こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2024年3月22日に発売されたホンダの新型SUV「WR-V」のボディサイズや室内寸法、燃費性能、乗り出し価格を、2024年4月25日にマイナーチェンジが行われた同ホンダのSUV「ヴェゼル」と比較してみました。
ガソリン車を買うなら、どっちが後悔しないのか!?
【ホンダ WR-V・ヴェゼル】ボディサイズの違いを比較
■WR-V
■ヴェゼル
では、ホンダの新型SUV「WR-V」と「ヴェゼル」のボディサイズの違いをみていきましょう。
■WR-V
- 全長(mm):4,325
- 全幅(mm):1,790
- 全高(mm):1,650
- ホイールベース(mm):2,650
- 最低地上高(mm):195
- 車両重量(kg):1,210~1,230
- 最小回転半径(m):5.2
■ヴェゼル
- 全長(mm):4,340
- 全幅(mm):1,790
- 全高(mm):1,580~1,590
- ホイールベース(mm):2,610
- 最低地上高(mm):170~195
- 車両重量(kg):1,320~1,450
- 最小回転半径(m):5.3~5.5
上記のとおり、両車かなり似たボディサイズとなっていることがわかります。
全長は0.5mmの違いしかなく、全幅に至っては全く同じです。
全高は「WR-V」の方が最高70mm高くなっており、ホイールベースは「WR-V」の方が40mm長くなっています。
車両重量は、同じガソリン車で比較すると20kg~40kg程度「WR-V」の方が軽くなっており、小回りの良さを示す最小回転半径は、10cm~30cm程度「WR-V」の方が小さくなっています。
発売前は「ヴェゼル」の1クラス下という印象が強かった「WR-V」ですが、ボディサイズの一部においては「ヴェゼル」より少し大きくなっています。
【ホンダ WR-V・ヴェゼル】室内寸法の違いを比較
■WR-V
■ヴェゼル
次は、ホンダの新型SUV「WR-V」と「ヴェゼル」の室内寸法の違いをみていきましょう。
■WR-V
- 室内長(mm):1,945
- 室内幅(mm):1,460
- 室内高(mm):1,280
■ヴェゼル
- 室内長(mm):2,010
- 室内幅(mm):1,445
- 室内高(mm):1,225
上記のとおり、室内長は「ヴェゼル」の方が65mm長く、室内幅は「WR-V」の方が15mm広く、室内高は「WR-V」の方が55mm高くなっています。
室内長の数値こそ「ヴェゼル」に劣る「WR-V」ですが、室内高が高いため頭上スペースにゆとりがあり、総合的な後部座席の広さは「WR-V」が勝る印象です。
荷室容量は、数値こそ「ヴェゼル」は公表していませんが、458ℓもある「WR-V」の方が間違いなく広いでしょう。
一方、「WR-V」は後部座席を前に倒した際に段差ができるデメリットがあり、後部座席を跳ね上げるチップアップ&ダイブダウン機構、便利なハンズフリーアクセスパワーテールゲートも搭載されていません。
そのため、荷室の広さでは「WR-V」が勝りますが、利便性では「ヴェゼル」が勝るでしょう。
ちなみに、インテリア装備を比較すると、両車ともに国産コンパクトSUVとしてが珍しくリアベンチレーションが装備されており、後部座席の快適性が高くなっています。
ただし、「ヴェゼル」のガソリン車には搭載できないため、上記の点をガソリン車で比較すると「WR-V」が勝るでしょう。
そして、「WR-V」の最大の欠点となるのがレバー式パーキングブレーキとなっている点です。
「ヴェゼル」はガソリン車を含め、全グレードで電子制御パーキングブレーキとオートブレーキホールド機能が搭載されているため、「WR-V」と「ヴェゼル」のガソリン車を比較した場合の大きな違いの1つとなるでしょう。
一方、「ヴェゼル」はガソリン車をエントリーグレードと位置づけているため、シート表皮がファブリックで、ステアリングホイールもウレタン、シフトノブ周辺やドアアームレスト周辺も樹脂感があり、質感は低めに設定されています。
その点「WR-V」は、シート表皮がプライムスムースを使用したコンビシート、ステアリングホイールは本革巻、ドアアームレストはソフトパッドとなるグレードが設定されており、ガソリン車だけで比較すると「WR-V」の方が質感面では優れているでしょう。
安全装備は、「WR-V」には「渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール」や「ブラインドスポットインフォメーション」、「マルチビューカメラシステム」がなく、「ヴェゼル」には「急アクセル抑制機能」がない違いがあります。
【ホンダ WR-V・ヴェゼル】燃費性能の違いを比較
次は、ホンダの新型SUV「WR-V」と「ヴェゼル」の燃費性能の違いをみていきましょう。
■WR-V
- WLTCモード(km/L):16.4
- 市街地モード(km/L):12.4
- 郊外モード(km/L):17.4
- 高速道路モード(km/L):18.2
■ヴェゼル(ガソリン4WD車)
- WLTCモード(km/L):15.0
- 市街地モード(km/L):11.5
- 郊外モード(km/L):15.8
- 高速道路モード(km/L):16.7
■ヴェゼル(ハイブリッド2WD車)
- WLTCモード(km/L):26.0
- 市街地モード(km/L):28.2
- 郊外モード(km/L):26.2
- 高速道路モード(km/L):24.9
まず、同じ1.5Lガソリン車で比較すると、4WD車しかなくなった「ヴェゼル」より「WR-V」の方がWLTCモードだとで1.4km/L優れていることがわかります。
一方、「ヴェゼル」は燃費性能が優れたハイブリッド車(e:HEV)を選択できるメリットがあります。
上記のとおり、市街地モードや郊外モードにおいてガソリン車との差が大きくなっているため、街乗りが多い方ほどハイブリッド車(e:HEV)を選択するメリットが大きくなるでしょう。
【ホンダ WR-V・ヴェゼル】見積もり額の違いを比較
最後に、ホンダの新型SUV「WR-V」と「ヴェゼル」の見積り額をみていきましょう。
■WR-V
- Z(2WD):約262万円
- Z+(2WD):約276万円
■ヴェゼル
- 「G」(4WD):約299万円
- 「e:HEV X」(2WD):約310万円
- 「e:HEV Z」(2WD):約335万円
- 「e:HEV Z PLaYパッケージ」(2WD):約350万円
上記は、「WR-V」は9インチナビ、EIC車載器、マットを、「ヴェゼル」はHonda CONNECTディスプレー(または9インチインターナビ)、ETC車載器、オートリトラミラー、USBチャージャー リア用、マットをオプション設定、値引き額が20万円だった場合の価格です。
オプション総額は、「WR-V」が約28.5万円、「ヴェゼル」が約25~約33万円となっています。
また、メンテパックを別途設定していますが、メンテパックは点検代を“先に払っているだけ”なため、上記の価格からは抜いています。
上記の価格を同じ1.5Lガソリン車で比較すると、「WR-V」の方が最大30万円以上安い価格となっていることがわかります。
「ヴェゼル」に2WD車がなくなったことにより、価格差が拡大した形です。
「WR-V」の「Z」グレードと「Z+」グレードの違いが、エクステリアのシルバードアモールディングやクロームメッキのドアハンドル、シャープシルバー塗装のドアロアガーニッシュやルーフレールガーニッシュ程度しかないため、ガソリン車を安く買いたいなら「WR-V」の「Z」グレードがおすすめだと考えます。
ガソリン車とハイブリッド車(e:HEV)の価格差は30万円程度あり、燃費性能差で価格差を回収するのは難しいユーザーが多いかと思いますが、リセールバリューを考慮すれば価格差を回収、または逆転する可能性も十分あります。
いずれにしても、「WR-V」・「ヴェゼル」ともに普通に見積もりを依頼すると300万円を超える価格を提示されるケースが多く、決して安いクルマではありません。
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まとめ
今回は、ホンダの新型SUV「WR-V」と「ヴェゼル」のボディサイズや室内寸法、燃費性能、乗り出し価格を比較してみました。
「WR-V」と「ヴェゼル」のボディサイズの違いは限定的で、一部においては「WR-V」の方が大きい結果となりました。
室内寸法は「ヴェゼル」より「WR-V」の方が広い項目が多く、価格面でも「ヴェゼル」より安くしやすいため、室内の広さや初期費用の安さで選ぶなら「WR-V」がおすすめだと考えます。
一方、燃費性能では「ヴェゼル」が勝り、何と言っても「WR-V」は電子制御パーキングブレーキを設定できない点は両車の大きな違いの1つとなるでしょう。
後部座席を跳ね上げるチップアップ&ダイブダウン機構、便利なハンズフリーアクセスパワーテールゲート、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロールやマルチビューカメラシステムなど、装備面では「ヴェゼル」が勝る点が多くありました。
そのため、電子制御パーキングブレーキが必須で利便性を重視するユーザーは「ヴェゼル」がおすすめだと考えます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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