こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2024年1月17日に一部改良が行われたトヨタ「ヤリスクロス」と、2021年11月1日に一部改良が行われたトヨタ「ライズ」の違いを徹底比較してみました。
同じトヨタのコンパクトSUVで価格帯も近い2023年SUV人気No1とNo2の両車。
そんな「ヤリスクロス」と「ライズ」のどっちを買った方が後悔しないのか!?
燃費性能・加速性能・安全性能・運転のしやすさ・エクステリア・インテリア・車内の広さ・価格など、徹底検証いたします。
※掲載している「ヤリスクロス」の写真は「HYBRID Z」(ブラックマイカ)及び「HYBRID G」(ブラックマイカ×センシュアルレッドマイカ)です。
※掲載している「ライズ」の写真は「Z」(マスタードイエローマイカメタリック)、一部同デザインのダイハツ「ロッキー」の「Premium G HEV」(ブラックマイカメタリック×スムースグレーマイカメタリック)、「Premium G」(シャイニングホワイトパール)を使用しています。
ボディサイズ・運転のしやすさ・エクステリアの比較
ボディサイズ・運転のしやすさ
ボディサイズについて、比較していきます。
・ヤリスクロス
全長(mm):4,180~4,200
全幅(mm):1,765
全高(mm):1,580~1,590
ホイールベース(mm):2,560
車両重量(kg):1,110~1,270
最小回転半径(m):5.3
最低地上高(mm):170
・ライズ
全長(mm):3,995
全幅(mm):1,695
全高(mm):1,620
ホイールベース(mm):2,525
車両重量(kg):970~1,070
最小回転半径(m):4.9(Zは5.0)
最低地上高(mm):185
■3ナンバーの「ヤリスクロス」、5ナンバーの「ライズ」、ボディサイズは似ているようで全然違う!
同じコンパクトSUVの両車ですがボディサイズは結構異なっています。
全長は「ヤリスクロス」の方が18.5cm以上長く、全幅は「ヤリスクロス」の方が7cm大きく、最小回転半径は「ヤリスクロス」の方が最大で40cmも大きくなっています。
そのため、取り回しは「ライズ」の方が良いといえます。
車両重量は「ヤリスクロス」の方が150kg前後も重くなっており、購入時と車検時に支払う重量税は5,000円程度「ヤリスクロス」の方が高くなります。
逆に最低地上高は「ライズ」の方が1.5cm高くなっており、余裕があります。
上記のとおり、5ナンバーの「ライズ」に対して「ヤリスクロス」は3ナンバーサイズとなっており、見た目も「ヤリスクロス」の方が1回り大きい印象を受けます。
コンパクトサイズだと小さく廉価な印象を受ける方もいますが、そういった方には運転しやすいボディサイズでありながら、“そこまで小さくない”「ヤリスクロス」の方が良いでしょう。
運転のしやすさは両車優れており、視界も良好です。「ヤリスクロス」の方がボディサイズは大きいものの、試乗した印象では「ライズ」とのボディサイズ差はほとんど感じませんでした。
そのため、軽自動車にしか乗ったことがない方でも両車ともに問題なく運転できるでしょう。
“SUVが欲しいけどトヨタ「RAV4」だと大きすぎて運転しにくい”と感じていた方にも両車はおすすめです。
「ヤリスクロス」も「ライズ」も非常に運転しやすいため、運転が苦手な方に最適なクルマといえるでしょう。
エクステリア
■ヤリスクロス:「HYBRID G」(ブラックマイカ×センシュアルレッドマイカ)
■ライズ:「Z」(ロッキー:「Premium G」)
「ヤリスクロス」は中間グレードから装備が充実
「ヤリスクロス」のエクステリアデザインは、車名に「ヤリス」と付いていますが「ヤリス」とはフロントデザインが結構異なります。
フロントグリルが大きい「ヤリス」に対して、「ヤリスクロス」のフロントグリルは小さく、ヘッドランプもよりシャープになっています。
また、フロントフォグランプとは別に設定されている縦長のデイタイムランニングランプ(ターンランプ)や、ドア下モールディングの車名プレートが全車標準装備されている点も特徴的です。
リヤデザインは、リヤコンビネーションランプの形状など、比較的「ヤリス」と似たデザインになっています。
エクステリアの質感は、ピラーの艶有り塗装やドアベルトモールディングのメッキ加飾などはないため、特別質感高い印象はなく、クラス標準的といった印象です。
「ヤリス」と比較すると、艶有り塗装部分が若干少なくなっていますが、大きな質感差があるわけではありません。
上位グレード「Z」と中間グレード「G」の質感差(装備差)は、「Z」のみに設定されている切削光輝のアルミホイール、ピアノブラックのアッパーグリル程度しかなく、それほど大きな違いはありません。
アッパーグリルの違いはよく見ないと分からないレベルなので、エクステリアの最大の違いはアルミホイールといえそうです。
アルミホイールのデザインは当然「Z」の方がカッコよくなっていますが、2インチもタイヤサイズが大きくなるためタイヤ代が4本で12,000円前後異なりますし、燃費性能にも影響してくるため、一長一短あると思います。
両グレードともにフォグランプはオプションとなっていますが、”フタ”がされている箇所がそれほど目立っていないこと、LEDヘッドランプが非常に明るいことを考慮すると、5万円前後のフォグランプをわざわざ設定する必要はないかと個人的には考えます。
中間グレード「G」で気になる点は、LEDヘッドランプ(約7万円)がオプション設定となっている点で、今どきハロゲンヘッドランプというのは軽自動車より劣る装備内容といえるでしょう。
そのため、LEDヘッドランプのオプション装備は必須だと考えます。
とはいえ、アルミホイールが全グレードでオプション設定となっている「ヤリス」よりは大分マシといえます。
「ヤリス」よりも上位グレードと中間グレードの質感差が少なくなっていることも好印象です。
「ヤリスクロス」は、2022年7月19日の一部改良にて新たに「Z”Adventure”」が追加されました。
「Z”Adventure”」は、「Z」にはないシルバー塗装の前後バンパー、ルーフレールが設定されることにより、“よりSUVらしい”力強いデザインとなっています。
「ライズ」の質感は同クラス標準
「ライズ」のエクステリアデザインは「RAV4」に似ていると言われていますが、横並べで見ると明らかにコンパクトで印象が大きく異なります。
質感は、バックドアガーニッシュが艶有り塗装となっている点、ドアアウターハンドルがメッキとなっている点など、一部質感高くなっています。
また、2トーンカラーのルーフ部(ブラックマイカメタリック)が艶のある感じになっていたため、好印象です。
そのため、質感的には廉価な印象はなく、同クラス標準レベルです。
ただし、ホンダ「ヴェゼル」やトヨタ「C-HR」と比較すると劣ります。
印象的だったのは、ドアの締めやすさやドアを閉めた音が比較的上質であったことです。ちょっと重めな音で、感覚的には1クラス上のCセグメントクラスなイメージです。
「ヤリスクロス」と「ライズ」に大きな質感差はなし!
上記から、「ライズ」の方が僅かに質感高い印象がありますが、「ヤリスクロス」と「ライズ」に大きな質感差はありません。
デザインも比較的似ていますが、フロントデザインは「ライズ」の方が、リヤデザインは「ヤリスクロス」の方がシュッとした印象があります。
前述の通り「ヤリスクロス」の方が1回り大きくなっており、タイヤサイズも最上位グレードでは「ヤリスクロス」の方が1インチ大きくなっていますので、大きさの印象は異なるでしょう。
インテリア・居住性・ラゲッジスペースの比較
インテリア
■ヤリスクロス:「HYBRID Z」(合成皮革+ツィード調ファブリック[ダークブラウン])
※2024年1月17日改良前
■ヤリスクロス:「HYBRID Z”Adventure”」(合成皮革[サドルタン])
※2024年1月17日改良後
■ライズ:「Z」(ロッキー:「Premium G HEV」)
「ヤリスクロス」のインテリアは質感が低い!
「ヤリスクロス」のインテリアデザインは、エクステリアと異なり「ヤリス」とほとんど同じです。
ただ、メーターは2024年1月17日の改良で全グレード7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイに統一されたため、下位グレードで4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを採用している「ヤリス」とは異なります。
「ヤリスクロス」と「ライズ」のインテリア装備差は、運転席のパワーシート、倒すとリヤセンターアームレストになる4:2:4分割可倒式リヤシート、などが主な違いです。
従来は電動パーキングブレーキとブレーキホールドという大きな装備差もありましたが、2021年11月1日に行われた一部改良にて「ライズ」にも電動パーキングブレーキとブレーキホールドが装備されたことにより、装備差は減少しています。
インテリアの質感は「ヤリス」とほぼ同じで、従来のコンパクトカーと比較すると質感高くなっていますが、ホンダ「ヴェゼル」やトヨタ「C-HR」と比較すると、かなり劣ります。
2024年1月17日の改良でコンソールボックス付フロントソフトアームレストが採用されていますが、上の写真のとおり「プリウス」や「カローラ」などCセグメントクラス以上のクルマに採用されている“ちゃんとした”センターアームレストとは異なり、収納スペースも限定的です。
「ライズ」はセンターコンソールボックスが全車標準装備されており、「ヤリスクロス」と「ライズ」との大きな違いの1つです。
「ヤリス」についても、同時期に発売されたホンダ「フィット」と比較すると質感の低さが欠点の1つとなっていましたので、その点では「ヤリスクロス」も同様です。
上位グレード「Z」と中間グレード「G」の質感差(装備差)は、シート表皮、パワーシート、シートヒーター程度で、「ヤリス」と比較するとそれほど多くはありません。
「Z」グレードは内装色によって見え方が異なりますが、「Z」と「G」に大きな質感差はありません。
「ヤリス」の場合、中間グレード以下だと“ヘッドレスト一体型のシート”となっており、今どき軽自動車でもスズキ「アルト」やダイハツ「ミライース」程度しかない非常に廉価な装備で、大きな欠点となっていました。
その点、「ヤリスクロス」はエントリーグレードを除きヘッドレストセパレート型のシートとなっているなど、「ヤリス」よりも上位グレードと中間グレードの差が少なくなっています。
「ライズ」のインテリアも質感高くはないが、「ヤリスクロス」よりマシ!
「ライズ」のインテリアは、SUVらしいフロントドアグリップが特徴的で、デジタルスピードメーターと7インチカラー液晶ディスプレイ、最大9インチのディスプレイオーディオまたはナビ、エアコンパネルと、シンプルなデザインになっています。
質感的には全体的に廉価な印象があります。
まず、最上位グレードであれば本革巻きとなるステアリングホイールですが、さわり心地は悪く、「C-HR」や「ヴェゼル」の本革巻きステアリングホイールと比較すると、非常に質感が低くなっています。
日産「キックス」などでも感じましたが、名前こそ本革巻きステアリングホイールとなっているものの、触った感触はウレタンに近いものになっています。
さらに気になったのは、ドアアームレスト周りの質感の低さです。
フロントドアアームレストについては最上位グレードであれば一応ソフトパッドとなっているようですが、フロント・リアのいずれも見た目も触った感触も非常に廉価な印象があります。
フロントドアアームレストがソフトパッドとなるのは最上位グレードのみなので、中間グレード以下だと質感はさらに低下することになります。
「ライズ」の発売当時は同クラスの中でも上質な部類に入っていましたが、「ライズ」の発売以降にフルモデルチェンジが行われたトヨタ「アクア」やホンダ「フィット」、日産「ノート」などが非常に上質になったため、廉価な立ち位置に変わった印象があります。
とはいえ、Bセグメントクラスの中ではまだまだ標準の質感で、「ヤリスクロス」よりは圧倒的に優れています。
そのため、室内の質感は一部廉価な印象はあるものの、これまでCセグメントクラス以上のクルマに乗っていた方や、質感を特別気にする方でなければ問題ないレベルだと考えます。
姉妹車のダイハツ「ロッキー」の場合、最上位グレード「Premium G」のシート表皮がファブリック×ソフトレザー調となるため、インテリアは「ライズ」より上質になっています。
※上の写真は「ロッキー」の「Premium G HEV」
インテリアは「ライズ」の方がメリットが多い!
上記のとおり、「ヤリスクロス」は電動パーキングブレーキとブレーキホールドが搭載されている点でメリットがありましたが、2021年11月1日に行われた「ライズ」の一部改良後、そのメリットはなくなりました。
インテリアの質感では「ライズ」が上で、しっかりしたセンターコンソールボックスが搭載されているメリットもあります
そのため、インテリアでは「ライズ」の方が良い点が多いと考えます。
インテリアデザイン的には、ハッチバックと同じデザインの「ヤリスクロス」、“よりSUVらしい”デザインとなっている「ライズ」と、好みが分かれるところかと思います。
居住性・ラゲッジスペース
■ヤリスクロス:「HYBRID G」
■ライズ:「Z」(ロッキー:「Premium G」)
ここからは、室内の広さを比較してみましょう。
室内長の比較
- 「ヤリスクロス」:1,845mm
- 「ライズ」:1,955mm
室内長は「ライズ」の方が+11cm広くなっています。
室内幅の比較
- 「ヤリスクロス」:1,430mm
- 「ライズ」:1,420mm
室内幅は「ヤリスクロス」の方が+1cm広くなっています。
室内高の比較
- 「ヤリスクロス」:1,205mm
- 「ライズ」:1,250mm
室内高は「ライズ」の方が+4.5cm広くなっています。
ラゲッジスペースの比較
- 「ヤリスクロス」:390ℓ
- 「ライズ」:369ℓ
※アンダーラゲッジを含めるとガソリン2WD車で449ℓ、ハイブリッド車で386ℓ、4WD車で407ℓ
ラゲッジスペースは「ヤリスクロス」の方が+21ℓ広くなっています。
ただし、アンダーラゲッジを含めると「ライズ」の方が広くなっています。
車内の広さ比較 まとめ
室内の広さは上記の数値のとおり、後部座席は「ライズ」の方が広く、ラゲッジスペースは「ヤリスクロス」の方が広くなっています。
ただし、室内の広さを総合的にみると「ライズ」の圧勝といえるでしょう。
後部座席の足元スペース・頭上スペースは圧倒的に「ライズ」の方が広くなっています。
「ライズ」は同クラスの中でも室内が広めなのに対して、「ヤリスクロス」は狭めなため、その差は歴然です。
そのため、後部座席の利用する機会が多い方、3人以上乗る機会が多い方は「ライズ」の方が快適でしょう。
「ライズ」は後部座席が僅かにリクライニングできるようになっていますが、上の写真のとおり非常に僅かなため、大きなメリットはありません。
「ヤリスクロス」は「ヤリス」よりも室内高が1.5cm高くなっているため僅かに広く感じましたが、「ライズ」や「ヴェゼル」などと比較すると非常に狭いです。
ただ、運転席や助手席に座る方が大柄でなければ(170cm程度の方であれば)後部座席の広さに問題はないですし、「C-HR」よりは広くなっています。これは「ヤリス」も同様です。
ラゲッジスペースは「ヤリスクロス」の方が広くなっていますが、デッキボード下は「ライズ」の方が深く、総合的には「ライズ」の方が広くなっています。
デッキボードを使用すれば後席を倒した際にフラットにすることが可能な点は同じです。
快適装備の比較
快適装備を比較してみましょう。
「ヤリスクロス」には、「ライズ」には無い以下の装備が搭載されています。
- カラーヘッドアップディスプレイ
- テレスコピックステアリング
- ステアリングヒーター
- 運転席6ウェイパワーシート
- 運転席ターンチルトシート
- 4:2:4分割可倒式リヤシート(リヤセンターアームレスト付[ボトルホルダー2個付])
- ハンズフリーパワーバックドア
- 照明付運転席・助手席バニティミラー付サンバイザー ※「ライズ」は照明なし
- コネクティッドサービスの内容
「ライズ」には、「ヤリスクロス」には無い以下の装備が搭載されています。
- センターコンソールボックス ※「ヤリスクロス」も小容量のコンソールボックスあり
- 後部座席用充電USB端子(リヤ2個) ※「ヤリスクロス」はフロント1個
- 車速連動ドアロック
- シフト操作連動オートドアロック
- ウェルカムドアロック解除(解錠範囲に入ると自動解錠)
- アンロック状態で押すと開く給油口
上記のとおり、「ヤリスクロス」の方が快適装備の種類が多くなっていますが、最大の違いはハンズフリーパワーバックドアが採用されている点でしょう。
ハンズフリーパワーバックドアはトヨタのコンパクトSUVでは初採用で、従来車よりも約2倍のスピードで開閉する最新仕様となっています。
前述のとおり、従来は電動パーキングブレーキとブレーキホールドという大きな装備差がありましたが、2021年11月1日に行われた「ライズ」の一部改良により、装備差は減少しています。
同様にハイブリッド車の追加により、AC100V・1500Wのアクセサリーコンセントの装備差もなくなりました。
一方「ライズ」は、センターコンソールボックスや後部座席用の充電用USB端子が設定されている点で利便性が高くなっています。
前述の通り、センターコンソールボックスは利便性だけでなくインテリアの見栄えにも影響してきますし、後部座席用のUSB端子はスマートフォンやタブレットの充電に便利です。
また、「ライズ」はドアロックに関する便利装備が非常に豊富に設定されています。
上記のほか、ディスプレイオーディオとコネクティッドサービスの内容が大きく異なります。
「ライズ」のディスプレイオーディオはナビ機能を搭載することができず、コネクティッドサービスも使用できません。
「ヤリスクロス」はディスプレイオーディオが標準装備されており、5年間無料で使えるコネクティッドナビも搭載されています。
「ライズ」でナビを使用する場合、スマホのナビアプリを使用するか、コネクティッドサービスを使用できるナビだと15万円以上するT-Connectナビを別途設定する必要があります。
さらに、「ライズ」のコネクティッドサービスには以下の機能が搭載されていません。
- ドアロックなどのリモート確認、操作が行える「うっかり通知/リモート確認/リモート操作」
- エンジンオイル、ガソリン残量の確認が行える「ヘルスチェック」
- 自分の運転を診断できる「ドライブ診断」
- スマートフォンでエンジン及びエアコンの始動が行える「リモートスタート」
※トヨタ「ハリアー」から採用された新機能、ハイブリッド車のみ使用可能 - 月1,100円で使い放題「車内Wi-Fi」
- スマホがキーになる「デジタルキー」
- スマホで運転者を認識しドライバーごとの設定を自動で行う「マイセッティング」
価格については、「ヤリスクロス」は標準サービスは5年間無料で6年目以降年3,960円、または月330円となっています。
「ライズ」とサービス内容を合わせ「オペレーターサービス」を含めても、5年間は年3,960円、6年目以降は年7,960円となります。
※「オペレーターサービス」は年3,930円または、月330円
一方「ライズ」は、一時期よりDCMの搭載がなくなり、スマホやWi-Fi通信機を使用してコネクティッドサービスを使用する形に変更されました。
基本料金がかからないため使い方によっては「ライズ」の方が安くなりますが、使用時にスマホやWi-Fi通信機と接続する煩わしさがあります。
いずれにしても、コネクティッドサービスの内容や使い勝手は「ヤリスクロス」の方が優れています。
燃費性能の比較
※ヤリスクロス:「HYBRID Z」(ブラックマイカ)
燃費性能は、WLTCモード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。
※補足:WLTCモードとは
JC08モードはエンジンが温まった状態からの測定結果を75%、エンジンが冷えた状態からの測定結果を25%の比率で燃費を算出していました。WLTCモードでは、エンジンが冷えた状態からの測定結果のみを使用し、乗員や積載物の重量も考慮されることになり、これまでのJC08モードよりも実燃費値に近い条件となります。
- WLTCモード:市街地、郊外、高速道路の平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード
- 市街地モード(WLTC-L):信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定
- 郊外モード(WLTC-M):信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定
- 高速道路モード(WLTC-H):高速道路等での走行を想定
・ヤリスクロス
・1.5Lガソリン ※2WD、CVT
→19.8km/L(WLTCモード)
→14.64km/L(e燃費より)
・1.5Lハイブリッド ※2WD
→30.8km/L(WLTCモード)
→25.12km/L(e燃費より)
・ライズ
・1.2Lガソリン
→20.7km/L(WLTCモード)
→14.96km/L(e燃費より)
・1.0Lターボ
→17.4km/L(WLTCモード)
→14.02km/L(e燃費より)
・1.2Lハイブリッド
→28.0km/L(WLTCモード)
→22.32km/L(e燃費より)
燃費性能を比較すると、「ヤリスクロス」の1.5Lハイブリッド車が最も優秀です。
「ヤリスクロス」はSUVトップクラスの燃費性能なのはもちろん、全車種でみても「ヤリス」、「アクア」、「プリウス」に次ぐ4番目に優秀な燃費性能となっています。
※PHV・PHEVを除く
「ヤリス」や「アクア」は実燃費30.0km/Lを超える驚異の未来的燃費性能となっていますが、「ヤリスクロス」も実燃費25.0km/Lを超える素晴らしい燃費性能となっています。
一方の「ライズ」も2021年11月1日に行われた一部改良によりハイブリッド車が追加され、「ヤリスクロス」に近い燃費性能を誇ります。
さらに、ガソリン車については僅かですが「ライズ」の方が優れています。
そのため、燃費性能の差は僅かだといえるでしょう。
両車ともに燃費性能は非常に優れています。
エンジン性能・走行性能・乗り心地の比較
エンジン性能の比較
※ヤリスクロス:「HYBRID Z」(ブラックマイカ)
エンジン性能について、比較していきます。
その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。
- 出力:クルマの速さ
- トルク:クルマの加速力
簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。
・ヤリスクロス
・1.5Lガソリン
→最高出力 88kW〈120PS〉/6,600rpm
→最大トルク 145N・m〈14.8kgf・m〉/4,800~5,200rpm
・1.5Lハイブリッド
エンジン
→最高出力 67kW〈91PS〉/5,500rpm
→最大トルク 120N・m〈12.2kgf・m〉/3,800~4,800rpm
モーター
→最高出力 59kW〈80PS〉
→最大トルク 141N・m〈14.4kgf・m〉
→システム最高出力 85kW〈116PS〉
・ライズ
・1.2Lガソリン
→最高出力 64kW〈87PS〉/6,000rpm
→最大トルク 113N・m〈11.5kgf・m〉/4,500rpm
・1.0Lターボ
→最高出力 72kW〈98PS〉/6,000rpm
→最大トルク 140N・m〈14.3kgf・m〉/2,400~4,000rpm
・1.2Lハイブリッド
エンジン
→最高出力 60kW〈82PS〉/5,600rpm
→最大トルク 105N・m〈10.7kgf・m〉/3,200~5,200rpm
モーター
→最高出力 78kW〈106PS〉
→最大トルク 170N・m〈17.3kgf・m〉
「エンジン性能」を比較すると、スペック的には「ヤリスクロス」の方が優れています。
あくまで参考値ですが、0-100km/h加速は何れも9秒~10秒前後で、あまり差はありません。
試乗で感じた印象は以下のとおりです。
■「ヤリスクロス」
1.5Lハイブリッド車は、1.5Lダイナミックフォースエンジンと新世代1.5Lハイブリッドシステムが採用されており、ハイブリッド車のシステム最高出力は「ヴィッツ」など旧世代1.5Lハイブリッドシステムの73kW(100PS)から85kW(116PS)に上昇しています。
1.5Lガソリン車は、「RAV4」などにも設定されている発進用ギヤ付きのDirect Shift-CVTが設定されたため、発進時のもっさり感などはなくスムーズに加速してくれます。1,100kg前後の車両重量には十分なパワーで、街中でパワー不足を感じることはないでしょう。
1.5Lハイブリッド車と1.5Lガソリン車を比較すると、発進時の加速性能はハイブリッド車の方が滑らかな印象があります。モーターのアシストにより加速性能が向上しているものかと思います。
ただ、その後の加速感は1.5Lガソリン車の方がガソリン車特有の面白さがある様に感じましたが、それほど大きな差は感じにくく、燃費性能の圧倒的な違いに勝るほどの差はない様に感じました。
静粛性なども考慮すれば、ハイブリッド車の方が総合的に優れているといえるでしょう。
■「ライズ」
1.2Lガソリン車は、アクセルを軽く踏み込むと軽やかに加速し、強く踏み込むと体を持っていかれるほどの加速性能を発揮します。
ただ、加速性能を発揮するにはエンジンを3,000回転以上回す形となるためエンジン音が大きく、昨今の新型車とは思えないほどうるさいというデメリットがあります。
スペック的には従来から搭載されている1.0Lターボ車より劣りますが、加速性能的には遜色なく、同等の加速性能を誇ります。
正直、走りは全く期待していなかった1.2Lガソリン車だけに、これほどパワフルで面白い加速を発揮することに非常に驚きました。
ただ、前述のとおり“最もうるさいパワートレイン”となっているため、静粛性の観点からは最も劣ります。
総合的に考えれば、1.0Lターボ車の方が優れているといえるでしょう。
1.2Lハイブリッド車は、1.2Lガソリン車とは対照的に非常に静かで、リニアに加速します。
ただ、日産e-POWER(ノート)と同程度の加速性能を期待していると、ガッカリすることになります。
街乗りでは十分の加速性能ではあるものの、1.2Lガソリン車と比較すると明らかに加速性能は劣ります。
そのため、急な坂道や追い越し時はパワー不足を顕著に感じます。
加速性能は「ヤリスクロス」の1.5Lハイブリッド車が最も優れており、次いで両ガソリン車となるでしょう。
ただ、大きな差はないため、エンジン性能は引き分けとしておきます。
■ドライビング装備
ドライビング装備として「ライズ」のハイブリッド車にはワンペダル操作が可能な「スマートペダル(S-PDL、S-Pedal)」が搭載されていますが、アクセルを離した際の減速感が非常に強いため、慣れるまでに時間がかかるかと思います。
ユーザーによって好みはあるかと思いますが、個人的には「スマートペダル(S-PDL、S-Pedal)」をオフにした状態の方が運転しやすいと感じました。
走行性能の比較
「ヤリスクロス」のガソリン車には、「RAV4」にも採用されている4WDシステム「ダイナミックトルクコントロール4WD」や「マルチテレインセレクト」、「ダウンヒルアシストコントロール」などが採用されており、「RAV4」並の悪路走破性を誇ります。
「ヤリスクロス」のハイブリッド車には、「RAV4」と同じ「TRAILモード」や「SNOWモード」が採用されており、まさにコンパクト「RAV4」といった感じです。
一方の「ライズ」にも「ダイナミックトルクコントロール4WD」が搭載されています。
ロードクリアランス的には「ライズ」の方が1.5cm余裕がありますが、悪路走破性を高める装備は「ヤリスクロス」の方が豊富に搭載されています。
乗り心地の比較
「ヤリスクロス」の乗り心地や静粛性は、「ヴィッツ」とは比べ物のならないほど良くなっています。
凹凸をキレイにいなして、コンパクトカー(Bセグメントクラスのクルマ)とは思えない乗り心地となっています。
感覚的には一昔前のCセグメントクラスのクルマの乗り心地といった印象で、従来のコンパクトカーと比較すると圧勝であるといえます。
シートの座り心地も良く、通常のファブリックシートより合成皮革+ツィード調ファブリックシートの方が快適な印象です。
「ライズ」の乗り心地も比較的良く、段差による突き上げもかなり抑えられている印象です。
そのため、両車の乗り心地に大きな差はないでしょう。
ガソリン車の静粛性は「ライズ」の方が劣りますが、ハイブリッド車に大きな違いはありません。
ただ、両車ともに2020年にフルモデルチェンジが行われたホンダ「フィット」や日産「ノート」、2021年にフルモデルチェンジが行われたトヨタ「アクア」と比較すると劣ります。
安全性能の比較
※ヤリスクロス:「HYBRID G」 2024年1月17日改良前
ここからは、安全性能について、比較してみましょう。
下表に各車の安全装備を整理しています。同機能の装備を同行に示しています。
ヤリスクロス | ライズ |
アダプティブハイビームシステム | ADB(アダプティブドライビングビーム) |
- | サイドビューランプ |
オートマチックハイビーム | オートハイビーム |
レーンディパーチャーアラート | 車線逸脱警報機能、ふらつき警報、路側逸脱警報 |
レーンディパーチャーアラート | 車線逸脱抑制制御機能 |
レーントレーシングアシスト | LKC(レーンキープコントロール) |
プリクラッシュセーフティ(交差点左右折支援機能、低速時加速抑制機能、緊急時操舵支援機能) | 衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者)、衝突警報機能(対車両・対歩行者) |
プロアクティブドライビングアシスト | - |
パーキングサポートブレーキ(後方歩行者、周囲静止物) | - |
パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)、ドライブスタートコントロール | ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)、コーナーセンサー(フロント2個/リヤ2個)、ドライブスタートコントロール |
パーキングサポートブレーキ(後方接近車両) | RCTA(リヤクロストラフィックアラート) |
ブラインドスポットモニター、安心降車アシスト | BSM(ブラインドスポットモニター) |
ロードサインアシスト | 標識認識機能 |
レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)、ドライバー異常時対応システム | 全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール) |
発進遅れ告知機能 | 先行車発進お知らせ機能 |
防眩インナーミラー | 防眩インナーミラー |
パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付) | パノラミックビュー |
トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク]) | スマートパノラマパーキングアシスト(駐車支援システム) |
安全性能を比較すると、「ヤリスクロス」の方が先進的で優秀です。
2024年に行われた「ヤリスクロス」の一部改良により、一気に「ライズ」を突き放した印象です。
「ヤリスクロス」が優秀な点
- 自動ブレーキが交差点右左折時の隣接2レーンまで対向車、歩行者、自転車も検知可能(プリクラッシュセーフティ)※多くのクルマはハンドル操作中は自動ブレーキが作動しない(しない可能性がある)
- 自動ブレーキが交差点の出合い頭時にも作動する(プリクラッシュセーフティ)
- 自動ブレーキに「緊急時操舵支援機能」が搭載されている(プリクラッシュセーフティ)
- 歩行車や自転車が横断する場合や、側道に歩行者や自転車、駐車車両がいる場合、ステアリング操作やブレーキ操作支援による衝突を事前に抑制(プロアクティブドライビングアシスト)
- 後側方から接近する車両を検知し、自動ブレーキが作動(パーキングサポートブレーキ[後方接近車両])
- 車両前側方に対しても衝突の危険性がある際は自動ブレーキが作動し、後退時に歩行者と接触する危険性が高い場合にも自動ブレーキが作動(パーキングサポートブレーキ[周囲静止物、後方歩行者])
- クルーズコントロールが作動中の全車速域で車線中央維持支援が可能、さらにステアリングの切り始めを検知し、速度を抑制(レーントレーシングアシスト)
- レーントレーシングアシスト作動中にドライバーの無操作状態が続くとハザードランプやストップランプの点灯、ホーンを鳴らし、自車線内で停止、ドア解錠を行い、緊急車両の手配まで行う(ドライバー異常時対応システム)
- 車両周辺をサイドクリアランスビュー、コーナリングビューなどクルマを透かしたような映像を表示でき、自動表示する地点の登録、音声操作に対応(パノラミックビューモニター[床下透過表示機能付])
- 後方から接近する車両や自転車を検知して、降車乗員と衝突する危険性がある場合、ドアミラーインジケーターの点滅、ブザー音での警告、ディスプレイ表示などが行われる(安心降車アシスト)
- 信号が青に変わるとブザー音やディスプレイ表示でお知らせする(発進遅れ告知機能)
- 赤信号を見落とし交差点に進入した場合、ディスプレイの点滅やブザー音で警告(ロードサインアシスト)
- アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動操作する自動駐車機能(アドバンストパーク)
- 横風対応制御付きのS-VSC
「ヤリスクロス」の自動ブレーキは、交差点右左折時の隣接2レーンまで歩行者・自転車・対向車に対しても作動するようになっており、交差点の出合い頭時にも作動します。
交差点右左折時では自動ブレーキが作動しない(しない可能性がある)多くのクルマよりも圧倒的に優れています
さらに、“衝突する可能性があるかもしれない”という状況を予測してステアリング操作やブレーキ操作を支援する「プロアクティブドライビングアシスト」も先進的で、この機能により事故を“もっと手前で”防いでくれます。
後退時の自動ブレーキも、歩行者に対して、車両前後方のみならず側方に対しても作動するようになっています。
これらの機能は、新型「ノア」・「ヴォクシー」から採用されたもので、トヨタ「ハリアー」や「RAV4」には一部採用されていない機能も「ヤリスクロス」には採用されています。
※交差点右左折時の自転車検知、交差点の出合い頭時の対応、プロアクティブドライビングアシストなど
「ヤリスクロス」の自動ブレーキは、2024年時点でトップクラスの性能となっており、一部性能ではスバル「レヴォーグ」すら上回っています。
もう1つ大きく異なるのが、高速運転支援です。
多くのクルマのアダプティブクルーズコントロール(レーダークルーズコントロール)は設定速度のままカーブを走行しようとするため、速度を自分で落とす必要がありましたが、「ヤリスクロス」は自動的に速度が抑制されるようになっています。
また、2024年1月の改良で前方認識範囲を拡大したことで、無駄な加速・減速をなくせるようになっています。
そのため、レーダークルーズコントロールの利便性が大きく異なります。
さらに、「ヤリスクロス」のレーントレーシングアシストは、カーブや車両などの回避動作に対応できるようになっており、使用中にドライバーの無操作状態が続くと緊急車両の手配まで行うドライバー異常時対応システムが採用されています。
これにより、“もしも”の際の安心感が「ライズ」より優れているといえるでしょう。
降車時の安全性能も「ライズ」より優れています。
「ヤリスクロス」の「安心降車アシスト」は、「ブラインドスポットモニター」のセンサーを活用し後方から接近する車両や自転車を検知して、降車乗員と衝突する危険性がある場合、ドアミラーインジケーターの点滅、ブザー音での警告、ディスプレイ表示などが行われる機能で、これにより降車時の事故を防ぐことにつながります。
その他、「ロードサインアシスト」や「発進遅れ告知機能」は赤信号の変化にも対応している点も、大きな違いの1つです。
「ライズ」には「サイドビューランプ」が搭載されている点で「ヤリスクロス」より優れていますが、総合的に「ヤリスクロス」の方が優れていることは間違いありません。
そのため、安全性能が高いSUVが欲しい方には、「ヤリスクロス」は非常におすすめだといえるでしょう。
「ヤリスクロス」の自動駐車機能「アドバンストパーク」を試してみた!
「ヤリスクロス」の自動駐車機能「アドバンストパーク」を試乗で試してみました。
従来(「ライズ」や日産「リーフ」)の自動駐車機能より使いやすくなっており、特に駐車箇所の設定がほとんど不要だった(自動で空間を認識する)点に衝撃を受けました。
その後は指示に従って操作するだけで、映像も伴っているためゲーム感覚で操作ができます。駐車にかかる時間も短くスムーズで、切り返しも少なくなっています。
ただ、駐車場の状況によっては時間がかかることもあるでしょうし、慣れている方であれば自分がした方が早いことは確実です。
何れにしても、性能はかなり向上しているため、駐車が苦手な方には嬉しい装備といえるでしょう。
ガソリン車には設定できないため、欲しい方は必然的にハイブリッド車を選択する必要があります。
価格の比較
価格について、比較します。
ヤリスクロスのおすすめグレード&価格
「ヤリスクロス」のおすすめグレードは、ガソリン車なら「Z」(2WD)で約244万円、ハイブリッド車なら「HYBRID Z」(2WD)で約281万円です。
価格差は10万円程度ありますが、SUVらしいエクステリアにしたい方には、専用フロントバンパーとリアバンパー、そしてルーフレールが設定されることで“よりSUVらしい”力強いデザインになる「Z”Adventure”」がおすすめです。
オプションに、アクセサリーコンセント(約4.5万円)、ハンズフリーパワーバックドア(約7.7万円)、アドバンスト パーク+床下透過表示機能付パノラミックビューモニター(約5.5万円)、ディスプレイオーディオPlus(約6.1万円)、マット(約1.5万円)、合計25万円程度を設定すると、「Z」は約264万円、「HYBRID Z」は約296万円となります。
※上記は値引き額が20万円だった場合の全込み価格です。
ちなみに、「HYBRID Z”Adventure”」(約293万円)に同様のオプション設定した場合の価格は、「HYBRID Z”Adventure”」が約307万円となります。
※上記は値引き額が20万円だった場合の全込み価格です。
ライズのおすすめグレード&価格
「ライズ」のおすすめグレードは「Z」で、ガソリン車が約204万円、ハイブリッド車が約233万円です。
理由は、レーンキープコントロール、全車速追従機能付ACCなどの安全装備が「Z」でないと設定できないからです。低めなインテリアの質感もある程度カバーできることも大きな理由の1つです。
オプションに、ブラインドスポットモニター、パノラミックビュー対応ナビレディパッケージ、ディーラーオプションの9インチT-Connectナビ、マット、ETC車載器など総額約41万円を設定すると、「Z」(ガソリン車)は約231万円、「Z」(ハイブリッド車)は約260万円となります。
※上記は値引き額が23万円だった場合の全込み価格です。
価格比較 結果
上記価格を比較すると、ガソリン車は35万円程度、ハイブリッド車は45万円程度「ライズ」の方が安いことが分かります。
2024年1月17日に行われた「ヤリスクロス」の一部改良で20万円程度価格差が拡大しています
ちなみに、「ヤリスクロス」のグレードを中間グレードの「G」にすると、10万円程度まで価格差が縮まります。
もちろん、「ヤリスクロス」に設定しているハンズフリーパワーバックドアを外したり、「ライズ」に設定するナビを7インチにしたり、ディスプレイオーディオにしたりすることで価格差は変動しますし、値引き額によっても大きく変わってきます。
ただ、いずれにしても「ライズ」の方が安くしやすいことは間違いありません。
1番安くなるのは!?
ガソリン車とハイブリッド車の価格差は30万円程度です。
燃費性能が圧倒的に異なるため、年間走行距離が1万km程度であれば10年で5~10万円ほどハイブリッド車の方が安くなるでしょう。5千km程度であれば逆に5~10万円程度ガソリン車の方が安くなるでしょう。
※燃料代140円で計算した場合
そのため、年間走行距離8,000km程度を基準に、上回る場合はハイブリッド車を、下回る場合はガソリン車を選択した方がお得になる可能性が高くなります。
ご自分の年間走行距離によって、お得になる方を選択しましょう。
リセールバリューはハイブリッド車の方が高くなるため、走行距離が極端に短い場合を除き、ハイブリッド車の方がお得になる可能性が高いと考えます。
さらに安く、お得に購入したい方は、“新車同様の中古車”も検討してみましょう。
「ヤリスクロス」や「ライズ」に限った話ではありませんが、深刻な納期待ちが発生しており、半年で買えれば早い方といった異常事態に陥っています。
そのため、今「ヤリスクロス」や「ライズ」を購入するなら、納期待ちがほとんどない中古車が非常におすすめです。
“新車同様の中古車”なら、年式2023年、走行距離10km未満、修復歴なしと好条件の「ヤリスクロス HYBRID Z」が250万円で、「ライズ Z」なら199万円で買えるクルマもあります!
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車は基本的に新車で買うもの!私はずっとそう考えていました。
しかし、新古車・未使用車や走行距離1,000km程度の車は新車同様です。
さらに、モノによっては普通に新車を買う場合より60万円以上安く買えるケースも多数あります!
上記を考えると、新車購入を検討中の方は“新車同様の中古車を探してみる”という選択肢も大いにありだと思いませんか?!
また、中古車の場合は納期待ちが長い車と異なり、すぐに納車されます。人気車種の場合は納車に1年以上かかるケースがあることも考えると、魅力的ではないでしょうか。
■中古車のメリット、デメリット
“新車同様の中古車”を買う場合のメリットは何といってもその「安さ」が魅力ですが、デメリットは「自分の付けたいオプションが選べない」という点でしょう。
ただし、上記はメーカーオプションの場合のみで、ディーラーオプションの場合は後付けも可能です。
そのため、中古車を選ぶ際は車のカラー及びメーカーオプションを妥協しないようにしましょう。
■中古車を買うなら中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめ!
中古車を買うなら、中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめです。
中古車業界の最大手で、知名度も高く、信頼性が高いため安心です。
さらに、ガリバーは以下のメリットもあります。
- 修復歴車(事故車、事故歴ありの車)を販売していない
- 納車後、100日以内であれば返品可能
- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。
特に驚きなのが、100日以内であれば返品可能というところではないでしょうか。これなら、仮に購入した車に問題があった場合や、急に車の使用シーンが大きく変わっても安心ですよね。
その他、ディーラーよりも長い10年保証というのも心強いです。ハイブリッドカーのバッテリーなども保証対象なのでさらに安心です。走行距離が何kmでも保証対象です。
■中古車は早いもの勝ち!非公開在庫もある!
中古車は基本的に1台限りのものですので、良い車も早く問い合せしないと売れてしまう可能性があります。
また、ガリバーでは毎日約500台の車を買取しており、まだネット上で公開されていない車(非公開在庫)もたくさんあります。
ガリバー 公式サイトに登録すれば、自分で検索するだけでは見つけられない”あなたに最適な車”をガリバーが探し出してくれます。さらに「非公開在庫」も優先的に紹介してもらえます。
気になった車、欲しい車がある方はガリバーに登録して探してもらいましょう!
※中古車の販売金額は申込完了ページには表示されません。登録後、ガリバーから電話がかかってくるので、そこで詳しい話を聞いてみましょう。
まとめ
今回は、トヨタ「ヤリスクロス」とトヨタ「ライズ」の違いを徹底比較してみました。
「ヤリスクロス」と「ライズ」の比較結果を以下にまとめてみました。
- 運転のしやすさ:引き分け、ただし小回りは「ライズ」の圧勝
- エクステリアやインテリアの質感:エクステリアは引き分け、インテリアは「ライズ」が優れている
- 車内の広さ:「ライズ」の圧勝
- 快適装備:「ヤリスクロス」が先進的で豊富
- 燃費性能:ハイブリッド車「ヤリスクロス」、ガソリン車は「ライズ」が僅かに優秀
- エンジン性能:「ヤリスクロス」のハイブリッド車が最も速い
- 走行性能:ロードクリアランスは「ライズ」、装備は「ヤリスクロス」
- 乗り心地:引き分け
- 安全性能:「ヤリスクロス」が圧倒的に優秀
- 価格の安さ:「ライズ」の方が安くしやすい
上記のとおり、快適装備・安全性能の項目では「ヤリスクロス」が、小回り・インテリアの質感・車内の広さ・価格の項目では「ライズ」が優秀でした。
従来は「ヤリスクロス」の方が勝っている項目が多くありましたが、2021年11月1日に行われた「ライズ」の一部改良により差は大きく減少、2024年1月17日に行われた「ヤリスクロス」の一部改良で安全性能差は再拡大しています。
一方で、「ヤリスクロス」は同タイミングで価格が20万円程度高騰したため、コスト面では「ライズ」がより魅力的になっています。
どの項目を重視するかによりますが、筆者は「ライズ」がおすすめだと考えます。
最大の理由は、車内の質感と広さ、そして価格が安いからです。
「ヤリスクロス」だと車内の質感と広さが大きな欠点となっており、圧倒的メリットだった電動パーキングブレーキの搭載や燃費性能の差がなくなったことにより、「ヤリスクロス」の魅力は減少し、逆に「ライズ」は魅力が増したと考えるからです。
「ライズ」は大きな欠点がないということが、最大の魅力であると考えます。
一方、「ヤリスクロス」は安全性能が圧倒的に優れているため、安全性能を重視する方は「ヤリスクロス」が良いでしょう。
悪路走破性を高める装備が豊富で、ハンズフリーパワーバックドアを設定できることも大きな魅力です。
何れにしても、2023年SUV人気No1・No2の両車ですので、どちらを購入しても大きく後悔することはないでしょう。
クルマの購入で後悔しないためには、あなたが重視する項目は何なのか、よく確認しておくことが重要です。
SUVが流行っているから何となくSUVにした、燃費性能が良いから何となくハイブリッド車にした、などの安易なクルマ選びをしない様にしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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