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【ヤリスクロス(HYBRID Z・G)試乗】辛口評価でわかった欠点とは~乗り出し価格・値引き額も解説

トヨタ ヤリスクロス 外装 エクステリア車の比較&試乗記

こんにちは!青空ひつじ(♂)です。

今回は、2024年1月17日に一部改良が行われた新型トヨタ「ヤリスクロス」(HYBRID Z・HYBRID G)にがっつり試乗してきましたので、良かった点や気になった点をご紹介します。

また、乗り出し価格や値引き額、おすすめグレードもご紹介します。

 

新型ヤリスクロス マイナーチェンジ変更点まとめ~価格上昇?安全装備は?肘置き追加?
2024年1月17日に行われた新型トヨタ「ヤリスクロス」のマイナーチェンジ(一部改良)による変更点や違いをまとめてみました。安全装備は進化したものの価格は大幅上昇!?

 

※掲載している写真は「HYBRID Z」(ブラックマイカ)及び「HYBRID G」(ブラックマイカ×センシュアルレッドマイカ)です。

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新型「ヤリスクロス」のエクステリア

■「HYBRID G」(ブラックマイカ×センシュアルレッドマイカ)
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■「HYBRID Z」(ブラックマイカ)
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新型「ヤリスクロス」のエクステリアは、車名に「ヤリス」と付いていますが「ヤリス」とはフロントデザインが結構異なります。

フロントグリルが大きい「ヤリス」に対して、「ヤリスクロス」のフロントグリルは小さく、ヘッドランプもよりシャープになっています。

また、フロントフォグランプとは別に設定されている縦長のデイタイムランニングランプ(ターンランプ)や、ドア下モールディングの車名プレートが全車標準装備されている点も特徴的です。

リヤデザインは、リヤコンビネーションランプの形状など、比較的「ヤリス」と似たデザインになっています。

 

エクステリアの質感は、ピラーの艶有り塗装やドアベルトモールディングのメッキ加飾などはないため、特別質感高い印象はなく、クラス標準的といった印象です。

「ヤリス」と比較すると、艶有り塗装部分が若干少なくなっていますが、大きな質感差があるわけではありません。

上位グレード「Z」と中間グレード「G」の質感差(装備差)は、「Z」のみに設定されている切削光輝のアルミホイール、ピアノブラックのアッパーグリル程度しかなく、それほど大きな違いはありません。

上の写真を見ても分かるとおり、アッパーグリルの違いはよく見ないと分からないレベルなので、エクステリアの最大の違いはアルミホイールといえそうです。

アルミホイールのデザインは当然「Z」の方がカッコよくなっていますが、2インチもタイヤサイズが大きくなるためタイヤ代が4本で12,000円前後異なりますし、燃費性能にも影響してくるため、一長一短あると思います。

両グレードともにフォグランプはオプションとなっていますが、”フタ”がされている箇所がそれほど目立っていないこと、LEDヘッドランプが非常に明るいことを考慮すると、5万円前後のフォグランプをわざわざ設定する必要はないかと個人的には考えます。

 

中間グレード「G」で気になる点は、LEDヘッドランプ(約7万円)がオプション設定となっている点で、今どきハロゲンヘッドランプというのは軽自動車より劣る装備内容といえるでしょう。

そのため、LEDヘッドランプのオプション装備は必須だと考えます。

とはいえ、アルミホイールが全グレードでオプション設定となっている「ヤリス」よりは大分マシといえます。

「ヤリス」よりも上位グレードと中間グレードの質感差が少なくなっていることも好印象です。

 

2022年7月19日の一部改良にて、新たに「Z”Adventure”」が追加されました。

「Z”Adventure”」は、「Z」にはないシルバー塗装の前後バンパー、ルーフレールが設定されることにより、“よりSUVらしい”力強いデザインとなっています。

 

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新型「ヤリスクロス」のインテリア

■「HYBRID G」(上級ファブリック[ブラック])
※2024年1月17日改良前

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■「HYBRID Z」(合成皮革+ツィード調ファブリック[ダークブラウン])
※2024年1月17日改良前

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■「HYBRID Z”Adventure”」(合成皮革[サドルタン])
※2024年1月17日改良後


トヨタ「ヤリスクロス」公式HPより

新型「ヤリスクロス」のインテリアデザインは、エクステリアと異なり「ヤリス」とほとんど同じです。

「ヤリスクロス」と「ヤリス」のインテリア装備差は、電動パーキングブレーキとブレーキホールド、2.1Aの充電用USB、倒すとリヤセンターアームレストになる4:2:4分割可倒式リヤシート、などが主な違いです。

 

特に電動パーキングブレーキとブレーキホールドが搭載されている点が「ヤリス」との最大の違いといえるでしょう。

筆者はトヨタ「カローラツーリング」オーナーですが、電動パーキングブレーキとブレーキホールドは非常に便利で、パーキングブレーキの操作が一切不要になるためパーキングブレーキのかけ忘れや解除し忘れがなくなります。

また、赤信号などでの停止時にブレーキペダルを踏み続ける必要がないため非常に楽で、安全装備「レーダークルーズコントロール」も停止保持が可能となっています。

上記の点だけでも、「ヤリス」ではなく「ヤリスクロス」を選ぶメリットがあるといえます。

 

インテリアの質感は「ヤリス」とほぼ同じで、従来のコンパクトカーと比較すると質感高くなっていますが、ホンダ「ヴェゼル」やトヨタ「C-HR」と比較すると、かなり劣ります。

従来設定されていなかったコンソールボックス付フロントソフトアームレストが2024年1月17日の改良で採用されていますが、上の写真のとおり「プリウス」や「カローラ」などCセグメントクラス以上のクルマに採用されている“ちゃんとした”センターアームレストとは異なり、収納スペースも限定的です。

同トヨタの「ライズ」にはしっかりとしたセンターコンソールボックスが設定されているため、その点では「ライズ」よりも劣ることになります。

価格は「ライズ」より「ヤリスクロス」の方が35万円以上高いことを考慮すると、「ヤリスクロス」の欠点の1つといえます。

「ヤリス」についても、同時期に発売されたホンダ「フィット」と比較すると質感の低さが欠点の1つとなっていましたので、その点では「ヤリスクロス」も同様です。

 

上位グレード「Z」と中間グレード「G」の質感差(装備差)は、シート表皮、パワーシート、シートヒーター程度で、「ヤリス」と比較するとそれほど多くはありません。

「Z」グレードは内装色によって見え方が異なりますが、「Z」と「G」に大きな質感差はありません。

「ヤリス」の場合、中間グレード以下だと”ヘッドレスト一体型のシート”となっており、今どき軽自動車でもスズキ「アルト」やダイハツ「ミライース」程度しかない非常に廉価な装備で、大きな欠点となっていました。

その点、「ヤリスクロス」はエントリーグレードを除きヘッドレストセパレート型のシートとなっているなど、「ヤリス」よりも上位グレードと中間グレードの差が少なくなっています。

 

室内の広さは、「ヤリス」よりも室内高が1.5cm高くなっているため広く感じましたが、「ヴェゼル」や「ライズ」などと比較すると狭めです。

ただ、運転席や助手席に座る方が大柄でなければ(170cm程度の方であれば)広さに問題はないですし、「C-HR」よりは広くなっています。

また、アジャスタブルデッキボードを使用すれば後席を倒した際にフラットにすることが可能です。

「ヤリス」だと中間グレードではオプション設定となっていましたが、「ヤリスクロス」は中間グレードから標準装備となっています。

 

ラゲッジスペースは、「ヤリス」の270ℓよりも120ℓ広い390ℓとなっており、「ライズ」の369ℓよりも広くなっています。

また、「ハンズフリーパワーバックドア」が設定されている点でも「ヤリス」や「ライズ」、「C-HR」よりも便利です。従来車よりも約2倍のスピードで開閉する点も好印象です。

 

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新型「ヤリスクロス」の加速性能、走行性能、乗り心地

■「HYBRID G」
トヨタ ヤリスクロス 外装,エクステリア

 

■「HYBRID Z」
トヨタ ヤリスクロス 外装,エクステリア

新型「ヤリスクロス」の加速性能

新型「ヤリスクロス」は、「ヤリス」と同じ1.5Lダイナミックフォースエンジンと新世代1.5Lハイブリッドシステムが採用されており、ハイブリッド車のシステム最高出力は「ヴィッツ」など旧世代1.5Lハイブリッドシステムの73kW(100PS)から85kW(116PS)に上昇しています。

1.5Lガソリン車は、トヨタ「RAV4」などにも設定されている発進用ギヤ付きのDirect Shift-CVTが設定されたため、発進時のもっさり感などはなくスムーズに加速してくれます。

1,100kg前後の車両重量には十分なパワーで、街中でパワー不足を感じることはないでしょう。

ただ、モーターのアシストがあるハイブリッド車の方が発進時の加速性能は優れており、静粛性や燃費性能を考慮すれば、ハイブリッド車の方が総合的に優れているといえるでしょう。

「ヤリス」よりも100kg程度車両重量が増加していますが、その差はほとんど感じられず、走りは軽快です。

 

新型「ヤリスクロス」の走行性能

新型「ヤリスクロス」と「ヤリス」の最大の違いとなるのが、この走行性能でしょう。

ガソリン車には「RAV4」にも採用されている4WDシステム「ダイナミックトルクコントロール4WD」や「マルチテレインセレクト」などが採用されており、「RAV4」並の悪路走破性を誇ります。

ハイブリッド車にも「RAV4」と同じ「TRAILモード」や「SNOWモード」が採用されており、まさにコンパクト「RAV4」といった感じです。

最低地上高は「ヤリス」よりも最大4cm高い17cmとなっており、「ヴェゼル」や日産「キックス」と同程度です。

 

最小回転半径は5.3mとなっていますので、中間グレード以下では4.8m、最大でも5.1mとなっている「ヤリス」よりも小回りは悪くなっています。

ちなみに、「ライズ」は最大で5.0m、「C-HR」は5.2mとなっていますので、トヨタのコンパクトSUVの中では最も小回りがきかないクルマといえそうです。

 

新型「ヤリスクロス」の乗り心地

新型「ヤリスクロス」の乗り心地は、凹凸をキレイにいなして、コンパクトクラス(Bセグメントクラス)のクルマとは思えない乗り心地となっています。静粛性も同様の優秀です。

感覚的には一昔前のCセグメントクラスのクルマの乗り心地や静粛性といった印象で、従来のコンパクトカーと比較すると圧勝です。

同様に優秀だった「ヤリス」との違いは、ほとんどありません。

シートの座り心地も良く、通常のファブリックシートより合成皮革+ツィード調ファブリックシートの方が快適な印象です。

 

ただ、「C-HR」や「カローラ」などはさらに優れているため、乗り心地や静粛性にこだわる方は1クラス上のクルマの方がおすすめです。

 

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新型「ヤリスクロス」の安全性能

トヨタ ヤリスクロス 内装 インテリア

新型「ヤリスクロス」と「ヤリス」の違い

まず、新型「ヤリスクロス」と「ヤリス」の安全性能の違いを、以下にまとめてみました。

  • 先進ライト「アダプティブハイビームシステム」
  • 電動パーキングブレーキ、ブレーキホールド
  • トヨタ初採用となる横風対応制御付きのS-VSC

 

何と言っても最大の違いは、電動パーキングブレーキが搭載されていることでしょう。

電動パーキングブレーキとブレーキホールドがあることで、長距離運転時の負担軽減効果が大きくなっています。

また、軽自動車にも採用が進められている「オートハイビーム」より先進的な「アダプティブハイビームシステム」、トヨタ初採用となる横風対応制御付きのS-VSCも搭載されています。

 

「ヤリスクロス」には「RAV4」や「ハリアー」など上位モデルのSUVにも採用されていない先進安全装備が搭載されています。

そのため、安全性能が高いSUVが欲しい方には、「ヤリスクロス」は非常におすすめだといえるでしょう。

 

新型「ヤリスクロス」と「ライズ」の違い

次は、新型「ヤリスクロス」と「ライズ」の安全性能の違いを、比較してみましょう。

 

ヤリスクロスライズ
アダプティブハイビームシステムADB(アダプティブドライビングビーム)
サイドビューランプ
オートマチックハイビームオートハイビーム
レーンディパーチャーアラート車線逸脱警報機能、ふらつき警報、路側逸脱警報
レーンディパーチャーアラート車線逸脱抑制制御機能
レーントレーシングアシストLKC(レーンキープコントロール)
プリクラッシュセーフティ(交差点左右折支援機能、低速時加速抑制機能、緊急時操舵支援機能)衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者)、衝突警報機能(対車両・対歩行者)
プロアクティブドライビングアシスト
パーキングサポートブレーキ(後方歩行者、周囲静止物)
パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)、ドライブスタートコントロールブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)、コーナーセンサー(フロント2個/リヤ2個)、ドライブスタートコントロール
パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)RCTA(リヤクロストラフィックアラート)
ブラインドスポットモニター、安心降車アシストBSM(ブラインドスポットモニター)
ロードサインアシスト標識認識機能
レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)、ドライバー異常時対応システム全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)
発進遅れ告知機能先行車発進お知らせ機能
防眩インナーミラー防眩インナーミラー
パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)パノラミックビュー
トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク])スマートパノラマパーキングアシスト(駐車支援システム)

安全性能を比較すると、「ヤリスクロス」の方が先進的で優秀です。

2024年に行われた「ヤリスクロス」の一部改良により、一気に「ライズ」を突き放した印象です。

 

具体的に、以下の点で「ヤリスクロス」が優れています。

  • 自動ブレーキが交差点右左折時の隣接2レーンまで対向車、歩行者、自転車も検知可能(プリクラッシュセーフティ)※多くのクルマはハンドル操作中は自動ブレーキが作動しない(しない可能性がある)
  • 自動ブレーキが交差点の出合い頭時にも作動する(プリクラッシュセーフティ)
  • 自動ブレーキに「緊急時操舵支援機能」が搭載されている(プリクラッシュセーフティ)
  • 歩行車や自転車が横断する場合や、側道に歩行者や自転車、駐車車両がいる場合、ステアリング操作やブレーキ操作支援による衝突を事前に抑制(プロアクティブドライビングアシスト)
  • 後側方から接近する車両を検知し、自動ブレーキが作動(パーキングサポートブレーキ[後方接近車両])
  • 車両前側方に対しても衝突の危険性がある際は自動ブレーキが作動し、後退時に歩行者と接触する危険性が高い場合にも自動ブレーキが作動(パーキングサポートブレーキ[周囲静止物、後方歩行者])
  • クルーズコントロールが作動中の全車速域で車線中央維持支援が可能、さらにステアリングの切り始めを検知し、速度を抑制(レーントレーシングアシスト)
  • レーントレーシングアシスト作動中にドライバーの無操作状態が続くとハザードランプやストップランプの点灯、ホーンを鳴らし、自車線内で停止、ドア解錠を行い、緊急車両の手配まで行う(ドライバー異常時対応システム)
  • 車両周辺をサイドクリアランスビュー、コーナリングビューなどクルマを透かしたような映像を表示でき、自動表示する地点の登録、音声操作に対応(パノラミックビューモニター[床下透過表示機能付])
  • 後方から接近する車両や自転車を検知して、降車乗員と衝突する危険性がある場合、ドアミラーインジケーターの点滅、ブザー音での警告、ディスプレイ表示などが行われる(安心降車アシスト)
  • 信号が青に変わるとブザー音やディスプレイ表示でお知らせする(発進遅れ告知機能)
  • 赤信号を見落とし交差点に進入した場合、ディスプレイの点滅やブザー音で警告(ロードサインアシスト)
  • アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動操作する自動駐車機能(アドバンストパーク)
  • 横風対応制御付きのS-VSC

 

「ヤリスクロス」の自動ブレーキは、交差点右左折時の隣接2レーンまで歩行者・自転車・対向車に対しても作動するようになっており、交差点の出合い頭時にも作動します。

交差点右左折時では自動ブレーキが作動しない(しない可能性がある)多くのクルマよりも圧倒的に優れています

さらに、“衝突する可能性があるかもしれない”という状況を予測してステアリング操作やブレーキ操作を支援する「プロアクティブドライビングアシスト」も先進的で、この機能により事故を“もっと手前で”防いでくれます。

後退時の自動ブレーキも、歩行者に対して、車両前後方のみならず側方に対しても作動するようになっています。

これらの機能は、新型「ノア」・「ヴォクシー」から採用されたもので、トヨタ「ハリアー」や「RAV4」には一部採用されていない機能も「ヤリスクロス」には採用されています。
※交差点右左折時の自転車検知、交差点の出合い頭時の対応、プロアクティブドライビングアシストなど

「ヤリスクロス」の自動ブレーキは、2024年時点でトップクラスの性能となっており、一部性能ではスバル「レヴォーグ」すら上回っています

 

もう1つ大きく異なるのが、高速運転支援です。

多くのクルマのアダプティブクルーズコントロール(レーダークルーズコントロール)は設定速度のままカーブを走行しようとするため、速度を自分で落とす必要がありましたが、「ヤリスクロス」は自動的に速度が抑制されるようになっています。

また、2024年1月の改良で前方認識範囲を拡大したことで、無駄な加速・減速をなくせるようになっています。

そのため、レーダークルーズコントロールの利便性が大きく異なります。

さらに、「ヤリスクロス」のレーントレーシングアシストは、カーブや車両などの回避動作に対応できるようになっており、使用中にドライバーの無操作状態が続くと緊急車両の手配まで行うドライバー異常時対応システムが採用されています。

これにより、“もしも”の際の安心感が「ライズ」より優れているといえるでしょう。

 

降車時の安全性能も「ライズ」より優れています。

「ヤリスクロス」の「安心降車アシスト」は、「ブラインドスポットモニター」のセンサーを活用し後方から接近する車両や自転車を検知して、降車乗員と衝突する危険性がある場合、ドアミラーインジケーターの点滅、ブザー音での警告、ディスプレイ表示などが行われる機能で、これにより降車時の事故を防ぐことにつながります。

 

その他、「ロードサインアシスト」や「発進遅れ告知機能」は赤信号の変化にも対応している点も、大きな違いの1つです。

 

「ライズ」には「サイドビューランプ」が搭載されている点で「ヤリスクロス」より優れていますが、総合的に「ヤリスクロス」の方が優れていることは間違いありません。

そのため、安全性能が高いSUVが欲しい方には、「ヤリスクロス」は非常におすすめだといえるでしょう。

 

新型「ヤリスクロス」の自動駐車機能「アドバンストパーク」を試してみた!

新型「ヤリスクロス」の自動駐車機能「アドバンストパーク」を試乗で試してみました。

従来(「ライズ」や日産「リーフ」)の自動駐車機能より使いやすくなっており、特に駐車箇所の設定がほとんど不要だった(自動で空間を認識する)点に衝撃を受けました。

その後は指示に従って操作するだけで、映像も伴っているためゲーム感覚で操作ができます。駐車にかかる時間も短くスムーズで、切り返しも少なくなっています。

ただ、駐車場の状況によっては時間がかかることもあるでしょうし、慣れている方であれば自分がした方が早いことは確実です。

何れにしても、性能はかなり向上しているため、駐車が苦手な方には嬉しい装備といえるでしょう。ガソリン車には設定できないため、欲しい方は必然的にハイブリッド車を選択する必要があります。

 

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新型「ヤリスクロス」の燃費性能、乗り出し価格と値引き額

トヨタ ヤリスクロス 内装 インテリア

新型「ヤリスクロス」の燃費性能

新型「ヤリスクロス」の燃費性能を、「ヤリス」・「ライズ」・「C-HR」と比較してみましょう。

 

・ヤリスクロス

・1.5Lガソリン ※2WD
→19.8km/L(WLTCモード)
→13.92km/L(e燃費より)

・1.5Lハイブリッド ※2WD
→30.8km/L(WLTCモード)
→25.12km/L(e燃費より)

 

・ヤリス

・1.0Lガソリン
→20.2km/L(WLTCモード)
→-km/L(e燃費より)

・1.5Lガソリン ※2WD、CVT
→21.6km/L(WLTCモード)
→17.01km/L(e燃費より)

・1.5Lハイブリッド ※2WD
36.0km/L(WLTCモード)
31.30km/Le燃費より)

 

・ライズ

・1.2Lガソリン
→20.7km/L(WLTCモード)
→14.96km/L(e燃費より)

・1.0Lターボ
→17.4km/L(WLTCモード)
→14.02km/L(e燃費より)

・1.2Lハイブリッド
→28.0km/L(WLTCモード)
→22.32km/L(e燃費より)

 

上記のとおり、燃費性能は「ヤリス」がぶっちぎりで優秀です。

とはいえ、「ヤリスクロス」の燃費性能も非常に優秀で、総合的にトヨタ「プリウス」を超える燃費性能となっています。

「ヤリスクロス」はSUVトップクラスの燃費性能なのはもちろん、全車種でみても「ヤリス」、「アクア」、「プリウス」に次ぐ4番目に優秀な燃費性能となっています。
※PHV・PHEVを除く

「ヤリス」は実燃費30.0km/Lを超える驚異の未来的燃費性能となっていますが、「ヤリスクロス」も実燃費25.0km/Lを超える素晴らしい燃費性能となっています。

ただ、価格の安い「ライズ」にハイブリッド車が追加されたことで、総合的なコストの安さでは「ヤリスクロス」より「ライズ」に軍配が上がるでしょう。

 

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新型「ヤリスクロス」の乗り出し価格・値引き額

最後に新型「ヤリスクロス」の乗り出し価格をみていきましょう。
※いずれも2WDの価格です。
※4WD(E-Four)は以下の価格+23万円程度となります。

  • 「G」:約238万円
  • 「Z」:約264万円
  • 「HYBRID G」:約270万円
  • 「HYBRID Z」:約296万円
  • 「HYBRID Z”Adventure”」:約307万円

 

値引き額は20万円でした。

オプションは、「HYBRID G」・「G」には、LEDヘッドランプ(約7万円)、アクセサリーコンセント(約4.5万円)、ブラインドスポットモニター+パノラミックビューモニター(約8.9万円)、ディスプレイオーディオPlus(約6.1万円)、マット(約1.5万円)、合計28万円程度を設定しています。
※ガソリン車はアクセサリーコンセントなしで合計24万円程度

「HYBRID Z”Adventure”」・「HYBRID Z」・「Z」には、アクセサリーコンセント(約4.5万円)、ハンズフリーパワーバックドア(約7.7万円)、アドバンスト パーク+床下透過表示機能付パノラミックビューモニター(約5.5万円)、ディスプレイオーディオPlus(約6.1万円)、マット(約1.5万円)、合計25万円程度を設定しています。
※ガソリン車はアクセサリーコンセントなしで合計21万円程度

点検パックは毎年点検代を払うよりお得なため付けるべきかと思いますが、点検パックの価格は“先に払っているだけ”なため、上記の価格からは抜いています。

 

【トヨタ ヤリスクロス オプション】おすすめ&不要なオプション8選!おすすめグレードも徹底解説!
2024年1月17日に一部改良が行われたトヨタ「ヤリスクロス」のおすすめオプション、不要なオプションを、長距離試乗で全て試した上で徹底検証!使用感も合わせてご紹介!

 

価格差は10万円程度ありますが、SUVらしいエクステリアにしたい方には、専用フロントバンパーとリアバンパー、そしてルーフレールが設定されることで“よりSUVらしい”力強いデザインになる「HYBRID Z”Adventure”」がおすすめです。

 

ちなみに、「HYBRID G」・「G」と「HYBRID Z」・「Z」の価格差は25万円程度ありますが、前述のオプションを設定した後の装備差は以下のとおりになります。

  • アドバンスト パーク
  • 床下透過表示機能付パノラミックビューモニター
  • パーキングサポートブレーキ(後方歩行者+周囲静止物)
  • アルミホイールのデザイン及びサイズ
  • ピアノブラック塗装のフロントグリル
  • 時間調整式のフロントワイパー
  • シート表皮(合成皮革+ツィード調ファブリック)
  • 運転席パワーシート
  • ステアリングヒーター
  • シートヒーター
  • ナノイーX
  • 回転式アシストグリップ(リヤ)
  • 照明付きバニティミラー(運転席、助手席)
  • 助手席シートバックポケット
  • 助手席シートアンダートレイ
  • LEDアンビエント照明(前席足元など)
  • アクセサリーソケット(DC12V・120W)デッキ
  • ハンズフリーパワーバックドア

 

安全装備は設定するオプションによって差はなくなりますし、質感差は限定的となっています。

一方、2024年の改良後に「ハンズフリーパワーバックドア」という大きな装備差が発生したため、「ハンズフリーパワーバックドア」が不要で、「ヤリスクロス」を少しでもお得に購入したい方は中間グレードの「HYBRID G」・「G」もおすすめだと考えます。

 

新型「ヤリスクロス」に限った話ではありませんが、深刻な納期待ちが発生しており、半年で買えれば早い方といった異常事態に陥っています。

そのため、「ヤリスクロス」をすぐに購入したい方は、納期待ちがほとんどない中古車が非常におすすめです。

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まとめ

新型「ヤリスクロス」は、運転しやすいボディサイズに「RAV4」並の走行性能、トップクラスの安全性能、そして圧倒的な燃費性能が魅力です。

特に「RAV4」だと大きすぎる、「ライズ」だと安全性能が劣る、「カローラクロス」だと少し高い、などと考えていた方には、ちょうどいいサイズで最高の性能を持った最適な価格設定のSUVであるといえます。

「ヤリス」を検討していた方からしても、価格はそれほど上がらずに先進装備が搭載され、少し室内が広く(高く)なっているため、非常に魅力的です。

室内の狭さや質感の低さなど欠点がないわけではありませんが、「ヤリスクロス」が高コスパのSUVであることは間違いありません!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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