こんにちは!青空ひつじ(♂)です。
今回は、2024年1月17日に一部改良が行われたトヨタ「ヤリス」と、2024年4月2日に一部改良が行われたトヨタ「カローラ/カローラツーリング/カローラスポーツ」はどっちが”買い”なのか!?
「カローラツーリング」オーナーの筆者がクルマを買い換える前提で徹底比較した結果をご紹介します。


「ヤリス」と「カローラツーリング」のおすすめグレードと見積額
まずは、それぞれのおすすめグレードと見積額を比較してみましょう。
「カローラ」の中からは最も人気のある「カローラツーリング」で比較します。
グレードは、「ヤリス」は中間グレードの「HYBRID G」と最上位グレードの「HYBRID Z」、「カローラツーリング」も中間グレードの「HYBRID G」と最上位グレードの「HYBRID W×B」で比較します。
「ヤリス」の見積額、おすすめグレード
「HYBRID G」・「HYBRID Z」それぞれの見積額は、以下のとおりです。
- HYBRID G:約255万円
- HYBRID Z:約262万円
値引き額は、15万円程度でした。
値引き額は20万円でした。
オプションは、「HYBRID G」ならLEDヘッドランプ(約8.3万円)、ブラインドスポットモニター+パノラミックビューモニター(約8.5万円)、コンフォートシートセット(約5.6万円)、ディスプレイオーディオPlus(約6万円)、マット(約1.5万円)、アームレスト(約2万円)、アクセサリーコンセント(約4.5万円)、合計36万円程度を設定しています。
「HYBRID Z」ならブラインドスポットモニター+パノラミックビューモニター(約8.5万円)、ディスプレイオーディオPlus(約6万円)、マット(約1.5万円)、アームレスト(約2万円)、アクセサリーコンセント(約4.5万円)、合計22万円程度を設定しています。

上記の価格を見て分かるとおり、「HYBRID Z」と「HYBRID G」の価格差は5万円程度しかなく、上記のオプションを設定した後の装備差は以下のとおりになります。
- ホットスタンプ仕様のフロントグリル
- サテンクロムメッキ加飾が施されたドアベルトモールディング
- ブラック塗装のリヤルーフスポイラー
- 時間調整式のフロントワイパー
- シート表皮(合成皮革+ツィード調ファブリック)
- ソフトパッドのインパネ
- ガンメタリック塗装のフロントドアインナーガーニッシュ
- アシストグリップ(リヤ)
- 照明付きバニティミラー(運転席、助手席)
- 本革巻きステアリングホイール、シフトノブ
5万円前後の価格差をどう考えるかによりますが、「HYBRID Z」がおすすめだと考えます。
最大の理由は、質感の低さをある程度カバーできるからです。
「ヤリス」は、中間グレード以下の質感がかなり低く、ハロゲンヘッドランプやヘッドレスト一体型のシートで妥協することは、あまりおすすめできません。
「HYBRID G」にLEDヘッドランプ(約8.3万円)とコンフォートシートセット(約5.6万円)を設定すると、「HYBRID Z」との価格差が非常に限定的になるため、少しでも価格を安く抑えたいなら「HYBRID Z」を選択し、オプションを節約することがおすすめです。
「カローラツーリング」の見積額、おすすめグレード
「HYBRID S」・「HYBRID W×B」それぞれの見積額は、以下のとおりです。
- 「HYBRID G」:約273万円
- 「HYBRID W×B」:約300万円
値引き額は、32万円程度でした。
オプションは、アクセサリーコンセント(ハイブリッド車のみ)、パーキングサポートブレーキなどの安全装備、ディスプレイオーディオPlus、マット、合計25~28万円程度を設定しています。

ちなみに「HYBRID S」と「HYBRID W×B」の装備差は以下のとおりになります。
- ホイールのデザイン及びサイズ
- フロントロアグリルのブラック艶有り塗装
- リヤバンパーロアメッキ加飾
- LEDフロントフォグランプ
- 高遮音性ガラス
- 12.3インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ
- 合成皮革+レザテックシート表皮
- スポーティシート
- 合成皮革巻きインパネ(アッパー部)
- 合成皮革巻きドアアームレスト表皮
- ドアトリムガーニッシュ(スモークシルバーメタリック塗装+ピアノブラック加飾)
- 合成皮革巻きセンターコンソールボックス
価格差は20万円程度あるものの、エクステリアもインテリアも質感が大きく異なり、特にインテリアの質感はかなり差があります。
トヨタ「アクア」や日産「ノート」など、1クラス下のクルマの質感が上がってきている中、「HYBRID G」を選択すると、「アクア」や「ノート」と質感の差がない、または逆転している箇所も出てきます。
上記のことから、個人的には「HYBRID W×B」が最もおすすめです。
両車の価格差は限定的!場合によっては「ヤリス」の方が高い!
上記のとおり、「ヤリス HYBRID Z」と「カローラツーリング HYBRID G」の価格差を比較すると、10万円程度しありません。
「ヤリス」は全車ホイールキャップとなっているため、仮にメーカーオプションのアルミホイール(約8万円)を設定すると、「ヤリス」と「カローラ」の価格差はほとんどないということになります。
設定するオプションや値引き額によって結果は変わってきますが、価格差が限定的だということは間違いありません。
そのため、“安いから「ヤリス」にしよう”と考えていた方は、考えを改めた方が良いかもしれません。
では、「ヤリス」と「カローラ」はどれくらい性能差があるのか徹底検証してみましょう。
【ヤリス vs カローラ】運転のしやすさは「ヤリス」の圧勝!
まず、運転のしやすさを比較してみましょう。
ボディサイズや最小回転半径は、以下のとおりです。
※「カローラ」の中からは最も人気のある「カローラツーリング」で比較します。
・ヤリス
全長(mm):3,950
全幅(mm):1,695
全高(mm):1,495(4WDは1,515)
ホイールベース(mm):2,550
車両重量(kg):940~1,180
最小回転半径(m):4.8~5.1
最低地上高(mm):130~160
・カローラツーリング
全長(mm):4,495
全幅(mm):1,745
全高(mm):1,460
ホイールベース(mm):2,640
車両重量(kg):1,260~1,450
最小回転半径(m):5.0~5.3
最低地上高(mm):130
コンパクトなボディサイズに、最小回転半径は最大でも5.1mとなっている「ヤリス」の方が駐車場内や山道での走行は圧倒的に楽でしょう。
前方視界も「ヤリス」の方が僅かに優れていると感じました。
上記より、運転のしやすさは「ヤリス」の圧勝です。
運手が苦手で、「カローラ」は大きくなり過ぎたと感じた方は「ヤリス」の方が良いでしょう。
【ヤリス vs カローラ】インテリアの質感は「カローラ」の圧勝!
次は、エクステリアとインテリアの質感を比較してみましょう。
「ヤリス」のエクステリアは、フロントグリル(ロアアンダーグリルを除く)、リヤグリルやリヤルーフが艶有りブラック塗装となっており、ドアベルトモールディングにサテンクロムメッキ加飾が施されているなど、比較的質感高くなっています。
「カローラ」のエクステリアは、フロントロアグリルの艶有りブラック塗装、リヤバンパーにロアメッキ加飾が施されているなど、比較的質感高くなっていますが、「ヤリス」と大きな質感の差はなく、ドアベルトモールディングにメッキ加飾が施されていない点では「ヤリス」の方が質感が高いといえなくもありません。
ただし、インテリアの質感は大きく異なります。
「ヤリス」のインテリアは、最上位グレードであれば本革巻きステアリングホイール、本革巻きシフトノブ、インパネにソフトパッド、シート表皮が合成皮革+ツィード調ファブリックとなるものの、樹脂製の部分が多く、特にセンターコンソール付近の質感の低さが気になります。
※革巻きステアリングホイール、革巻きシフトノブは他グレードでもオプション設定可能
中間グレード以下では質感の低さがより強調され、特に“ヘッドレスト一体型のシート”は今どき軽自動車でもスズキ「アルト」やダイハツ「ミライース」程度しかなく、その点では軽自動車と比較しても質感は低めだといえます。
「カローラ」のインテリアは、最上位グレードであれば合成皮革+レザテックシート表皮、合成皮革巻きのインパネ、合成皮革巻きドアアームレスト表皮、合成皮革巻きセンターコンソールボックスとなり、かなり質感が高くなります。
「MAZDA3(マツダ3)」には及ばないにしても、近い質感になっていると筆者は感じました。
中間グレードになると、シート表皮やドアアームレスト表皮はファブリックとなりますが、インパネのパッド部は合成皮革巻きで、何よりセンターコンソール付近の質感が「ヤリス」とは大きく異なります。
上記より、インテリアの質感は「カローラ」の圧勝です。
乗り込んだ瞬間にコンパクトカー(Bセグメントクラスのクルマ)とCセグメントクラスのクルマの質感の違いが感じられます。
このインテリアの質感差だけでも、「カローラ」を選択する大きな理由になるでしょう。
【ヤリス vs カローラ】室内の広さは「カローラ」が優秀!
次は、室内の広さを比較してみましょう。
まず、「ヤリス」と「カローラ」の室内の広さを比較してみましょう。
・ヤリス
室内長(mm):1,845、室内幅(mm):1,430、室内高(mm):1,190、ラゲッジスペース(L):270
・カローラ
室内長(mm):1,830、室内幅(mm):1,510、室内高(mm):1,160、ラゲッジスペース(L):429
※「カローラツーリング」と「カローラスポーツ」の室内長は1,795mm
※「カローラツーリング」のラゲッジスペースは392L、「カローラスポーツ」のラゲッジスペースは352L
室内長や室内高は「ヤリス」の方が僅かに広くなっていますが、後部座席の足元スペースは間違いなく「カローラ」の方が広くなっています。
また、ラゲッジスペース容量は「カローラ」の方が圧倒的に広くなっています。
上記より、室内の広さは「カローラ」の方が優秀です。
そのため、室内の広さ(ラゲッジスペースの広さ)を重視する方は、間違いなく「カローラ」の方が良いでしょう。
快適装備としては、「カローラ」にはアームレスト付きセンターコンソールボックスやリヤセンターアームレストが設定されており、充電用USB端子も豊富に(最大3つ)設定されているため、利便性が高くなっています。
「ヤリス」は、従来運転席イージーリターン機能、買い物アシストが設定されていましたが、2024年1月の改良で廃止されています。
【ヤリス vs カローラ】燃費性能は「ヤリス」の圧勝!
次は、燃費性能と加速性能を比較してみましょう。
「ヤリス」と「カローラ」の燃費性能は、以下のとおりです。
・ヤリス
・1.5Lハイブリッド ※2WD
→36.0km/L(WLTCモード)
・カローラ
・1.8Lハイブリッド ※2WD
→29.5km/L(WLTCモード)
※「カローラスポーツ」は30.0km/L(WLTCモード)
WLTCモードは従来のJC08モードと異なり、エンジンが冷えた状態からの測定結果のみを使用し、乗員や積載物の重量も考慮することにより、JC08モードよりも実燃費値に近い値となっています。
オーナーが投稿した実燃費を見ても、「ヤリス」の実燃費が30km/Lを超えられることは間違いありません。
※実燃費は季節や使用環境によって異なります。
「カローラ」の実燃費も23km/L~25km/L前後になりますので、トヨタ「プリウス」並に優秀ではありますが、「ヤリス」の燃費性能は“1つ先の未来的な燃費性能”といえるでしょう。
さらに、「ヤリス」の方が毎年発生する税金額が5,500円安くなります。
※ハイブリッド車で比較した場合
燃費性能が5km/L異なれば、年間走行距離が1万km程度で1万円程度安くなるため、税金額と合わせれば「ヤリス」の方が年間15,000円以上維持費が安いことになります。
※燃料代140円で計算した場合
上記より、燃費性能(維持費の安さ)は「ヤリス」の圧勝です。
安くすることを最も重要視しているのであれば、「ヤリス」の方が良いといえるでしょう。
「ヤリス」と「カローラ」のエンジン性能は、以下のとおりです。
・ヤリス
・1.5Lハイブリッド
エンジン
→最高出力 67kW〈91PS〉/5,500rpm
→最大トルク 120N・m〈12.2kgf・m〉/3,800~4,800rpm
モーター
→最高出力 59kW〈80PS〉
→最大トルク 141N・m〈14.4kgf・m〉
→システム最高出力 85kW〈116PS〉
・カローラ
・1.8Lハイブリッド
エンジン
→最高出力 72kW〈98PS〉/5,200rpm
→最大トルク 142N・m〈14.5kgf・m〉/3,600rpm
モーター
→最高出力 70kW〈95PS〉
→最大トルク 185N・m〈18.9kgf・m〉
→システム最高出力 103kW〈140PS〉
「ヤリス」は新開発の1.5Lダイナミックフォースエンジンと新世代1.5Lハイブリッドシステムの採用により、システム最高出力が「ヴィッツ」より上昇しています。
一方の「カローラ」も2022年の改良で第5世代1.8Lハイブリッドシステム、Direct Shift-CVTと組み合わせた2.0Lダイナミックフォースエンジンに変更されたため、加速性能は大きく改善されています。
スペック的には1.8Lハイブリッドシステムを搭載している「カローラ」の方が優れていますが、「ヤリス」は「カローラ」より車両重量が300kg程度軽いというメリットがあります。
そのため、「ヤリス」の方が軽やかに加速できるため、加速性能は「ヤリス」に軍配があがります。
加速性能を重視する方は、「ヤリス」のハイブリッド車が最もおすすめです。
【ヤリス vs カローラ】乗り心地は「カローラ」の圧勝!
次は、乗り心地や静粛性を比較してみましょう。
「ヤリス」の乗り心地や静粛性は、「ヴィッツ」から大幅に向上されており、まるで異なります。
従来のコンパクトカーと比較すれば、圧倒的に優れています。
感覚的には一昔前のCセグメントクラスのクルマの乗り心地といった印象です。
ただ、新型となった「カローラ」の乗り心地や静粛性は非常に優れており、国産の同クラス他車と比較してもトップクラスです。
路面の凹凸による突き上げなどを感じにくく、同様にサスペンション性能が高いと感じたホンダ「シビック」と似たような印象です。
上記より、乗り心地は「カローラ」の圧勝です。
乗り心地を重視する方は、やはり1クラス上の「カローラ」を選択した方が良いでしょう。
ただ、2022年の改良で「カローラ」の1.5Lガソリン車はリヤサスペンションがトーションビームとなったため、乗り心地は少し劣る形になります。
【ヤリス vs カローラ】安全性能はカローラに大きな欠点あり!
次は、安全性能を比較してみましょう。
結論から書くと、安全性能は「ヤリス」が優れています。
発売当初は「ヤリス」が「カローラ」を上回る安全性能となっていましたが、2022年に行われた「カローラ」の一部改良で逆転、2024年に行われた「ヤリス」の一部改良で再逆転しています。
「ヤリス」が優秀な点
- パーキングサポートブレーキ(周囲静止物、後方歩行者)
車両前後方のみならず側方に対しても衝突の危険性がある際は自動ブレーキが作動し、後退時に歩行者と接触する危険性が高い場合にも自動ブレーキも作動 - トヨタ チームメイト[アドバンストパーク]
従来のステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトの全操作を自動で行う駐車機能に、並列駐車時の前向き駐車、前向き出庫、バック出庫機能を追加
スマートフォンを操作による駐車および出庫が可能なリモート機能を追加 - パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)
サイドクリアランスビュー、コーナリングビューなどクルマを透かしたような映像を表示できる
さらに、自動表示する地点の登録、音声操作に対応
上記の中でも、「パノラミックビューモニター」を設定できる点が「ヤリス」の魅力です。
「ヤリス」の魅力というより、「カローラ」の欠点と言った方が正しいでしょう。
昨今の新型車で死角カメラを全く設定できないクルマは非常に珍しく、フロントやサイドカメラすら設定できないのは「カローラ」だけです。
「カローラ」が優秀な点
一方の「カローラ」は、自動防眩インナーミラーの搭載、ドライブレコーダーが標準装備されている点で優れています。
ちなみに、「ヤリス」も以前の改良で「ドライブレコーダー付自動防眩インナーミラー」が採用されていたのですが、2024年1月の改良で廃止、防眩インナーミラーに格下げされています。
また、「電動パーキングブレーキ」と「ブレーキホールド」の搭載も「カローラ」の大きな魅力だと考えます。
これらの装備を安全装備としてカウントしてよいか迷うところでしたが、非常に便利な装備で、運転時の負担軽減という意味では非常に重宝する装備です。
「電動パーキングブレーキ」はパーキングブレーキの操作が不要になるだけでなく、パーキングブレーキのかけ忘れや、解除し忘れも防ぐことができ、安全にも寄与します。
「ブレーキホールド」は赤信号などでの停止時にブレーキペダルを踏み続ける必要がないため、非常に楽で便利な装備です。
筆者も普段使用していますが、もう従来のパーキングブレーキには戻れないと感じるほど快適です。
今後発売される新型車には「電動パーキングブレーキ」と「ブレーキホールド」は搭載されていて当たり前の装備となってくるでしょう。
両車ともに安全性能はトップクラス!
比較すると「ヤリス」の方が優れていた安全性能ですが、両車ともに2024年時点でトップクラスの安全性能となっており、安全性能が高いクルマが欲しい方には非常におすすめです。
具体的には、以下の点で優れています。
- 自動ブレーキが交差点右左折時の隣接2レーンまで対向車、歩行者、自転車も検知可能(プリクラッシュセーフティ)※多くのクルマはハンドル操作中は自動ブレーキが作動しない(しない可能性がある)
- 自動ブレーキが交差点の出合い頭時にも作動する(プリクラッシュセーフティ)
- 自動ブレーキに「緊急時操舵支援機能」が搭載されている(プリクラッシュセーフティ)
- 歩行車や自転車が横断する場合や、側道に歩行者や自転車、駐車車両がいる場合、ステアリング操作やブレーキ操作支援による衝突を事前に抑制(プロアクティブドライビングアシスト)
- 後側方から接近する車両を検知し、自動ブレーキが作動(パーキングサポートブレーキ[後方接近車両])
- クルーズコントロールが作動中の全車速域で車線中央維持支援が可能、さらにステアリングの切り始めを検知し、速度を抑制(レーントレーシングアシスト)
- レーントレーシングアシスト作動中にドライバーの無操作状態が続くとハザードランプやストップランプの点灯、ホーンを鳴らし、自車線内で停止、ドア解錠を行い、緊急車両の手配まで行う(ドライバー異常時対応システム)
- 後方から接近する車両や自転車を検知して、降車乗員と衝突する危険性がある場合、ドアミラーインジケーターの点滅、ブザー音での警告、ディスプレイ表示などが行われる(安心降車アシスト)
- 信号が青に変わるとブザー音やディスプレイ表示でお知らせする(発進遅れ告知機能)
- 赤信号を見落とし交差点に進入した場合、ディスプレイの点滅やブザー音で警告(ロードサインアシスト)
「ヤリス」と「カローラ」の自動ブレーキは、交差点右左折時の隣接2レーンまで歩行者・自転車・対向車に対しても作動するようになっており、交差点の出合い頭時にも作動します。
交差点右左折時では自動ブレーキが作動しない(しない可能性がある)多くのクルマよりも圧倒的に優れています
さらに、“衝突する可能性があるかもしれない”という状況を予測してステアリング操作やブレーキ操作を支援する「プロアクティブドライビングアシスト」も先進的で、この機能により事故を“もっと手前で”防いでくれます。
これらの機能は、新型「ノア」・「ヴォクシー」から採用されたもので、トヨタ「ハリアー」や「RAV4」には一部採用されていない機能も「ヤリス」と「カローラ」には採用されています。
※交差点右左折時の自転車検知、交差点の出合い頭時の対応、プロアクティブドライビングアシストなど
「ヤリス」と「カローラ」の自動ブレーキは、2024年時点でトップクラスの性能となっており、一部性能ではスバル「レヴォーグ」すら上回っています。
もう1つ先進的なのは、高速運転支援です。
多くのクルマのアダプティブクルーズコントロール(レーダークルーズコントロール)は設定速度のままカーブを走行しようとするため、速度を自分で落とす必要がありましたが、「ヤリス」と「カローラ」は自動的に速度が抑制されるようになっています。
また、2022年と2024年の改良で前方認識範囲を拡大したことで、無駄な加速・減速をなくせるようになっています。
そのため、レーダークルーズコントロールの利便性が大きく異なります。
さらに、「ヤリス」と「カローラ」のレーントレーシングアシストは、カーブや車両などの回避動作に対応できるようになっており、使用中にドライバーの無操作状態が続くと緊急車両の手配まで行うドライバー異常時対応システムが採用されています。
これにより、“もしも”の際の安心感が優れているといえるでしょう。
降車時の安全性能も優れています。
「ヤリス」と「カローラ」の「安心降車アシスト」は、「ブラインドスポットモニター」のセンサーを活用し後方から接近する車両や自転車を検知して、降車乗員と衝突する危険性がある場合、ドアミラーインジケーターの点滅、ブザー音での警告、ディスプレイ表示などが行われる機能で、これにより降車時の事故を防ぐことにつながります。
その他、「ロードサインアシスト」や「発進遅れ告知機能」は赤信号の変化にも対応している点も、他車には採用例の少ない先進的な装備の1つです。
【結論】価格差を考慮すれば「カローラ」がおすすめ!
「ヤリス」と「カローラ」の比較結果を以下にまとめてみます。
- 価格差はほとんどない
- 運転のしやすさは「ヤリス」の圧勝
- インテリアの質感は「カローラ」の圧勝
- 室内の広さは「カローラ」が優秀
- 燃費性能は「ヤリス」の圧勝
- 乗り心地は「カローラ」の圧勝
- 安全性能は「ヤリス」が優秀
こうやってまとめてみると、安全性能を除き、コンパクトカー(Bセグメントクラスのクルマ)とCセグメントクラスのクルマの違いといった印象です。
どこを重視するかによって、どちらが良いかは変わってくるかと思いますが、個人的には“価格帯が同じであれば”「カローラ」がおすすめであると考えます。
理由は、同じ金額を払って質感や乗り心地が落ちるクルマを購入するメリットは少ないと思うからです。
コンパクトカーの良さとして“安い”ということも魅力の1つかと思いますが、新型となったことで価格は上昇し、その魅力は失われています。
現在(2024年)の価格設定や装備内容であれば「カローラ」を選択した方がコスパは高いと筆者は考えます。
ただ、質感や乗り心地が気にならない方で、運転のしやすさや燃費、安全性能を重視し、何よりパノラミックビューモニターが必須だと考える方は「ヤリス」を選択した方が良いでしょう。
ちなみに「カローラ」の中では、使い勝手が最も優れており、見た目も個人的に好印象な「カローラツーリング」が最もおすすめです。
「カローラ」や「カローラスポーツ」と比べて人気も2倍以上ありますよ。
※カローラクロスを除く
オーナー目線でみた「カローラツーリング」の良い点や気になる点、実燃費や価格、各装備の使用感などは、以下の記事にまとめています。

【補足】ガソリン車とハイブリッド車はどっちがおすすめ!?
ガソリン車とハイブリッド車の価格差は30万円程度あります。
燃費性能が10.0km/L以上違いますので、年間走行距離が8千km程度であれば10年で差がなくなります。逆に5千km未満であればガソリン車の方が安くなるでしょう。
※燃料代を160円で計算した場合
リセールバリュー(愛車を売る際の価格)を考えても、ハイブリッド車は人気で価格が下がりにくいため、総合的に考えてハイブリッド車がおすすめです。
さらに安くお得に購入したい方は、“新車同様の中古車”も検討してみましょう。
“新車同様の中古車”なら、年式2023年、走行距離10km未満、修復歴なしと好条件の「ヤリス HYBRIDZ」が約220万円で、「ヤリス HYBRIDG」なら約180万円で買えるクルマもありますよ!
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さらに、モノによっては普通に新車を買う場合より60万円以上安く買えるケースも多数あります!
上記を考えると、新車購入を検討中の方は“新車同様の中古車を探してみる”という選択肢も大いにありだと思いませんか?!
また、中古車の場合は納期待ちが長い車と異なり、すぐに納車されます。人気車種の場合は納車に1年以上かかるケースがあることも考えると、魅力的ではないでしょうか。
■中古車のメリット、デメリット
“新車同様の中古車”を買う場合のメリットは何といってもその「安さ」が魅力ですが、デメリットは「自分の付けたいオプションが選べない」という点でしょう。
ただし、上記はメーカーオプションの場合のみで、ディーラーオプションの場合は後付けも可能です。
そのため、中古車を選ぶ際は車のカラー及びメーカーオプションを妥協しないようにしましょう。
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中古車業界の最大手で、知名度も高く、信頼性が高いため安心です。
さらに、ガリバーは以下のメリットもあります。
- 修復歴車(事故車、事故歴ありの車)を販売していない
- 納車後、100日以内であれば返品可能
- ディーラーより長い10年保証(走行距離無制限、ハイブリッドカーのバッテリーなども保証)
ガリバーによると、修復歴車の約4割(39.4%)の車で何らかの故障が発生していたため、修復歴車の販売をやめたようです。そんな修復歴車を販売していないので、故障が発生するリスクが低いともいえますね。
特に驚きなのが、100日以内であれば返品可能というところではないでしょうか。これなら、仮に購入した車に問題があった場合や、急に車の使用シーンが大きく変わっても安心ですよね。
その他、ディーラーよりも長い10年保証というのも心強いです。ハイブリッドカーのバッテリーなども保証対象なのでさらに安心です。走行距離が何kmでも保証対象です。
■中古車は早いもの勝ち!非公開在庫もある!
中古車は基本的に1台限りのものですので、良い車も早く問い合せしないと売れてしまう可能性があります。
また、ガリバーでは毎日約500台の車を買取しており、まだネット上で公開されていない車(非公開在庫)もたくさんあります。
ガリバー 公式サイトに登録すれば、自分で検索するだけでは見つけられない”あなたに最適な車”をガリバーが探し出してくれます。さらに「非公開在庫」も優先的に紹介してもらえます。
■さらに!2月は”大決算ガリバースーパーセール”でお得に購入できるチャンス!
ガリバーは、2025年2月1日~2025年2月28日の期間中、大決算ガリバースーパーセールを開催しています。
期間中は全国在庫4万台の中から、セール車両が大放出されます。
ただし、セール車両は先着順につき売り切れる場合があるため、お得に購入したい方はお早めに!
気になった車、欲しい車がある方はガリバーに登録して探してもらいましょう!
※中古車の販売金額は申込完了ページには表示されません。登録後、ガリバーから電話がかかってくるので、そこで詳しい話を聞いてみましょう。
まとめ
今回は、トヨタ「ヤリス」とトヨタ「カローラ/カローラツーリング/カローラスポーツ」を徹底比較した結果をご紹介しました。
「カローラ」がおすすめであると書きましたが、両車ともに燃費性能や安全性能は先進的かつ優秀で、2023年普通車人気TOP10に入る人気車のため、どちらを購入しても大きく後悔することはないでしょう。
クルマの購入で後悔しないためには、あなたが重視する項目は何なのか、よく確認しておくことが重要です。
SUVが流行っているから何となくSUVにした、燃費性能が良いから何となくハイブリッド車にした、などの安易なクルマ選びをしない様にしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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