こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、近年ブームとなっているSUVの中でも3列シートを設定している、2018年8月31日に発売された5代目ホンダ「CR-V」、2020年1月16日に一部仕様向上された日産「エクストレイル」、2017年12月14日に発売されたマツダ「CX-8」の違いをご紹介します。
ボディサイズ・走り・燃費性能・安全性能・車内の広さ・価格など、各項目を試乗した上で徹底比較、評価(レビュー)いたします。
ホンダ CR-Vとは
CR-Vの歴史
ホンダ「CR-V」は、1995年から販売されているSUVです。初代「CR-V」は同時期に発売されたトヨタ「RAV4」とともに都会的でスタイリッシュなSUV車の人気の火付けとしてヒットしました。
しかし、日本では徐々に人気がなくなり、4代目「CR-V」はマイナーチェンジを受けることなく2016年3月31日に生産終了となりました。
日本で2018年8月31日に発売された5代目「CR-V」は、海外では2016年10月から既に発売されており、2017年は世界で約75万台販売される等、世界的に人気車なのです。
※1位トヨタ「カローラ」(約116万台)、2位ホンダ「シビック」(約83万台)、3位フォルクスワーゲン「ゴルフ」(約79万台)、4位トヨタ「RAV4」(約79万台)、5位ホンダ「CR-V」(約75万台)
【試乗記】2.0L i-MMDハイブリッドと1.5L VTEC TURBOを徹底比較!
「2.0L i-MMDハイブリッド」と「1.5L VTEC TURBOエンジン」を全く同じ道でどれくらい走りの違いがあるか、試乗にて試してみました!
正直、試乗するまでは圧倒的に「2.0L i-MMDハイブリッド」の方が面白いだろうと思っていました。
しかし、実際乗ってみたら、一般道(時速60km程度まで)での比較だと加速性能はほぼ同じに感じました。いや、むしろ「1.5L VTEC TURBOエンジン」の方が加速は面白くさえ感じました。
「2.0L i-MMDハイブリッド」も加速はスムーズで、踏み込むと結構頭を後ろに持っていかれる感じはありましたが、「1.5L VTEC TURBOエンジン」も負けないくらい加速します。
ディーラーさん曰く、ハイブリッド車はラグジュアリーに造られている一方、ターボ車はスポーティよりに造られているとのこと。そのため、走り好きな方には「1.5L VTEC TURBOエンジン」の方が受けは良いようです。
最大トルクの数値的には「2.0L i-MMDハイブリッド」の方が圧倒しているだけに、かなり意外な結果でした。
「1.5L VTEC TURBOエンジン」かなり面白いです。
ディーラーさん曰く、時速100km以上となると2.0Lエンジンを搭載しているハイブリッド車の方が伸びは良いということです。また、静粛性はハイブリッド車の方がもちろん静かです。
ただ、両モデルとも静粛性は高く、乗り心地もかなり良かったです。後部座席のシートの座り心地も良く、家族にも大変好評でした。「CR-V」の前に試乗した日産「エクストレイル」と比較すると、走りもですが乗り心地も「CR-V」が勝っています。また、後部座席の足元中央の出っ張りが他車よりも小さめだったのも好印象です。
3列目は正直狭くて、あまり実用的ではないという印象で、ラゲッジスペースも若干狭くなってしまうみたいなので、個人的には2列シート車の方が良いと感じました。
「2.0L i-MMDハイブリッド」と「1.5L VTEC TURBOエンジン」の燃費性能を比較すると、実燃費で6.0km/Lくらい差がでるかと思いますが、パワーだけなら「1.5L VTEC TURBOエンジン」もかなり優秀です!
個人的にはかなり大好きな「1.5L VTEC TURBOエンジン」。おすすめです!
CR-V おすすめグレード
「CR-V」のおすすめグレードは、「HYBRID EX」です。
前述の通り、加速はスムーズですし、静粛性も高い、そしてガソリン車より圧倒的に燃費性能が良い「2.0L i-MMDハイブリッド」は素晴らしいです。
ただし・・・価格が高い!!
他社のミドルサイズSUVと比較しても、50万円程度は高いです。トヨタ「ハリアー」か1クラス上のマツダ「CX-8」が買えるレベルの金額になってきます。
予算に余裕がない場合は、「EX」もかなりおすすめです。
前述の通り、「2.0L i-MMDハイブリッド」に全く負けていない加速性能があり、税金や維持費の面で、他社2.0LクラスのミドルサイズSUVより有利なので、お得です。
販売台数状況
「CR-V」の月間の販売台数は1,000台前後です。月間販売台数目標は1,200台とのことですので、若干届かずといったところでしょうか。
ライバルであるトヨタ「RAV4」には大敗で、同じホンダの「インサイト」同様厳しい状況にあるといえます。
日産 エクストレイルとは
エクストレイルの歴史
日産「エクストレイル」は、2000年から販売されているSUVです。
2007年8月にフルモデルチェンジされ2代目となり、2008年9月からはディーゼル車も追加設定されました。
2013年12月にフルモデルチェンジされ現行の3代目となり、2015年5月にはハイブリッド車も追加設定されました。
2017年6月のマイナーチェンジにより、「プロパイロット」や「ハイビームアシスト」などの安全装備が追加され、外観もフロントグリルやシャークフィンアンテナなど変更されています。安全性能については、マイナーチェンジ前までは安全装備の内容が乏しかっただけでなく、衝突被害軽減ブレーキの性能も低かったため、2017年のマイナーチェンジでかなり強化されたといえます。
上記のことから、中古車を考えられている方は2017年6月以降のモデルがおすすめです。
2019年1月11日に一部改良が行われています。変更内容は以下のとおりです。
- 安全装備「ハイビームアシスト」が標準装備に変更
- 安全装備「踏み間違い衝突防止アシスト」に歩行者検知機能を追加 ※前進時のみ
- 日産オリジナルナビ取付パッケージが標準装備に変更
- 最廉価グレード「20S」、「20S HYBRID」を除き、全車LEDヘッドランプを標準装備
- カスタムカー「AUTECH」グレードの追加設定 ※「モード・プレミア」は廃止
さらに、2020年1月16日に一部仕様向上が行われ、「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」の採用など安全性能がさらに強化されています。詳細は以下の記事にまとめています。
グレード間の装備差
最廉価グレード「20S」、「20S HYBRID」は、マニュアルエアコンだったり、フルホイールカバーだったり、「プロパイロット」などの安全装備が装備できなかったりと、あまりおすすめできません。
中間グレード「20Xi」、「20Xi HYBRID」になると装備が充実され、「プロパイロット」などの安全装備や電動パーキングブレーキも標準装備となります。
2020年1月の一部仕様向上の際に追加された最上位グレード「20Xi レザーエディション」、「20Xi HYBRID レザーエディション」になると、レザーシートに変更となります。
ただ、中間グレードとの違いはレザーシート程度で、価格は25万円程度高くなるため、「エクストレイル」をお得に購入したいなら「20Xi」がおすすめです。
【試乗記】エクストレイルのハイブリッド車とガソリン車を徹底比較!
■試乗で感じたハイブリッド車とガソリン車の違い
「エクストレイル」のハイブリッド車とガソリン車の違いですが、両方試乗した上で最大の違いだと感じたのは、”走り”と”静粛性”です。
正直、カタログ数値ほど極端な差は感じられませんでしたが、間違いなくハイブリッド車の方が加速はスムーズで静粛性も高いです。
同じ道でハイブリッド車とガソリン車を両方試乗させてもらいましたが、割とアクセルを踏み込んで加速してみたところ、停止状態から時速60kmまで到達するのに、ガソリン車は2,500回転~3,000回転程度いくのに対して、ハイブリッド車は2,000回転程度でいける感じでした。
燃費性能などの詳細は後述いたしますが、実燃費もガソリン車が12.50km/L、ハイブリッド車が13.47km/Lとあまり差はないため、20万円程度の車両本体価格差を、この走りの差で価値を感じられるかどうかで決まりそうですね。
ちなみに、モーター走行できる時間は比較的短いです(走りだしの一瞬程度でした)。
その他、ラゲッジアンダースペースはハイブリッド車よりガソリン車の方が広くなっています。
■「エクストレイル」はガソリン車だけの装備が多い
「エクストレイル」は、ガソリン車だけの装備が多いのも特徴的です。以下にガソリン車のみある装備をまとめました。
- 車内を素早く暖めることができ、窓の曇りも早く晴れる「PTC素子ヒーター」
- 防水フレキシブルラゲッジ、防水ラゲッジボード
- セカンド可倒式シート(4:2:4分割、スライド、リクライニング)
- サード可倒式シート(5:5分割、リクライニング) ※3列シート車
- リヤセンターアームレストスルー
「PTC素子ヒーター」も便利そうですが、セカンドシートがスライドできたりリクライニングできるのは便利ですよね。3列シート車を選択できるメリットもあります。
エクストレイル おすすめグレード
「エクストレイル」のおすすめグレードは、ガソリン車の「20Xi」です。
前述の通り、ガソリン車の方が車内の使い勝手も良いですし、安全性能も充実しており、燃費性能はハイブリッド車とあまり差がなく、安く購入できるからです。売れ筋グレードも「20Xi」の4WD車となっています。
また、3列シートモデルもおすすめです。
3列目は結構狭めで、大人が長時間座るには少々辛いかもしれませんが、お子さんやちょっとした時間使用するには使えます。ラゲッジスペースこそ2列シートモデルよりも若干狭くなりますが、3列目をたまに使う可能性がある場合は、おすすめなグレードです。
※2列シートモデルは565ℓ、3列シートモデルは445ℓ
ただ、ハイブリッド車の方が走りや静粛性は間違いなく良いので、「2.0Lではパワー不足」と感じた方は、ハイブリッド車の方が良いでしょう。
販売台数状況
「エクストレイル」の月間の販売台数は3,500台程度です。
マツダ CX-8とは
CX-8の歴史
マツダ「CX-8」は、2017年12月から販売されているSUVです。
発売当初は2.2Lディーゼル車しか設定されていませんでしたが、2018年10月の商品改良により2.5Lガソリン車、2.5Lターボ車が追加設定されました。
その他、2018年10月に行われた変更点の詳細は、以下のとおりです。
- 2.5L NAガソリンエンジン搭載車の追加設定(2WD車のみ)
- 2.5Lガソリンターボエンジン搭載車の追加設定(4WD車のみ)
- 「XD」は4WD車のみの設定に変更
- 「G-ベクタリング コントロール プラス(GVC Plus)」の採用
- 遮音性の強化
- アルミホイールの塗装色の変更
- エアコンパネルのデザイン変更
- ルームミラーをフレームレスタイプに変更
- 「シートベンチレーション」機能を搭載
- 7インチマルチスピードメーターを採用
上記のとおり、発売してから僅か10ヶ月で大きな商品改良となっています。
また、2019年10月23日に行われた商品改良では快適装備が充実しています。
グレード間の装備差
各グレードの主な違いは、まず「25S」、「XD」については「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」、「レーンキープ・アシスト・システム(LAS)」、「交通標識認識システム(TSR)」等の安全装備を付けることができません。その他、「アクティブ・ドライビング・ディスプレイ」やパワーシート、2列目のUSB端子などの装備もなく、唯一4スピーカーとなっています。
先進の安全装備や上記装備を付けたい場合は「PROACTIVE」か「L Package」にする必要があります。
「PROACTIVE」と「L Package」の違いは、以下の通りです。
- フロントLEDフォグランプ(「L Package」のみ標準装備)
- ルームミラー(「L Package」のみフレームレス)
- ルーフレール(「L Package」のみ標準装備)
- 電動スライドガラスサンルーフ(「L Package」のみ標準装備)
- デコレーションパネル(「L Package」のみ本杢)
- 7インチマルチスピードメーター(「L Package」のみ装備)
- サテンクロームメッキのホーンパッドリンク(「L Package」のみ装備)
- LED間接照明(「L Package」のみ標準装備)
- オーバーヘッドコンソールLEDダウンライト(「L Package」のみ標準装備)
- グローブボックス内が植毛加工(「L Package」のみ装備)
- 運転席&助手席シートベンチレーション(「L Package」のみ装備)
- サードシートの充電用USB端子2個(「L Package」のみ標準装備)
- CD/DVDプレーヤー(「L Package」のみ標準装備)
- Boseサウンドシステム+10スピーカー(「L Package」のみ標準装備)
- 高輝度ダーク塗装のアルミホイール(「L Package」のみ装備)
- シート表皮がナッパレザー(「PROACTIVE」はクロス)
上記の他、「L Package」はインテリアの各所にメッキ加飾が施され、車内のランプがLEDとなります。
かなり快適装備が追加され、質感も向上されますが、その分価格も50万円程度高くなります。
こだわりがある方は「L Package」の方が良いと思いますが、個人的には「PROACTIVE」でも十分かと思います。
CX-8 おすすめグレード
「CX-8」のおすすめグレードは、「XD PROACTIVE」です!
ガソリン車の中では、「25S PROACTIVE」が最もおすすめです。
最も走りが面白いのは2.5Lターボ車ですが、価格が50万円程度高く、燃費性能も悪くなるため、おすすめから外しました。
販売台数状況
「CX-8」の月間販売台数は2,000台程度です。
CR-V・エクストレイル・CX-8の比較
ボディサイズの比較
ボディサイズについて、比較していきます。
・CR-V
全長(mm):4,605
全幅(mm):1,855
全高(mm):1,680(4WDは1,690)
ホイールベース(mm):2,660
車両重量(kg):1,520~1,700
最小回転半径(m):5.5
最低地上高(mm):190~210
・エクストレイル
全長(mm):4,690(エクストリーマーXは4,710、AUTECHは4,705)
全幅(mm):1,820(AUTECHは1,830)
全高(mm):1,740(ハイブリッド車は1,730、AUTECHの一部は1,745)
ホイールベース(mm):2,705
車両重量(kg):1,450~1,660
最小回転半径(m):5.6
最低地上高(mm):205(ハイブリッド車は200、AUTECHの一部は210)
・CX-8
全長(mm):4,900
全幅(mm):1,840
全高(mm):1,730
ホイールベース(mm):2,930
車両重量(kg):1,710~1,910
最小回転半径(m):5.8
最低地上高(mm):200
当然ですが、1クラス上の「CX-8」が最も大きくなっています。全長とホイールベースは20cm以上大きいです。必然的に最小回転半径も最も大きくなっています。
そしてSUVで重要な最低地上高ですが、各車200mm程度ですが、「CR-V」のハイブリッド車(FF)のみ200mmを切って190mmとなります。「CR-V」で210mmとなるのは、1.5Lターボ4WD車のみです。
視界の良さ、運転のしやすさで比較すると、「エクストレイル」が最も運転しやすいと感じました。
燃費性能の比較
燃費性能は、JC08モード、WLTCモード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。
※補足:WLTCモードとは
JC08モードはエンジンが温まった状態からの測定結果を75%、エンジンが冷えた状態からの測定結果を25%の比率で燃費を算出していました。WLTCモードでは、エンジンが冷えた状態からの測定結果のみを使用し、乗員や積載物の重量も考慮されることになり、これまでのJC08モードよりも実燃費値に近い条件となります。
- WLTCモード:市街地、郊外、高速道路の平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード
- 市街地モード(WLTC-L):信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定
- 郊外モード(WLTC-M):信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定
- 高速道路モード(WLTC-H):高速道路等での走行を想定
・CR-V
・2.0L i-MMDハイブリッド(「HYBRID EX」他)※2WD
→25.8km/L(JC08モード)
→21.2km/L(WLTCモード)
→18.36km/L(e燃費より)
・エクストレイル
・2.0Lハイブリッド(「20Xi HYBRID」他)※2WD
→20.8km/L(JC08モード)
→13.47km/L(e燃費より)
・CX-8
・2.2Lディーゼル(「XD PROACTIVE」他)※2WD
→15.8km/L(WLTCモード)
→13.82km/L(e燃費より)
燃費性能を比較すると、「CR-V」のハイブリッド車が最も優れています。
ガソリン車で比較すると、「CR-V」が11.5km/L、「エクストレイル」が12.50km/L、「CX-8」が11.2km/L(2.5Lガソリン)、8.7km/L(2.5Lターボ)なので、「エクストレイル」が最も優れています。
ただ、「CR-V」は排気量が1.5L以下ですので、毎年発生する自動車税が「エクストレイル」より5,500円安く、「CX-8」より13,000円も安くなります。そのため「CR-V」が最も維持費が安くなるでしょう。
総合的に、燃費性能(維持費)は「CR-V」が優秀であるといえます。
エンジン性能の比較
エンジン性能について、比較していきます。
その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。
- 出力:クルマの速さ
- トルク:クルマの加速力
簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。
・CR-V
・2.0L i-MMDハイブリッド(「HYBRID EX」他)
エンジン
→最高出力 107kW〈145PS〉/6,200rpm
→最大トルク 175N・m〈17.8kgf・m〉/4,000rpm
モーター
→最高出力 135kW〈184PS〉/5,000~6,000rpm
→最大トルク 315N・m〈32.1kgf・m〉/0~2,000rpm
・1.5Lターボ(「EX」他)
→最高出力 140kW〈190PS〉/5,600rpm
→最大トルク 240N・m〈24.5kgf・m〉/2,000~5,000rpm
・エクストレイル
・2.0Lハイブリッド(「20Xi HYBRID」他)
エンジン
→最高出力 108kW〈147PS〉/6,000rpm
→最大トルク 207N・m〈21.1kgf・m〉/4,400rpm
モーター
→最高出力 30kW〈41PS〉/5,000~6,000rpm
→最大トルク 160N・m〈16.3kgf・m〉/0~2,000rpm
→システム最高出力 134kW〈182PS〉
・2.0Lガソリン(「20Xi」他)
→最高出力 108kW〈147PS〉/6,000rpm
→最大トルク 207N・m〈21.1kgf・m〉/4,400rpm
・CX-8
・2.2Lディーゼル(「XD PROACTIVE」他)
→最高出力 140kW〈190PS〉/4,500rpm
→最大トルク 450N・m〈45.9kgf・m〉/2,000rpm
・2.5Lガソリン(「25S PROACTIVE」)
→最高出力 140kW〈190PS〉/6,000rpm
→最大トルク 252N・m〈25.7kgf・m〉/4,000rpm
・2.5Lターボ(「25T L Package」他)
→最高出力 169kW〈230PS〉/4,250rpm
→最大トルク 420N・m〈42.8kgf・m〉/2,000rpm
「エンジン性能」を比較すると、トルクの太い2.2Lディーゼルと圧倒的なパワーがある2.5Lターボというラインナップがある「CX-8」が最も優秀でしょう。
「CR-V」は、2.0L i-MMDハイブリッドはとても鋭い加速性能がありますし、1.5L VTEC TURBOエンジンも「CX-8」の2.5Lガソリン車と同等のパワーがあり、さらに低回転域から最大トルクの加速が得られるため、共に「CX-8」の2.2Lディーゼル車にも負けない加速性能があります。
「エクストレイル」は、2.0Lハイブリッド車は比較的パワーがありますが2.0Lガソリン車の走りは、この中で比較すると最も面白みにかけるでしょう。
乗り心地も「エクストレイル」が最も固めな印象でした。
居住性(車内の広さ、3列目、ラゲッジスペース)の比較
「車内の広さ」の比較
車内の広さについて、比較していきます。
ホンダ「CR-V」の室内長は1,970mm(3列シート車は2,520m)
日産「エクストレイル」の室内長は2,005mm(3列シート車は2,555m)
マツダ「CX-8」の室内長は2,690mm
上記の数値のとおり、「CX-8」が最も広いでしょう。
室内高で比較すると、「CR-V」が1,230mm、「エクストレイル」が1,270mm、「CX-8」が1,250mmとなっていますので、「エクストレイル」が最も頭上スペースに余裕があります。
「3列目」の比較
3列目について、比較します。
3列目が最も広いのは間違いなく「CX-8」です。3列SUVの中では最も乗り降りもしやすく、乗り心地も良いですし、補助席的な感じではありません。
とはいえ、やはり膝が持ち上がり、頭上スペースにもあまり余裕はありません。感覚的にはトヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」より少し狭い印象です。
次点でホンダ「CR-V」が比較的広く、日産「エクストレイル」が最も狭い印象です。
「ラゲッジスペース」の比較
ラゲッジスペースについて、比較します。
「CR-V」は不明、「エクストレイル」は2列シート車が565ℓ、3列シート車が445ℓ、「CX-8」が239ℓとなっています。
ただ、「CX-8」は3列目を格納していない状態で上記の容量がありますので、3列目を格納すればおそらく最も広いでしょう。
「快適装備」の比較
快適装備で比較すると、1クラス上である「CX-8」には快適装備が多く設定されています。
運転席、助手席、後席の「3ゾーン対応フルオートエアコン」、シートの間の熱のこもりを吸い出す「運転席&助手席シートベンチレーション」、キャプテンシートに充電用USB端子2個を備えた「アームレスト付コンソールボックス」など、「CR-V」や「エクストレイル」にはない装備が豊富です。
車内の広さや質感、快適性は「CX-8」が最も優秀でしょう。
安全性能の比較
安全性能について、比較していきます。
下表に各車の安全装備を整理しています。同機能の装備を同行に示しています。
CX-8 | CR-V | エクストレイル |
アダプティブ・LED・ヘッドライト | - | - |
ハイ・ビーム・コントロールシステム | オートハイビーム | ハイビームアシスト |
車線逸脱警報システム | 路外逸脱抑制機能 | LDW(車線逸脱警報) |
レーンキープ・アシスト・システム | LKAS(車線維持支援システム) | プロパイロット、インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム) |
アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート | 衝突軽減ブレーキ、歩行者事故低減ステアリング | インテリジェント エマージェンシーブレーキ |
- | - | インテリジェントFCW(前方衝突予測警報) |
AT誤発進抑制制御[前進時][後退時] | 誤発進抑制機能 | 踏み間違い衝突防止アシスト[低速加速抑制機能(前進時/後退時)] |
スマート・シティ・ブレーキ・サポート[後退時] | - | 踏み間違い衝突防止アシスト[低速衝突軽減ブレーキ機能(後退時)] |
ブラインド・スポット・モニタリング&リア・クロス・トラフィック・アラート | ブラインドスポットインフォメーション | BSW(後側方車両検知警報)&RCTA(後退時車両検知警報) |
360°ビュー・モニター+フロント&リアパーキングセンサー | フロントカメラシステム ※ディーラーオプションで取付可 | インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)+フロント&バックソナー |
交通標識認識システム | 標識認識機能 | 進入禁止標識検知 |
ドライバー・アテンション・アラート | ドライバー注意力モニター | インテリジェント DA(ふらつき警報) |
マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(全車速追従機能付) | 渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール | クルーズコントロール |
自動防眩ルームミラー | 自動防眩ルームミラー | 防眩式ルームミラー |
- | アドバンスドルームミラー ※ディーラーオプションで取付可 | インテリジェント ルームミラー |
- | - | インテリジェント パーキングアシスト(駐車支援システム) |
安全機能で比較すると、「CX-8」と「エクストレイル」が優秀です。
「CX-8」は、「オートハイビーム」より先進的な「アダプティブ・LED・ヘッドライト」が装備されている点で優秀です。「アダプティブ・LED・ヘッドライト」は対向車の部分的に遮光する機能です。
「エクストレイル」は、全車速追従機能付ACCと車線中央維持(全車速域)を組合せた「プロパイロット」があるため、長距離ドライブ時の負担軽減という意味でとても便利です。「CX-8」と「CR-V」の車線維持支援システムは60km/h以上で作動するシステムです。
また、「エクストレイル」は2020年1月の一部仕様向上により、2台前を走る車両を検知しディスプレイ表示とブザーにより警告してくれる「インテリジェント FCW」が搭載されている点で優秀です。この機能は他車には採用例が少なく、非常に先進的であるといえます。
その他、唯一「インテリジェント パーキングアシスト(駐車支援システム)」が装備されていますが、ステアリングが自動で操作されるだけなので、正直不要かと思います。
ただ、「エクストレイル」で惜しいのは、唯一サイドエアバッグとカーテンエアバッグがオプション装備となっています。「CR-V」と「CX-8」は標準装備であることを考えると、少し残念ですね。
「CR-V」は、後退時誤発進抑制機能、後退時衝突軽減ブレーキ、RCTA(後退時車両検知警報)など、後方への安全装備が搭載されていない点で「エクストレイル」や「CX-8」に劣ります。
価格の比較
価格について、比較します。
CR-Vのおすすめグレード&価格
「CR-V」のおすすめグレードは「EX」、「HYBRID EX」です。「EX」(FF/7人乗り)が約348万円、「HYBRID EX」(2WD/5人乗り)が約385万円です。
さらに「CR-V」はナビやETC、リアカメラが全車標準装備のため、その他オプションを装備しない場合は上記金額と同じ「EX」は約348万円、「HYBRID EX」は約385万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15~25万円程度の価格になります。
ちなみに、ディーラーで確認したところ、値引きは15万円程度でした。
エクストレイルのおすすめグレード&価格
「エクストレイル」のおすすめグレードは「20Xi」、「20Xi HYBRID」です。
「20Xi」(FF/7人乗り)が約312万円、「20Xi HYBRID」(FF/5人乗り)が約330万円です。
メーカーオプションのSRSサイドエアバッグ〈運転席・助手席〉+SRSカーテンエアバッグ(約8万円)、ディーラーオプションのナビ、ETC代等を約20万円足すと、「20Xi」は約340万円、「20Xi HYBRID」は約358万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15~25万円程度の価格になります。
ちなみに、ディーラーで確認したところ、値引きは25万円程度でした。
CX-8のおすすめグレード&価格
「CX-8」のおすすめグレードは、「25S PROACTIVE」、「XD PROACTIVE」です
「25S PROACTIVE」(2WD/7人乗り)が約341万円、「XD PROACTIVE」(2WD/7人乗り)が約383万円です。
メーカーオプションの「360°ビュー・モニター」とCD/DVDプレーヤー(約8万)、ディーラーオプションのナビゲーション用SDカード、ETC代等を約8万円足すと、「25S PROACTIVE」は約356万円、「XD PROACTIVE」は約395万円となります。
※「XD PROACTIVE」は「360°ビュー・モニター」が標準装備
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15~25万円程度の価格になります。
価格比較 結果
上記の価格は税金などの諸費用を足していませんが、値引き額で概ね相殺されるでしょう。ハイブリッド車やディーゼル車は購入時の諸費用が減税となるため、ガソリン車より6~10万円程度お得になります。
上記金額を比較すると、3列シート車も含めて「エクストレイル」が最も安くなりそうです。
さらに維持費なども考慮すると、「エクストレイル」と「CR-V」が比較的安くなるでしょう。
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2023年に発覚したビッグモーターの不正問題など、中古車業界を激震させる事件がありましたが、楽天カー株式会社は売上高が年間1兆円を超えるインターネット関連企業最大手の楽天グループの会社のため、安心感があるといえるでしょう。
■査定を受ける回数は1回のみ!個人情報が流れない!
楽天Car車買取は、いわゆる一括査定サービスと異なり、査定を受ける回数は1回のみとなっています。
私は一括査定サービスに登録した経験がありますが、各業者からの山の様なメールと電話が来て大変鬱陶しい思いをすることになりました。
個人情報も各社に流れてしまうため、プライバシー保護の観点からみても良くありません。
楽天Car車買取は、そういった心配は無用といえるでしょう。
また、査定までの全ての工程を楽天カー株式会社が担当するため、複数の業者と話をする必要はありません。
■楽天ポイントが最大5,000ポイントもらえる!
車の売却成立で1,000ポイント、さらにマイカー割のメンバー登録を行うと合計5,000ポイントが貰えます。
※進呈される最新のポイント数は楽天Car車買取公式HPにてご確認ください。
マイカー割は、お得なメルマガが届いたり、車関連のサービスでポイントが追加で貰えたり、車用品などに使えるクーポンが貰えるキャンペーンとなっているため、入って損はありません。
楽天ポイントは売却価格とは一切関係ありませんので、楽天で車を売るだけで5,000円貰えると言っても過言ではありません。
■あなたの愛車の価格を知り、さらに高く売りましょう!
高価買取実績のある楽天Car車買取で無料査定することにより、あなたの愛車が高く売れる可能性は大きく広がります。
高値がつけば楽天Car車買取でそのまま売ってしまっても良いですし、さらに楽天Car車買取で出された査定額を用いてディーラーで価格交渉の材料に使う手もあります。
私はスズキ「スペーシア カスタム」を売る際、ディーラーで下取りに出した後に楽天Car車買取を知り、「もっと高く売れたなぁ」と大変後悔しました。
私のような後悔をしないためにも楽天Car車買取に出品して、現在の車を少しでも高く売って、新しい車を安く買いましょう。
【PR】“新車同様の中古車”なら、新車より60万円以上安い!
車は基本的に新車で買うもの!私はずっとそう考えていました。
しかし、新古車・未使用車や走行距離1,000km程度の車は新車同様です。
さらに、モノによっては普通に新車を買う場合より60万円以上安く買えるケースも多数あります!
上記を考えると、新車購入を検討中の方は“新車同様の中古車を探してみる”という選択肢も大いにありだと思いませんか?!
また、中古車の場合は納期待ちが長い車と異なり、すぐに納車されます。人気車種の場合は納車に1年以上かかるケースがあることも考えると、魅力的ではないでしょうか。
■中古車のメリット、デメリット
“新車同様の中古車”を買う場合のメリットは何といってもその「安さ」が魅力ですが、デメリットは「自分の付けたいオプションが選べない」という点でしょう。
ただし、上記はメーカーオプションの場合のみで、ディーラーオプションの場合は後付けも可能です。
そのため、中古車を選ぶ際は車のカラー及びメーカーオプションを妥協しないようにしましょう。
■中古車を買うなら中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめ!
中古車を買うなら、中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめです。
中古車業界の最大手で、知名度も高く、信頼性が高いため安心です。
さらに、ガリバーは以下のメリットもあります。
- 修復歴車(事故車、事故歴ありの車)を販売していない
- 納車後、100日以内であれば返品可能
- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。
特に驚きなのが、100日以内であれば返品可能というところではないでしょうか。これなら、仮に購入した車に問題があった場合や、急に車の使用シーンが大きく変わっても安心ですよね。
その他、ディーラーよりも長い10年保証というのも心強いです。ハイブリッドカーのバッテリーなども保証対象なのでさらに安心です。走行距離が何kmでも保証対象です。
■中古車は早いもの勝ち!非公開在庫もある!
中古車は基本的に1台限りのものですので、良い車も早く問い合せしないと売れてしまう可能性があります。
また、ガリバーでは毎日約500台の車を買取しており、まだネット上で公開されていない車(非公開在庫)もたくさんあります。
ガリバー 公式サイトに登録すれば、自分で検索するだけでは見つけられない”あなたに最適な車”をガリバーが探し出してくれます。さらに「非公開在庫」も優先的に紹介してもらえます。
気になった車、欲しい車がある方はガリバーに登録して探してもらいましょう!
※中古車の販売金額は申込完了ページには表示されません。登録後、ガリバーから電話がかかってくるので、そこで詳しい話を聞いてみましょう。
まとめ
今回は、3列シートを設定しているSUV3車(ホンダ「CR-V」、日産「エクストレイル」、マツダ「CX-8」)の違いを比較しながらご紹介しました。
- 優れた加速性能と、3車の中で最も燃費性能が優れているホンダ「CR-V」
- 「プロパイロット」など安全性能が高く、最も安く購入できる日産「エクストレイル」
- 優れた加速性能、高い安全性能、そして最も車内や3列目が広く、快適で質感の高いマツダ「CX-8」
車を購入する優先順位やこだわりによって、どの車が良いかは変わってくると思います。
あなたが最も欲しいと思った車を購入する様にしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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