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【動画】日産リーフを約150km試乗!良い点・悪い点~加速(0-100km/h)、プロパイロットなど

車の比較&試乗記

こんにちは!青空ひつじ(♂)です。

今回は、日産「リーフ」をお借りして高速道路を含め約150km試乗できましたので、じっくり乗った上で気づいた「リーフ」の良かった点、気になった点を隅々までご紹介します。
お借りできたのは、40kWhモデルの最上位グレード「G」です。

加速性能(0-100km/h)「プロパイロット」「プロパイロットパーキング」も体験できましたので、動画付きで解説していきます。

カタログや試乗だけではわからない「リーフ」の全てをご紹介します。

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日産 リーフとは


日産「リーフ」公式HPより

リーフの歴史

日産「リーフ」は、2010年から販売されている電気自動車です。初代「リーフ」といえば、見た目もカッコイイという感じではなく、航続距離もJC08モードで220km程度でした。

しかし、2017年にフルモデルチェンジを行い、見た目はスタイリッシュになり、フル充電からの航続距離もJC08モードで400kmと大幅に長くなりました。※40kWhモデルの数値です。

さらにアクセルペダルのみの操作で、発進・加速・減速・停止保持が可能な「e-Pedal(eペダル)」、「プロパイロット」、自動で駐車を行う「プロパイロット パーキング」など、先進的な装備もたくさん盛り込まれました。

電気自動車のもう1つの魅力でもある、モーターによる高トルク(320N・m〈32.6kgf・m〉)も実現しています。※40kWhモデルの数値です。

また、日産「リーフ」はクリーンエネルギー自動車導入事業費補助金の対象であり、新車購入時に40万円の補助金が国から貰えるのです!
※自治体によっては、さらに追加の補助金が貰える地域もあります。
※中古車は対象になりません。自動車税、重量税、取得税の減税は中古車でも対象となります。

 

■追加グレード
2018年7月19日に「NISMO」が追加、2019年5月23日には「AUTECH」が追加、2019年7月25日にお得な特別仕様車「X Vセレクション」が追加発売されました。

ちなみに「NISMO」だと、フル充電からの航続距離が350kmと短くなってしまいます。そのため、補助金も35万円と5万円減ってしまいます。

 

2019年1月 リーフ 62kWhモデル「e+」発売!!


日産「リーフ」公式HPより

2019年1月23日に総電力量62kWhとなったモデル「e+」が追加発売されました。

追加グレードは、「e+ X」と「e+ G」の2つで、装備設定は「X」と「G」とほぼ変わりありません。

 

航続距離は、40kWhモデルより170km伸びて570km(JC08モード)となります。

走りもパワーアップされ、最高出力は160kW〈218PS〉最大トルクは340N・m〈34.7kgf・m〉となります。最大トルクは微増ですが、最高出力は40kWhモデルより50kW〈68PS〉もパワーアップされています。これはトヨタ「クラウン」の2.0Lターボに近いパワーなんです。

ただし当然価格も上がっており、「e+ X」が約441万円、「e+ G」が約500万円と、価格までクラウン級となってしまっています。少し高いですかね。この価格だったら40kWhモデルの方が良いという方も多そうですね。

ちなみに、補助金の額は62kWhモデル「e+」も40kWhモデルと同じ40万円でした。

「e+」のもう1つの違いとして、シートやドアトリム、ステアリングホイールなどに鮮やかなブルーのステッチが施されています。また、最大100kwの急速充電にも対応できるようになっています(40kWhモデルは最大50kw)。

 

今回の「e+」発売に伴い、安全装備「踏み間違い衝突防止アシスト」と「LEDヘッドランプ」が全車標準装備となり、中間グレード「X」には16インチアルミホイールも標準装備となっています。

さらにNissanConnectナビゲーションシステムは「Android Auto」も対応可能となり、NissanConnect EVアプリは充電スポット満空情報を確認できる様になっています。

 

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2019年12月16日にZESP2(ゼスプ2)からZESP3(ゼスプ3)に改定!

2019年12月16日に「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム」がZESP2(ゼスプ2)からZESP3(ゼスプ3)に改定となったことで、「使いホーダイプラン」は廃止されています。

これまで月2,000円(税別)で乗り放題と圧倒的に維持費が安かったことを考えると、実質の値上げとなっています。

ZESP2終了!ZESP3になって改悪!?電気自動車(リーフ)のコストメリットは減少!?
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それでも維持費は安めで、ガソリン車で必要なエンジンオイル交換やオイルフィルター交換なども不要です。

初回購入時のメンテプロパック(約6万円程度)で初回車検費用までの点検費用は含まれているとのことで、この辺りも安いですよね。

 

2020年2月にマイナーチェンジ!

2020年2月にマイナーチェンジが行われ、安全性能やコネクティッドサービス「NissanConnect」が大幅に進化しています。

「日産リーフ」マイナーチェンジ2020の変更点まとめ~新型はWi-FiやGoogle検索が使える!
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リーフの売れ筋グレード

「リーフ」の売れ筋グレードは、「プロパイロット」や「プロパイロット パーキング」などの先進装備を全て備えた「G」、次いで「プロパイロット」や「プロパイロット パーキング」をディーラーオプションで選択できる「e+ X」、「X」となっています。

最廉価グレード「S」は、「プロパイロット」だけでなく「RCTA(後退時車両検知警報)」や「インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)/BSW(後側方車両検知警報)」、「インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)」が装備できないのが痛いですね。

 

販売台数状況

日産「リーフ」の月間の販売台数は1,800台程度です。

 

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リーフのエクステリアとインテリアを隅々まで確認


日産「リーフ」公式HPより

【動画】「リーフ」のエクステリアとインテリアを隅々まで確認してみた

 

「リーフ」のボディサイズの詳細は、以下のとおりです。

全長(mm):4,480
全幅(mm):1,790
全高(mm):1,540~1,560
ホイールベース(mm):2,700
車両重量(kg):1,490~1,680
最小回転半径(m):5.2~5.4

室内長(mm):2,030
室内高(mm):1,185
ラゲッジスペース(ℓ):435

 

良い点・悪い点

価格帯からすると、安めな内装である印象を受けましたが、モーターやタイマー充電やタイマーエアコンなど、質感より多機能さにお金がかかっている感じです。

また、車内は広めだと思いました。後部座席も比較的広くて、シートの座り心地も悪くありません。

後部座席の中間足元にある凸凹は、バッテリーの関係か特別出っ張っているのは気になりました。
※高さ18cm程度、幅22cm程度です。

「リーフ」のラゲッジスペースは、後部座席を倒してもフルフラットにはなりません(33cm程度段差ができます)が、ラゲッジスペースの底が低く、たくさん収納できそうな印象でした。

 

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リーフの電費と充電


日産「リーフ」公式HPより

【動画】「リーフ」を充電してみた

 

充電の手順は簡単です。

  1. 充電ポートを開く
  2. 充電コネクターを接続する
  3. 充電コントローラーを設定して、カードをタッチ

本当は急速充電したかったのですが、急速充電スポットは人気で行けませんでした・・・

充電中でも「リーフ」を起動させることは可能で、”充電中シートヒーター使って車内で待つ”ということも可能です。

 

良い点・悪い点

日産 リーフの航続距離

まずは実航続距離についてですが、お借りした「リーフ」も250km程度で、実際の航続距離を検証したオートックワンの記事でも同様の値となっています。

  • カタログ値:10.0km/kWh(航続可能距離:400km)
  • 平均:7.9km/kWh(航続可能距離計算値:316km)
  • 航続可能距離テスト値:227~243km
    ・市街地:8.2km/kWh
    ・郊外:8.1km/kWh
    ・高速道路:7.6km/kWh

「オートックワン」の記事より

このあたりは、ガソリン車のカタログ燃費(JC08モード)と実燃費の差と同じ様なものですが、あまりにも乖離しているため落胆してしまいますよね。

62kWhモデル「e+」は40kWhモデルよりも航続距離が長くなっていますが、カタログ航続距離と実航続距離の比率を40kWhモデルと同じで考えると、340km程度ということになります。これは実際テストしてみないと何ともいえませんが、350~400km前後の値になりそうですね。

 

日産 リーフの充電時間

充電に時間がかかることも、かなり気になるポイントです。

3%から97%に充電するのに88分もかかる様では、長距離運転には不向き、というか予定外の渋滞に巻き込まれた場合のリスクを考えると怖いという印象ですよね。小まめに充電する必要がありそうです。
※40kWhモデルの充電時間テスト値

また、私が実際1日程度「リーフ」をお借りして気になったポイントは、急速充電スポットの少なさです。ショッピングセンターなどの急速充電スポットは人気が高くて、結構常時埋まっています。もちろん地域差はあると思いますし、日産のディーラーに行けば大体空いていますが、高速道路だとより困りそうだなと感じました。

さらに、急速充電は使用時間が決められているところも多く、大体20分~30分くらいしか連続して使用できません。なので充電しっぱなしみたいなのは無理です。

普通充電だと混んでいないことが多いですが、1時間で10%程度しか充電できませんでした。

 

日産 リーフのバッテリー劣化

もう1つ気になるのが、バッテリーの劣化。

「リーフ」オーナーさんのコメントを見ると、「バッテリーの劣化はある(航続距離が減る)が、走行距離10万kmで80%程度は残るため大丈夫」というコメントが多くあります。

また「8年160,000km」保証されていますので、安心な気もしますが、試乗時にディーラーで聞いたところ、「日産の審査を通れば」という話でしたので、若干不安な気がします。

保証内容は以下のとおりです。

”バッテリー容量計が9セグメントを割り込んだ(8セグメントになった)場合に、修理や部品交換を行い9セグメント以上へ復帰することを保証”

セグメントというのは、バッテリー残量の表示がMAX12段階の目盛りで表示していることで、それが8セグメントまでしか充電されなくなったら、修理してくれるということでしょう。

ちなみにバッテリーの価格は60万円程度だそうなので、決して安い金額ではありません。

 

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リーフの加速性能(0-100km/h)


日産「リーフ」公式HPより

【動画】「リーフ」40kWhの0-100km/hをテスト!

 

「リーフ」の0-100km/hは8秒でした。

走行条件によっては、7秒台もいけるかもしれません。

かなりの加速Gがあるので、娘のスマホが犠牲になりました(笑)
※床に落ちただけです。

 

「リーフ」の走行性能の詳細は、以下のとおりです。

・40kWhモデル「S」、「X」、「G」
→最高出力 110kW〈150PS〉/3,283~9,795rpm
→最大トルク 320N・m〈32.6kgf・m〉/0~3,283rpm

・62kWhモデル「X」、「G」
→最高出力 160kW〈218PS〉/4,600~5,800rpm
→最大トルク 340N・m〈34.7kgf・m〉/500~4,000rpm

 

良い点・悪い点

加速はかなりスムーズで、踏み込むと怖いくらい加速します。フル加速を試してみましたが、完全に体を持っていかれます。

「e-Pedal(eペダル)」はとても好印象で、停車時の車間調整などは若干慣れがいりますが、ワンペダルで全ての調整をできるのは、とても便利です。「e-Pedal(eペダル)」はON/OFF機能があり、嫌ならOFFにしておけます。

駐車時は「e-Pedal(eペダル)」だと操作しづらく、OFFにしてクリープを使用した方が簡単でした。そのため、駐車の度にOFFにするのは若干面倒かもしれません。

また、加速を楽しみたいなら、間違いなく「e-Pedal(eペダル)」をOFFにしておいた方が良いです。
感覚的にいうと、同じアクセル開度だと「e-Pedal(eペダル)」をONの状態よりOFFの状態の方が2倍以上加速します。

そして圧倒的に静かです!

 

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リーフの安全性能


日産「リーフ」公式HPより

「リーフ」の安全装備一覧は、以下のとおりです。

  • プロパイロット
  • プロパイロットパーキング
  • ハイビームアシスト
  • LDW(車線逸脱警報)
  • インテリジェント LI
  • インテリジェント エマージェンシーブレーキ
  • 踏み間違い衝突防止アシスト[低速加速抑制機能(前進時/後退時)、低速衝突軽減ブレーキ機能(後退時)]
  • RCTA(後退時車両検知警報)
  • インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)/BSW(後側方車両検知警報)
  • インテリジェント アラウンドビューモニター
  • 進入禁止標識検知
  • インテリジェント クルーズコントロール
  • インテリジェント DA(ふらつき警報)
  • 防眩式ルームミラー
  • インテリジェントルームミラー

 

【動画】「リーフ」のプロパイロットを試してみた

 

「プロパイロット」の設定手順は簡単です。

  1. 「プロパイロット」スイッチを押す
  2. 「SET」スイッチを押す
  3. 「+」スイッチを押して車速を設定する

かなり便利です。高速道路では、本当に”自動運転”です。

一般道でも使ってみましたが、信号が多いところでは実用的ではありません。信号が少ないところだと使えそうです。

 

【動画】「リーフ」のプロパイロット パーキングを試してみた

 

「プロパイロット パーキング」の設定手順は簡単です。

  1. 「プロパイロット パーキング」スイッチを押す
  2. 駐車位置を確認して、「駐車開始」ボタンを押す
  3. 駐車完了まで「プロパイロット パーキング」スイッチを押し続ける

自動ですが・・・遅いです。そして微妙に使えないときがあります。

 

良い点・悪い点

「プロパイロット」はかなり便利で、高速道路上だとアクセル・ブレーキ・ステアリング操作等ほとんど操作が不要になる感じでした。

「プロパイロットパーキング」は、少し残念な感じです。駐車位置の隣に障害物などがあれば、切り返しを自動で何度か行った後、結局駐車できませんでした。もちろん場所によっては使えたのですが、あれなら自分で駐車した方が間違いなく早いです。

 

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まとめ

今回は日産「リーフ」をじっくり乗った上で気づいた「リーフ」の良かった点、気になった点を隅々までご紹介しました。

「リーフ」は良い点がたくさんある車です。加速性能や安全性能、維持費の安さは本当に魅力的です。

しかし、バッテリーの劣化や充電時間、充電器設置箇所数など気になる点はいくつかありますので、その点はよく把握しておいた方が良いと思います。

個人的には、バッテリーや充電スポットのことを考えると、まだ電気自動車は早いのかなという印象が強いです。

街乗りが中心で長距離走行などをしない方は問題ないと思いますが、長距離走行が度々ある私としては不安が残る結果となりました。

数年後には電気自動車がもっと普及し、バッテリー性能の向上や価格の低下、充電器設置箇所数も増えると思われますが、2019年時点では、まだハイブリッド車を選択する方が得策かと個人的には思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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