こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2024年9月13日のマイナーチェンジ(年次改良)でB型となった新型スバル「インプレッサ」と、2024年9月13日のマイナーチェンジ(年次改良)でB型となった新型スバル「クロストレック」の違いを、元「インプレッサ」オーナーの筆者が各項目を徹底比較いたします。
果たしてどれほどの性能差があり、どっちが”買い”なのか!?
※掲載している新型「インプレッサ」の写真は、「ST-H(ホライゾンブルー・パール)」です。
※掲載している新型「クロストレック」の写真は、「Limited(マグネタイトグレー・メタリック)」です。
エクステリア、ボディサイズ、運転のしやすさを比較
■インプレッサ
■クロストレック
では、「インプレッサ」と「クロストレック」のエクステリア、ボディサイズ、運転のしやすさを比較してみましょう。
まずは、ボディサイズ、運転のしやすさの違いをみていきましょう。
■インプレッサ
- 全長(mm):4,475
- 全幅(mm):1,780
- 全高(mm):1,450(2.0Lガソリン車)、1,515(e-BOXER車)
- ホイールベース(mm):2,670
- 車両重量(kg):1,380~1,550
- 最小回転半径(m):5.3
- 最低地上高(mm):130(2.0Lガソリン車)、135(e-BOXER車)
■クロストレック
- 全長(mm):4,480
- 全幅(mm):1,800
- 全高(mm):1,575
- ホイールベース(mm):2,670
- 車両重量(kg):1,540~1,580
- 最小回転半径(m):5.4
- 最低地上高(mm):200
ボディサイズは「インプレッサ」、「クロストレック」ともに、先代「インプレッサスポーツ」、「SUBARU XV」からほとんど変わらないサイズとなっており、昨今の新型車に多い大型化は回避されています。
両車のボディサイズの具体的な違いは、以下のとおりです。
- 全長は5mmクロストレックの方が大きい
- 全幅は20mmクロストレックの方が大きい
- 全高は60mmクロストレックの方が大きい
- ホイールベースは全く同じ
- 車両重量は同じe-BOXER車なら10~30kg前後クロストレックの方が重い
- 最小回転半径は10cmクロストレックの方が大きい
- 最低地上高は65mm以上クロストレックの方が大きい
ホイールベースを除き、全体的に「クロストレック」の方が大きくなっていますが、中でも全高と最低地上高が最大の違いといえるでしょう。
最低地上高だけでなく、「クロストレック」には雪道や砂利道など滑りやすい路面での走破性を高めた「X-MODE」が搭載されているため、悪路走破性を重視する場合は「クロストレック」1択となります。
ちなみに、最低地上高の数値だけだと同クラス他車と違いがないように見えますが、スバル車の多くは前後バンパーが比較的高く、バンパーを擦りにくくなっています。
筆者は元「インプレッサスポーツ」オーナーですが、「インプレッサスポーツ」だと気軽に走行できても、トヨタ「カローラツーリング」だと思いっきりバンパーを擦ってしまう、そういうシーンが多くありました。
諸元だけではわからないスバル車のメリットだといえるでしょう。
上記の他、「クロストレック」は全幅は1,800mmとなっていますので、比較的全幅が大きい部類に入り、「インプレッサ」と比較すると細い道で車幅が気になるシーンもあるでしょう。
ただ、スバルが「0次安全」と掲げているだけあって、スバル車はアイポイントが高く、フロントウィンドウとリヤウィンドウの面積が広いことが特徴的です。
そのため死角が少なく、そもそもヒヤリとする瞬間が少なくなる様に設計されていると感じます。
「レヴォーグ」や「フォレスター」など比較的大きなクルマでも、全長や車幅の感覚をつかみやすいため、運転しやすくなっています。
新型「インプレッサ」と「クロストレック」の場合、ダッシュボードの上が短くスッキリしているため、前方が見やすく、ボンネットが見えることも特徴です。
そのため、両車ともに運転しやすいと考えます。
運転のしやすさが優れている点もスバル車の大きなメリットです。
■インプレッサ
■クロストレック
そして、「インプレッサ」と「クロストレック」の最大の違いとなるのがエクステリアです。
新型「インプレッサ」のエクステリアは、先代「インプレッサスポーツ」からキープコンセプトながら、先代よりシャープなヘッドランプ、爪のような形状のリヤコンビランプなど、非常に先進的かつスポーティで、「レヴォーグ」を彷彿とさせるデザインとなっています。
新型「インプレッサ」のエクステリアを一言で表すなら、“スポーティハッチバック”だと考えます。
上の写真の「インプレッサ」は、ドットパタンーンのフロントグリル、STIフロントアンダースポイラー、STIサイドアンダースポイラー、STIリヤアンダースポイラー、ルーフスポイラーが設定されているため、素の「インプレッサ」より艶感と高級感があります。
新型「クロストレック」のエクステリアは、先代「SUBARU XV」からキープコンセプトながら、先代より厚みがあるフロントグリル、先代よりシャープなヘッドランプと連なるフロントグリルバーが特徴的で、先代「SUBARU XV」より無骨で、よりSUVらしい力強い印象を強く受けるデザインとなっています。
爪のような形状のリヤコンビランプなどは新型「インプレッサ」と同じですが、スポーティな印象の強い新型「インプレッサ」とは対象的なデザインになっています。
新型「クロストレック」のエクステリアを一言で表すなら、“本格派タフSUV”だと考えます。
ボディサイズは全体的に「インプレッサ」より大きい「クロストレック」ですが、見た目的には「クロストレック」の方が1回り大きいような印象はありません。
どちらが良いかは好みによって異なりますが、“どちらもカッコいい”というのが実車を見た正直な感想です。
インテリア、室内の広さ、乗り心地・静粛性を比較
■インプレッサ
■クロストレック
次は、インテリア、室内の広さ、乗り心地・静粛性について比較してみましょう。
まずは、室内の広さ、特に後部座席と荷室の広さの違いをみていきましょう。
■インプレッサ
- 室内長(mm):1,930(2.0Lガソリン車は1,925)
- 室内幅(mm):1,505
- 室内高(mm):1,200
- ラゲッジスペース(ℓ):315(2.0Lガソリン車は368)
■クロストレック
- 室内長(mm):1,930
- 室内幅(mm):1,505
- 室内高(mm):1,200
- ラゲッジスペース(ℓ):315
上記の数値のとおり、室内の広さに違いはほとんどありません。
新型「インプレッサ」、新型「クロストレック」の後部座席は同クラス他車と比較しても足元スペースが広い部類に入ると考えます。
170cm前後のドライバーが適切なドライビングポジションを設定した際の後部座席足元膝前スペースは、トヨタ「カローラツーリング」や「カローラクロス」の拳2個半程度に対して、拳3個半もあります。
室内長はともに先代「インプレッサスポーツ」及び「SUBARU XV」の2,085mmから1,930mmと狭くなっているものの、後部座席足元スペースの広さは依然として変わっていません。
後部座席足元膝前スペースが広い新型「インプレッサ」ですが、頭上スペースが広いことも魅力です。
新型「インプレッサ」の場合は同クラス他車より頭上スペースが広いことも魅力で、170cm前後のドライバーの後部座席頭上スペースが「カローラツーリング」なら拳1個半程度あるのに対して、新型「インプレッサ」の頭上スペースは拳2個程度あります。
新型「クロストレック」も同様の頭上スペースとなっていますが、室内高が1,260mmと高い「カローラクロス」と比較すると、拳1個程度狭い印象です。
その他、後部座席のセンタートンネル(山のような出っ張り)が、他車より大きい点は依然として気になりました。
荷室の広さについては、先代「インプレッサスポーツ」及び「SUBARU XV」の荷室容量がガソリン車で385ℓ、e-BOXER車で340ℓとなっていましたので、かなり狭くなった印象があります。
具体的には、荷室下に格納されている高電圧バッテリーにより荷室床面が高く、それに伴い荷室高が狭くなっていることが主な要因です。
「カローラツーリング」(392ℓ)、「カローラクロス」(487ℓ)など、同クラス他車より狭いのは当然ながら、Bセグメントクラスの日産「ノート」(340ℓ)、トヨタ「ライズ」(369ℓ)、「ヤリスクロス」(390ℓ)など、1クラス下のクルマより狭い形になります。
このラゲッジスペースの狭さは新型「インプレッサ」及び「クロストレック」の欠点といえるでしょう。
新型「インプレッサ」の場合、2.0Lガソリン車なら先代「インプレッサスポーツ」に近い荷室容量368ℓとなっていますので、「クロストレック」にはない「インプレッサ」のメリットといえるでしょう。
■インプレッサ
■クロストレック
「インプレッサ」と「クロストレック」の乗り心地・静粛性について、大きな違いはない印象です。
両車ともに先代「インプレッサスポーツ」及び「SUBARU XV」と比較して格段に良くなっています。
新型「インプレッサ」、「クロストレック」を試乗して最も驚いたことの1つが、乗り心地と静粛性の高さだと言っても過言ではありません。
筆者は元「インプレッサスポーツ」オーナーですが、最大の弱点は燃費性能ながら、乗り心地や静粛性の低さも大きな欠点だと考えていました。
それだけに、新型「インプレッサ」、「クロストレック」の乗り心地と静粛性の高さには感動しました。
乗り心地と静粛性が優れた「カローラツーリング」と比較しても、甲乙つけがたいレベルだと考えます。
段差などの突き上げを感じにくく、頭も振られにくいと感じました。
前席の乗り心地が優れているのはもちろん、後部座席の乗り心地も非常に優れています。
また、e-BOXER車の場合、モーターのアシストにより低速時ならエンジンが1,000回転を下回るような状態となるため、比較的エンジン音も静かだったことが印象的です。
もちろん、モーター走行時のハイブリッド車と比較すると静粛性の点では劣りますが、エンジン始動時のハイブリッド車より静粛性は高いのでは!?と感じたほどです。
この優れた乗り心地や静粛性の高さは、新型「インプレッサ」、「クロストレック」の大きな魅力の1つだと考えています。
■インプレッサ
■クロストレック
「インプレッサ」と「クロストレック」のインテリアについて、大きな違いはありません。
一部グレード間におけるシート材質やシートカラー、インパネパネルやドアトリムの加飾など、細かな違いはありますが、質感差や装備差はありません。
新型「インプレッサ」、「クロストレック」のインテリアは、新型「レヴォーグ」から採用されている11.6インチセンターインフォメーションディスプレイが最大の特徴で、デザインにおいても「レヴォーグ」を踏襲しています。
11.6インチセンターインフォメーションディスプレイの採用により、エアコン操作パネルがなくなり、確認するディスプレイやメーターの数が2つになったことで、目線の移動が少なくなっています。
11.6インチセンターインフォメーションディスプレイは、ナビゲーションだけでなく、アイサイトやドライブモードなどの車両設定・オーディオ設定・エアコン設定・シートヒーター設定・コネクティッドサービス・スマホ連携など、ほとんどの操作を行える様になっています。
センターインフォメーションディスプレイでエアコン操作を行える様になっているため、音声操作でエアコンの操作を行うことが可能となっています。
他車だとスイッチ操作で行うオートビークルホールド(ブレーキホールド)の設定も11.6インチセンターインフォメーションディスプレイで行う形になっています。
ただし、エンジンスイッチオフで解除される点は他車と同じなため、毎回ディスプレイを操作して設定することを考えるとスイッチの方が早い気がします。
また、「レヴォーグ」と異なりCD/DVDデッキがオプション設定できない点については、一部ユーザーにとってデメリットといえるでしょう。
質感面においても、「レヴォーグ」だと表皮巻となっているインパネやドアトリムなどが樹脂製となっており、ルームランプがハロゲンとなっている点は気になります。
ただ、同クラス他車よりフロアコンソールの位置が高めで、肘置き(フロアコンソールボックス)も大きいため、この点においては質感高い印象です。
その他、「レヴォーグ」に採用されている12.3インチフル液晶メーターは採用されておらず、昔ながらの4.2インチマルチインフォメーションディスプレイ付アナログメーターとなっている点は気になります。
「レヴォーグ」に限らず、昨今の新型車はデジタルメーター化が進んでいるだけに、メーターにおいては少し古臭い印象を受けました。
また、「レヴォーグ」にある後席シートヒーターや後席ベンチレーション、リヤシートリクライニングなどの快適装備は採用されていないため、後部座席の快適性は「レヴォーグ」より劣ります。
燃費性能の比較
■クロストレック
次は、燃費性能について比較してみましょう。
燃費性能は、WLTCモード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。
※補足:WLTCモードとは
JC08モードはエンジンが温まった状態からの測定結果を75%、エンジンが冷えた状態からの測定結果を25%の比率で燃費を算出していました。WLTCモードでは、エンジンが冷えた状態からの測定結果のみを使用し、乗員や積載物の重量も考慮されることになり、これまでのJC08モードよりも実燃費値に近い条件となります。
- WLTCモード:市街地、郊外、高速道路の平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード
- 市街地モード(WLTC-L):信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定
- 郊外モード(WLTC-M):信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定
- 高速道路モード(WLTC-H):高速道路等での走行を想定
■インプレッサ
・2.0Lガソリン
→14.0km/L(WLTCモード)
→11.68km/L(e燃費より)
・2.0Le-BOXER
→16.6km/L(WLTCモード)
→12.90km/L(e燃費より)
■クロストレック
・2.0Le-BOXER
→16.4km/L(WLTCモード)
→12.87km/L(e燃費より)
e-BOXER車においては、上記のとおりほとんど違いはありません。
新型「インプレッサ」の2.0Lガソリン車はe-BOXER車よりさらに燃費性能が悪くなりますが、その差は限定的です。
同クラス他車、特に「カローラツーリング」や「カローラクロス」のハイブリッド車と比較すると、実燃費では倍くらい違います。
筆者は元「インプレッサスポーツ」1.6Lガソリン車オーナー、現「カローラツーリング」1.8Lハイブリッド車オーナーですが、実際に倍以上の差がありました。
※筆者の例(インプレッサ:12.0km/L、カローラ:24.5km/L)
当然ですが、必然的に維持費も高くなります。
この燃費性能の低さは新型「インプレッサ」、「クロストレック」共通の欠点といえるでしょう。
加速性能の比較
■クロストレック
次は、加速性能について比較してみましょう。
その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。
- 出力:クルマの速さ
- トルク:クルマの加速力
簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。
■インプレッサ
・2.0Lガソリン
→最高出力 113kW〈154PS〉/6,000rpm
→最大トルク 193N・m〈19.7kgf・m〉/4,000rpm
・2.0Le-BOXER
エンジン
→最高出力 107kW〈145PS〉/6,000rpm
→最大トルク 188N・m〈19.2kgf・m〉/4,000rpm
モーター
→最高出力 10kW〈13.6PS〉
→最大トルク 65N・m〈6.6kgf・m〉
■クロストレック
・2.0Le-BOXER
エンジン
→最高出力 107kW〈145PS〉/6,000rpm
→最大トルク 188N・m〈19.2kgf・m〉/4,000rpm
モーター
→最高出力 10kW〈13.6PS〉
→最大トルク 65N・m〈6.6kgf・m〉
e-BOXER車においては、上記のとおりエンジン・モーターともにスペックは全く同じで、車両重量にも差がないことから、ほとんど違いはありません。
e-BOXER車は、発進加速が非常にスムーズで、アクセルを軽く踏み込んだだけでもリニアに加速します。
低速時はエンジンが1,000回転を切って走行できるほどのモーターアシストがあり、車速40km/h未満であれば状況によってはモーター走行も可能となっています。
新型「インプレッサ」の2.0Lガソリン車とは、発進加速、低速走行時や停止時の静粛性が最大の違いとなるでしょう。
0-100km/h加速は、9.3秒のトヨタ「プリウス」や「カローラツーリング」の1.8Lハイブリッド車、7.5秒の「プリウス」の2.0Lハイブリッド車や「レヴォーグ」よりは劣りますが、1世代前のハイブリッドシステムやエンジンが搭載されている「カローラクロス」よりは間違いなく速いでしょう。
安全性能の比較
■インプレッサ
次は、安全性能について比較してみましょう。
結論から言うと、安全性能は全く違いがありません。
残念ながら「レヴォーグ」などスバル上位モデルに搭載されている「アイサイトX」は採用されていませんが、「アイサイトX」の機能は主に高速道路上でクルーズコントロール使用中に動作するものが基本で、アイサイトに含まれている自動ブレーキなどの性能が高いことがスバル車の安全性能の中心です。
つまり、「アイサイトX」がなくてもスバル車の安全性能はトップクラスの性能なんです。
具体的に、以下の点で優れています。
- 自動ブレーキが右左折時の対向車・歩行者・自転車に対しても作動(プリクラッシュブレーキ)
※多くのクルマはハンドル操作中は自動ブレーキが作動しない(しない可能性がある) - 自動ブレーキが出会い頭車両に対しても作動可能(前側方プリクラッシュブレーキ)
- 自動ブレーキ作動後、自車線内に回避スペースがあるか判断、後側方の接近車両の有無を確認し、自車線内で障害物を回避、逸脱しないようにハンドルを制御する機能の搭載(緊急時プリクラッシュステアリング)
- 隣接車線の後方車両を検知しステアリングアシストを行い車線逸脱を抑制する機能の搭載(エマージェンシーレーンキープアシスト)
- 先行車がいない状態で青信号に切り替わった際にお知らせしてくれる(青信号お知らせ機能)
- フロントビューモニターを表示中、左右から接近する車両をお知らせしてくれる(前側方警戒アシスト)
- ドライバーの居眠りや脇見を検知し注意を促してくれる(ドライバーモニタリングシステム)
- 助手席乗員の胸部や腹部への衝撃をやわらげるエアバッグの搭載(シートクッションエアバッグ)
- 車線中央維持機能作動中に手を放した場合、システムが渋滞時ハンズオフアシストを継続できないと判断した場合に警告を行い、それでもハンドル操作が検知できない場合に減速やハザードランプの点滅、クラクションを鳴らすなど、周囲の車両へ運転者の異常を知らせ停車(ドライバー異常時対応システム)
また、2023年(レヴォーグ改良前)時点で「レヴォーグ」よりも以下の点で優れています。
- 新型「クロストレック」から採用されている広角眼カメラの採用により、「レヴォーグ」より低速走行時の二輪車/歩行者に対するプリクラッシュブレーキ対応シチュエーションが広い
- デジタルマルチビューモニターに、自車を上から見たようなトップビュー、自車を斜め上から見たような3Dビューが追加されている
- 右左折時や駐車中に車両の斜め前方を照らし、接近する歩行者や自転車を見えやすくするコーナリングランプが搭載されている
上記の中でも「デジタルマルチビューモニター」が大きな違いとなるでしょう。
スバル車は従来、車両周辺360°カメラが搭載できないというデメリットがありましたが、新型「クロストレック」と新型「インプレッサ」から解消されています。
なくても大きな支障が出るわけではありませんが、他社と比較して出遅れていた部分ですので、「インプレッサ」や「クロストレック」の大きなメリットといえるでしょう。
その他、コネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」にも違いがあり、新型「インプレッサ」と「クロストレック」には、「レヴォーグ」にはない以下のサービスを使用できます。
- スマホでドアロックなどが確認・操作できるリモート確認やリモート操作
- 自車の位置をスマホで確認できるマイカー検索
- 車内がWi-Fi環境になる
- スマホで設定したドライブプランをナビに送信できる
など
スバルのコネクティッドサービスはサービス内容が少ないことが欠点の1つとしてありましたが、こちらも新型「クロストレック」と新型「インプレッサ」から解消されています。
一方で、主要サービスであるリモート確認やリモート操作などの機能の無料期間が僅か1年間と短く、車内Wi-Fiもトヨタの月1,000円より高い30日1,650円となっているなど、無料期間の長さや価格設定はトヨタより劣る印象です。
価格の比較
■クロストレック
最後は、価格について比較してみましょう。
インプレッサの見積もり価格
- ST(FWD):約305万円
- ST-G(FWD):約320万円
- ST-H(FWD):約340万円
上記の価格は、「ST」はLEDリヤフォグランプ、ステアリングヒーター、フロントシートヒーター、ナビゲーション機能、ETC2.0車載器、マットをオプション設定した場合の価格です。
「ST-G」と「ST-H」は、ナビゲーション機能、ETC2.0車載器、マットをオプション設定した場合の価格です。
オプション総額は「ST」で約22万円、「ST-G」と「ST-H」で約16.5万円となっています。
その他、メンテパックを別途設定していますが、メンテパックは点検代を“先に払っているだけ”なため、上記の価格からは抜いています。
気になる値引き額は10万円でした。
値引き額は非常に控えめしたが、時期によってはもっと引き出すことも可能でしょう。
また、ディーラーに行くと高額なボディコーティングやドライブレコーダー、ベースキットなどが設定され、上記より30万円以上高い価格を提示されることが多く、最上位グレードであれば400万円近い価格を提示されることもあるでしょう。
新型「インプレッサ」を極力安く購入するために、最低限必要なオプションのみを設定するようにしましょう。
クロストレックの見積もり価格
- Touring(FWD):約325万円
- Limited(FWD):約347万円
上記の価格は、ナビゲーション機能、ETC2.0車載器、マットをオプション設定した場合の価格です。
オプション総額は約16.5万円となっています。
その他、メンテパックを別途設定していますが、メンテパックは点検代を“先に払っているだけ”なため、上記の価格からは抜いています。
気になる値引き額は10万円でした。
値引き額は非常に控えめしたが、時期によってはもっと引き出すことも可能でしょう。
また、ディーラーに行くと高額なボディコーティングやドライブレコーダー、ベースキットなどが設定され、上記より30万円以上高い価格を提示されることが多く、最上位グレードであれば400万円近い価格を提示されることもあるでしょう。
新型「クロストレック」を極力安く購入するために、最低限必要なオプションのみを設定するようにしましょう。
価格比較 結果
上記のとおり、e-BOXER車におけるグレード間の価格差は5~10万円程度しかありません。
そのため、e-BOXER車の購入を検討しているなら「インプレッサ」の価格の安さというメリットは限定的だといえるでしょう。
ただ、「インプレッサ」はオプション設定次第で300万円前後で購入できる2.0Lガソリン車が設定されているため、予算が300万円までの場合は「インプレッサ」の2.0Lガソリン車を選択しましょう。
e-BOXER車との燃費性能差も限定的だったため、10年以内に売却する予定がないのであれば、リセールバリューを考慮しても2.0Lガソリン車の方がお得になる可能性は高いでしょう。
いずれにしても、全込み300万円以上、オプション設定によっては400万円に近い価格となりますので、決して安いクルマではありません。
「インプレッサ」や「クロストレック」を少しでも安く、お得に購入したい方は“新車同様の中古車”も検討してみましょう。
新車だと納車を1年以上待たないといけない場合もありますが、中古車なら新車と異なり“すぐに納車される”ことも大きな魅力です。
また、一部性能面では劣るものの、安全性能が依然として高い、先代「インプレッサスポーツ」や「SUBARU XV」の中古車を安い価格で購入するのも賢い選択だと考えます。
【PR】車の下取り価格を25万円以上アップさせるコツ!
新車を購入する際、現在の車をディーラーで下取りに出す方も多いと思います。
しかし、中古車買取サービスを使用することで現在の車を25万円以上高く売ることも可能です!
中古車買取サービスは、他社買取業者より高い買取価格がつく楽天Car車買取がおすすめです。
■楽天Car車買取が高価買取できる理由
楽天Car車買取が高価買取できる理由は、楽天が主催するネットオークションに車を直接出品するため、中間コストをカットできることにあります。
そのため、ディーラーの下取りや他社買い取り業者より高い買取価格がつく可能性が高くなっているのです。
実際の高価買取実績は楽天Car車買取公式HPにて掲載しているため、気になる方は確認してみましょう。
■楽天グループが運営する車買取サービスのため安心
楽天Car車買取は、楽天グループの楽天カー株式会社のサービスとなっています。
2023年に発覚したビッグモーターの不正問題など、中古車業界を激震させる事件がありましたが、楽天カー株式会社は売上高が年間1兆円を超えるインターネット関連企業最大手の楽天グループの会社のため、安心感があるといえるでしょう。
■査定を受ける回数は1回のみ!個人情報が流れない!
楽天Car車買取は、いわゆる一括査定サービスと異なり、査定を受ける回数は1回のみとなっています。
私は一括査定サービスに登録した経験がありますが、各業者からの山の様なメールと電話が来て大変鬱陶しい思いをすることになりました。
個人情報も各社に流れてしまうため、プライバシー保護の観点からみても良くありません。
楽天Car車買取は、そういった心配は無用といえるでしょう。
また、査定までの全ての工程を楽天カー株式会社が担当するため、複数の業者と話をする必要はありません。
■楽天ポイントが最大5,000ポイントもらえる!
車の売却成立で1,000ポイント、さらにマイカー割のメンバー登録を行うと合計5,000ポイントが貰えます。
※進呈される最新のポイント数は楽天Car車買取公式HPにてご確認ください。
マイカー割は、お得なメルマガが届いたり、車関連のサービスでポイントが追加で貰えたり、車用品などに使えるクーポンが貰えるキャンペーンとなっているため、入って損はありません。
楽天ポイントは売却価格とは一切関係ありませんので、楽天で車を売るだけで5,000円貰えると言っても過言ではありません。
■あなたの愛車の価格を知り、さらに高く売りましょう!
高価買取実績のある楽天Car車買取で無料査定することにより、あなたの愛車が高く売れる可能性は大きく広がります。
高値がつけば楽天Car車買取でそのまま売ってしまっても良いですし、さらに楽天Car車買取で出された査定額を用いてディーラーで価格交渉の材料に使う手もあります。
私はスズキ「スペーシア カスタム」を売る際、ディーラーで下取りに出した後に楽天Car車買取を知り、「もっと高く売れたなぁ」と大変後悔しました。
私のような後悔をしないためにも楽天Car車買取に出品して、現在の車を少しでも高く売って、新しい車を安く買いましょう。
【PR】“新車同様の中古車”なら、新車より60万円以上安い!
車は基本的に新車で買うもの!私はずっとそう考えていました。
しかし、新古車・未使用車や走行距離1,000km程度の車は新車同様です。
さらに、モノによっては普通に新車を買う場合より60万円以上安く買えるケースも多数あります!
上記を考えると、新車購入を検討中の方は“新車同様の中古車を探してみる”という選択肢も大いにありだと思いませんか?!
また、中古車の場合は納期待ちが長い車と異なり、すぐに納車されます。人気車種の場合は納車に1年以上かかるケースがあることも考えると、魅力的ではないでしょうか。
■中古車のメリット、デメリット
“新車同様の中古車”を買う場合のメリットは何といってもその「安さ」が魅力ですが、デメリットは「自分の付けたいオプションが選べない」という点でしょう。
ただし、上記はメーカーオプションの場合のみで、ディーラーオプションの場合は後付けも可能です。
そのため、中古車を選ぶ際は車のカラー及びメーカーオプションを妥協しないようにしましょう。
■中古車を買うなら中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめ!
中古車を買うなら、中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめです。
中古車業界の最大手で、知名度も高く、信頼性が高いため安心です。
さらに、ガリバーは以下のメリットもあります。
- 修復歴車(事故車、事故歴ありの車)を販売していない
- 納車後、100日以内であれば返品可能
- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。
特に驚きなのが、100日以内であれば返品可能というところではないでしょうか。これなら、仮に購入した車に問題があった場合や、急に車の使用シーンが大きく変わっても安心ですよね。
その他、ディーラーよりも長い10年保証というのも心強いです。ハイブリッドカーのバッテリーなども保証対象なのでさらに安心です。走行距離が何kmでも保証対象です。
■中古車は早いもの勝ち!非公開在庫もある!
中古車は基本的に1台限りのものですので、良い車も早く問い合せしないと売れてしまう可能性があります。
また、ガリバーでは毎日約500台の車を買取しており、まだネット上で公開されていない車(非公開在庫)もたくさんあります。
ガリバー 公式サイトに登録すれば、自分で検索するだけでは見つけられない”あなたに最適な車”をガリバーが探し出してくれます。さらに「非公開在庫」も優先的に紹介してもらえます。
気になった車、欲しい車がある方はガリバーに登録して探してもらいましょう!
※中古車の販売金額は申込完了ページには表示されません。登録後、ガリバーから電話がかかってくるので、そこで詳しい話を聞いてみましょう。
まとめ
今回は、スバル「インプレッサ」とスバル「クロストレック」の違いを徹底比較いたしました。
「インプレッサ」と「クロストレック」の比較結果を以下にまとめてみました。
- エクステリア:「インプレッサ」はスポーティ、「クロストレック」はタフSUV
- インテリア:大きな違いはない
- 運転のしやすさ:大きな違いはない
- 室内の広さ:大きな違いはない
- 乗り心地・静粛性:大きな違いはない
- 燃費性能:大きな違いはない
- 加速性能:大きな違いはない
- 安全性能:大きな違いはない
- 価格の安さ:「インプレッサ」の方が5~10万円程度安い
上記のとおり、最大の違いはエクステリアと、「インプレッサ」に2.0Lガソリン車が設定されていることによる価格の安さ、といえるでしょう。
e-BOXER車であれば価格差は限定的となるため、もはや見た目(エクステリア)で選んでも問題ないでしょう。
人気的にはSUVである「クロストレック」の方が上で、メーカー的にも「クロストレック」の販売計画は2,600台としているのに対して、「インプレッサ」は1,600台としています。
価格差が限定的なため、リセールバリューや「X-MODE」が搭載されていることを考慮すると、「クロストレック」の方がお得だという考え方もできるでしょう。
個人的には、スポーティハッチバックが好みなため「インプレッサ」推しですが、コスパで考えれば「クロストレック Touring」、またはオプションを節約した「インプレッサ ST」(2.0Lガソリン車)がおすすめです。
クルマの購入で後悔しないためには、あなたが重視する項目は何なのか、よく確認しておくことが重要です。
流行っているから何となくSUVを選んだ、燃費性能が良いから何となくハイブリッド車にした、などのクルマ選びをしない様にしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント