こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2021年11月1日に一部改良が行われたトヨタ「ライズ」と、2020年9月15日にマイナーチェンジが行われたトヨタ「ルーミー」の違いを、エクステリア・インテリア・運転のしやすさ・車内の広さ・加速性能・燃費性能・安全性能・価格など、各項目で徹底比較いたします。
共にダイハツのOEM車であり、コンパクトクラスのクルマとして人気TOP5に入る両車。
果たしてどれほどの違いがあり、どっちがおすすめなのか!?
ボディサイズ・運転のしやすさ・エクステリアの比較
ボディサイズ・運転のしやすさ
ボディサイズについて、比較していきます。
・ライズ
全長(mm):3,995
全幅(mm):1,695
全高(mm):1,620
ホイールベース(mm):2,525
車両重量(kg):970~1,070
最小回転半径(m):4.9(Zは5.0)
最低地上高(mm):185
・ルーミー
全長(mm):3,700(カスタムは3,705)
全幅(mm):1,670
全高(mm):1,735
ホイールベース(mm):2,490
車両重量(kg):1,080~1,140
最小回転半径(m):4.6(最上位グレードのみ4.7)
最低地上高(mm):130
■共に運転のしやすいが、取り回しも良さは「ルーミー」に軍配!
ボディサイズの違いは、以下のとおりです。
- 全長は「ライズ」の方が29.5cm長い
- 全幅は「ライズ」の方が2.5cm大きい
- 全高は「ルーミー」の方が11.5cm大きい
- 車両重量は「ルーミー」の方が70~110kg重い
- 最小回転半径は「ライズ」の方が30cm大きい
両車ともに全幅1,700mm未満の5ナンバーサイズで、全長も短いため運転しやすくなっています。視界も良いため、運転に自信がない方や軽自動車しか乗ってこなかった方でも問題なく運転できるでしょう。
概ね「ライズ」の方が大きくなっていますが、全高と車両重量は「ルーミー」の方が大きく(重く)なっています。そのため、加速性能や安定感としては「ライズ」が有利になります。
最大の違いは最小回転半径で、「ライズ」は「ルーミー」より最大で40cmも大きくなりますので、小回りの良さでは「ルーミー」に軍配があがるでしょう。
何れにしても、運転にそこまで自信がない、取り回しの良いクルマに乗りたい、という方には両車ともに最適なクルマです。
エクステリア
エクステリアデザインについて、「ライズ」はキリッとしたヘッドランプとSUVらしい力強い印象があります。
トヨタ「RAV4」に似ていると言われているエクステリアですが、横並べで見ると明らかにコンパクトで見た目の印象は結構異なります。
※上記は「RAV4」と「ライズ」を比較した印象です。
「ルーミー」はスタンダードモデルとカスタムモデルで大きく印象が異なります。
スタンダードモデルはメッシュのフロントグリルが特徴的で、どことなく「ライズ」に似た印象があります。カスタムモデルはメッキのフロントグリルが特徴的で、いわゆる”オラオラ顔”となっています。こちらはトヨタ「アルファード」に似た印象がありますね。
エクステリアの質感については、フロントグリルやバックドアガーニッシュが艶有り塗装、またはメッキとなっている「ライズ」、「ルーミー」のカスタムモデルが上質な印象です。
2トーンカラーのルーフ部(ブラックマイカメタリック)も艶のある感じになっていたため好印象で、質感的には廉価な印象はなく、同クラス標準的といえます。
「ルーミー」のスタンダードモデルは、標準では樹脂フルキャップであったり、フォグランプ部にフタがしてあったりと、廉価な印象が目立ちます。
そのため、質感を重視するなら「ライズ」か「ルーミー」のカスタムモデルが良いでしょう。
インテリア・居住性・ラゲッジスペースの比較
インテリア
インテリアデザインについて、「ライズ」はフロントドアグリップやセンターコンソールなど、SUVらしいデザインとなっています。
「ルーミー」は、中央にあるマルチインフォメーションディスプレイが特徴的で、何と言ってもフロントシートウォークスルーになっていることが「ライズ」との最大の違いでしょう。
運転席と助手席間だけでなく、後部座席にも移動できることは大きなメリットです。
インテリアの質感については、ドアアームレストやセンターコンソールボックスなどソフトパッド付きとなっている「ライズ」、エアコンパネルなどがピアノブラック塗装となっている「ルーミー」のカスタムモデルは比較的上質です。
一方「ルーミー」のスタンダードモデルは、樹脂製の部分が目立ち、エクステリア以上に質感の低さが目立ちます。一部軽自動車の上位グレードと比較しても劣る質感といえます。
そのため、質感を少しでも気にする方は、「ライズ」か「ルーミー」のカスタムモデルを選択した方が無難です。
インテリアは乗車時毎回目にする部分だけに、購入後後悔することになりかねません。
実際、筆者はケチって下位グレードのクルマを購入して非常に後悔したことがあります。
後悔しないためにも、質感を少しでも気になる方はケチらず上位モデルを選択しましょう。
価格差はリセールバリューで回収できる可能性もあります。
居住性・ラゲッジスペース
室内長の比較
「ライズ」:1,955mm
「ルーミー」:2,180mm
室内長は「ルーミー」の方が+22.5cm広い
室内幅の比較
「ライズ」:1,420mm
「ルーミー」:1,480mm
室内幅は「ルーミー」の方が+6cm広い
室内高の比較
「ライズ」:1,250mm
「ルーミー」:1,355mm
室内高は「ルーミー」の方が+10.5cm広い
ラゲッジスペースの比較
「ライズ」:369ℓ(80ℓ)
「ルーミー」:205ℓ
※()内はアンダーラゲッジ
ラゲッジスペースは「ライズ」の方が+164ℓ広い
車内の広さ比較 まとめ
上記の数値のとおり、室内の広さは「ルーミー」の方が圧倒的に広くなっており、ラゲッジスペースは「ライズ」の方が圧倒的に広くなっています。
「ルーミー」の魅力は何と言っても後部座席足元スペースの広さと高さにあります。
また、前席と後席の背もたれを倒してフルフラットにできたり、後部座席は個別に24cmスライド可能で、ダイブイン機能により自転車も搭載可能と、シートをフレキシブルに使用できるメリットがあります。
ミニバンの様な広さが欲しいけどミニバンだと大きいし価格が高い、軽自動車だと小さすぎるし非力すぎる、という方にはピッタリのクルマといえます。
ただ、「ルーミー」は5人乗り状態だとラゲッジスペースが狭いという欠点があります。
その点、「ライズ」のラゲッジスペースは同クラスSUVの中でもトップクラスの広さとなっており、アンダーラゲッジも非常に深く広くなっているため、背の高い荷物も積載可能です。
また、「ルーミー」と比較すれば室内は狭いものの、一般的なコンパクトカーやSUVの中では広い部類に入り、後部座席の足元スペースも比較的広くなっています。
「ルーミー」には及ばないものの、僅かに後部座席のリクライニングも可能です。
昨今、ボディサイズは大きいのに車内が狭いクルマが増えている中、両車ともにボディサイズは小さく車内が広い素晴らしいクルマとなっています。
どちらが良いか迷った際は“どこまで広さを求めるか”がポイントになるでしょう。
ミニバン並の広さが欲しい方や車中泊を快適に行いたい方は間違いなく「ルーミー」の方が良いですが、個人的には「ライズ」でも十分だと考えます。
快適装備の比較
快適装備を比較してみましょう。
「ライズ」には、「ルーミー」には無い以下の装備が搭載されています。
- 運転席シートバックポケット
- 充電用USB端子(リヤ2個) ※「ルーミー」はフロント1個、リヤなし
- 車速連動ドアロック
- シフト操作連動オートドアロック
- アンロック状態で押すと開く給油口
- アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)
「ルーミー」には、「ライズ」には無い以下の装備が搭載されています。
- フロントシートウォークスルー
- 両側パワースライドドア
- ウェルカムパワースライド
- 予約ロック機能
- 左右独立リヤシートスライド機構
- リヤシートダイブイン機構
- 格納式リヤドアサンシェード
- シートバックテーブル
上記のとおり、「ルーミー」の方が快適装備が豊富に設定されています。
多くある装備差の中でも、最大の違いは「ルーミー」にフロントシートウォークスルーや多彩なシートアレンジ、スライドドアが搭載されていることにあるでしょう。
それらの装備により、子育てや介護にも適したクルマとなっています。
また、各種予約(ウェルカム)機能でスムーズな乗り降りが可能となっています。
一方の「ライズ」は、後部座席用の充電用USB端子や、ハイブリッド車なら非常時に給電も可能なアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)が搭載されているなど、充電装備が豊富に設定されてるメリットがあります。
後部座席用のUSB端子はスマートフォンやタブレットの充電に便利ですし、アクセサリーコンセントはパソコンを使用できたりポットでお湯を沸かしたりなど、非常時だけでなく通常時でも利便性が高くなっています。
また、「ライズ」はドアロックに関する便利装備が非常に豊富に設定されています。
使用用途によってどちらが便利かは異なってきますが、幅広い用途で使用できる「ルーミー」の方が車内の利便性は高いといえるでしょう。
「ルーミー」は2020年9月15日のマイナーチェンジでウェルカムパワースライドや予約ロック機能など、多くの快適装備が追加されており、電動パーキングブレーキとブレーキホールドも追加されました。
その後は、電動パーキングブレーキとブレーキホールドという大きな装備差が両車にありましたが、「ライズ」にも2021年11月1日の一部改良にて電動パーキングブレーキとブレーキホールドが追加されたため、両車の装備差は減少しています。
燃費性能の比較
燃費性能は、WLTCモード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。
※補足:WLTCモードとは
JC08モードはエンジンが温まった状態からの測定結果を75%、エンジンが冷えた状態からの測定結果を25%の比率で燃費を算出していました。WLTCモードでは、エンジンが冷えた状態からの測定結果のみを使用し、乗員や積載物の重量も考慮されることになり、これまでのJC08モードよりも実燃費値に近い条件となります。
- WLTCモード:市街地、郊外、高速道路の平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード
- 市街地モード(WLTC-L):信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定
- 郊外モード(WLTC-M):信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定
- 高速道路モード(WLTC-H):高速道路等での走行を想定
・ライズ
・1.2Lガソリン
→20.7km/L(WLTCモード)
→14.96km/L(e燃費より)
・1.0Lターボ
→17.4km/L(WLTCモード)
→14.02km/L(e燃費より)
・1.2Lハイブリッド
→28.0km/L(WLTCモード)
→22.32km/L(e燃費より)
・ルーミー
・1.0Lガソリン ※2WD
→18.4km/L(WLTCモード)
→14.34km/L(e燃費より)
・1.0Lターボ
→16.8km/L(WLTCモード)
→12.98km/L(e燃費より)
上記のとおり、燃費性能は「ライズ」の方が優れています。
何と言っても、2021年11月1日の一部改良にて追加された1.2Lガソリン車、そして1.2Lハイブリッド車の存在が大きくなっています。
1.2Lハイブリッド車の燃費性能は、同クラスSUVでトップクラスの燃費性能を誇るトヨタ「ヤリスクロス」に近い性能となっており、「ルーミー」と比較すると圧倒的に優れているといえるでしょう。
※「ヤリスクロス」の燃費性能はWLTCモードで30.8km/L
1.2Lハイブリッド車が注目されがちですが、新たに追加された1.2Lガソリン車の燃費性能も非常に優れており、車両本体価格が安いことも相まって、走行距離が少ないユーザーの場合は1.2Lハイブリッド車よりも総コストでは安くなるメリットがあります。
「ライズ」は4WD車限定となった1.0Lターボ車で比較しても「ルーミー」より優れているため、燃費性能は「ライズ」の圧勝だといえるでしょう。
では、維持費を比較してみましょう。
年間走行距離が8,000km程度、ガソリン代が140円程度なら、「ライズ」の1.2Lガソリン車は年1万円程度、1.2Lハイブリッド車は年3.5万円も「ルーミー」の1.0Lガソリン車より安くなります。
10年乗り続けた場合、「ライズ」の1.2Lガソリン車なら10万円程度、1.2Lハイブリッド車なら35万円も安くなります。
また、「ライズ」の1.2Lガソリン車なら車両重量が1トンを下回るため、重量税も1万円前後「ライズ」の方が安くなります。そのため、燃料代と合わせれば10年で10万円以上安くなることになります。
上記から、維持費を安くしたいなら「ライズ」の方が良いといえるでしょう。
エンジン性能の比較
エンジン性能について、比較していきます。
その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。
- 出力:クルマの速さ
- トルク:クルマの加速力
簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。
・ライズ
・1.2Lガソリン
→最高出力 64kW〈87PS〉/6,000rpm
→最大トルク 113N・m〈11.5kgf・m〉/4,500rpm
・1.0Lターボ
→最高出力 72kW〈98PS〉/6,000rpm
→最大トルク 140N・m〈14.3kgf・m〉/2,400~4,000rpm
・1.2Lハイブリッド
エンジン
→最高出力 60kW〈82PS〉/5,600rpm
→最大トルク 105N・m〈10.7kgf・m〉/3,200~5,200rpm
モーター
→最高出力 78kW〈106PS〉
→最大トルク 170N・m〈17.3kgf・m〉
・ルーミー
・1.0Lガソリン
→最高出力 51kW〈69PS〉/6,000rpm
→最大トルク 92N・m〈9.4kgf・m〉/4,400rpm
・1.0Lターボ
→最高出力 72kW〈98PS〉/6,000rpm
→最大トルク 140N・m〈14.3kgf・m〉/2,400~4,000rpm
「エンジン性能」を比較すると、1.0Lターボ車のスペックは全く同じです。
あくまで参考値ですが、0-100km/h加速は1.0Lガソリン車は以外は9秒~10秒前後、1.0Lガソリン車は17秒前後とかなり遅くなっています。
1.0Lガソリン車は、軽自動車のノンターボ車と同等、またはそれ以下の加速性能となっています。
そのため、加速性能をよっぽど気にしない方以外は、1.0Lガソリン車を以外を選択した方が無難です。
1.0Lターボ車は、低回転域から最大トルクが発揮されるターボ車であるため発進時は比較的スムーズで、上り坂も2,000回転程度で登ってくれます。
そのため、1.0t前後の車両重量には十分な印象で、街中でパワー不足を感じることはあまりないと思います。
ただ、急な上り坂となれば3,000回転程度にはなりますし、高速道路の追い越し時などは若干パワー不足を感じるでしょう。
「ライズ」の1.2Lガソリン車は、アクセルを軽く踏み込むと軽やかに加速し、強く踏み込むと体を持っていかれるほどの加速性能を発揮します。
ただ、加速性能を発揮するにはエンジンを3,000回転以上回す形となるためエンジン音が大きく、昨今の新型車とは思えないほどうるさいというデメリットがあります。
スペック的には従来から搭載されている1.0Lターボ車より劣りますが、加速性能的には遜色なく、同等の加速性能を誇ります。
正直、走りは全く期待していなかった1.2Lガソリン車だけに、これほどパワフルで面白い加速を発揮することに非常に驚きました。
ただ、前述のとおり“最もうるさいパワートレイン”となっているため、静粛性の観点からは最も劣ります。
総合的に考えれば、1.0Lターボ車の方が優れているといえるでしょう。
「ライズ」の1.2Lハイブリッド車は、1.2Lガソリン車とは対照的に非常に静かで、リニアに加速します。
ただ、日産e-POWER(ノート)と同程度の加速性能を期待していると、ガッカリすることになります。
街乗りでは十分の加速性能ではあるものの、1.2Lガソリン車と比較すると明らかに加速性能は劣ります。
そのため、急な坂道や追い越し時はパワー不足を顕著に感じます。
上記のとおり、1.0Lターボ車や1.2Lガソリン車についてはほとんど差がないため、エンジン性能は引き分けとしておきます。
ドライビング装備として「ライズ」にはマニュアルモードが、4WD性能としては「ライズ」にはダイナミックトルクコントロール4WDが搭載されている点で優れています。
「ライズ」のハイブリッド車にはワンペダル操作が可能な「スマートペダル(S-PDL、S-Pedal)」が搭載されていますが、アクセルを離した際の減速感が非常に強いため、慣れるまでに時間がかかるかと思います。
ユーザーによって好みはあるかと思いますが、個人的には「スマートペダル(S-PDL、S-Pedal)」をオフにした状態の方が運転しやすいと感じました。
安全性能の比較
安全性能について、比較していきます。
下表に各車の安全装備を整理しています。同機能の装備を同行に示しています。
ライズ | ルーミー |
衝突警報機能(対車両・対歩行者[昼夜])/衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者[昼夜]) | 衝突警報機能(対車両・対歩行者[昼夜])/衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者[昼夜]) |
ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)、ドライブスタートコントロール | ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方) |
コーナーセンサー(フロント2個/リヤ2個) | コーナーセンサー(フロント2個/リヤ2個) |
RCTA(リヤクロストラフィックアラート) | - |
BSM(ブラインドスポットモニター) | - |
車線逸脱警報機能 | 車線逸脱警報機能 |
路側逸脱警報機能 | 路側逸脱警報機能 |
ふらつき警報 | ふらつき警報 |
車線逸脱抑制制御機能 | - |
LKC(レーンキープコントロール) | - |
先行車発進お知らせ機能 | 先行車発進お知らせ機能 |
標識認識機能(進入禁止/最高速度/一時停止) | 標識認識機能(進入禁止/最高速度/一時停止) |
AHB(オートハイビーム) | AHB(オートハイビーム) |
ADB(アダプティブドライビングビーム) | ADB(アダプティブドライビングビーム) |
サイドビューランプ | サイドビューランプ |
全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール) | 全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール) |
防眩インナーミラー | 防眩インナーミラー |
パノラミックビュー | パノラミックビューモニター |
スマートパノラマパーキングアシスト(駐車支援システム) | - |
コーナリングトレースアシスト | - |
上記のとおり、安全性能は「ライズ」が優秀です。
「ライズ」の優秀な点は以下のとおりです。
- 後側方から接近する車両を検知し、警告してくれる機能(RCTA、BSM)を搭載している
- 車線逸脱抑制制御機能を搭載している
- 車線中央維持支援機能(レーンキープコントロール)を搭載している
- 駐車支援システム(スマートパノラマパーキングアシスト)を搭載している
- 旋回時にブレーキ制御により旋回性能を高める「コーナリングトレースアシスト」を搭載している
「ルーミー」より優れている最大のポイントは、車線逸脱抑制制御機能と車線中央維持支援機能が搭載されていることでしょう。
上記の機能と「全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)」を合わせることで、高速道路上での安全性が高くなり、長距離ドライブ時の負担軽減にもつながります。
また、後側方から接近する車両を検知、警告してくれる機能も搭載されていますので、後退時や車線変更時の安全性も高くなっているといえるでしょう。
その他、駐車支援システム(スマートパノラマパーキングアシスト)を設定できる強みもありますが、個人的には駐車支援機能はまだまだ発展途上で、そこまで優位性はないと考えます。
2021年11月1日の「ライズ」の一部改良までは、自動ブレーキや標識認識機能、電動パーキングブレーキによる全車速追従機能付ACCの停止保持など「ルーミー」の方が優れている点も多くありましたが、改良によりそれらの装備差は完全になくなりました。
上記から、安全性能は「ライズ」に軍配があがります。
「ルーミー」はマイナーチェンジ時に“あえてレーンキープコントロールなどを搭載しなかった”経緯があります。昨今、軽自動車でも「プロパイロット」などが搭載される時代ですので、この点は非常に残念ですね。
価格の比較
価格について、比較します。
ライズのおすすめグレード&価格
「ライズ」のおすすめグレードは「Z」で、1.2Lガソリン車が約204万円、1.2Lハイブリッド車が約233万円です。
理由は、レーンキープコントロール、全車速追従機能付ACCなどの安全装備が「Z」でないと設定できないからです。低めなインテリアの質感もある程度カバーできることも大きな理由の1つです。
メーカーオプションのブラインドスポットモニター、パノラミックビュー対応ナビレディパッケージ、ディーラーオプションの9インチT-Connectナビ、ETC代等を約41万円足すと、「Z」(ガソリン車)は約245万円、「Z」(ハイブリッド車)は約274万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15万円程度の価格になります。
ルーミーのおすすめグレード&価格
「ルーミー」のおすすめグレードは、「カスタムG-T」で約205万円です。
ノーマルモデルではなくカスタムモデルを選択した理由は、電動パーキングブレーキ・ブレーキホールド・全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)をカスタムモデルにしか設定できないためです。
ターボ車を選択した理由は、加速性能が大きく異なるからです。
コンフォートパッケージ、パノラミックビュー対応ナビレディパッケージ、9インチT-Connectナビ、ETC代等を40万円ほど足すと、「カスタムG-T」の価格は約245万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15万円程度の価格になります
価格比較 結果
上記の価格は税金などの諸費用を足していませんが、値引き額で概ね相殺されるでしょう。
上記価格を比較すると、ガソリン車はまさかの全く同じ価格となりました。
維持費(燃費性能、重量税など)は「ライズ」の方が安いため、維持費分「ライズ」の方が安くなるでしょう。
ハイブリッド車はガソリン車より29万円程度高くなっていますが、諸費用の減税や優れた燃費性能から、年間走行距離が8,000kmを超えるような方や、10年以上乗り続けることを考えている方は、ハイブリッド車の方が安くなる可能性もあるでしょう。
静粛性やリセールバリューを考慮すればハイブリッド車の方が優れていますので、コスト以上に優れている面があります。
いずれにしても、両車ともに200万円以上、場合によっては300万円近い価格となるため、決して安いクルマではありません。
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上記を考えると、新車購入を検討中の方は“新車同様の中古車を探してみる”という選択肢も大いにありだと思いませんか?!
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■中古車のメリット、デメリット
“新車同様の中古車”を買う場合のメリットは何といってもその「安さ」が魅力ですが、デメリットは「自分の付けたいオプションが選べない」という点でしょう。
ただし、上記はメーカーオプションの場合のみで、ディーラーオプションの場合は後付けも可能です。
そのため、中古車を選ぶ際は車のカラー及びメーカーオプションを妥協しないようにしましょう。
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中古車を買うなら、中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめです。
中古車業界の最大手で、知名度も高く、信頼性が高いため安心です。
さらに、ガリバーは以下のメリットもあります。
- 修復歴車(事故車、事故歴ありの車)を販売していない
- 納車後、100日以内であれば返品可能
- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。
特に驚きなのが、100日以内であれば返品可能というところではないでしょうか。これなら、仮に購入した車に問題があった場合や、急に車の使用シーンが大きく変わっても安心ですよね。
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中古車は基本的に1台限りのものですので、良い車も早く問い合せしないと売れてしまう可能性があります。
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まとめ
今回は、トヨタ「ライズ」とトヨタ「ルーミー」を徹底比較してみました。
「ライズ」と「ルーミー」の比較結果を以下にまとめてみました。
- 運転のしやすさ:「ルーミー」の方が取り回しが良い
- エクステリアやインテリアの質感:「ライズ」と「ルーミー」のカスタムモデルが上質
- 車内の広さ:室内の広さは「ルーミー」、ラゲッジスペースは「ライズ」が広い
- 快適装備:「ルーミー」が豊富
- 燃費性能:「ライズ」が圧倒的に優秀、重量税も安いため総合的に維持費が安い
- エンジン性能:引き分け
- 安全性能:「ライズ」が優秀
- 価格の安さ:引き分け
上記のとおり、エンジン性能や価格など、引き分けの項目が多い結果となりました。
走行距離が多い方や長距離ドライブが多い方には「ライズ」がおすすめです。
「レーンキープコントロール」なども搭載されていますし、直進安定性が優れています。ハイブリッド車も選択できるため維持費が安く、静粛性も優れている点も魅力的です。悪路走破性も優れているためアウトドアにも最適です。
室内の広さやシートの使い勝手、取り回しを重視するなら「ルーミー」がおすすめです。
車内の利便性は抜群ですし、ボディサイズや装備内容が軽自動車と似ているため、軽自動車からの乗り換えの方は同じ感覚で使用できるでしょう。
上記のとおり、ユーザーによってどちらが良いか異なるかと思います。
特にこだわりがないのであれば、総合力が高い「ライズ」を選択すれば後悔することはないと考えます。
加速性能や走行性能、燃費性能や安全性能、車内の広さなど、総合的にバランスが取れており、デザインも無難でクセがないため万人受けしますし、流行りのハイブリッドSUVで非常に人気が高いためリセールバリューも期待できるでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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