こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、新型マツダ「MAZDA3(マツダ3)」の「SKYACTIV-X」搭載車が2019年12月5日に発売されましたので、1.5Lガソリン車・2.0Lガソリン車・1.8Lディーゼル車と徹底比較してみました。
加速性能は素晴らしいが、燃費性能や価格(コスパ)はイマイチか!?
注目のパワートレイン「SKYACTIV-X」!性能は・・・
「MAZDA3(マツダ3)」のパワートレインは、1.5Lと2.0Lのガソリンエンジン、1.8Lのディーゼルエンジン、2.0Lの新開発エンジン「SKYACTIV-X」の4種類です。
「SKYACTIV-X」のスペックと、その他のエンジンのスペックは以下のとおりです。
「SKYACTIV-X」の燃費性能
・1.5Lガソリン(「15S」等) ※2WD、AT車
→16.6km/L(WLTCモード)
・2.0Lガソリン(「20S PROACTIVE」等) ※2WD車
→15.6km/L(WLTCモード)
・1.8Lディーゼル(「XD PROACTIVE」等) ※2WD車
→19.8km/L(WLTCモード)
・新世代エンジン「SKYACTIV-X」(「X PROACTIVE」等) ※2WD、AT車
→17.2km/L(WLTCモード)
フルモデルチェンジ前にはディーゼルエンジン並の燃費性能と謳っていたことを考えると、燃費性能に関しては思っていたより良くないなというのが個人的な感想です。1.5Lガソリン車と大きな差はありません。
上記はAT車の数値で、MT車なら16インチタイヤで全く同じ17.8km/L(WLTCモード)、18インチタイヤなら17.4km/L(WLTCモード)となるため、1.5Lガソリン車の方が0.4km/L優秀です。
「MAZDA3(マツダ3)」の1.5Lガソリン車の実燃費が13.0km/L~14.0km/L程度ですので、「SKYACTIV-X」搭載車の実燃費は14.0km/L前後となるでしょう。
1.8Lディーゼル車の実燃費が17.0km/L前後、トヨタ「カローラ」の1.8Lハイブリッド車の実燃費が23.0km/L~24.0km/L程度であることを考えると、”燃費性能が良い”とはいえませんね。
さらに「SKYACTIV-X」搭載車の使用燃料はハイオク(プレミアガソリン)となっているため、維持費は1.5Lガソリン車より高くなります。
年間走行距離が1万km程度、レギュラー140円、ハイオク160円の場合、「SKYACTIV-X」搭載車の方が年間6,600円程度高くなります。維持費的には2.0Lガソリン車とあまり変わりません。
つまり、「SKYACTIV-X」搭載車は「MAZDA3(マツダ3)」の中で2.0Lガソリン車と並んで維持費が高いということです
「SKYACTIV-X」のエンジン性能
・1.5Lガソリン(「15S」等)
→最高出力 82kW〈111PS〉/6,000rpm
→最大トルク 146N・m〈14.9kgf・m〉/3,500rpm
・2.0Lガソリン(「20S PROACTIVE」等)
→最高出力 115kW〈156PS〉/6,000rpm
→最大トルク 199N・m〈20.3kgf・m〉/4,000rpm
・1.8Lディーゼル(「XD PROACTIVE」等)
→最高出力 85kW〈116PS〉/4,000rpm
→最大トルク 270N・m〈27.5kgf・m〉/1,600~2,600rpm
・新世代エンジン「SKYACTIV-X」(「X PROACTIVE」等)
エンジン
→最高出力 132kW〈180PS〉/6,000rpm
→最大トルク 224N・m〈22.8kgf・m〉/3,000rpm
モーター
→最高出力 4.8kW〈6.5PS〉/1,000rpm
→最大トルク 61N・m〈6.2kgf・m〉/100rpm
エンジン性能については、マイルドハイブリッドシステム「M Hybrid(エム ハイブリッド)」を搭載している点は異なるものの、ホンダ「シビック」の1.5L VTEC TURBOエンジンと似たようなスペックとなっています。
・シビック
・1.5Lターボ(ハッチバック)
→最高出力 134kW〈182PS〉/5,500rpm
→最大トルク 240N・m〈24.5kgf・m〉/1,900~5,000rpm
・1.5Lターボ(セダン)
→最高出力 127kW〈173PS〉/5,500rpm
→最大トルク 220N・m〈22.4kgf・m〉/1,700~5,500rpm
あくまで参考値ですが、「シビック」の0-100km/h加速は7秒台という素晴らしい加速性能となっています。同様のスペックであることを考えると、「MAZDA3(マツダ3)」の「SKYACTIV-X」搭載車も似たようなタイム(8秒台)となるでしょう。
「SKYACTIV-X」の価格帯
・1.5Lガソリン(「15S」等)
→約222万円~約255万円
・2.0Lガソリン(「20S PROACTIVE」等)
→約252万円~約277万円
・1.8Lディーゼル(「XD PROACTIVE」等)
→約279万円~約328万円
・新世代エンジン「SKYACTIV-X」(「X PROACTIVE」等)
→約320万円~約369万円
加速性能は「MAZDA3(マツダ3)」の中で最も素晴らしい性能を発揮する「SKYACTIV-X」搭載車ですが、問題は価格な気がします。
燃費性能がハイブリッド車やディーゼル車に及ばないため、他の国産Cセグメントと比較してもかなり高めであることは否めません。発売当初は新エンジン搭載車ということである程度は売れても、一般ユーザーは中々買いにくいグレードであると筆者は感じます。
ちなみに、加速性能や静粛性、乗り心地に優れた「シビック」の価格は約276~約295万円なので、ナビ代を含めて考えても「SKYACTIV-X」搭載車の方が30万円以上高くなるでしょう。
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まとめ
今回は、「MAZDA3(マツダ3)」の「SKYACTIV-X」搭載車を、1.5Lガソリン車・2.0Lガソリン車・1.8Lディーゼル車と徹底比較してみました。
「SKYACTIV-X」は画期的なエンジンではありますが、「MAZDA3(マツダ3)」の良さは1クラス上の質感・輸入車の様な高級感があり、走行性能も高く、乗り心地も良く、安全装備も先進的で、欠点が本当に少ない完成度の高さにあると筆者は思います。
そのため、「SKYACTIV-X」の燃費性能と価格設定が微妙だったとしても、「MAZDA3(マツダ3)」が素晴らしい車であることは間違いないでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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