こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2020年8月6日のマイナーチェンジによりG型となったスバル「レガシィ アウトバック」、2021年8月19日のマイナーチェンジによりD型となったスバル「フォレスター」を、ボディサイズ・燃費性能・エンジン性能・室内の広さ・安全性能・価格など、各項目で徹底比較、評価(レビュー)いたします。
同じスバルのSUVで、どう違うのか!?
2021年10月7日にフルモデルチェンジが行われたスバル「レガシィ アウトバック」と「フォレスター」の比較は、以下の記事にまとめています。
スバル レガシィ アウトバックとは
レガシィ アウトバックの歴史
スバル「レガシィ アウトバック」は、1995年から販売されているステーションワゴンとSUVの中間的な車です。
正確には、1995年当時に日本で販売されていたモデルは「レガシィグランドワゴン」(アメリカでは「アウトバック」)という名称でした。2003年から日本で「レガシィ アウトバック」として発売が開始され、現在(2020年時点)のモデルで5代目となります。
2代目、3代目では3.0L、4代目では3.6Lなどの大型エンジンも搭載していましたが、5代目では水平対向2.5L NAエンジンのみの搭載となっています。
2019年9月3日に行われたマイナーチェンジによる変更点は、以下の記事にまとめています。
2020年8月6日の改良では、燃費表記がWLTCモードに対応したのみです。
レガシィ アウトバック おすすめグレード
「レガシィ アウトバック」のおすすめグレードは、「LEGACY OUTBACK X-BREAK」です。
理由は、最上位グレード「Limited」並の装備内容で、オプションで11万円する「パワーリヤゲート」が標準装備されており、全グレード中最もお得だからです。
スバル フォレスターとは
フォレスターの歴史
スバル「フォレスター」は、1997年から販売されているSUVです。
5代目「フォレスター」の2.5Lガソリンエンジン搭載車が2018年7月19日に発売、遅れて2018年9月14日に2.0Lマイルドハイブリッド「e-BOXER」を搭載する「Advance」が発売されました。
5代目フォレスターは、5代目インプレッサより採用された新プラットフォームSGP(SUBARU GLOBAL PLATFORM)となり、操舵応答性と操縦安定性を飛躍的に向上しています。
2019年6月10日(B型)、2020年10月22日(C型)、2021年8月19日(D型)に行われたマイナーチェンジによる変更点は、以下の記事にまとめています。
フォレスター おすすめグレード
「フォレスター」のおすすめグレードは「SPORT」です。
理由は、加速性能が最も優れた”走りが楽しい”グレードだからです。
ただし、質感とコスパを重視するなら「Advance」、お得さを重視するなら「Touring」がおすすめです。
おすすめグレードの詳細は、以下の記事にまとめています。
レガシィアウトバック、フォレスターの比較
ボディサイズの比較
ボディサイズについて、比較していきます。
・レガシィ アウトバック
全長(mm):4,820
全幅(mm):1,840
全高(mm):1,605(X-BREAKは1,660)
ホイールベース(mm):2,745
車両重量(kg):1,570~1,580
最小回転半径(m):5.5
最低地上高(mm):200
・フォレスター
全長(mm):4,640
全幅(mm):1,815
全高(mm):1,715(X-BREAKは1,730)
ホイールベース(mm):2,670
車両重量(kg):1,570~1,660
最小回転半径(m):5.4
最低地上高(mm):220
全長は、「レガシィ アウトバック」の方が180mmも長くなっています。
全幅は、「レガシィ アウトバック」の方が25mm大きくなっています。
全高は、「フォレスター」方が70~110mm大きくなっています。
ホイールベースは、「レガシィ アウトバック」の方が75mm長くなっているため、最小回転半径も10cm違います。
そして、SUVで重要な最低地上高ですが、「フォレスター」の方が2cm高くなっています。
そのため、最低地上高や全高(室内高)を重視する方は「フォレスター」の方が良いでしょう。
「レガシィ アウトバック」はステーションワゴンとしての性能も持ち合わせているため、ラゲッジスペースは「フォレスター」よりも広くなっています。ラゲッジスペースの詳細については後述しています。
燃費性能の比較
燃費性能は、JC08モード、WLTCモード、ユーザーが投稿した実燃費を集計したe燃費の値にて比較します。
※実燃費は季節や使用環境により異なります。
※補足:WLTCモードとは
JC08モードはエンジンが温まった状態からの測定結果を75%、エンジンが冷えた状態からの測定結果を25%の比率で燃費を算出していました。WLTCモードでは、エンジンが冷えた状態からの測定結果のみを使用し、乗員や積載物の重量も考慮されることになり、これまでのJC08モードよりも実燃費値に近い条件となります。
- WLTCモード:市街地、郊外、高速道路の平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード
- 市街地モード(WLTC-L):信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定
- 郊外モード(WLTC-M):信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定
- 高速道路モード(WLTC-H):高速道路等での走行を想定
・レガシィ アウトバック
・2.5Lガソリン
→14.3km/L(JC08モード)
→12.6km/L(WLTCモード)
→10.65km/L(e燃費より)
・フォレスター
・2.0Lマイルドハイブリッド(e-BOXER)
→18.6km/L(JC08モード)
→14.0km/L(WLTCモード)
→11.91km/L(e燃費より)
・1.8Lターボ
→16.5km/L(JC08モード)
→13.6km/L(WLTCモード)
→10.55km/L(e燃費より)
燃費性能を比較すると、「フォレスター」のe-BOXER搭載車が最も優秀です。
次いで優秀なのも、2020年の改良にて新たに追加された「フォレスター」の1.8Lターボ車です。
ただ、「フォレスター」のe-BOXER搭載車と1.8Lターボ車の差は0.4km/L、「フォレスター」の1.8Lターボ車と「レガシィ アウトバック」との差は1.0km/Lと、その差は僅かです。
つまり、マイルドハイブリッドだから燃費性能が良い、ターボだから燃費性能が悪い、といったことはないのです。
マイルドハイブリッドの燃費性能における優位性は他の車種でもあまりありませんが、e-BOXERは特にモーターが重いことがネックになっています。
エンジン性能の比較
エンジン性能について、比較していきます。
その前に「出力」と「トルク」の違いについて、簡単に説明します。
- 出力:クルマの速さ
- トルク:クルマの加速力
簡単に書くと、「最高出力」の値が高い車は速く走れる車で、「最大トルク」の値が高い車は加速が速い車ということですね。ただ、エンジンやモーターの特性、空力性能や車両重量などにより加速性能は全く異なりますので、単に”トルクの値が大きいから加速が速い”というわけではありません。
・レガシィ アウトバック
・2.5Lガソリン
→最高出力 129kW〈175PS〉/5,800rpm
→最大トルク 235N・m〈24.0kgf・m〉/4,000rpm
・フォレスター
・2.0Lマイルドハイブリッド(e-BOXER)
エンジン
→最高出力 107kW〈145PS〉/6,000rpm
→最大トルク 188N・m〈19.2kgf・m〉/4,000rpm
モーター
→最高出力 10kW〈13.6PS〉
→最大トルク 65N・m〈6.6kgf・m〉
・1.8Lターボ
→最高出力 130kW〈177PS〉/5,200~5,600rpm
→最大トルク 300N・m〈30.6kgf・m〉/1,600~3,600rpm
「エンジン性能」を比較すると、「フォレスター」の1.8Lターボ車が圧倒的に優秀であることがわかります。
あくまで参考程度ですが、0-100km/h加速は1.8Lターボ車が8秒中盤、2.5Lガソリン車が9秒中盤、e-BOXER搭載車が11秒前半となっています。
加速性能はe-BOXER搭載車が最も劣っています。感覚的に2.0Lガソリン車に近い感じです。
マイルドハイブリッドの燃費性能における優位性がないことを記載しましたが、加速性能も同様です。e-BOXERは特にモーターが重いことがネックになっています。
居住性(後部座席、ラゲッジスペース)の比較
居住性について、比較していきます。
スバル「レガシィ アウトバック」の室内長は2,030mm
スバル「フォレスター」の室内長は2,140mm(「Advance」、「SPORT」は2,130mm)
上記の数値のとおり、「フォレスター」が比較的広いでしょう。
室内長だけでいえば、「レガシィ アウトバック」は「インプレッサ」の2,085mmより狭く、「レヴォーグ」の1,900mmより広いといった感じになっています。
室内高で比較しても、「レガシィ アウトバック」が1,240mm、「フォレスター」が1,275mmとなっていますので、「フォレスター」の方が頭上スペースに余裕があります。
■ラゲッジスペース
ラゲッジスペースについて、比較します。
「レガシィ アウトバック」は559ℓ、「フォレスター」が520ℓ(e-BOXER搭載車は509ℓ)となっています。ラゲッジスペースで比較すると「レガシィ アウトバック」の方が広いですね。
安全性能の比較
安全性能について、比較していきます。
下表に各車の安全装備を整理しています。同機能の装備を同行に示しています。
レガシィ アウトバック | フォレスター |
アダプティブドライビングビーム | アレイ式アダプティブドライビングビーム |
警報&お知らせ機能 | 警報&お知らせ機能、青信号お知らせ機能 |
アクティブレーンキープ(車線中央維持・車線逸脱抑制) | ツーリングアシスト、車線逸脱抑制 |
プリクラッシュブレーキ | プリクラッシュブレーキ、緊急時プリクラッシュステアリング |
AT誤発進(後進)抑制制御 | AT誤発進(後進)抑制制御 |
後退時ブレーキアシスト | 後退時ブレーキアシスト |
スバルリヤビークルディテクション | スバルリヤビークルディテクション |
- | エマージェンシーレーンキープアシスト |
フロント・サイドビューモニター | フロント・サイドビューモニター |
自動防眩ルームミラー | 自動防眩ルームミラー、スマートリヤビューミラー |
- | ドライバーモニタリングシステム(ジェスチャーコントロール機能付) |
全車速追従機能付クルーズコントロール | 全車速追従機能付クルーズコントロール |
ステアリング連動ヘッドランプ | ステアリング連動ヘッドランプ |
安全機能で比較すると、「フォレスター」が先進機能が多く優秀です。
何と言っても最大の違いは自動ブレーキの性能でしょう。
「フォレスター」の自動ブレーキの性能は、2022年時点で国産車トップクラスの性能となっています。
「フォレスター」の自動ブレーキは、右左折時の対向車と歩行者に対しても作動し、さらに自転車に対しても作動可能となっています。
自動ブレーキが右左折時の自転車に対しても作動可能なのは「レヴォーグ」や「レガシィ アウトバック」、「フォレスター」、2022年に発売された新型トヨタ「ノア」・「ヴォクシー」など一部の車種のみです!
さらに、自動ブレーキでも回避できなかった場合はステアリングアシストを行い回避動作、及び自車線内から逸脱しない様に抑制する機能まで搭載されています。
自動ブレーキ以外だと、「青信号お知らせ機能」も他車にはない先進的な機能です。
先行車発進お知らせ機能は各車搭載が当たり前になっていますが、青信号をカメラで検知してお知らせする機能は「レヴォーグ」や「レガシィ アウトバック」、「フォレスター」、2022年に発売された新型トヨタ「ノア」・「ヴォクシー」など一部の車種にしか搭載されていません。
この機能のおかげで、青信号に気づかず後続車からクラクションを鳴らされることもなくなるでしょう。
その他、「ドライバーモニタリングシステム」も先進的な機能でしょう。
「ドライバーモニタリングシステム」は、居眠りや脇見を検知し注意を促してくれるため、疲労が溜まりやすい長距離ドライブ時などで安心です。
「レガシィ アウトバック」には「インプレッサ」にも搭載されている「ツーリングアシスト」すら搭載されておれず、搭載されている「アクティブレーンキープ」は60km/h以上で作動するシステムです。
ちなみに、2021年時点でOEM車や「BRZ」を除きスバル車で「ツーリングアシスト」が搭載されていないクルマは「レガシィ アウトバック」だけです。
「フォレスター」の2021年D型改良により「レガシィ アウトバック」との性能差は、より拡大した形になっています。
価格の比較
価格について、比較します。
レガシィ アウトバックのおすすめグレード&価格
「レガシィ アウトバック」のおすすめグレードは、「LEGACY OUTBACK X-BREAK」(AWD/5人乗り)で約347万円です。
ディーラーオプションのナビ、ETC代等を約25万円足すと、「LEGACY OUTBACK X-BREAK」は約372万円となります。リアカメラは標準装備なため、若干お得です。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+25万円程度の価格になります。
ちなみに、ディーラーで確認したところ、値引きは35万円程度でした。
フォレスターのおすすめグレード&価格
「フォレスター」のおすすめグレードは、「Touring」(AWD/5人乗り)で約294万円、「Advance」(AWD/5人乗り)で約318万円、「SPORT」(AWD/5人乗り)で約330万円です。
メーカーオプションのアイサイトセイフティプラス、さらにディーラーオプションのナビ、ETC、リアカメラ代等を約30~43万円足すと、「Touring」は約337万円、「Advance」は約348万円、「SPORT」は約360万円となります。
※上記の価格は税金などの諸費用を足していません。諸費用を足すと+15万円程度の価格になります。
ちなみに、ディーラーで確認したところ、値引きは30万円程度でした。
価格比較 結果
上記の価格は税金などの諸費用を足していませんが、値引き額で概ね相殺されるでしょう。e-BOXER搭載車は購入時の諸費用が減税されるため、5万円程お得に購入できます。
上記金額を比較すると、「フォレスター」より「レガシィ アウトバック」の方が30万円程度高いという結果になりました。
また、価格差だけでなくSGPの採用や先進の安全装備など、「フォレスター」の方が優れている点が多くなっています。
もし、それでも「レガシィ アウトバック」が欲しい方は、2021年のフルモデルチェンジまで待ってみるのもありだと思います。
ただし、モデル末期で購入する方が値引きなども含めてお得に購入できることは間違いありません。
さらにお得に購入したい方、個人的に最もおすすめしている「フォレスター」の2.5Lガソリン車が欲しい方は、”新車同様の中古車”も検討してみましょう。
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上記を考えると、新車購入を検討中の方は“新車同様の中古車を探してみる”という選択肢も大いにありだと思いませんか?!
また、中古車の場合は納期待ちが長い車と異なり、すぐに納車されます。人気車種の場合は納車に1年以上かかるケースがあることも考えると、魅力的ではないでしょうか。
■中古車のメリット、デメリット
“新車同様の中古車”を買う場合のメリットは何といってもその「安さ」が魅力ですが、デメリットは「自分の付けたいオプションが選べない」という点でしょう。
ただし、上記はメーカーオプションの場合のみで、ディーラーオプションの場合は後付けも可能です。
そのため、中古車を選ぶ際は車のカラー及びメーカーオプションを妥協しないようにしましょう。
■中古車を買うなら中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめ!
中古車を買うなら、中古車販売台数トップクラスのガリバーがおすすめです。
中古車業界の最大手で、知名度も高く、信頼性が高いため安心です。
さらに、ガリバーは以下のメリットもあります。
- 修復歴車(事故車、事故歴ありの車)を販売していない
- 納車後、100日以内であれば返品可能
- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。
特に驚きなのが、100日以内であれば返品可能というところではないでしょうか。これなら、仮に購入した車に問題があった場合や、急に車の使用シーンが大きく変わっても安心ですよね。
その他、ディーラーよりも長い10年保証というのも心強いです。ハイブリッドカーのバッテリーなども保証対象なのでさらに安心です。走行距離が何kmでも保証対象です。
■中古車は早いもの勝ち!非公開在庫もある!
中古車は基本的に1台限りのものですので、良い車も早く問い合せしないと売れてしまう可能性があります。
また、ガリバーでは毎日約500台の車を買取しており、まだネット上で公開されていない車(非公開在庫)もたくさんあります。
ガリバー 公式サイトに登録すれば、自分で検索するだけでは見つけられない”あなたに最適な車”をガリバーが探し出してくれます。さらに「非公開在庫」も優先的に紹介してもらえます。
気になった車、欲しい車がある方はガリバーに登録して探してもらいましょう!
※中古車の販売金額は申込完了ページには表示されません。登録後、ガリバーから電話がかかってくるので、そこで詳しい話を聞いてみましょう。
まとめ
今回は、「レガシィ アウトバック」と「フォレスター」を違いをご紹介しました。
価格比較の項目でも記述しましたが、価格面でお得なだけでなく、総合的に「フォレスター」の方が優れている点が多くなっています。
そのため、現時点で「レガシィ アウトバック」を選択するメリットは少ないといえるでしょう。
「レガシィ アウトバック」が欲しい方は、2021年のフルモデルチェンジまで待ってみるのもありだと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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