
快適装備を比較してみましょう。
「ヤリスクロス」には、「カローラ」には無い以下の装備が搭載されています。
- 運転席ターンチルトシート
- 運転席イージーリターン機能
- 助手席シートアンダートレー
- 4:2:4分割可倒式リヤシート(リヤセンターアームレスト付[ボトルホルダー2個付])
- ハンズフリーパワーバックドア
「カローラ」には、「ヤリスクロス」には無い以下の装備が搭載されています。
- センターコンソールボックス
- 12.3インチマルチインフォメーションディスプレイ(ヤリスクロスは最大7インチ)
- 10.5インチディスプレイオーディオ(ヤリスクロスは最大8インチ)
- 電動ランバーサポート(運転席) ※カローラスポーツ
- シートバックポケット(運転席) ※カローラスポーツ
- 左右独立温度コントロールフルオートエアコン ※カローラスポーツ
- エアクリーンモニター
- ナノイーX
- リア充電用USB端子2個
- コネクティッドナビ、車内Wi-Fi、音声操作で可能なエージェントなどのコネクティッドサービス
「ヤリスクロス」はハンズフリーパワーバックドアが採用されている点で魅力的でしょう。
ハンズフリーパワーバックドアはトヨタのコンパクトSUVでは初採用で、従来車よりも約2倍のスピードで開閉する最新仕様となっています。
また、「運転席イージーリターン機能」は運転席のシートポジションを頻繁に変更する場合に便利です。
一方「カローラ」は、電動ランバーサポート、左右独立温度コントロールフルオートエアコンなど、Cセグメントクラス以上のクルマに多く採用されている快適装備が豊富に設定されています。
センターコンソールボックスが設定されているため、快適性が高いだけでなくインテリアの質感差にも大きく影響しています。
2022年の改良で10.5インチディスプレイオーディオや12.3インチマルチインフォメーションディスプレイ、最新のコネクティッドサービスなど、先進装備が豊富に採用され、「ヤリスクロス」との大きな違いとなっています。
コネクティッドサービスは、コネクティッドナビにより常時最新の地図状態を維持可能で、標準装備されているため追加のナビ代が不要となる価格的メリットもあります。
また、エアコンの温度調整や窓の開閉が音声操作で可能なエージェント、月1,100円で無制限使い放題の車内Wi-Fi、スマホやスマートキーによりドライバー毎のメーター表示やディスプレイ表示などの設定を復元できるマイセッティングなど、「ヤリスクロス」にはない便利なコネクティッドサービスが使用できます。
その他、後席用の充電用USB端子2個がセンターコンソールボックス裏に設置されているため、利便性が高くなっています。
上記のとおり、両車一長一短ありますが、決め手はハンズフリーパワーバックドアとセンターコンソールボックスだと筆者は考えます。
どちらを重視するかで、どちらが良いかは変わってくるでしょう。
燃費性能の比較
※ヤリスクロス:「HYBRID Z」(ブラックマイカ)
燃費性能は、WLTCモード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。
※補足:WLTCモードとは
JC08モードはエンジンが温まった状態からの測定結果を75%、エンジンが冷えた状態からの測定結果を25%の比率で燃費を算出していました。WLTCモードでは、エンジンが冷えた状態からの測定結果のみを使用し、乗員や積載物の重量も考慮されることになり、これまでのJC08モードよりも実燃費値に近い条件となります。
- WLTCモード:市街地、郊外、高速道路の平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード
- 市街地モード(WLTC-L):信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定
- 郊外モード(WLTC-M):信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定
- 高速道路モード(WLTC-H):高速道路等での走行を想定
・ヤリスクロス
・1.5Lガソリン ※2WD、CVT
→20.2km/L(WLTCモード)
→14.92km/L(e燃費より)
・1.5Lハイブリッド ※2WD
→30.8km/L(WLTCモード)
→25.12km/L(e燃費より)
・カローラ
・1.5Lガソリン ※カローラ
→19.1km/L(WLTCモード)
→14.03km/L(e燃費より)
・2.0Lガソリン ※カローラスポーツ
→18.3km/L(WLTCモード)
→13.48km/L(e燃費より)
・1.8Lハイブリッド ※カローラスポーツ
→30.0km/L(WLTCモード)
→25.04km/L(e燃費より)
燃費性能を比較すると、ほとんど違いはありません。
カタログ燃費だと僅かに「ヤリスクロス」の方が優れていますが、実燃費だとほとんど差がないことが分かります。
ちなみに、筆者の「カローラツーリング HYBRID W×B」も実燃費25.0km/L程度なため、上記の数値とほぼ同じです。
※実燃費は季節によって異なります。
上記のとおり、燃費性能差はほとんどありませんでしたが、ハイブリッド車で比較すると「ヤリスクロス」は「カローラ」よりも自動車税が年5,500円安くなるため、維持費は「ヤリスクロス」の方が安くなります。
※「カローラツーリング」の1.5Lガソリン車と比較した場合、自動車税は同じです。
ちなみに、年間走行距離8,000km、ガソリン台160円だった場合の年間の維持費(燃料代+自動車税)は以下のとおりです。
- 「ヤリスクロス」1.5Lガソリン車:85,790円+30,500円=116,290円
- 「ヤリスクロス」1.5Lハイブリッド車:50,955円+30,500円=81,455円
- 「カローラ」1.5Lガソリン車:91,233円+30,500円=121,733円
- 「カローラ」2.0Lガソリン車:94,955円+36,000円=130,955円
- 「カローラ」1.8Lハイブリッド車:51,118円+36,000円=87,118円
上記のとおり、ハイブリッド車で比較すると「ヤリスクロス」の方が6千円程度安く、ガソリン車で比較すると「ヤリスクロス」の方が5千円~1.5万円程度安くなります。
「ヤリス」の維持費の安さは圧倒的でしたが、「ヤリスクロス」と「カローラ」とでは、そこまで大きな差はありません。
また、両車ともにハイブリッド車はガソリン車より約3.5万円安いことが分かります。
当然、年間走行距離が多ければ、金額差はさらに開くことになります。
何れにしても、維持費は「ヤリスクロス ハイブリッド」が最も安くなるでしょう。
エンジン性能・走行性能・乗り心地の比較
エンジン性能の比較
※カローラツーリング:「HYBRID W×B」(ホワイトパールクリスタルシャイン)2022年改良前の写真
エンジン性能について、比較していきます。
その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。
- 出力:クルマの速さ
- トルク:クルマの加速力
簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。
・ヤリスクロス
・1.5Lガソリン
→最高出力 88kW〈120PS〉/6,600rpm
→最大トルク 145N・m〈14.8kgf・m〉/4,800~5,200rpm
・1.5Lハイブリッド
エンジン
→最高出力 67kW〈91PS〉/5,500rpm
→最大トルク 120N・m〈12.2kgf・m〉/3,800~4,800rpm
フロントモーター
→最高出力 59kW〈80PS〉
→最大トルク 141N・m〈14.4kgf・m〉
リヤモーター
→最高出力 3.9kW〈5.3PS〉
→最大トルク 52N・m〈5.3kgf・m〉
→システム最高出力 85kW〈116PS〉
・カローラ
・1.5Lガソリン ※カローラツーリング
→最高出力 88kW〈120PS〉/6,600rpm
→最大トルク 145N・m〈14.8kgf・m〉/4,800~5,200rpm
・2.0Lガソリン ※カローラスポーツ
→最高出力 125kW〈170PS〉/6,600rpm
→最大トルク 202N・m〈20.6kgf・m〉/4,900rpm
・1.8Lハイブリッド
エンジン
→最高出力 72kW〈98PS〉/5,200rpm
→最大トルク 142N・m〈14.5kgf・m〉/3,600rpm
フロントモーター
→最高出力 70kW〈95PS〉
→最大トルク 185N・m〈18.9kgf・m〉
リヤモーター
→最高出力 30kW〈41PS〉
→最大トルク 84N・m〈8.6kgf・m〉
→システム最高出力 103kW〈140PS〉
「エンジン性能」を比較すると、スペック的には「カローラ」の方が優れていますが、「カローラ」は「ヤリスクロス」より車両重量が200kg前後重くなっています。
そのため、加速性能は「ヤリスクロス」の方が軽やかになっています。
あくまで参考値ですが、0-100km/h加速は何れも9秒~10秒前後で、1秒前後「カローラ」より「ヤリスクロス」の方が速くなっています。
ただ、「カローラ」も2022年の改良で、第5世代1.8Lハイブリッドシステム、Direct Shift-CVTと組み合わせた2.0Lダイナミックフォースエンジンに変更されたため、加速性能は大きく改善されています。
特に「カローラスポーツ」の2.0Lガソリン車は、“走りの楽しさ”という点では最も優れていると考えます。
一方、「カローラツーリング」のガソリン車は1.8Lから1.5Lにダウンサイジングされましたので、若干パワー不足感がある印象です。
「ヤリスクロス」の中でも1.5Lガソリン車より1.5Lハイブリッド車の方が加速性能は優れているでしょう。
特に発進時の加速性能はハイブリッド車の方が滑らかで、モーターのアシストにより加速性能が向上しているものかと思われます。
静粛性なども考慮すれば、ハイブリッド車の方が総合的に優れているといえるでしょう。
この点は「カローラ」も共通です。
「ヤリスクロス」の1.5Lガソリン車は、「RAV4」などにも設定されている発進用ギヤ付きのDirect Shift-CVTが設定されたため、発進時のもっさり感などはなくスムーズに加速してくれます。
1,100kg前後の車両重量には十分なパワーで、街中でパワー不足を感じることはないでしょう。
両車ともにスポーツモード(パワーモード)を使用すると発進時の加速性能が一気に高くなり、山道で使用するとアクセルレスポンスが早くなることで気持ちよく登ってくれますし、旋回も少しクイックに曲がってくれます。
踏み込んだ際の加速感もリニアで、スーッと加速する感覚があります。
そのため、走りは面白くないと言われがちな両車ですが、スポーツモード(パワーモード)を使用すれば“走りの楽しさ”も味わえます。
走行性能の比較
「ヤリスクロス」のガソリン車には、「RAV4」にも採用されている4WDシステム「ダイナミックトルクコントロール4WD」や「マルチテレインセレクト」、「ダウンヒルアシストコントロール」などが採用されており、「RAV4」並の悪路走破性を誇ります。
「ヤリスクロス」のハイブリッド車には、「RAV4」と同じ「TRAILモード」や「SNOWモード」が採用されており、まさにコンパクト「RAV4」といった感じです。
ロードクリアランス的にも「ヤリスクロス」の方が最大4cm余裕があり、悪路走破性を高める装備も豊富に搭載されています。
そのため、悪路走破性は「ヤリスクロス」の方が優れているでしょう。
乗り心地の比較
「ヤリスクロス」の乗り心地は、「ヴィッツ」とは比べ物のならないほど良くなっています。
凹凸をキレイにいなして、コンパクトカークラス(Bセグメントクラス)のクルマとは思えない乗り心地となっています。
感覚的には一昔前のCセグメントクラスのクルマの乗り心地といった印象で、従来のコンパクトカーと比較すると圧勝であるといえます。
シートの座り心地も良く、通常のファブリックシートより合成皮革+ツィード調ファブリックシートの方が快適な印象です。
ただ、サスペンションの性能は、やはり1クラス上の「カローラ」の方が優秀です。
路面の凹凸による突き上げなどを感じにくく、同様にサスペンション性能が高いと感じたホンダ「シビック」と似たような印象です。
極端ですが、道路状況によってはスーッと進むので浮いている様な感覚です。
「カローラスポーツ」には唯一AVSを設定できるメリットがありますが、AVSがない「カローラツーリング」も非常に乗り心地が優れています。
ディーラーさん曰く「カローラスポーツ」より「カローラツーリング」の方がソフトな乗り心地になっているとのこと。
静粛性については、「ヤリスクロス」も静かで1クラス上な印象ではありましたが、「カローラ」には及ばない印象です。
また、カーブを曲がる際にかかる横Gや、ブレーキをかけた際にかかる前Gが抑えられている印象があります。
そのため、頭が振られにくく、疲れにくくなっています。
以上のことを総合して、乗り心地は「カローラ」の方が優秀でしょう。
ただ、2022年の改良で「カローラツーリング」のガソリン車はリヤサスペンションがトーションビームに変更されたため、「カローラ」の中では乗り心地が劣ります。
安全性能の比較
※ヤリスクロス:「HYBRID G」
安全性能について、比較していきます。
下表に各車の安全装備を整理しています。同機能の装備を同行に示しています。
ヤリスクロス | カローラ |
アダプティブハイビームシステム | - |
オートマチックハイビーム | オートマチックハイビーム |
レーントレーシングアシスト | レーントレーシングアシスト |
- | ドライバー異常時対応システム |
- | 安心降車アシスト |
ブラインドスポットモニター | ブラインドスポットモニター |
パーキングサポートブレーキ(後方接近車両) | パーキングサポートブレーキ(後方接近車両) |
プリクラッシュセーフティ(交差点左右折支援機能、低速時加速抑制機能、緊急時操舵支援機能) | プリクラッシュセーフティ(交差点左右折支援機能、低速時加速抑制機能、緊急時操舵支援機能) |
パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)、ドライブスタートコントロール | パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)、ドライブスタートコントロール、プラスサポート |
- | プロアクティブドライビングアシスト |
パノラミックビューモニター | - |
レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付) | レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付・カーブ速度抑制機能付) |
先行車発進告知機能 | 発進遅れ告知機能 |
ロードサインアシスト | ロードサインアシスト |
ドライブレコーダー付自動防眩インナーミラー | 防眩インナーミラー、ドライブレコーダー(前方)+録画機能付バックガイドモニター |
トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク] | - |
- | ソフトウェアアップデート |
上記のとおり安全性能は一長一短ありますが、総合的に「カローラ」の方が優れているといえるでしょう。
2022年に行われた「カローラ」の一部改良までは「ヤリスクロス」が優れていましたが、一部改良により逆転している部分が多くあります。
ただ、「カローラ」には「パノラミックビューモニター」を設定できないデメリットがあるため、その点を重視する場合は結論が変わるでしょう。
「カローラ」が優秀な点
- 自動ブレーキが最新で優秀
交差点右左折時の隣接2レーンまでの対向車、歩行者、自転車に対しても衝突警報や自動ブレーキが作動、さらに交差点の出合い頭時にも自車速度5~60km/hと幅広く作動する国産車トップクラスの性能 - 「プロアクティブドライビングアシスト」により、衝突のリスクを大幅に低減
歩行車や自転車が横断する場合や、側道に歩行者や自転車、駐車車両がいる場合、ステアリング操作やブレーキ操作支援による衝突を事前に抑制
先行車や前方のカーブに対して減速操作をサポートし、頻繁な踏みかえ操作を軽減 - 「安心降車アシスト」により降車時の安全性が高い
後方から接近する車両や自転車を検知して、降車乗員と衝突する危険性がある場合、ドアミラーインジケーターの点滅、ブザー音での警告、ディスプレイ表示などが行われる - 「ドライバー異常時対応システム」により、高速道路での“もしも”に備えられる
レーントレーシングアシスト作動中にドライバーの無操作状態が続くとハザードランプやストップランプの点灯、ホーンを鳴らし、自車線内で停止、ドア解錠を行い、緊急車両の手配まで行う - レーダークルーズコントロールにカーブ速度抑制機能があるため、使い勝手が良い
ステアリングの切り始めを検知し、速度を抑制 - 赤信号の見落としや、赤信号への切り替わりをお知らせしてくれる
- ソフトウェアアップデートにより、Toyota Safety Senseに機能の追加や更新があった場合、DCM(通信)でアップデート
上記のとおり、自動ブレーキの性能が異なります。
「ヤリスクロス」の自動ブレーキは、交差点右左折時でも対向車や歩行者を検知可能な優れた装備ですが、「カローラ」はさらに自転車に対しても作動するようになっています。
また、交差点の出合い頭時にも対応できるようになっている点が大きな違いです。
さらに、“衝突する可能性があるかもしれない”という状況を予測してステアリング操作やブレーキ操作を支援する「プロアクティブドライビングアシスト」も先進的で、この機能により事故を“もっと手前で”防いでくれます。
これらの機能は、新型「ノア」・「ヴォクシー」から採用されたもので、トヨタ「ハリアー」や「RAV4」には一部採用されていない機能も「カローラ」には採用されています。
※交差点右左折時の自転車検知、交差点の出合い頭時の対応、プロアクティブドライビングアシストなど
「カローラ」の自動ブレーキは、2022年時点でトップクラスの性能となっており、一部性能ではスバル「レヴォーグ」すら上回っています。
高速運転支援も異なります。
「ヤリスクロス」のレーダークルーズコントロールは設定速度のままカーブを走行しようとするため、速度を自分で落とす必要がありますが、「カローラ」は自動的に速度が抑制されるようになっています。
また、前方認識範囲を拡大したことで無駄な加速・減速をなくせるようになっています。
そのため、レーダークルーズコントロールの利便性が大きく向上したといえます。
レーントレーシングアシストは、カーブや車両などの回避動作に対応できるようになっており、使用中にドライバーの無操作状態が続くと緊急車両の手配まで行うドライバー異常時対応システムが追加されています。
これにより、“もしも”の際の安心感が向上しています。
さらに、「カローラ」は降車時の安全性も高くなっています。
降車時の事故を予防する「安心降車アシスト」は、「ブラインドスポットモニター」のセンサーを活用し後方から接近する車両や自転車を検知して、降車乗員と衝突する危険性がある場合、ドアミラーインジケーターの点滅、ブザー音での警告、ディスプレイ表示などが行われる機能で、これにより降車時の事故を防ぐことにつながります。
また、地味に魅力的なのがToyota Safety Senseのソフトウェアアップデート機能の有無です。
これにより、購入後の一部改良などで安全装備が追加されても自動的にアップデートしてくれますので、改良前後での安全装備差が減少することになります。
上記のほか、「ヤリスクロス」とは異なり、Toyota Safety Senseの車載カメラを使用したドライブレコーダー、録画機能付きバックガイドモニターが設定できる点でも「ヤリスクロス」と異なります。
ディスプレイオーディオで録画映像を確認できたり、スマートフォンに録画映像を転送して確認できたりできるメリットがありますが、駐車録画ができないなど、「ヤリスクロス」のドライブレコーダーより劣る部分もあります。
「ヤリスクロス」が優秀な点
- 「オートハイビーム」より先進的な「アダプティブハイビームシステム」が搭載されている
- 車両周辺360°をカメラで確認できる(パノラミックビューモニター)
- アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動操作する自動駐車機能(アドバンストパーク)が搭載されている
- 横風対応制御付きのS-VSCが搭載されている
何と言っても、「ヤリスクロス」は「パノラミックビューモニター」を設定できる点が魅力です。
ただ、これは「ヤリスクロス」のメリットというより、「カローラ」の欠点という方が正しいでしょう。
昨今の新型車で死角カメラを全く設定できないクルマは非常に珍しく、フロントやサイドカメラすら設定できないのは「カローラ」だけです。
その他、先行車や対向車の部分的に遮光する先進ライトや自動駐車機能、トヨタ初採用となる横風対応制御付きのS-VSCなどが搭載されている点で「カローラ」より優れています。
「ヤリスクロス」の自動駐車機能「アドバンストパーク」を試してみた!
「ヤリスクロス」の自動駐車機能「アドバンストパーク」を試乗で試してみました。
従来(「ライズ」や日産「リーフ」)の自動駐車機能より使いやすくなっており、特に駐車箇所の設定がほとんど不要だった(自動で空間を認識する)点に衝撃を受けました。
その後は指示に従って操作するだけで、映像も伴っているためゲーム感覚で操作ができます。駐車にかかる時間も短くスムーズで、切り返しも少なくなっています。
ただ、駐車場の状況によっては時間がかかることもあるでしょうし、慣れている方であれば自分がした方が早いことは確実です。
何れにしても、性能はかなり向上しているため、駐車が苦手な方には嬉しい装備といえるでしょう。
ガソリン車には設定できないため、欲しい方は必然的にハイブリッド車を選択する必要があります。
価格の比較
※ヤリスクロス:「HYBRID Z」(ブラックマイカ)
価格について、比較します。
ヤリスクロスのおすすめグレード&価格
「ヤリスクロス」のおすすめグレードは、ガソリン車なら「Z」(2WD)で約223万円、ハイブリッド車なら「HYBRID Z」(2WD)で約261万円です。
価格差は10万円程度ありますが、SUVらしいエクステリアにしたい方には、専用フロントバンパーとリアバンパー、そしてルーフレールが設定されることで“よりSUVらしい”力強いデザインになる「Z”Adventure”」がおすすめです。
メーカーオプションのハンズフリーパワーバックドア、ブラインドスポットモニター+パノラミックビューモニター、ディーラーオプションのT-CONNECTナビキット、アームレスト、ETC代等を約32万円足すと、「Z」は約255万円、「HYBRID Z」は約293万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+10~20万円程度の価格になります。
ちなみに、「Z”Adventure”」(約233万円)・「HYBRID Z”Adventure”」(約271万円)に同様のオプション設定した場合の価格は、「Z”Adventure”」が約265万円、「HYBRID Z”Adventure”」が約303万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+10~20万円程度の価格になります。

カローラのおすすめグレード&価格
「カローラ」のおすすめグレードは、ガソリン車なら「カローラスポーツ」の2.0Lガソリン車「G“Z”」で約264万円、ハイブリッド車なら「カローラツーリング」の「HYBRID W×B」で約285万円です。
理由は、ガソリン車なら「カローラツーリング」の1.5Lガソリン車より2.0Lガソリン車の方が加速性能に優れ、走りの楽しさが体感できるからです。パドルシフトを設定できるのも魅力です。
ハイブリッド車なら「カローラスポーツ」よりソフトな乗り心地で、シート表皮が合成皮革+レザテックが標準装備となっている「カローラツーリング」がおすすめです。
「カローラ」は最も安く購入できるメリットがありますが、荷室(ラゲッジスペース)の使い勝手は「カローラツーリング」が優れているため、「カローラツーリング」がおすすめです。
何れも最上位グレードと中間グレード以下で内外装の質感差が大きいため、購入後後悔しないためにも最上位グレードがおすすめです。
オプションに、アクセサリーコンセント(ハイブリッド車のみ)、パーキングサポートブレーキなどの安全装備、ディスプレイオーディオPlusなど、約23~26万円足すと、「G“Z”」は約287万円、「HYBRID W×B」は約312万円となります。


価格比較 結果
上記の価格は税金などの諸費用を足していませんが、値引き額で概ね相殺されるでしょう。
上記価格を比較すると、ガソリン車なら最大30万円程度、ハイブリッド車なら最大20万円程度「ヤリスクロス」の方が安いことが分かります。
前述の通り、自動車税も「ヤリスクロス」の方が安いため、維持費を含めても「ヤリスクロス」の方が安くなるでしょう。
1番安くなるのは!?
「ヤリスクロス」のガソリン車とハイブリッド車の価格差は40万円程度です。
しかし、購入時の諸費用の減税により価格差は30万円程度まで縮まります。
燃費性能が圧倒的に異なるため、年間走行距離が1万km程度であれば10年で10万円ほどハイブリッド車の方が安くなるでしょう。
5千km程度であれば逆に10万円程度ガソリン車の方が安くなるでしょう。
※燃料代140円で計算した場合
そのため、年間走行距離7,500km程度を基準に、上回る場合はハイブリッド車を、下回る場合はガソリン車を選択した方がお得になる可能性が高くなります。
ご自分の年間走行距離によって、お得になる方を選択しましょう。
リセールバリューはハイブリッド車の方が高くなるため、走行距離が極端に短い場合を除き、ハイブリッド車の方がお得になる可能性が高いと考えます。
また、発進時の加速性能や静粛性などを考慮しても、ハイブリッド車がおすすめだと考えます。
ハイブリッド車には自動駐車機能「アドバンストパーク」の他、災害時などに役立つアクセサリーコンセントが設定可能な点でもメリットがあります。
さらに安く、お得に購入したい方は、“新車同様の中古車”も検討してみましょう。
「ヤリスクロス」や「カローラ」に限った話ではありませんが、深刻な納期待ちが発生しており、半年で買えれば早い方といった異常事態に陥っています。
そのため、今「ヤリスクロス」や「カローラ」を購入するなら、納期待ちがほとんどない中古車が非常におすすめです。
“新車同様の中古車”なら、年式2022年、走行距離10km未満、修復歴なしと好条件の「カローラツーリング HYBRID W×B」が260万円で、「ヤリスクロス HYBRID Z」なら240万円で買えるクルマもあります!
【おすすめ】”新車同様の中古車”なら、新車より60万円以上安い!
車は基本的に新車で買うもの!私はずっとそう考えていました。
しかし、新古車・未使用車や走行距離1,000km程度の車は新車同様です。
さらに、モノによっては普通に新車を買う場合より60万円以上安く買えるケースも多数あります!
上記を考えると、新車購入を検討中の方は”新車同様の中古車を探してみる”という選択肢も大いにありだと思いませんか?!
また、中古車の場合は納期待ちが長い車と異なり、すぐに納車されます。人気車種の場合は納車に1年以上かかるケースがあることも考えると、魅力的ではないでしょうか。
■中古車のメリット、デメリット
”新車同様の中古車”を買う場合のメリットは何といってもその「安さ」が魅力ですが、デメリットは「自分の付けたいオプションが選べない」という点でしょう。
ただし、上記はメーカーオプションの場合のみで、ディーラーオプションの場合は後付けも可能です。
そのため、中古車を選ぶ際は車のカラー及びメーカーオプションを妥協しないようにしましょう。
■中古車を買うなら中古車販売台数No1のガリバーがおすすめ!
中古車を買うなら、中古車販売台数1位のガリバーがおすすめです。
中古車業界の最大手で、知名度も高く、信頼性が高いため安心です。
さらに、ガリバーは以下のメリットもあります。
- 修復歴車(事故車、事故歴ありの車)を販売していない
- 納車後、100日以内であれば返品可能
- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。
特に驚きなのが、100日以内であれば返品可能というところではないでしょうか。これなら、仮に購入した車に問題があった場合や、急に車の使用シーンが大きく変わっても安心ですよね。
その他、ディーラーよりも長い10年保証というのも心強いです。ハイブリッドカーのバッテリーなども保証対象なのでさらに安心です。走行距離が何kmでも保証対象です。
■中古車は早いもの勝ち!非公開在庫もある!
中古車は基本的に1台限りのものですので、良い車も早く問い合せしないと売れてしまう可能性があります。
また、ガリバーでは毎日約500台の車を買取しており、まだネット上で公開されていない車(非公開在庫)もたくさんあります。
ガリバー 公式サイトに登録すれば、自分で検索するだけでは見つけられない”あなたに最適な車”をガリバーが探し出してくれます。さらに「非公開在庫」も優先的に紹介してもらえます。
気になった車、欲しい車がある方はガリバーに登録して探してもらいましょう!
※中古車の販売金額は申込完了ページには表示されません。登録後、ガリバーから電話がかかってくるので、そこで詳しい話を聞いてみましょう。
【おすすめ】車の下取り価格を30万円以上アップさせるコツ!
新車を購入する際、現在の車をディーラーで下取りに出す方も多いと思います。
しかし、中古車買取サービスを使用することで現在の車を30万円以上高く売ることも可能です!
中古車買取サービスは、中古車の買取台数ランキング1位のガリバーの無料査定がおすすめです。
買取台数No1なのには、それだけの高価買取実績とサービスの良さ、信頼性があります。
中古車販売台数も1位でしたが、中古車買取台数も1位のガリバーは、まさに中古車業界の”トヨタ”的存在です。
■ガリバーが支持される理由、高価買取できる理由
中古車買取台数が1位ということは、多くの人がガリバーで愛車を売っていることになりますが、ガリバーが支持される理由、高価買取できる理由は、以下のとおりです。
- 買取車両の在庫期間を短くする独自のシステムで、在庫管理コストを大幅に削減
- 全国約550店の直接販売店舗とオークション会場、海外店舗による圧倒的な販売網で中間業者を挟まずに、マージンカットを実現し買取額に反映
- ディーラーの下取りと異なり、オプションやアクセサリーを買取額にプラス評価!
■筆者の一括査定体験談
買取といえば一括査定というサービスもありますが、実際一括査定に登録してみたところ、各業者からの山の様なメールと電話が来て大変鬱陶しい思いをすることになりました。
また、個人情報も各社に流れてしまうためプライバシー保護の観点からみても良くありません。
上記のことから、一括査定サービスはあまりおすすめできません。
■あなたの愛車の価格を知り、さらに高く売りましょう!
高価買取実績のあるガリバーで無料査定することにより、あなたの愛車が高く売れる可能性は大きく広がります。
高値がつけばガリバーでそのまま売ってしまっても良いですが、さらにガリバーで出された査定額を用いてディーラーで価格交渉の材料に使う手もあります。
何れにしも、無料ですのでガリバーで査定を行うデメリットはほとんどありません。
査定時にお車の情報を入力する必要がありますが、45秒程度で行えるため簡単です。
もちろん、とりあえず査定するだけもOKです。
私はスズキ「スペーシア カスタム」を売る際、ディーラーで下取りに出した後にガリバーの無料査定を知り、「もっと高く売れたなぁ」と大変後悔しました。
私のような後悔をしないためにもガリバーで無料査定を行い、現在の車を少しでも高く売って、新しい車を安く買いましょう。
※愛車の査定金額は申込完了ページには表示されません。入力後、ガリバーから電話がかかってくるので、そこで詳しい話を聞いてみましょう。
まとめ
今回は、トヨタ「ヤリスクロス」とトヨタ「カローラ」の違いを徹底比較してみました。
「ヤリスクロス」と「カローラ」の比較結果を以下にまとめてみました。
- 運転のしやすさ:引き分け
- エクステリアやインテリアの質感:「カローラ」の圧勝
- 車内の広さ:後部座席の頭上スペースは「ヤリスクロス」、足元スペースや横幅は「カローラ」が広い
- 快適装備:引き分け(両車一長一短あり)
- 燃費性能:僅かに「ヤリスクロス」が優秀
- エンジン性能:「ヤリスクロス」が速い
- 走行性能:悪路走破性は「ヤリスクロス」の圧勝
- 乗り心地:「カローラ」が優秀
- 安全性能:「カローラツーリング」の方が先進的で優秀
- 価格の安さ:「ヤリスクロス」の方が最大30万円安い
上記のとおり、加速性能・悪路走破性・価格の安さの項目では「ヤリスクロス」が、質感・乗り心地・安全性能の項目では「カローラ」が優秀でした。
どの項目を重視するかによりますが、質感や乗り心地などを重視しないのであれば「ヤリスクロス」がおすすめです。
何と言っても、流行りのSUVで安全性能はトップクラス、そして何よりも安いからです。
ただ、質感や乗り心地を重視する方は「カローラ」がおすすめです。
「ヤリスクロス」は安いだけに質感が低く、特にハイブリッド車であれば価格差が比較的小さく、価格差以上に質感差があると筆者は感じたため、「カローラ」の方が良いと考えます。
また、先進のディスプレイオーディオやメーター、コネクティッドサービス、優れた安全装備が搭載されている点も大きな魅力です。
「カローラツーリング」と「カローラスポーツ」であれば、デザインやシート表皮などから「カローラツーリング」の方がおすすめです。
ただ、“走りの楽しさ”を重視するなら、2.0Lガソリン車の設定がある「カローラスポーツ」がおすすめです。
前述の通り、両車ともに安全性能は先進的かつ優秀で、質感や価格など圧倒的な違いがある項目はあったものの、引き分け(僅かな差)となった項目が多く、どちらを購入しても大きく後悔することはないでしょう。
クルマの購入で後悔しないためには、あなたが重視する項目は何なのか、よく確認しておくことが重要です。
SUVが流行っているから何となくSUVにした、燃費性能が良いから何となくハイブリッド車にした、などの安易なクルマ選びをしない様にしましょう。




最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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